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琵琶湖へ行ってきた。 近江八幡、安土

  • Posted by: やまなか
  • 2017-06-14 Wed 06:00:00
  • 一話
 京都へ行ったついでに、琵琶湖東岸の近江八幡へ行った。
 水郷めぐり、秀吉の甥・豊臣秀次の八幡山城跡、近江商人の城下町、そして織田信長の安土城跡。

安土城2
水郷めぐり
琵琶湖の内湖、西の湖を中心とした水郷
 京都駅0番線ホームからJR琵琶湖線で30分ほど、まもなく近江八幡駅に到着。
 さっそく、水郷めぐりの船着き場へ。
 船頭が櫓(ろ)を漕ぐ手こぎの舟。売り文句は「日本一おそい乗物 手こぎの舟 水郷めぐり」

 7人の客を乗せ、ゆらゆらと左右に揺られて舟は出た。
 水郷の中は、江戸時代にでもタイムスリップしたかのように、本当に静か。
 風が少し強い。舟は少々流される。
 しきりに鳴くヨシキリの声と、ヨシ(葦、芦、アシ)の葉擦れの音、それだけしか聞こえない。原始の日本の風景を楽しめる。
 あれが、織田信長がつくった安土城の跡(安土山)だという。意外に低い。

 一時間で船着き場に戻った。
 水郷は静かな内湖だ。エンジン船の水郷めぐりもあるが、スピードを楽しむなら琵琶湖か海の方がいいでしょう。

 近江八幡の水郷とは:https://ja.wikipedia.org/wiki/近江八幡の水郷


1-0_20170609165526380.jpg
八幡山城と城下町
秀吉の甥・豊臣秀次の八幡山城跡、近江商人の城下町
 船着き場から民家の間の路地をたどって、千年の歴史ある日牟禮八幡宮へ。
 それからロープウェイで一気に山頂へ。(標高283m) 

 城跡から見る琵琶湖と、対岸の比良山地の山並が雄大でとてもいい!スケールの大きな景色だ。
 琵琶湖は古代湖だ。それは、河川からの土砂で埋まらずに、およそ10万年以上存続している湖。古代湖は世界中で20ヶ所ほどでしか確認されてないらしい。

 下山し、次は城下町を歩く。城と城下町の防御であり運河と港でもあった八幡堀は、琵琶湖につながっている。
 この町は、信長の死後、安土城の城下から町人を移住させて始まった。
 そしてここは、近江商人の発祥の地でもある。町並み保存がなされていて、大きな町人屋敷が今もある。

 ちなみに八幡山は新幹線から見えます。※下記

 八幡山城とは:https://ja.wikipedia.org/wiki/八幡山城

 日牟禮八幡宮とは:https://ja.wikipedia.org/wiki/日牟禮八幡宮

安土山から比叡山(左上の奥)を見る。
01-.jpg
安土城跡
困ったもんだの安土城

 JR近江八幡駅の隣りが安土駅。
 駅から城跡までは徒歩30分。レンタサイクルもあるが歩きをすすめる。道は平坦。
 駅から線路沿いに進み、そして集落を抜けて行くと、急に一面田んぼ、広々とした田園風景が眼前にひろがる。
 その風景の中の農道を、前に見える安土山(標高199m)へ向かって歩くこと15分。

 ヒバリがあちこちで鳴く。サギが田に降りている。吹く風が気持ち良い。誰もいない。「ぴーひょろひょろー」とトンビも鳴く。
 突然、汽車の汽笛。JR琵琶湖線を蒸気機関車が電気機関車に牽引されて、広い田園風景をのんびり横切って行った。

 現世のあれやこれやをちょっと忘れかけた頃、安土山の登り口に着く。
 この城の工事は1576年に始まった。そんなことを思いながら大手道の石段を登る。登り始めてすぐ、右手に伝・前田利家邸跡そして今度は左に伝・秀吉邸跡、も少し登って伝・家康邸跡。

 先に注意が必要だが、ここは山にある遺跡であって、整備された史跡公園ではない。
 大手道の石段は、少し加工した程度の自然石を左右一列に並べ、段にしているだけ。段差は40センチはある。手すりは無い。大手道を過ぎて本丸目指す道は舗装されない山道だ。

 頂上の天主跡を見て、少し下ると摠見寺跡に出る。ここからの眺めが良い。
 手前に水郷、向こうに八幡山そしてその後ろに比叡山。比叡山の向こうは亰都だ。思えば、これを見たい旅だった。(右上の写真)

