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クラシック音楽 Archive

タリス・スコラーズ 《モンテヴェルディ生誕450年記念》 東京オペラシティ

上

 合唱のグループ、タリス・スコラーズのコンサートに行ってきた。
 人間の歌声が、こんなに完璧に、ひとつにそろうことの美しさ。素晴らしい。

 特に男声のクオリティの高さが目を引く。これがグループの盤石な基盤となっているように思える。
 響きの強いオペラシティは合唱にとても向いている。

[演奏]
 指揮:ピーター・フィリップス)、合唱:タリス・スコラーズ
[曲目]
・イザーク(c.1450-1517):天の女王、喜びませ
・パレストリーナ(c.1525-1594):教皇マルチェルスのミサ曲
・キャンプキン(1984- ):ミゼレーレ・メイ(日本初演)
・マーリー(1981- ):哀歌
・タリス(c.1505-1585):エレミヤの哀歌 Ⅰ
・ロッティ(1666-1740):十字架にかけられて(8声)
《モンテヴェルディ生誕450年記念》モテット名曲集
 モンテヴェルディ(1567-1643):十字架にかけられて/キリストよ、われらは御身をあがめ/主よ、われらを懲らしめたもうなかれ/主にむかいて新しき歌をうたえ
・アンコール曲 トレンテス:ヌンク・ドミッティス/H.イザーク:インスブルックよ、さようなら

[会場]:東京オペラシティ コンサートホール
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スティーヴ・ライヒのコンサートに行ってきた。  80th ANNIVERSARY 《テヒリーム》

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 とてもいいコンサートだった。
 1936年生まれのライヒは80歳。トークショーの時、会場から Happy Birthday to Youが始まり会場全員が彼を称えた。
 また、ラストの曲「テヒリーム」の演奏が終わったあとは、観客は総立ちでした。

 最初の曲「クラッピング・ミュージック」は、ライヒとコリン・カリーの2人が演奏をした。
 そのコリン・カリーと彼のグループは、ライヒの曲を得意とする演奏家で、キレのある演奏が素晴らしかった。ライヒも彼らの演奏を褒め信頼をおいているようだ。
 「テヒリーム」では、女性4人組のシナジー・ヴォーカルズが加わる。めくるめく万華鏡のような世界が現れた。人間業ではない素晴らしさ、凄い。

 ライヒのトークも良かった。
 現代音楽を次世代へつなげようとする強い意志を表明していた。
 ライヒいわく、「例えばジョン・ケージ(1912 - 1992)などのような、自分(ライヒ)より前の世代の現代音楽を否定し今に至る、私やフィリップ・グラス達、そしてその後に続く現在50~60歳の世代の作曲家達、そして30歳前後の世代。
 この若い世代は、クラシックとポピュラーミュージック(世俗音楽)の境界を自由に行き来する人々だ。自分は、彼らに現代音楽の未来を感じている」と、ライヒは言う。

 そういうライヒも若い頃はコルトレーンに心酔し、そののち、現代音楽を作曲し続けたが、来月のライヒのコンサートでは、コルトレーンの息子がライヒの曲を演奏するらしい。
 最近のライヒの曲は、エレキギター、ベースギター、ドラムセットといった、まさにロックバンドの編成形態で演奏する曲らしい。
 ライヒ80歳にして、クラシックとポピュラーミュージックの境界を行き来する。
 ふと思うに、ライヒの世代は、日本で言えば60年安保世代。あの世代は、恐ろしくガッツある人々が多い。

 私が初めてライヒのコンサートを聴いたのは、2008年の武満徹作曲賞 本選演奏会〈コンポージアム2008〉時に、アンサンブル・モデルン、シナジー・ヴォーカルズを伴って来日した時だった。
 その時はライヒもマリンバを演奏していた。会場は、同じく東京オペラシティ・コンサートホール。その時ホールは若い観客ばかりだった。
 そして今回のコンサート、9年経ったその若い観客があちこちに見受けられた。ライヒも老けたなぁ。
 
[出演]
パーカッションと指揮:コリン・カリー
演奏:コリン・カリー・グループ
演奏:シナジー・ヴォーカルズ
ゲスト:スティーヴ・ライヒ
[曲目]
ライヒ作曲:「クラッピング・ミュージック」(1972) 約3分 スティーヴ・ライヒ、コリン・カリー
ライヒ作曲:「マレット・カルテット」(2009) 約15分 コリン・カリー・グループ
ライヒ作曲:「カルテット」(2013) 約17分 【日本初演】 コリン・カリー・グループ
スティーヴ・ライヒのトークショー (聞き手:前島秀国/通訳:久野理恵子)
ライヒ作曲:「テヒリーム」(1981) 約30分 コリン・カリー・グループ、シナジー・ヴォーカルズ
[会場]
東京オペラシティ・コンサートホール

NHK音楽祭2016  NHK交響楽団 指揮:トゥガン・ソヒエフ (2016年10月31日NHKホール)

 トゥガン・ソヒエフ指揮、N響ってのを聴いてきた。
 演奏曲は、
 ハイドン/交響曲 第104番 ニ長調 Hob.I-104「ロンドン」
 武満 徹/マイ・ウェイ・オヴ・ライフ ― マイケル・ヴァイナーの追憶に(1990)
 ブラームス/交響曲 第2番 ニ長調 作品73

 お目当ては、ブラームスだったんだけど、武満の、初めて聴くこの曲が良かった。
 オーケストラとバリトン(ギャリー・マギー)に100人以上の東京混声合唱団。
 分厚く柔らかい音(音域)に包み込まれる至福感。五線譜はいったい何段あるんだろうか。そして、大人数の人の声は素晴らしい。3種の銅鑼の音色が、控えめにオケの全体に染み込んで行くのも印象的。
 この曲、結構聴きやすく、つまりちょっとポピュラーっぽい。印象的な主旋律を添えれば、ディズニー映画のテーマになりえるかも知れない。
 ブラームスは軽快な印象。持って回ったモタツキがない。とは言え、描き方は浅くはない。それぞれの楽器パートの旋律を大事にしながらも全体の調和を整えている。見通しいいオケに仕上がっていた。

 ホールに早く着いてしまったので、聞きたくもないプレトークを聞いてしまった。
 トークは池辺晋一郎。この人、若い頃は武満の弟子だったらしい。武満が書いた曲(3段くらいの五線譜)をオケ譜に書き出す仕事をしていたとのこと。武満の自宅で、池辺が徹夜でオケ譜を書いているのに、隣りの部屋から聴こえてくるのが、武満がピアノで弾くビートルズの曲。まあ、カチンときたらしい。
 でも、日ごろは親しくしていたらしく、ふたりでよく行ったのは、飲み屋とジャズ喫茶だったらしい。たまには人の話を聞きのも悪くない。
 

都響・定期演奏会  アルヴォ・ペルトとスティーヴ・ライヒ  指揮/クリスチャン・ヤルヴィ

上

 クリスチャン・ヤルヴィ指揮の東京都交響楽団が、ペルトとライヒを演奏するというので行ってきた。
 (第807回 定期演奏会Bシリーズ  サントリーホール 2016年5月18日)

 曲目は次の通り。
 ・アルヴォ・ペルト:フラトレス~弦楽オーケストラとパーカッションのための(1977/91)
 アルヴォ・ペルト:交響曲第3番(1971)
 スティーヴ・ライヒ:デュエット~2つの独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための(1993)
 スティーヴ・ライヒ:フォー・セクションズ(1987)(日本初演)

 最初の曲・「フラトレス」は、いわゆるペルトらしい静謐な曲。演奏時間は10分程度の短い曲。
 次は同じくペルトの「交響曲第3番」。いろんな曲想が入り乱れる感じ。大きな絵を様々な手法で描きあげたような習作の印象。

 ライヒの「デュエット~2つの独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための」は、ステージの右半分で演奏される。つまり、ヴィオラ、チェロ、コントラバス。そして第1、第2ヴァイオリンの首席奏者による独奏のデュエット。ライヒらしい軽快なミニマル・ミュージックの疾走感。いいですね。
 次は、「フォー・セクションズ」、日本初演とのこと。各パートが競い合うようにしてミニマル・ミュージックが爆走していきます。
 そのうち突然、いや、満を持して2台のヴィブラフォンの独奏。待ってました!という感じ。続いて2台のマリンバが、そしてその他のパートも追いかけクライマックスへ。気がついたら身体が自然に動いている。ライヒの曲の躍動感は、生演奏でないと良さが分からない、と思う。

 総じていいコンサートでした。
 ただし、もう一歩の、キレというかツヤというかノリというか、欲しかったな。
 2008年、「コンポージア2008」でスティーヴ・ライヒが来日した時の演奏会を思い出した。あれは凄かった。と思っていると、会場入口でもらったチラシの束の中に、ライヒの演奏会があった。2017年3月1日~2日。東京オペラシティ。演奏者は、スティーヴ・ライヒ、コリン・カリー(パーカッション、指揮)、コリン・カリー・グループ、シナジー・ヴォーカルズ。

尾高忠明・指揮 N響定期公演   武満 徹/波の盆、モーツァルト/2台のピアノのための協奏曲、エルガー/変奏曲「謎」

上
 尾高忠明・指揮、N響定期公演に行ってきた。
 (第1835回定期公演 Aプログラム NHKホール 2016年5月14日)

 演奏曲目は、
 武満 徹/波の盆(1983╱1996)
 モーツァルト/2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
  (ピアノ:チック・コリア、小曽根 真)
 ・エルガー/変奏曲「謎」作品36

 まずは「波の盆」の印象だが、去年の夏、尾高指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の取り合わせで聴いた印象と全く違った。
 東フィルでの印象は水墨画に近かったが、N響では油絵の風景画をイメージした。同じ指揮者でもこうも違うものなのか。とは言え、N響という素材を活かせばこういう表現もありますという事かも知れない。しかし、打楽器がうるさかった。