 摠見寺跡からの下り道は、すごい急な石段。
 ここで私は転倒し、足をひどく捻挫し足小指を骨折した。
 城跡入り口でもらったパンフレットに、こう書いてある。
 「注意事項の4:石段は急で危険な箇所であっても安全策を施すことができません。史跡内は各自、自己責任で御入山ください。」

 そして、もうひとつ。
 「注意事項の1:山中にトイレはございません。必ずご出発前にお済ませください。」

 城跡のあちこちを巡るコースは一時間弱かかるのに、安土山にはトイレが無いのだ。
 「安全策を施すことができません」という事も含めて、山全体が遺跡だからか?
 じゃ、ご出発前に用を足すトイレが、城跡入り口付近にあるかと言えば、無い
 ただし、市営の有料トイレがある。 

下3 それは、近江八幡市総合政策部文化観光課が運営する、城跡ガイダンス施設。(右写真)
 この施設は入館料200円(小中学生100円)をとるのだ。
 要するに、トイレをしたい人は、「入館料を払ってトイレをする。」
 それも、開館9時以降しか利用できない。

 私の目前で、2人の子を連れた若いお母さんが、入館料を払ってトイレに入って行った。そして「トイレに入るのに、なんでお金とるの?」という子供の声が、トイレに張り巡らしたよしず越しに聞こえて来る。 まったくその通り! 
 トイレに張り巡らしたよしず、とは、右写真の城跡ガイダンス施設の茶色い所、よしずの囲い。なぜトイレの存在を隠すのか?
 写真で確認できるとおり、トイレは、通りに面している。どう見ても、構造上、もともとトイレは無料公開される設計である。

 安土山山中にトイレが無い件は、城跡入り口の看板にも注意書きがあり、そこには加えて、こう書いてあった。
 「尚、トイレのあるガイダンス(施設)は、当山とは無関係である事をご承知おき下さい。」 
 なるほど、安土城跡の安土山全域は摠見寺という寺の私有地なのだ。
 よって寺は、私有地外の事は知らぬ存ぜぬという構え、有料トイレについて当方に聞くな、という突き放した態度。 

 ようこそ観光地へ、というおもてなしの概念が、ここ織田信長の城跡には、無い。
 足を痛めた私はタクシーで駅まで。その運転手の話によると、摠見寺と近江八幡市は、トイレや駐車場をめぐって、長年に渡って何やらいがみ合っているらしい。
 それにしてもだ、近江八幡市はなぜ、トイレを有料にするのだろうか!

 今に伝わる近江商人の心得、「三方よし」。
 「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。
 ああそうか、坊主も役人も、商人じゃない、か。

 安土城とは:https://ja.wikipedia.org/wiki/安土城


イオン0 八幡山は新幹線から見えます。
 米原→京都間で米原を出てまもなく、進行方向右手(座席のE席側)に、「観音寺城跡」という看板が小山のふもとに見える。
 およそ、この小山の向こう側に、安土城がある。
 そしてさらにしばらく、この辺り特有の小山をいくつか見て、次に視界が拡がり土地が平らな所の、ずっと向こうに、小さくイオン の赤い看板(AEON)が見えたなら、そのイオンのうしろ左手が八幡山。
 ← 写真はクリックすると拡大します。







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京都へ行ってきた。 湯上り気分で街歩き。

  • Posted by: やまなか
  • 2017-06-08 Thu 06:00:00
  • 一話
湯80

 親戚の集まりで京都へ行ってきた。
 そのついでに、ちょっと京都観光。



錦湯 京都の銭湯
地図2

 錦市場(錦小路通)と堺町通が交わる辺りに、錦湯という銭湯がある。

 その場所は、錦市場(地図中の黄色部分)のすぐそばだけど、堺町通の町家街並みに溶け込んで、ひっそりとある銭湯。
(地図はクリックすると拡大します)

 前から気になっていた銭湯で、その外観が「入れ」と誘っているので今回入ってみた。

 午後4時きっかり、のれんを潜ると、中は古い。
 昭和2年創業らしいが、そのままではなかろうか。
 板張りの床の脱衣場ではジャズが静かに流れている。(一方、大型液晶TVからはニュースが流れてる)
 脱衣箱(キャビネット)の上には、常連客の名が大きく書かれた脱衣かごが並んでいる。

 さっそく、浴室へ入ろうとすると、年配の先客がもう上がって来た。昔からの常連さん。
 浴室の壁はタイル張り、ペンキ絵はない。でも、私はまったく気にしない。

2_2017060521150958f.jpg 浴槽は、深風呂、浅風呂、電気風呂、泡の薬風呂に水風呂が奥の壁際に沿って一列に並ぶ。
 電気風呂がいい。ちりちりと微細にモワッと感じる電気じゃなく、グギグギと粗い強弱があって、電気の周波数の波が大きい。効く!