 次に、チック・コリア、小曽根 真による「2台のピアノのための協奏曲」。
 このモーツァルトの曲に、2人の即興演奏が入るという尾高忠明の趣向だ。息の合ったプレイが楽しめた。2人の指は88鍵を縦横に駆け巡る。ただし、この即興演奏部分は、チック・コリアのモチーフに基づいて2人がアドリブしている。モーツァルトの雰囲気はまるでない。これを嫌がる方もいらしただろうが、逆に私はモーツァルトの古風さが好みではない。
 そして、アンコールでチック・コリアと小曽根 真が二重奏で一曲演奏した。これもチック・コリア作曲なんだろう。きれいな曲だ。音の響きが新鮮で嬉しい。
 そんなわけで、私の耳は次の曲、エルガーの変奏曲「謎」を古臭く感じて、ぼんやり聴いてました。
 
 今回思ったこと。私はやはりクラシックファンではないようだ。私はNHKホールにクラシックを聴きに来ているのではなくて、音の響きやハーモニーの素晴らしさに出会うために来ている。何ファンでもない。そう思った。

 この演奏会は撮影録音されていたので、そのうちテレビ放映されるかもしれません。





ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016 今年も行ってきた。

 東京国際フォーラムで催されるコンサート、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016、今年も行ってきた。

1-1_2016050420165994a.jpg 今年の目当ては、15世紀16世紀の作曲家たちの合唱曲。
 これらの曲は、コンサートではなかなか聴けないジャンルなのだ。
 古い曲なのですが、あたかも現代音楽の作曲家がつくった曲に聴こえるのです。
 アンサンブル・ジャック・モデルヌが歌った。よーござんした。

 出演:アンサンブル・ジャック・モデルヌ|指揮:ジョエル・スービエ
 作曲家:グディメル (1510年頃-1572)ジャヌカン (1480頃–1558頃)セルトン (不明-1572)オケゲム (1410頃-1497)カイェタン (1540-1578)フォーグ (不明-不明)ムトン (1459頃-1522)
 曲目:オケゲム:キリエ(ミサ曲《今はひたすら死を待つのみ》から)オケゲム:汚れなき神の御母ジャヌカン:もしもロワール川が逆に流れるならジャヌカン:うぐいすの歌ジャヌカン:草と花よカイェタン:大地は水を飲みセルトン:ヴィニョン・ヴィニェットジャヌカン/グディメル:バビロンの流れのほとりに座りジャヌカン:サンクトゥス(ミサ曲《戦争》から)ムトン:処女なる聖母は男を知らずムトン:王妃アンヌ・ド・ブルターニュの死を悼んでフォーグ:アニュス・デイ(ミサ曲《海の中で》から)


 次に、ローザンヌ声楽アンサンブルを聴いた。
 ミッシェル・コルボ( 1934年-)が育てた合唱団だが、高齢のため今年はダニエル・ロイスという指揮者が来日した。
 演奏の力はとても素晴らしいが、今年は選曲がいただけない。
 プーランクの「7つの歌」は良かったが、他の曲はどれも、曲想の違う小曲を集めた風で、落着きがない。
 よって演奏後の感想はぼんやりしてしまった。

 出演:ダニエル・ロイス (指揮)ローザンヌ声楽アンサンブルサイモン・サヴォイ (ピアノ)
 曲目:プーランク:7つの歌ドビュッシー:シャルル・ドルレアンの詩による3つの歌ラヴェル:3つの歌ヒンデミット:リルケの詩による6つのシャンソンフォーレ:ラシーヌの賛歌 op.11、魔人たち(ジン)op.12


 そして、古楽アンサンブルのレ・パラダン を聴いた。
 これがあまりにへたくそ。金返せ!だった。

 作曲家:M=A.シャルパンティエ (1645~50頃-1704)ダングルベール (1629(1628)-1691)マレ (1656-1728)



アントネッロ (古楽アンサンブル)   「カラヴァッジョ展」記念コンサート vol.2  国立西洋美術館 講堂

展示 (2)

 東京・春・音楽祭の一環となる、国立西洋美術館でおこなわれた古楽コンサートに行ってきた。
 上野の桜が四分咲きのなか、美術館ではイタリア人画家・カラヴァッジョ(1571 - 1610)の展示開催中で、この時期の古楽を取り上げて演奏された。

 もちろん古楽アンサンブルのアントネッロ、目当てであった。あったが、演奏の出来はまあまあ。
 ラストのイタリア古謡「タランテッラ・ナポレターナ」の段になって、やっと彼らの本領が発揮された感じ。
 今回の選曲は、美術館側の要請が主らしく、濱田氏は日ごろ自分たちが取り上げる曲ではないとコメントしていた。
 ただし、西山まりえのハープ独奏や、石川かおりのヴィオラ・ダ・ガンバが主となるハープとの二重奏が聴けたことはよかった。
 そして、濱田芳通のリコーダーはいつもながらの大活躍で、最後にコルネットが登場しコルネットの音の魅力を披露していた。
 (コルネット(ドイツ語:Zink)とはルネサンス期に愛用され楽器。詳しくはこちらwikipediaの記事をどうぞ。https://ja.wikipedia.org/wiki/ツィンク
展示 (1)




◆日時・会場
  3月29日
  国立西洋美術館 講堂
◆出演
  古楽アンサンブル: アントネッロ
    コルネット、リコーダー: 濱田芳通
    ヴィオラ・ダ・ガンバ: 石川かおり
    ヒストリカル・ハープ: 西山まりえ
◆曲目
 アントニオ・ヴァレンテ: 「パッサメッツォ」
 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ:
   「マドリガーレ《草原と丘》 」(フランチェスコ・ロニョーニ編)
 ジョヴァンニ・マリア・トラバーチ: 「第8旋法によるトッカータ第2番」
 カルロ・ジェズアルド: 「ガリアルダ」
 チプリアーノ・デ・ローレ: 「マドリガーレ《別れの時》」(リッカルド・ロニョーニ編)
 タルクィーニオ・メールラ: 「カンツォーネ《ラ・カラヴァッジャ》」
 アントニオ・ヴァレンテ: 「ゼフィーロ」
 イタリア古謡: 「タランテッラ・ナポレターナ」

 主催:東京・春・音楽祭実行委員会





聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団  「マタイ受難曲」   ミューザ川崎シンフォニーホール

上
 無難にして凡庸。
 音楽の彫りが浅いため、オケや合唱の各旋律に靄がかかったよう。
 のっぺりして躍動感もない。コントラバスとオルガンがうるさい。
 それと、モダン楽器を用いるなら、モダン楽器ならではの何かを聴かせてほしい。

 先日、聴いてきたクイケン率いるラ・プティット・バンドのマタイのほうが、ずっと良い。
 また、曲の後半にあるヴィオラ・ダ・ガンバ独奏部分は、あきらかにクイケンがいい。

 こうして立て続けにマタイ受難曲のコンサートに行ったせいで、私の頭の中、ずうっとマタイが鳴り響いて止まない。


下指揮:ゴットホルト・シュヴァルツ
合唱団:聖トーマス教会合唱団  
管弦楽団:ゲヴァントハウス管弦楽団
シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)
マリー=クロード・シャピュイ(アルト)
マルティン・ペッツォルト(テノール・福音史家)
クラウス・ヘーガー(バス・キリスト)
フローリアン・ベッシュ(バス)
曲目:J.S.バッハ:マタイ受難曲
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール



ラ・プティット・バンド  マタイ受難曲  東京オペラシティ

上

 クイケン率いるラ・プティット・バンドのマタイを聴いてきた。
 悪くはないのだが、思う以上でもなかったのが、期待外れ。

 弦の音が、妙に細い冷たいのが気にいらない。
 ヴァイオリンのミストーンが、素人でも分かる場面が何度かあったのは、可笑しい。
 2年前、同じオペラシティで、バッハ・コレギウム・ジャパン (第107回定期演奏会 受難節コンサート2014)があったが、このコンサートも合唱パートを一人の歌手が担当する趣向だった。
 結局、バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイの方に軍配を上げたい。


 曲 目: J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244
 出 演: ラ・プティット・バンド
 音楽監督: シギスヴァルト・クイケン (ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 合唱パートを一人の歌手が担当する趣向。
 ソプラノ I : ミンナ・ニーベリ 、 ソプラノⅡ: マリー・クイケン
 アルト I : ルチア・ナポリ 、 アルトⅡ&証人Ⅰ: リディア・ヴィネス・カーティス
 テノールI & エヴァンゲリスト: シュテファン・シェルペ 、 テノールⅡ&証人Ⅱ: バルタザール・ズーニガ
 バスI & イエス: シュテファン・ヴォック 、 バスⅡ: イェンス・ハーマン

 ソプラノ・イン・リピエーノ、女中Ⅰ&Ⅱ、ピラトの妻 : クリスティン・ネース
 ペトロ、ピラト、祭司長Ⅱ: オリヴィエ・ベルテン
 ユダ、大祭司カヤパ、祭司長Ⅰ: ニコラ・アッフテン

 日時:2016年3月5日
 会場:東京オペラシティ・コンサートホール
下

ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン ~ ベルリン国立歌劇場管弦楽団

上

 いやいや、こんな素晴らしいコンサートって、あるんですね!
 今夜の8番は、なんとも美しい。
 事前の予想は、力で圧倒されるだろうと思ってましたが、そうじゃなかった。
  
 見通しの良いオケ、透明感あるサウンド、決して濁らない。
 メロディをゆったり奏でながらも、軽快な速度がある。
 そして大音量のところは、勢いよくガッと行く。
 なにしろ、オケがよく鳴っている。 
 大大満足。
 それにしても、8番ってこんなに綺麗な曲なんだ、新鮮な発見。
 

 曲目:ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調 WAB108  ハース版
 指揮:ダニエル・バレンボイム
 出演:シュターツカペレ・ベルリン  ベルリン国立歌劇場管弦楽団


  サントリーホール
下

トーマス・ダンフォード  リュート・リサイタル  武蔵野市民文化会館にて

リュート
 トーマス・ダンフォードという若いリュート奏者によるソロ・リサイタル。
 とってもいいコンサートでした。リュートの音をたっぷりと聴けました。大満足。
 ダウランドが書く曲には歌心がある。
 
 アンコールでは、カウンターテナーのイェスティン・デイヴィスが飛び入りで歌いました。
 曲は、ダウランドの「暗闇に住まわせておくれ」・「今こそ別れの時」
 そして、なんとエリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘヴン」の三曲。
 この歌手の声がきれい。かつライトで澄んでいました。
 

【プログラム】
ジョン・ダウランド(1563-1626)
  前奏曲|運命|ファンシー|
  ダウランドはつねに悲しむ|ウィンター夫人のジャンプ|
  夢|デンマーク王のガイヤルド|
カプスベルガー(1580-1651)
  8つのトッカータ(『リュートのための奏法譜集 第1巻』より)
  トッカータⅢ|トッカータⅥ|トッカータⅠ|
(休憩)
ジョン・ダウランド(1563-1626)
  メランコリー・ガリヤード|ラ・ミア・バルバラ(私のバーバラ)|戦いのガリヤード|
  別れ|もう一度帰っておいで、やさしい恋人よ|蛙のガイヤルド|ラクリメ|

ホール
出演:トーマス・ダンフォード(リュート)、イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)
2016年2月5日(金)午後7時開演
武蔵野市民文化会館 小ホール











最近行ったコンサートから

1)オーケストラ公演 II 「チョン・ミョンフン&東京フィル」~日韓国交正常化50周年記念~(サントリー・ホール)
  曲目:マーラー交響曲第1番 ニ長調 「巨人」

  その後のマーラーのアイディアが第1番に詰まっていました。

2)「小森邦彦 マリンバ・リサイタル」 ~瞑想の世界に漂う悠久の鼓動 (白寿ホール)  
  【出演】小森邦彦 (mrb) ゲスト:森川栄子 (S)
  曲目:ピーター・クラツォウ Songs 4つの俳句、2つのヴォーカリーゼとインタールードより *世界初演

  マリンバと歌のデュオ、この曲がいい。
  作曲はアフリカの人で、マリンバの響きに親指ピアノのテイストがある。
  


武満 徹・作曲「波の盆」  指揮:尾高忠明 東京フィルハーモニー交響楽団

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 ミューザ川崎シンフォニーホールで聴いてきた。
 尾高忠明の指揮が好きです。
 武満徹・作曲の「波の盆」は、今回初めて聴いて気に入りました。
 この曲、もとはTVドラマの主題曲として作曲されたそうだが、だからか、現代音楽の軸足が若干ポピュラーっぽい。
 ぽいとはいっても、それは例えば、吉松隆のピアノ協奏曲「メモ・フローラ」 Op.67が、ぽいという感覚です。
 ほんの時々現れるシロフォンの音が、短いフレーズですが粋でいいです。そして、繰り返される弦のフレーズに、マーラーを感じます。

 観客席が巻貝のように渦巻いて並んでいるミューザ川崎シンフォニーホールは、いい響きです。このホールと比べるとサントリーホールは残響音が多すぎるように感じます。

【当日のプログラム】
 ・武満 徹:波の盆
 ・グリエール:ホルン協奏曲
 ・チャイコフスキー:交響曲第5番

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2015   主催:東京国際フォーラム

  ああ、5月なんだ。今年も、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015 に行ってきた。

   
1_20150504152616090.jpg“パシオンの邂逅~バッハと現代が交差する声楽空間”
  エストニアのヴォックス・クラマンティスという合唱団が、ペルトを歌った。
  ペルトといえば、CDで聴けるのは大きな教会内で響き渡る、硬質で石の匂いがする透明感ある録音だ。
  東京国際フォーラムのホールB5は、コンサートホールというよりイベント会場で、豊かな響きは期待できなかったが、しかし、ありのままのあたたかい、生の声のペルトが聴ける様相となった。かえってそれが良かった。新鮮な体験だった。
  残念なのは、ピアノ独奏の下記2曲。へた。
  なぜに、無伴奏の合唱の間にピアノ独奏を入れたんだろう? 興ざめだった。

  合唱:ヴォックス・クラマンティス
  指揮:ヤーン=エイク・トゥルヴェ
  ピアノ独奏:クレール=マリ・ルゲ

  ペルト:鹿の叫び (無伴奏)
  J.S.バッハ:3声のシンフォニアより 第11番 ト短調 BWV797 (ピアノ独奏)
  ペルト:そしてパリサイ人の一人が (無伴奏)
  ペルト:アリーナのために (ピアノ独奏)
  ペルト:ヴィルヘンシータ (無伴奏)
  J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971より 第2楽章 (無伴奏)
  ペルト:カノンによる祈りの歌 (無伴奏)

2_20150504152702ee2.jpg“パシオンの邂逅~越境するアコーディオン”

  なぜか、アコーディオンが好きです。
  フィリップ・グラスの「モダン・ラブ・ワルツ」、ジョン・ケージの「夢」が良い。
  1964年のフランス映画「シェルブールの雨傘」の主題歌は、御喜美江さんが幼い頃からお気に入りの曲とのこと。これも気持ちが入っていて良かった。逆にスカルラッティは、気持ちが入り過ぎて、聴くのに困りました。
  ピアソラを久々に聴いて、ピアソラ本人の演奏CD 「57 Minutos Con La Realidad」 や 「Tango: Zero Hour」 を久々に聴いてみたくなりました。ああ、心の芯がキューッと熱くなる、アバンギャルドなバンド演奏が頭を駆け巡ります。

  アコーディオン独奏:御喜美江

  D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159、ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ニ短調 K.1
  グラス:モダン・ラブ・ワルツ
  ルグラン:シェルブールの雨傘
  ケージ:夢
  ピアソラ:S.V.P.、バチンの少年、最後の嘆き、白い自転車
  ジョン・ゾーン:ロード・ランナー
                                                     主催:東京国際フォーラム


コンサート 「モンセラートの朱い本  中世スペインの巡礼者たちの音楽」  指揮:濱田芳通、演奏:アントネッロ、合唱:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ

上

   「モンセラートの朱い本」とは、スペイン、バルセロナ郊外にあるモンセラート修道院に伝わる14世紀の写本。
  コンサートは、この本にある作者不詳の歌をもとに、濱田芳通が編曲、指揮し演奏された。
  歌は、三人のソリストと、古楽を専門に歌う声楽アンサンブルの「ラ・ヴォーチェ・オルフィカ」。演奏は、古楽アンサンブル「アントネッロ」。

  当時、モンセラート修道院には各地から多くの巡礼者が訪れていた。
  長い旅を終えやっとたどり着いた巡礼者たちは、聖堂周辺にたむろし、その場にふさわしくない世俗的な歌を歌い踊って楽しんでいた。その歌は、各地のダンサブルな民謡だったろう。こんな世俗的な歌や踊りで聖地を汚されることを嫌った修道院は、聖地にふさわしい歌(聖歌)を作り巡礼者に与えた。これが「モンセラートの朱い本」にある歌だ。この歌で巡礼者は、聖堂周辺でも気兼ねなく歌を歌い踊ることができたということらしい。 
  とはいえ、修道院が作り与えた歌はエキゾチック。巡礼者たちの各地の民謡の要素が濃厚だ。一言で言えば、アラビック!!
  これが抜群にいい。 一方、民族音楽に馴染みのない、いわゆるクラシックファンの耳には、例えばリコーダーの音色や旋律がアンデスのフォルクローレ風に聴こえたかもしれない。

  特筆すべきは、濱元智行のパーカッション(タンバリン)。
  タンバリンひとつで、複数の打楽器を演奏しているように聴こえるアラビックパーカッションだ。自然に身体が動きだす。
  東京カテドラル聖マリア大聖堂で、グレゴリオ聖歌のような聖歌が聴けるとイメージして来た向きには、違和感が大きかったかもしれない。
  続いて、音楽監督、指揮、編曲をした濱田芳通のリコーダーやコルネットは、このコンサートの主役。タンバリンがそそのかす躍動感に乗って、速いそのパッセージは、まるでジャズのアドリブのようにファンキー。
  ソリストの中では、ソプラノの澤村翔子が端正で美しい。また、古楽アンサンブル「アントネッロ」では、 中世ハープ&オルガネット(西山まりえ )、ショーム&リコーダー(古橋潤一 )が印象に残る。
  
  昨年、西山まりえのハープ独奏を東京オペラシティ・近江楽堂で聴いていた。掲載記事はこちらからどうぞ。
  同じく、古橋潤一のリコーダー演奏は、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで聴いていた。掲載記事はこちらからどうぞ。ともに、素晴らしかった。
  
  「モンセラートの朱い本」のCD化を望む。

音楽監督、指揮、編曲:濱田芳通
ソプラノ:澤村翔子、アルト&リコーダー:細岡ゆき、テノール:中嶋克彦
合唱:ラ・ヴォーチェ・オルフィカ
古楽アンサンブル:アントネッロ
リコーダー&コルネット(濱田芳通)|中世フィーデル(石川かおり )|中世ハープ&オルガネット(西山まりえ )|パーカッション(濱元智行)|ショーム&リコーダー(古橋潤一 )|スライド・トランペット(宮下宣子)|プサルテリー(矢野 薫)|
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モンセラートの朱い本 Llibre vermell de Montserrat

1. おお、輝かしい乙女よⅠ (アンティフォナ)
2. 輝く星 (カンティレーナ)
3. 称えましょう乙女を (カノン)
4. (器楽) ラ・マンフレディーナ (イスタンピッタ)
5. 7つの歓びを (バラーダ)
6. 天空の女王 (ヴィルレー)
7. 悦びの都の后よⅠ (モテット)
8. 声を合わせて歌おう (ヴィルレー)
9. おお、輝かしい乙女よⅡ (アンティフォナ カノン)
10. 王笏を持ち輝ける女王よ (カノン)
11. (器楽) 3つの泉 (イスタンピッタ)
12. 乙女にして母なるマリアさまを (ヴィルレー)
13. (器楽) ギョーム・ド・マショー:忠誠 (レー) ★
14. 悦びの都の后よⅡ (モテット)
15.死に近づく者たちは (ヴィルレー)
16. おお、輝かしい乙女よ (アンティフォナ)