 身体を洗おうと風呂椅子に座ったら、腰がぐんと沈んだ。
 通常の椅子より、ずっと低いのだ。カラン(湯水の蛇口)も低い位置にある。
 ここの客は小柄な人が多かったんだろう。

 浴室内の広告(プラ板看板)のなかに、私の好きなうどん屋の冨美家がある。店は錦湯と同じ堺町通沿い。
 目に付いたのは大書堂の広告。古書店の広告か、「江戸~現代」と書いてある。銭湯と言う極・日常の中に江戸がある。
 あとで調べたら、和本・巻物・浮世絵・近代現代版画の専門店。

 気持ち良い湯上り気分で、のれんを潜ると、錦湯の玄関先に長刀鉾(なぎなたほこ)のちまきを見つけた。
 ああ、ここは祇園祭の長刀鉾のエリアなんだと気付いた。
 
 錦湯:京都市中京区 堺町通 錦小路下ル 八百屋町535
 冨美家 錦店:京都市中京区 堺町通 蛸薬師下ル 菊屋町519

上の地図内の赤枠ゾーンの拡大図が、こちら。
通りのどん突き地図

 せっかくの湯上りなのに、錦市場は大混雑。
 各国からの観光客に加えて、各地からの修学旅行の中学生。
 市場内のあちこちで立ち食い。ここは、もう、屋台通りだ。

 そんなわけで、タオルを首にかけた私は、混雑を避けて、錦小路通の一本北の蛸薬師通を選んだ。

 まる たけ えびす に おし おいけ
 あね さん ろっかく たこ にしき
 小路通、条通、六角通、薬師通、小路通

05-.jpg
 さて、京都の道は碁盤目だというが、繁華街のど真ん中に、通りのどん突き(突き当たり)がある。
 つまり、碁盤の端。昔の亰の、東の端。これが新京極通。
 錦市場(錦小路通)を東に進めば、錦天満宮で、どん突き。(地図中の6)
 蛸薬師通も、同じく、蛸薬師堂でどん突き。(地図中の5)
 六角通も、同じく、誓願寺でどん突き。(地図中の3)

 錦市場や新京極通や寺町通だけを歩いていては、こういうことは分からない。
 誓願寺から北、本能寺までは、以前に記事にしました。こちらから、お読みください。

 その誓願寺前で、京都市上下水道局職員が「めっちゃ大好き、京都の水道水」という謎のウチワとチラシを配っていた。
 チラシでは「ふるさと納税で琵琶湖疏水 通船復活」と宣伝している。
 京都は水の豊かな街だが、水道水は琵琶湖疏水から、つまり琵琶湖の水に頼ってきた。
 そんなことで、私は翌日、琵琶湖へ向かった。(続きは、こちらから

6_20170607111409437.png 琵琶湖疏水の舟運の、本格的復活を目指す京都市は、ふるさと納税を活用し、新しい船舶の建造や事業運営を支援してもらうことを目的とした寄付金制度を開始。
 琵琶湖疏水の沿線、つまり大津・京都間(山科・岡崎地域)の更なる活性化事業。










うまい酒と、美味い酒。  スクウェア・ワン、みやさか

  • Posted by: やまなか
  • 2017-01-13 Fri 06:00:00
  • 一話
1.gif

気持ちを穏やかにして味わい飲む酒がある。
このスクウェア・ワンは、そういう酒だ。
宣伝文句では、強くしっかりした辛口の酒に仕上げました、とあるが、
飲んでみると、そう言うほど辛口じゃない。
かと言って、いわゆる端麗辛口といった、通り一遍な薄っぺらさはない。
さらりとした静かな味わいがある。口当たりは柔らかい。上品と言っていい。
いいですね、気に入りました。

もちろん、気が荒ぶっている時や大勢でワイワイやる時は、ぐっと来る酒が合う。
でも、そんな時には、この酒の良さを見過ごすだろう。
常温か、ちょっと冷やしたくらいで、塩イクラや貝柱の手巻き寿司をあてにどうぞ。
桝一の略号(ビンにあるマーク)をスクウェア・ワンと読ませる。