演奏会場:東京カテドラル聖マリア大聖堂
下

17世紀のスペイン教会音楽コンサート 「聖母マリアのカンティクム」  演奏:メディオ・レジストロ、カントゥス・アニメ

  合唱の指揮者、雨森文也が聴きたくて、このコンサートを予約していた。
  2008年に彼の指揮による 「古典の前衛」 というルネサンス時代の合唱コンサートを聴いて驚愕した。以来、 マショー、オケゲム、ジョスカンらを聴きまくった。だから、今回を期待していた。

  そして、雨森指揮する49名の合唱団、カントゥス・アニメがとても良かった。素直な演奏。  
  さらには、メディオ・レジストロという、リコーダー奏者・古橋潤一という人がリーダーの古楽グループがいい! この人のリコーダーの音色は、いままでに聴いたことがないほどに輝く。そして、西澤央子のチェロが全体を支える。客席には、残念ながらほぼ聴こえてこないんだが、リュートが味を出す。さらには、小太鼓が17世紀をカラダで聴けと言う。

  コンサートの始まりは、合唱団を背に、まずはメディオ・レジストロが演奏を始める。それが終わる頃を見計らって、雨森氏が舞台の左、下手から登場し、切れ目なく、合唱&器楽の演奏が始まる。終りは、メディオ・レジストロが演奏するなかを、合唱の面々がばらばらに時間差をつけて、観客に礼をして退場して行く。

  コンサート会場は、渋谷区桜丘町つまり246沿いのセルリアンタワーの裏、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール。このホールに入るのは初めてだった。響きは、少々デッド気味で自然だ。オペラシティの響きは、響き過ぎるのではないか、とふと思った。

  今日聴いた、この17世紀のスペイン教会音楽は、今から400年近く前の音楽。日本初演らしい。メディオ・レジストロのリーダー古橋潤一による再発見再評価だ。
  思うに、クラシックと呼ばれる音楽は、長い年月、無数の聴衆や演奏者の批評に耐えて生き抜いた音楽だ、と言える。そう考えると、日々聴こえて来るポップスや、ネット上で流通する音楽データや、いわゆる現代音楽やらは、100年後200年後に、どんな評価を得ることになるのだろうか。
  
d-03.jpg【指揮】 雨森文也
【演奏】 MEDIO REGISTRO(メディオ・レジストロ)、CANTUS ANIMAE(カントゥス・アニメ)
 メディオ・レジストロ・・・Rec:古橋潤一、細岡ゆき|Vn:川久保洋子、小野萬里|Va:天野寿彦|Vc、Org:西澤央子|Lu:高本一郎|Org、Hrp:能登伊津子|Perc:岩村茜|
【曲目】 S.A.de エレディア:「聖母マリアのカンティクム」より
         第4旋法8声、第1旋法8声、第1旋法2重合唱8声、第4旋法5声、第1旋法6声、           
      S.A.de エレディア:「第8旋法によるエンサラーダ」
      フランシスコ・コレーア・デ・アラウホ:「分割ストップによる第7旋法のティエント第5番」
      ファン・バウティスタ・ホセ・ カバニーリェス:「ガリャルダス第1番」、「皇帝の戦争」




ギョーム・ド・マショー (1300-1377) 「ノートル・ダム・ミサ」  ヴォーカル・アンサンブル カペラ定期公演  

上
  14世紀初頭の人、ギョーム・ド・マショー、15世紀のオケゲム、15~16世紀のジョスカン・デ・プレなんか好きですね。一時は、CDを聴きまくってました。
  このルネサンス時代(ジャンル?)のCDには、anonymousの標記、つまり作者不明の曲が結構入っている。曲だけが、後世に伝わっている。 まだまだ未解明な領域があるようです。
  合唱曲は基本、アカペラ。あわせて伴奏付世俗歌曲(当時のポピュラーソング)も作曲しています。合唱曲は、なにも知らないで聴くと、現代音楽のように聴こえる曲もあり、不思議。
  でも、このジャンルのコンサートは、なかなか無い。   

  ヴォーカル・アンサンブル カペラは、今回初めて聴きました。
  歌に、しなやかさや抑揚を加えて、優雅さ、情緒性を表現しようとしているように感じた。ちょっと残念。
  もっと張りのある、力強い声を維持しながら、声と声が互いに接触し微妙な響きの多声が、教会の大きな空間で音響反射(リバーブ)して、ダイナミックに音楽になる。そんなことを期待していたのですが、こじんまりとした女性的な演奏でした。

  教会でのコンサートも初めてです。
  聖アンセルモ・カトリック目黒教会も初めて入りました。
  こうした古い教会音楽が好きなのに、教会という宗教的空間に行くことに、今までは いささかの違和感がありました。しかし、これを機会に今後は行くことにします。
  この教会は、2階席が比較的良い響きです。はじめ1階うしろで聴いていましたが、その辺の席ではリバーブ音のお尻が妙に変化します。
  教会で聴く経験は、ほかに無いですが、もっと響きのいい教会はありそうに思いました。

 お聴きになるなら、CDは多数あります。
  ナクソス(NAXOS)といえば廉価版というイメージもあるかと思いますが、演奏家が有名でないだけで、演奏はいいものが多いです。ギョーム・ド・マショーはじめNAXOSのアーリー・ミュージック・ジャンルの品ぞろえは豊富です。NAXOS以外では国内版より輸入盤がはるかにたくさんありますね。下記に少し挙げます。

1-1_2014072411572152f.jpg     1-3_20140724115721c18.jpg     1-2_20140724115721630.jpg
マショー(NAXOS)           マショー                 マショー

1-4_20140724115721534.jpg     1-5.jpg       1-7.jpg     
オケゲム(NAXOS)          オケゲム・ジョスカン(NAXOS)     ジョスカン

「ゴシックハープの植物文様」  作曲:藤枝守  ハープ演奏:西山まりえ  東京オペラシティ・近江楽堂

上
  藤枝守作曲の曲をライブで聴くのは、初めてのこと。
  ゴシックハープを聴くのも、近江楽堂で聴くのも、初めてだった。
  実に良い。心、洗われる。 中世の香りがする現代音楽。
  藤枝守氏も会場に来ていた。

  このハープ、スティール弦だと思っていたが、コンサート開始前、楽屋から聴こえてくる調弦の様子から、ガット弦だと知った。
  ガット弦だから、音色は例えばリュートに近いが、リュートのような くぐもった音色じゃない。そう、民族音楽の楽器の音色と言おうか。オーケストラなどで聴くハープのように、明快かつ大きな あんな音は出ない。レバーもペダルもない、シンプルな構造。ヨーロッパ中世時代のハープとのこと。音色試聴は、下記のからどうぞ。
  藤枝守の作曲がいい。繊細で静かだが、よく聴くと音の配列は、変化に富んでいて、いつまでも飽きない。
  西山まりえも真摯な姿勢で、微笑ましい。日頃は古楽専門だが、今回現代音楽に挑戦。作曲家本人が、3メートルの至近距離に座っているので、緊張したと言っていた。(笑)  近江楽堂は、小さなホール。響きは良い。

下2  ホールを見上げると、四枚の花びらを持つ花のつぼみを内側から見るような構造。四枚の花びらの先(ホールのテッペン)は、ガラス天窓になっていて空が見える。 床面は円形で段差は無く、ステージと客席の区分もない。 ここでチェンバロやリュートのソロを聴いてみたい。
   
  西山まりえが弾く「ゴシックハープの植物文様」 ~CDリリース記念演奏会  
  東京オペラシティ・近江楽堂  2014年5月16日

  「ゴシックハープの植物文様」ではないが、西山まりえのゴシップハープが聴ける。
  http://www.youtube.com/watch?v=inVPVmxWlG8
  (外部リンクなので、後日リンク切れの可能性あり)

聴きたいコンサート 1

組2
◆ル・ポエム・アルモニーク ~バロック・ライブ劇場
  王子ホール 2014.11.13

フランスの20数人の声楽と古楽のアンサンブル。
何 抱えてんだ? 見たことない古楽器。
行きたい! が 6,500円は高い。





組1








                     ◆砂原悟 ローズ・ピアノ ソロコンサート  
                       京都芸術センター講堂  2014.6.3

                       ローズ・ピアノとはフェンダー社のエレピ。
                       藤枝守、河合祐始、難波研の曲を演奏
                       前売 3,000円 だが京都は遠い。でもいいな。                                      

組3 50組4 50
◆ヴォーカル・アンサンブル カペラ  ~グレゴリオ聖歌とポリフォニーによるミサ形式の演奏会 
  聖アンセルモ・カトリック目黒教会  2014.7.21

  ギョーム・ド・マショー(1300-1377)の曲をやる。この人、好きなんです。

◆佐藤豊彦  ~名器「グライフ」によるバッハとヴァイスの音楽
  東京オペラシティ 近江楽堂  2014.5.28

  近江楽堂でリュートが聴ける。
  

フォーレ:レクイエム op.48  指揮:ミシェル・コルボ  ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014

  ミシェル・コルボ指揮のフォーレ:レクイエム op.48。
  彼の指揮でこの曲を聴くのは、これで3回目かな。実に、大変にいい。
  以前のコンサートと比べて、音が柔らかになっている。かつ、奥が深くなっている。
  ソプラノのシルヴィ・ヴェルメイユ、前回も美しい声だったが、やはり奥が深くなった。
  オルガンのマルチェロ・ジャンニーニに拍手!!