純米酒スクウェア・ワン
日本酒度:+7|アルコール分:16.5度|
(株) 桝一市村酒造場
創業:宝暦五年(1755年) 従業員:10名
長野県小布施町807

2-1_2017011114312144b.png



 今、この酒を飲んでいる。
 あては、ゆず大根と昆布の甘酢漬け。絶妙に合います。
 そして、金時豆の甘い煮豆。う~ん、いけますね。

 上のスクウェア・ワンより、僅かだが酸味がある。
 でも、同じ傾向の酒です。

 この酒は、「真澄」のセカンドブランド「みやさか」という酒。
 ここのお酒は、全国の諏訪神社門前にある酒屋さんを大事にしている。
 近所にそういう酒屋があって、そこで買った。
 この酒は、全国で40店舗だけにおろしていると店は言っていた。
 ラベルの「MIYASAKA」の字と、一筆がいぶし銀に光ります。

 純米吟醸酒 美山錦みやさか
 日本酒度:?|アルコール分:15度|
 宮坂醸造(株)
 創業:寛文二年(1662年) 従業員:250名
 長野県諏訪市元町1-16



晴れた日には、永遠が見える、か。

  • Posted by: やまなか
  • 2017-01-05 Thu 06:00:00
  • 一話
1-3_20170104141644f9d.jpg

 晴れた日に、永遠が見える、かどうかは知らないが、
 少なくとも、遠くは見える。
 いつも、下を見て歩いてちゃ駄目。

 近所の高台から、こんな風景が見渡せる。(画像をクリックすると、大きく見えます)
 風景の左端から、伊豆の天城山、大山、丹沢、富士山、そして
 ずっと右に行って、高尾山、右端は雲取山。

 地図で見れば、こんな感じ。
 
キャプチャ5



明けまして おめでとうございます。

  • Posted by: やまなか
  • 2017-01-01 Sun 06:00:00
  • 一話
ブログ
明けまして おめでとうございます。

一夜一話、早いもので、今春で8年目を迎えます。
これからも地道に続けてまいります。
今年も、御ひいきの程、よろしくお願い申し上げます。

掲載した映画本数、振り返って数えてみると、
洋画563本に、邦画387本で、計950本。
今年中には1000本越える。

でも、まだ観ぬ映画は無数にあります。
今年も、いい映画に出会えることを楽しみにしています。

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京都に行って来た。 京都の湯と水の話   2016.9.8

  • Posted by: やまなか
  • 2016-09-11 Sun 06:00:00
  • 一話
 今年も、京都へ墓参りに行ってきた。
 そのついでに行った、元京都の人間の京都観光です。


 船岡温泉と船岡山

1_2016091018112731f.jpg 船岡温泉に行きました。
 大正12年創業、文化庁の登録有形文化財に指定。 
 実は温泉と言っても銭湯です。(船岡温泉公式サイトはhttp://www.kyo1010.com/feature/funaoka/
 玄関を入ろうとしたら、いきなり外人のカップルが出てきました。なるほど、ここも観光スポットになっている。
 浴室は銭湯にしてはなかなか広く、いろんな湯船があります。サウナもあって、430円は安い。
 熱湯の湯船は、42度くらいか、私にはちょうどいい。
 カップルのほかに外人2人がいましたが、様子を見ていると、勝手がわかっていて近所に住んでる人のよう。
 それ以外の客は、みな近所のおっさんばかり。平日3時なので空いてました。(京都市北区紫野南舟岡町82−1)

 ところで、この銭湯は船岡山のふもとにあります。
 山と言っても低い丘。(標高111.7m) 
船岡山0 ですが、この船岡山は平安京を作る時の、都市計画の基準点だったらしい。つまり平安京の中心の真北で、都の中心軸・朱雀大路はこの基準点をもって作られた。 (右の地図をクリックで拡大できます
 朱雀大路(現在の千本通)をずっと南に下って行った先の、あの羅生門(羅城門)も、船岡山からの延長線上にあるわけ。
 そんなところで、ゆっくり湯船に浸かっているのは、なんとも気分が良い。
 (船岡山のwikipediaはこちらから。外部リンクです)


 八坂神社と料亭・菊乃井

キャプチャ30 中心軸の話をもうひとつ。
 墓参りを終えて、大谷本廟(清水寺に隣接)から東山沿いに北へぷらぷら歩いて、八坂神社へ。(656年創建)
 八坂神社(祇園社)の正門は神社の南側にある。ここへ向かう道は一直線。神社の正面へ行く表参道で、中心軸。
 今、この道を下河原通りと呼ぶが、中世では、これを百度大路(祇園大路)と言った。
 お百度参りとは100回お参りするんじゃなくて、そもそもは、この百度大路を通ってお参りすることを言ったらしい。
 (右の地図をクリックで拡大できます
 