  シルヴィ・ヴェルメイユ (ソプラノ)
  ファブリス・エヨーズ (バリトン)
  マルチェロ・ジャンニーニ (オルガン)
  指揮:ミシェル・コルボ
  演奏:ローザンヌ声楽アンサンブル
  合唱:シンフォニア・ヴァルソヴィア

  曲目:フォーレ:レクイエム op.48
     東京国際フォーラム Cホール 2014年5月3日

バッハ:マタイ受難曲   バッハ・コレギウム・ジャパン 第107回定期演奏会 受難節コンサート2014

バッハ
  鈴木雅明が率いるバッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲。
  バッハ・コレギウム・ジャパンでこの曲を聴くのは、たしかこれで二回目だ。
  鈴木氏の自由な精神が輝いていた。

  鈴木雅明(Cond)、ハンナ・モリソン/松井亜希(Sop)、クリント・ファン・デア・リンデ/青木洋也(Alt)、ゲルト・テュルク/櫻田 亮(Ten)、ぺーター・コーイ/浦野智行(Bas)

  曲目:J.S.バッハ:マタイ受難曲BWV244
  東京オペラシティ 2014 4/18[金]

マーラー:交響曲 第9番 ニ長調/武満 徹:セレモニアル-秋の歌-  ジョナサン・ノット指揮 東京交響楽団 川崎定期演奏会 第45回 

  宮田まゆみの笙が聴きたかった。
  武満 徹の「セレモニアル-秋の歌-」の笙が、やはり、いい!
  以前に東京オペラシティ・コンサートホールで聴いた彼女の笙は、ホール全体に響き渡った。
  だが、ここミューザ川崎じゃ、そういう風には鳴らなかった。ホールの音響のせいか。この時の記事はこちら

  そして、マーラー:交響曲 第9番 ニ長調。
  言いたいこといろいろあるが、ラストの緊張感ある静寂が、まったく弛緩してました。
  管はメリハリあって楽しいが、弦が一向に鳴らない。やはりホールのせいかな?
  

muza03.jpg 東京交響楽団 川崎定期演奏会 第45回
 指揮:ジョナサン・ノット
 笙:宮田まゆみ

 曲目:武満 徹:セレモニアル -秋の歌-
     マーラー:交響曲 第9番 ニ長調

 ミューザ川崎シンフォニーホール 2014.4.19

マーラー:交響曲第7番 ホ短調 「夜の歌」  リッカルド・シャイー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

  新聞のコンサート評では褒めていた。
  だが、いかがなものか。
  私はこう解釈しました的なプレゼンテーションが、いささか古臭くて、かつ厚化粧すぎました。

  マーラーの素晴らしさや美しさの本質を、新たな視点から捉えて
  かつ、過去にとらわれない、現代的な解釈ができる、若く清々しい指揮が聴きたい。


 マーラー 交響曲第7番 ホ短調 「夜の歌」
 指揮:リッカルド・シャイー
 出演:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 サントリーホール 2014年3月23日

マーラー交響曲第9番  インバル 東京都交響楽団  東京芸術劇場

  声を大にして言いたい。金返せ!

  驚きました。あれは、もはやマーラー交響曲第9番ではない。
  なにかの、見劣りのするミュージカル音楽か映画音楽に聴こえる。
  そもそも、センス、繊細さが無いのです。
  さらには、やたらいじくりまわしていて、でも勘所は、すべて外しまくってました。金返せ!

会場入り口付近に、こういうのがあった。笑
インパル    

シベリウス交響曲   指揮:尾高忠明  札幌交響楽団・東京公演  サントリーホール

コンサート

  尾高忠明の指揮が好きだ。
  サントリーホールで、尾高は札幌交響楽団を鳴らし切りました。

  乗りに乗ったオケのメンバーの熱気が、ダイレクトに伝わってくる素晴らしい演奏でした。
  特に、交響曲第2番ニ長調 op.43は、ホール全体が熱くなったよう。
  いやー、大満足。シベリウスの印象が一変しました。

  シベリウス: 組曲『恋人』 op.14
         : 交響曲第4番 イ短調 op.63
         : 交響曲第2番 ニ長調 op.43

ブルックナー 交響曲第9番ニ短調 (ノヴァーク版) 指揮:ファビオ・ルイージ  NHK交響楽団第1773回定期公演

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  久々のサントリーホール。
  ブルックナーの交響曲第9番ニ短調は好きです。
  初めて聴くファビオ・ルイージの指揮は良かった。
  低い重心ながら軽快なスピード感。現代的な感覚を感じました。







「管弦楽組曲全曲」  バッハ・コレギウム・ジャパン   調布音楽祭2013

コンサート

 鈴木雅明が率いるバッハ・コレギウム・ジャパンによる、J.S.バッハの管弦楽組曲全曲コンサート。
 この調布音楽祭は、鈴木雅明が音楽監督をしている。

 演奏は、期待を裏切らない素晴らしい内容であった。
 細部まで十分に検討された彫りの深い演奏、繊細でありながらも、そのおおらかさが心にしみる。
 指揮者と演奏家たちの高い見識が、聴く者に満足と安心感を与えていた。
 バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバー以外では、バロックフルートの菅きよみが実にいい演奏をしていた。

指揮:鈴木雅明
演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
ジャン=フランソワ・マドゥフ(ナチュラルトランペット)
菅きよみ(バロックフルート)

演奏曲:
J.S.バッハ:管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV 1066
J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV 1067
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV 1068
J.S.バッハ:管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV 1069


調布音楽祭の公式サイト: http://chofumusicfestival.com/  (外部リンクです)
ホール
会場:調布市グリーンホール大ホール

イェール大学合唱団&ジュリアード音楽院古楽オーケストラ演奏会  J.S.バッハ ロ短調ミサ曲 BWV232  指揮:鈴木雅明

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  指揮の鈴木雅明は、世界に冠たるバッハ演奏の第一人者。
  バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱&管弦楽)を率いて日本のみならず、欧米各所で演奏活動を展開している。

  今回は、東京藝術大学 奏楽堂にて、ロ短調ミサ曲である。わくわくである。
合唱0  合唱団は、イェール・スコラ・カントルム。2009年から鈴木雅明が正指揮者として迎えられている。合唱団メンバーはイェール大学生からオーディションで選抜された学生で構成されている。世界中を演奏活動していてCD録音も多い素晴らしい合唱団。


演奏  演奏は、ジュリアード音楽院古楽オーケストラ。あのジュリアード音楽院だ。コンサートマスターはNanae Iwataとある、日本人らしい。

  コンサート内容は、一点のくもりもなく、明快で、実に多くを語りかけてくる素晴らしい演奏会でした。ほぼ満席。
  ロ短調ミサ曲は、いいな!




指揮:鈴木雅明
出演:イェール・スコラ・カントルム / ジュリアード音楽院古楽オーケストラ
曲目:J.S.バッハ ロ短調ミサ曲 BWV232

奏楽堂東京公演6月2日 東京藝術大学 奏楽堂


バッハ・コレギウム・ジャパン[ 合唱&管弦楽 ]
公式サイト:http://bachcollegiumjapan.org/profile/
(外部リンクです)

コンポージアム2013 「武満徹作曲賞」本選コンサート  ハリソン・バートウィスルを迎えて 

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「武満徹作曲賞」本選コンサート

  毎年開かれる、現代音楽の作曲コンクールの公開コンサート。今年で15年になる。
  東京オペラシティ文化財団が主催し、財団が選んだ現代音楽の作曲家が、ひとりで審査し、ひとりで「武満徹作曲賞」を決める手法の作曲コンクール。審査員は毎年変わる。
  若い作曲家の新しい曲が生まれる瞬間に立ち会える。ワクワクする。

  今年の審査員はイギリスの作曲家ハリソン・バートウィスル。
  世界中から応募があった100近い応募曲の譜面すべてに目を通し、4人まで絞って、コンサートで公開し、コンサート終了直後に会場にて「武満徹作曲賞」が決まる。これが面白い!

  審査員:ハリソン・バートウィスル
  指揮:工藤俊幸  演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

  応募者と応募曲
    ・小林純生(日本・1982年生まれ):The Lark in Snow
    ・神山奈々(日本・1986年生まれ):“CLOSE” to you to “OPEN”
    ・ホワン・リュウ(中国・1983年生まれ):Zwei Landschaftsbilder (ふたつの風景画)
    ・マルチン・スタンチク(ポーランド・1977年生まれ):SIGHS ─ hommage à Fryderyk Chopin

  結果は
  1位・・・マルチン・スタンチク
  2位・・・小林純生
  3位・・・ホワン・リュウ/神山奈々
  4位・・・なし
 
  審査員・ハリソン・バートウィスルによる講評は、こちらから。(外部リンクです)
  http://www.operacity.jp/concert/award/result/result2013/


ホール0  1位のマルチン・スタンチクは、聴いていて1位だな、と思えた。
  ヨーロッパでは、現代音楽の作曲の勉強ができる豊かな土壌があるだろうな。他の応募者の中では、歳も重ねていて、しっかりした曲だ。正統派的な印象だった。
  もっとも演奏方法は奇怪で、バイオリンやチェロが打楽器になるし、弓で弦ではなく、楽器のボディを擦って音を出す場面も多々あった。曲は、それぞれの楽器の音色の複合体が、ひとつの楽器になる様子。
  ともに3位の女の子のふたり、中国人のホワン・リュウと神山奈々。
  聴いていて、このふたりは同根だな、と思った。
  勝気な感じのホワン・リュウは、現代音楽をたくさん聴いて学んで、そのエッセンスをうまく自分に取り込み作曲している感じだ。勉強よくできます風の優等生的な現代っ子。中国の画家の作品をモチーフにしている。明るくメリハリある曲想が楽しい。
  今回、私が一番気にいた神山奈々は、現代音楽に行きつくまでに、つまり彼女が幼い頃に聴こえてきた音楽を楽しく蓄積している感じだった。彼女の応募曲“CLOSE” to you to “OPEN”は、キラキラの星くずを後ろに撒き散らせながら、まるで彗星のように高速で疾走する、そのドライブ感が抜群! マリンブルーの海の中を、次の瞬間には暗黒の峡谷の谷間を飛び回り、嵐を切り抜ける。時にサーカスの大テントの中に紛れ込んだりもする、そんな風。新しいカテゴリのポップスだぞ。
  で、何が同根か。現代音楽やポップスなど、どんなジャンルの歌や曲も簡単に聴ける現代、そして聴こえてきてしまう現代。禅修行のように自分を掘り下げて、わずかに湧きあがってくるものに耳を澄ます、といった事をしなくても素材は身の回りに溢れんばかり。音楽的なざわめきの中で育った。そしてふたりともにビジュアル的な曲想。アニメ経験だろう。このあたり、1位のマルチン・スタンチクや2位の小林純生とは一線を画す。
  そして2位の小林純生。曲は、それぞれの楽器の音色の複合体が、ひとつの楽器になる様子。実に繊細で微細な弱音演奏を強いる。深い森林の底で、芽生える芽が人知れず、わずかに微動する。その細胞組織の中の動きを見るようだ。

  そうそう、もひとつ印象に残ったこと。中国人のホワン・リュウが言っていたこと。音楽はどんな曲であれ、政治的な検閲なく、世界万人に伝えられる、と。
  
  

御喜美江アコーディオン・ワークス2013

御木美江さん

  クラシックのジャンルで活躍する、国際的なアコーディオン奏者、御喜美江(みき みえ)。
  この方のライブを聴くのは初めてだったが、大変満足なコンサートでした。

  バッハをアコーディオン演奏向けに編曲して・・・というと、違和感を感じる向きもあろうが、食わず嫌いは損! 
  オルガンは機械的に風を送って音を出すが、アコーディオンの蛇腹は、あたかも人の息で音を出すに近い。
  さらに、アコーディオン二重奏でバッハに臨むと、オルガニストは必ずや、悔しがるだろう。

  今回のコンサートは、バッハに加えて現代音楽の曲が並んだ。
  これがいい。アコーディオンの可能性が美しい。
  作曲家・細川俊夫もコンサート会場に。



<出演者>
・アコーディオン演奏
 御喜美江、大田智美、ヘイディ・ルオスイェルヴィ
・ハープ演奏
 吉野直子

<演奏曲>
・J.S.バッハ/御喜美江編曲 ファンタジーとフーガ ト短調 BWV542
・林光/野田雅己編曲 「裸の島」の主題によるパラフレーズ
・細川俊夫 「巫女」3台のアコーディオンのための(2012年、世界初演)
・ディエゴ・ラモス Momenti d'incandescenza sonora(世界初演)
・アレキサンダー・チェレプニン インベンション(日本初演)、
                    チガーネ(日本初演)
・J.S.バッハ/御喜美江編曲 2台のチェンバロのための協奏曲 BWV1061a ハ長調



2013年3月9日 浜離宮朝日ホールにて (光陰矢のごとし・・・)

コンサート「細川俊夫の音楽」 コンポージアム2012 東京オペラシティの同時代音楽企画

今日パンフ」
「光に満ちた息のように」・「さくら」 (ともには笙のソロ曲) 
  笙の独奏:宮田まゆみ

  笙(しょう)のソロを初めて、生で聴いた。
  風が植物と織りなす音や、虫の音に近い。
  あんな小さな笙が、この東京オペラシティ・コンサートホールに鳴り響く。
  こころに染み入るとは、こういうことだ。
  笙が鳴りやんだあとに来る静寂の、なんと温かい事。


「星のない夜」 (日本初演)
  指揮:準・メルクル
  ソプラノ:半田美和子
  メゾソプラノ:藤村実穂子
  東京音楽大学合唱団
  NHK交響楽団

  最大の収穫でありました。
  大きな世界観の曲、練られた演奏。
  日本人が、ヨーロッパの地から立ち上がって日本をみる視点は、新鮮であった。
  男女のナレーションが大声で続く中を、オケの演奏も戦うようフルで突き進む。
  68/71黒テントの演劇空間を想起させる。


「夢を織る」 (日本初演)
  指揮:準・メルクル
  NHK交響楽団

  これは詰まらなかった。
  描こうとするストーリーが先に読めちゃう。

  
久々のコンサートでした。  


作曲:細川俊夫
[1]光に満ちた息のように ─ 笙のための(2002)
[2]夢を織る ─ オーケストラのための(2010)[日本初演]
[3]さくら ─ オットー・トーメック博士の80歳の誕生日に ─ 笙のための(2008)
[4]星のない夜 ─ 四季へのレクイエム ─ ソプラノ、メゾソプラノ、2人の語り手、混声合唱とオーケストラのための(2010)[日本初演]


指揮:準・メルクル[2、4]
笙(しょう):宮田まゆみ[1、3]
ソプラノ:半田美和子[4]
メゾソプラノ:藤村実穂子[4]
東京音楽大学合唱団[4]
NHK交響楽団[2、4]

2012年5月24日 東京オペラシティ・コンサートホールにて公演

ハーディング・新日本フィルハーモニー交響楽団 多摩特別演奏会

ハーグIMG
おっとりした優しいブルックナー第8番でした。こういう演奏もいいでしょう。
ブル8の、あの独特のフレーズのリフレインが、ゆっくり。(笑)
各パートの旋律そしてハーモニーの響きを大事にして、という指揮者の意図は感じました。
弦はきれいで重厚で良かったです。が、管のほうは、へっぴり腰。管が合わさるところで、案の定、グシャ。しかし、幾度かのフォルテッシモを経て、良くなって行きました。

演奏会場のパルテノン多摩は、小田急多摩センター。初めての会場でしたが、拙宅から30分。近くでこんな演奏が聞けるのは幸せです。ということで満足なコンサートでした。

演奏終了後、ロビーにてハーディングらが震災募金の箱を持って、退場する観客を待っていました。募金をして、ハーディングと握手ができました。


ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890年 ノーヴァク版)
指揮:ダニエル・ハーディング
コンサートマスター:崔 文洙
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
演奏時間1時間30分ジャストでした。

全景     ホールall1
10万m2の豊かな緑に包まれたパルテノン多摩    大ホール
公益財団法人 多摩市文化振興財団

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2011の開催内容、大変更!!

変更と言うより、中止です中止。
ああ! 今年はコルボさんに会えない! 残念~。楽しみにしてたんです。

<公式サイトより>
福島原子力発電所における国際原子力事象評価尺度が「レベル7」に引き上げられて以降、海外アーティストの来日キャンセルが重なり、予定どおりのプログラムで実施することが困難となりました。

公式サイト:http://www.lfj.jp/lfj_2011/news_various/110418.html

名曲喫茶ライオン

喫茶IMGクラシック音楽だけを流す「名曲喫茶」。こういう店に入るのは初めての経験。
「名曲喫茶ライオン」は、渋谷・道玄坂を登って右に百軒店入り口、これを入ってすぐ。ここにこの店があることは知っていたが、まさか入るとは!(1926年創業、名曲喫茶の草分け)
バッハのカンタータが流れている。店内は相当暗い。しばらくして暗さに眼が慣れ、インテリアの古風さが見えてくる。渋谷の喧騒をよそに、店内は静まりかえり、時間は、かれこれ50年は止まっている雰囲気。
数人の客の影がぼんやり、、、生気が感じられない。なんか、時を待っている。この空気は、そうだ、映画『ワンダフルライフ』の感じ。異次元です。
なるほど、オーディオはいい音だ。どういうアンプ、CDプレーヤーを使っているのか知らないが、見えるところに置いてある機器は有名な高級機器でもなさそうだ。オーディオ・マニアチックには、いろいろ突っ込みが言えなくもないが、そんな細かいことを跳ね除ける、悠然とした音を出している。「どんな音を出したいか」という主張がある。コンサートホールの音のテイストを大切にしている。いわゆるオーディオ機器ファンのあこがれる再生音とは一線をかく。年配のヨーロッパ人が好きそうなサウンドかも。
そのわけは、巨大なスピーカー。オリジナル製作、左右幅4m、高さ2m、形は上の図、左右非対称だ。
1階で聴いたが、店内は吹き抜けになっていて、2階でも聴ける。1階では音が斜め上から降り注ぐ感じ、悪くない。たぶん2階の方が自然に聴こえるかも。
どんなオーディオでも、家具など物がある広~い空間で聴くと、よく聴こえる、「部屋にいきわたる響き」この定理を最大限活用してます。
自分の部屋、オーディオ屋の試聴ルームこれみな狭い。だから小技に走る。
勉強になりました。私のオーディオ・セットの方向性を見直したい、そう思った。つまりスピーカー。
なかなか
店内
みせみせ

しかし、何故この店に入る気になったか? 
その理由は右の写真、この怪しい外観、そそりました。何!これって感じ。
ライオンの裏口なんです。初めて気が付きました。
近寄ってみると、ドアに「営業中」とあった、マジ!
で、ドア開けてみて誰もいない。声をかけたら店の人が出てきて、こちらです、と
中のドアを開けていただき、店内へ。
帰るときは、表から出てみて、あ、やっぱり、ここはあのライオンだと確認した次第。

その昔は、街のあちこちにあったという名曲喫茶店でした。






マーラー:交響曲第9番|ワレリー・ゲルギエフ指揮 ロンドン交響楽団


海50大河が海に注ぎ込む河口が汽水域。19世紀が20世紀に注ぎ込み、大きくせめぎ合う汽水域、これが9番の世界だと思う。
19世紀寄りの、伝統を生かしたい演奏、20世紀視点の解釈で一新したい演奏の二通りがあるとすれば、ワレリー・ゲルギエフ氏は前者に聴こえた。
ただし、これに終わらない。車窓からの風景を楽しませておいて、時に止まり、車外に連れ出し、木の葉一枚一枚の色みの違いと、その揺らぎ、そして木漏れ日の穏やかさを聴かせ、また車窓からの流れる風景を見せておいて、また止まり、今度は夜空の星座のハーモニーを聴かす、そんな演奏だった。こんなマーラーは初めて。観光旅行的な、こんな楽しませ方もあるんだ。エンターテイナーだね。
マーラー、分けても9番大好き人間としては、楽しいひと時でした。
バッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木雅明氏が聴きに来られていた。

サントリーホール01
サントリーホールのエントランス付近のイルミネーション

J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 指揮:ニコラウス・アーノンクール

そら630個々の旋律や音色が明快に聞き取れ、同時に驚異なほど調和している。贅肉は無い。しかし、その全体の手触りは、やわらかく、きめ細かく気品がある。今までまったく聴いたことのないミサ曲ロ短調でした。私達が未だ見ぬ新たな地平から組上げられ立ち上がってきた音楽。いやー参りました!近年私が接したあらゆるジャンルの芸術の中で最高!のものでした。余韻はまだ続いています。至福。




10月26日 サントリーホール
指揮:ニコラウス・アーノンクール
演奏:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
出演:ドロテア・レッシュマン(S)、ベルナルダ・フィンク、エリーザベト・フォン・マグヌス(M-s)、ミヒャエル・シャーデ(T)、フローリアン・ベッシュ(Br)
合唱:アーノルト・シェーンベルク合唱団







T641.jpg

トリスタン・ミュライユの音楽 〈コンポージアム2010〉

コンサートIMG_0001今夜、聴いて来ました。
オペラシティは、ほぼ満席。
わたし的には、まあまあでした。

野平一郎(指揮)、原田 節(オンド・マルトノ)
トリスタン・ミュライユ(オンド・マルトノ)
新日本フィルハーモニー交響楽団

* 2台のオンド・マルトノのための《マッハ2,5》1971
* オンド・マルトノと小オーケストラのための《空間の流れ》1979[日本初演]
* オーケストラのための《ゴンドワナ》1980[日本初演]
* 大オーケストラとエレクトロニクスのための《影の大地》2003-2004[日本初演]

コンサートIMG_0002曲としては、ラストの「影の大地」が成熟した曲に聴こえましたが、「ゴンドワナ」が魅力的な曲でした。

ただ、演奏についてはピアニッシモ/フォルテッシモ 共にオケが鳴っていない、そう感じました。
オケが鳴っていれば、「ゴンドワナ」もっと映えたのに。惜しい。

客層は、若いのが半数、むかし若かった、ズーと昔若かった層とバラエティに富んでいて素敵な会場でした。

ちなみに、来年2011年武満徹作曲賞の審査員は、
サルヴァトーレ・シャリーノだそうです。






ルネサンス時代の合唱音楽

『古典の前衛』 指揮:雨森文也 2008.1.19 浜離宮朝日ホール

都合で行けなくなった人に、チケットもらって行ったコンサートでした。
結果、ルネサンス期の合唱に「度肝」抜かれ、以後「はまり」ました。

ソウル、R&B、ブルース、ロック、ファンク、ジャズ、ブラジル音楽、沖縄、サルサな私は、
クラシックなんか、「へ!」でした。
まして、合唱なんて「へへへのへ!」でした。

CDCDIMG.jpg特にオケゲムは、すごかった!驚嘆
1400年代の音楽が、まるで昨日誰かが作曲した音楽に聞こえましたね。

指揮・音楽監督、雨森文也氏の、各曲ごとに分かりやすい解説がありました。(感謝)

中世から初期ルネサンス
(1160年頃~1490年頃)
  ぺロタン 「地上のすべての国々は」
  マショー 「キリエ哀れみの賛歌」
  オケゲム 「イントロイトゥス入祭唱」
  クレド 「信仰宣言」
  
盛期ルネサンス
 (1450年頃~1590年頃)
  ジョスカン 「アニュス・デイ平和の賛歌」
  ジェスアルド 「イエルサレムよ、立ち上がれ」
  タリス 「使徒らは口々に」
  パレストリーナ「サンクトゥス、ベネディクトゥス感謝の賛歌」

バロックの時代
 (1570年頃~1760年頃)
  モンテヴェルディ「グローリア栄光の賛歌」
  シュッツ 「ドイツ語マニフィカト」
  ルター 「来てください、精霊よ」
  バッハ 「精霊は我々の弱きを助けたもうモテット2番」
  

気になる、聴きたい現代音楽の作曲家たち

TS330020.jpgクラシックをちゃんと聴き始めて、まだ日は浅いが現代音楽がいい。
私の耳にはロマン派は古臭く感じる。
ただし、このジャンル、これはこれで奥が深そうだ。
マニアや音大の方々のワケシリは、さておいてボチボチと聴いていきたいし、いつものように行き当たりバッタリの発見を大事にしたい。
予期せぬ驚きが実に面白い。古本屋で掘り出し本を見つけるように。


で、今日気になった作曲家。

マーク=アンドレ・ダルバヴィ(1961~)
権代敦彦(1965~)

まだまだ他にも大勢いそうだ。

サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2010<MUSIC TODAY 21>

TS3B0073.jpgなんか、あり過ぎて、行こうか迷う。

8月23日(月)~30日(月) サントリーホール
http://www.suntory.co.jp/news/2010/10757.html

1.音楽の現在

<室内楽>全曲日本初演
指揮=佐藤紀雄  演奏=アンサンブル・ノマド  エレクトロニクス=有馬純寿

 ジョルジュ・アペルギス(1945-):「シーソー」~アンサンブルのための(2007-2008)
 ジャン=リュック・エルベ(1960-):「オルタナンス(交替)/トポグラフィ」~エレクトロニクスとアンサンブルのための(2009)
 クリストフ・ベルトラン(1981-):サトカ(2008)
 マルトン・イレーシュ(1975-):「トルソIII」~アンサンブルのための(2007)
 ジョナサン・コール(1970-):遺された灰(2009)

<管弦楽>全曲日本初演
指揮=杉山洋一  テューバ=橋本晋哉、佐藤潔  管弦楽=東京都交響楽団

 イェルク・ヴィトマン(1973-):「コン・ブリオ」~オーケストラのための演奏会用序曲(2008)
 エンノ・ポッペ(1969-):「市場」~オーケストラのための(2008/2009)
 マルティン・スモルカ(1959-):「テューバのある静物画 または 秘められた静寂」
      ~ふたつのテューバとオーケストラのための3楽章  (2007-2008)
 ブリス・ポゼ(1965-):「ダンサー」交響曲第5番~大オーケストラのための(2008)



2.テーマ作曲家 ジョナサン・ハーヴェイ 
   ~ サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.34 ~(監修:湯浅譲二)
   新作の初演を前に作曲家ハーヴェイが自身の音楽、新作について語る

<室内楽>全曲日本初演
指揮=板倉康明  ヴァイオリン=山本千鶴  アンサンブル=東京シンフォニエッタ  弦楽四重奏=クヮトロ・ピアチェーリ  エレクトロニクス=ジルベール・ヌノ

 ジョナサン・ハーヴェイ(1939-):
  「スリンガラ・シャコンヌ」~15楽器のための(2009)
  「隠された声2」~12人の奏者とCDのための(1999)
  「シェーナ」~ヴァイオリンと9人の奏者のための(1992)
  弦楽四重奏曲第4番~ライブ・エレクトロニクスを伴う(2003)

<管弦楽>
指揮=沼尻竜典  管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団

 ジョナサン・ハーヴェイ(1939-):「ボディ・マンダラ」~オーケストラのための(2006)**
 リヒャルト・ワーグナー(1813-1983):「聖金曜日の音楽」~舞台神聖祝典劇『パルジファル』より
 エクトル・パラ(1976-):「カルスト=クロマII」~大オーケストラのための(2006)**
 ジョナサン・ハーヴェイ(1939-):80ブレス・フォー・トウキョウ(2010)サントリーホール委嘱*


3.芥川作曲賞創設20周年記念 ガラ・コンサート

<管弦楽>  サントリー芸術財団委嘱作品
指揮=秋山和慶  ソプラノ=森川栄子  管弦楽=東京交響楽団

 三輪眞弘(1958-):弦楽のための369、B氏へのオマージュ(2006)
 山本裕之(1967-):モノディ協同体(2005)
 夏田昌和(1968-):オーケストラのための「重力波」(2004)
 江村哲二(1960-2007):プリマヴェーラ(春)(1996)

<室内楽I>
 第1回(1991)~第19回(2009)受賞者の独奏曲


4.第20回 芥川作曲賞選考演奏会


指揮=渡邊一正  チェロ=堤 剛  管弦楽=新日本フィルハーモニー交響楽団
選考委員:三枝成彰/夏田昌和/湯浅譲二


法倉雅紀(1963-):留火之(ともしびの) ~独奏チェロとオーケストラの為の(2010)*
  (第18回芥川作曲賞受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品 世界初演)
第20回芥川作曲賞候補作品(演奏順未定)
酒井健治(1977-):ヘキサゴナル・パルサー(2006/2007)
  初演=2009年5月31日 東京オペラシティコンサートホール
  コンポージアム2009 <武満徹作曲賞本選演奏会>
平川加恵(1986-):風神~オーケストラのための(2009)
  初演=2009年10月29日 東京藝術大学奏楽堂
  第11回東京藝術大学奏楽堂モーニングコンサート
山根明季子(1982-):水玉コレクションNo.04 ~室内オーケストラのための(2009)
  初演=2009年6月13日 いずみホール
  いずみシンフォニエッタ大阪第22回定期演奏会

アレッサンドロ・カルボナーレ  クラリネット・リサイタル

7月 8日 東京文化会館小ホール

A. パスクリ / 蜂 
J.ウイリアムス / シンドラーのリストより
A.ジャムピエリ / ヴェニスの謝肉祭
E.モリコーネ / ニューシネマパラダイス
P. サルヴィア / ブラームスソナタヘ短調によるジャズ変奏 ほか

黒田亜樹(ピアノ)

行こうと思ってる、気になるコンサート、
だが、4500円!
これは高いぞ。どうするかな・・・・・

今年はマーラー生誕150年、来年は没後100年

TS3B0056.jpg今後、マーラーのコンサートを期待したい。
特に好きな9番をたくさん聴きたいものだ。

振り返ると9番のライブは5回しかない。残念。
5回のなかでは圧倒的にバレンボイムでしたね。
どのパートの楽器も元気に音量が大きく、それらが一極に集約されていくが、
その総体は思いのほか静謐で美的でありました。
書くまでもないがコバケン辛いね。


2010.04.11 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
      NHK交響楽団      (NHKホール)
      コンサートの感想はこちらから

2009.06.28 指揮:大植英次 
      ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー (サントリーホール)

コンサートIMG2007.10.12 指揮:ダニエル・バレンボイム
    ベルリン・シュターツカペレ (サントリーホール)

2007.03.29 指揮:ゲルト・アルブレヒト
      読売日響     (サントリーホール)

2007.01.26 指揮:小林研一郎
      日本フィル    (サントリーホール)


一歩下がって5~7番はライブ3回です。

2007.04.16 第5番 指揮:ダニエル・ハーディング
       ロンドン交響楽団 (オペラシティ) 


2007.03.17 第7番 指揮:ズービン・メータ
          イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(サントリーホール)


2006.10.13 第6番 指揮:クラウディオ・アバト
          ルツェルン祝祭管弦楽団   (サントリーホール)



今後のコンサートを期待するぞ!

モーツァルト/レクイエム  指揮:ミシェル・コルボ

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2010   公式サイト:http://www.lfj.jp/lfj_2010/

コルボ19
今年もコルボさんを聴きに行きました。大変good!でした大満足。
どんな曲もコルボ氏にかかると、彫りの深い表現になる「魔法」の指揮棒。至福。
来年も元気に来日乞う。

■演奏曲:モーツァルト/レクイエム ニ短調 K.626
指揮:ミシェル・コルボ
   ソプラノ: シャルロット・ミュラー=ペリエ
   アルト: ヴァレリー・ボナール
   テノール: クリストフ・アインホルン
   バリトン: ピーター・ハーヴェイ
ローザンヌ_018
合唱:ローザンヌ声楽アンサンブル
弦楽007
管弦楽:シンフォニア・ヴァルソヴィア

看板23 会場0520 国際フォーラム47_1 michel_l.jpg lfj2010.jpg TS3B0519.jpg






20090.jpg
昨年はバッハ特集
■曲目:J.S.バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232
指揮:ミシェル・コルボ(スイス)
  ソプラノ:シャルロット・ミュラー=ペリエ(スイス)
  アルト:ヴァレリー・ボナール(スイス)
  テノール:ダニエル・ヨハンセン(オーストリア)
  バリトン:クリスティアン・イムラー(ドイツ)
  ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル(スイス)

■曲目:J.S.バッハ/マタイ受難曲BWV244
指揮:ミシェル・コルボ(スイス)
   ソプラノ:シャルロット・ミュラー=ペリエ(スイス)
   アルト:ヴァレリー・ボナール(スイス)
   テノール:ダニエル・ヨハンセン(オーストリア)
   バリトン:クリスティアン・イムラー(ドイツ)
   ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル(スイス) 

ちなみに
■曲目:J.S.バッハ/ヨハネ受難曲BWV245
指揮:鈴木雅明
   ソプラノ:ドロテー・ミールズ
   アルト:青木洋也
   テノール:ユリウス・プファイファー
   バス:ステファン・マクラウド、浦野智行
   合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

大曲3曲!至福でした。

クラリネット、バスクラリネットのソロ (現代音楽)

TS3B0084.jpg2008年にクラリネットのソロ・コンサートに行って、新たな世界を知った。

鈴木生子 クラリネット・リサイタル
2008.07.17  すみだトリフォニーホール

<プログラム>
テオ・ルーフェンディ / バスクラリネット独奏のための二重奏(1988)
ローデリク・ドゥ・マン / タッチ・アンド・ゴー(1991)
ヨハネス・オケゲム / 恋の相手を変えたのなら(15世紀)編曲版全6曲(2008世界初演)         
伊藤弘之 / クラリネットのためのグラック・エルヴズ 委嘱新作(2008年世界初演)
ジャチント・シェルシ / 組曲(1953)
エディソン・デニソフ / クラリネット五重奏曲(1987)


もろもろの周辺情報を、いつもながら無視して、前後知らず飛び込みでコンサートに行った。
良かったね!!
フリージャズより、リアルにぶっ飛んだ。
手癖フレーズ連発のフリーは辟易でござんした。
小柄な鈴木さんが、出す音は、とてもとても新鮮斬新でしたね。
こういうことが伏線で、先のブログ記事「カレファックス・リード・クインテット」につながっている。

「カレファックス・リード・クインテット」はこちらへ(一夜一話ブログ内)


カレファックス・リード・クインテット

5part.jpgNHKTVで見た、実にかっこいいバンド!否カルテット!

  演目:「ベルガマスク組曲」 ドビュッシー作曲(カレファックス版)
      「スペイン狂詩曲」  ラヴェル作曲(カレファックス版)
          
オーボエ、クラリネット、サクソフォーン、バス・クラリネット、バスーンの5人組。

各パートの旋律・音色は、色彩・形・輝きが実にさまざま、ひとつひとつを取っても魅力的。
これらが「いつつ」幾何学的に組み合わさると、「ベルガマスク組曲」「スペイン狂詩曲」に。
でも、常識的な「ベルガマスク組曲」「スペイン狂詩曲」に帰結しない。


わー0、すっごくいい、いい。
見つけたぜ、いいバンド

しろーとが直感的に感じるのは
デューク・エリントンの編曲、あんな感じで、いいんだな、こいつら!





日本の指揮者業界の今

「日本のオーケストラの力量が飛躍的に向上し、
ろくに譜面の読めない指揮者でも音が出せるようになった半面、
若い世代のハングリー精神が薄れる中で、
いかに人の心をとらえる指揮者になれるかの闘い」
と言っている。(指揮者:広上純一氏)・・・今朝の新聞記事より~紀尾井シンフォニエッタ関係記事

業界の実態もうわさも知らない自分は
「そうなんだ、、、」というしかないね。



武満徹作曲賞 本選演奏会 〈コンポージアム2010〉

TVTV092.jpg●2008は、スティーヴ・ライヒだった。

まずは、ライヒご自身のコンサート。
[出演]
アンサンブル・モデルン、シナジー・ヴォーカルズ、ブラッド・ラブマン(Cond)、
スティーヴ・ライヒ(ゲストパフォーマー)、ノーベルト・オマー(音響監督)

[曲目]
・ライヒ:ダニエル・ヴァリエーションズ(2006)[日本初演]
・ライヒ:18人の音楽家のための音楽(1974-76)

 あれは「演奏会」ではなく「ライブ・ショー」といった方が正解だ。
 ごひいきのアンサンブル・モデルンを初めて見る。
 激しく満喫したコンサートだった。
 満席、観客の平均年齢は、27歳くらいで、ロックのコンサートと見まがう。

 現代音楽?このジャンルはライブ聴くと、しばらくはCD聴く気がしなくなる。
 今年はトリスタン・ミュライユ(チケット買った)

●2008・本選演奏会 そして、これも良かったです。

[出演]
スティーヴ・ライヒ(審査員)、中川賢一(指揮)、アンサンブル・ノマド

[曲目]
・Damian Barbeler(オーストラリア/1972年生):God in the Machine
・松本祐一(日本/1975年生):広島・長崎の原爆投下についてどう思いますか?
・Tomás Barreiro(メキシコ/1976年生):La Noche de Takemitsu
・中谷 通(日本/1979年生):16_1/32_1

 ライヒ氏がオペラシティ2階席の最前列中央に、ひとり鎮座ましていた。
 観客に手を振って挨拶し、本選が始まった。
 アンサンブル・ノマドの演奏が良かったです。
 結果、松本氏の「広島・長崎の原爆投下についてどう思いますか?」が一等賞。
 演奏開始すぐに、大方の観客が乗り始めた、演奏者も楽しげだ、
 一等賞はこの曲かな、と直感した。
 公開コンクールってのは初めての経験で感激でした。

さて今年はどうかな?  (2009は行けなかった ドタバタがあってね)

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット  マーラー / 交響曲 第9番  N響

今日NHKホールで聴いてきました。

結果、ふむ残念。
一歩下がって、マーラー好きですから、そこそこですか。
フルート・ソロは良かった。

今まで聞き漏らしていたフレーズが、
各パートのあちこちで聴けた発見は収穫。

それぞれ楽器パートが自己主張している感じでまとまり無し。
小ぶりな、急ぎ足で、心ここに在らず、のマーラー。

マーラーという躁鬱者の、言ってしまえば連続性がない曲想を
かかわる指揮者が独自に、ストーリー性を見出して、なんとか紡いでいく物語。
私、この指揮者お初ですが、紡いでいない。紡がない玩具箱。

指揮者の感情移入は、過ぎると聴く側にとっては重たいものですが
この指揮者、そこのところが実に鯖鯖してる。
も少しは、鯵鯵していても良いか。

なんで、つまらなかったです。(クラシック4年生)

これこれTS3B0461
コンサートを終えて、外は桜が残るまだ明るい時間でした。

マーラー・ライブ・コンサートの関連記事(一夜一話)はこちらへ




指揮 グスターボ・ドゥダメル 

とても気に入った指揮者に出会った。
その名は、グスターボ・ドゥダメル。
こいつはいいぞ、久々の感激だ!

2009年10月にロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任した グスターボ・ドゥダメルの就任記念コンサートをTVで見た。

演奏曲はふたつ。
 ジョン・アダムズ/シティ・ノワール
 マーラー/交響曲第1番 ニ長調「巨人」 

シティ・ノワールは初めて聴く曲だった。
これにも、感激!
なんと美しい曲なんだろう。

そして「巨人」が良かった。
実はマーラーの交響曲の前半(第1番~5番)は苦手だ。
マーラー以前の古いメロディーが出てくるからだ。
しかし、ドゥダメルの巨人は、別の曲に聴こえる。
古臭いメロディのはずが、、、そう聴こえない。
まるで9番の前後に作曲された曲のようだ。


演奏会は、ウォルト・ディズニー・ホールで行われた。
ここの音響設計は日本人らしい。


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プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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