4 この八坂神社南門の門前町は下河原町といい、昔、この地域一帯は下河原遊里と呼ばれた所。1770年代ごろには、水茶屋や楊弓(小弓で遊ぶ遊技場)があったらしい。さらには大昔、ここら一帯は、一面、河原地で東山の上から流れ出る2本の川が流れていた。(菊渓川と轟川で鴨川へ注ぐ)
 暗渠になっている箇所は多いが今も、地図上で高台寺(1606年開山)周辺に、菊渓川らしきが確認できる。東山は水が多い所ですね。

 で、やっと、料亭・菊乃井の話。
 (大正元年(1912年)創業の京料理・懐石料理の料亭)
 下川原に菊水(菊井ともいう)という井がある。はるか昔から茶に良いと言われ、菊渓川と水脈が通じていた。(改定・京都民族志 東洋文庫129)
 この井戸が料亭・菊乃井の敷地内にある。元々ここは、その世界の大親分から買い取った土地屋敷らしい。料亭の裏は高台寺の石垣と接している。
 かつて、何回か入ったことがある。高いですが、とても美味しいですよ。窓からの東山が美しい。古い金屏風が、薄暗い部屋にほのかな明かりになることも知った。
 当時、若女将から教えてもらったこと。あるじがヨーロッパに呼ばれて料理するとき、一番困るのは水。軟水が無い。そこで代用にボルヴィック(Volvic)を使うという話。


 

 東華菜館と祇園サンボア

東 歩き回って、喉が冷えたビールを欲しがりはじめたので、鴨川にかかる四条大橋を渡って橋詰にある東華菜館に寄った。 
 東華菜館は、大正15年創業の北京料理店で、建物は、あの洋館建て。
 店の歴史は公式サイトhttp://www.tohkasaikan.com/information/history.html
 春巻きが美味しい、といっても普通と違う。タケノコの千切りがいっぱい入っている。慣れると美味しい。京都の中華料理店ハマムラもこれと同じを出す。館内エレベータは、1924年米国で製造、輸入されたOTIS製で日本最古。

 夜になって、恒例の従妹と呑み会。
 大丸前で待ち合わせて、高倉通四条下ルあたりの和風モダンの店。ハモや久しくご無沙汰の土瓶蒸しが出たので嬉しや。
 そして、去年、閉店時間が過ぎていて入れなかったバー・祇園サンボアへ行く。(東山区祇園町南側 570-186)
 人通りが多い四条通~花見小路へと行くより、四条大橋の南にかかる どんぐり橋を渡って祇園へ入る。
 サンボアの本店は寺町三条にある「京都サンボア」で1918年創業。アイラ島のアイリッシュ・ウィスキーが美味かった。
 去年、祇園界隈は夜になっても観光客がギッシリだったが、今は平常でした。


 京都タワー、そして新幹線に乗って

6_20160910214708197.jpg 翌日、用事を済ませ、お昼は錦でうどん食って京都駅へ。

 湯上りで新幹線に乗る、をやりたかった。
 京都タワーの地下3階に大浴場がある。とはいっても、湯船はひとつ。ひとりだけ先客がいてガランとしている。
 湯は熱めで、まことに結構。
 毎月26日、風呂の日に、各種薬湯をしているようで、そのひとつが、アヒルの湯。
 男女の湯あわせて2800個を湯に浮かべるらしい。これはいい! 入ってみたい。
 番台のおばさん言うに、子どもより大人が喜ぶらしい。湯船のヘリに、アヒルを並べて楽しんでいる人もいるとか。

 さて、ホームで吟醸かぐや姫を買って、湯上り・のぞみに乗る。
 たぶん、名古屋手前あたりで熟睡。
 吟醸かぐや姫の酒造メーカー山本本家は、延宝五年(1677年)に伏見七ツ井のひとつ、白菊井の湧く京都市伏見区上油掛町で創業。なるほど。

 京都盆地は水が豊かです。


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うまい酒と、夏。  「初鮎」 生貯蔵酒

  • Posted by: やまなか
  • 2016-08-04 Thu 06:00:00
  • 一話
1_2016073115065944f.jpg

 「初鮎」、これは夏の酒だ。
 陽射しに疲れたあとは、口当たり優しいさらりとした この酒がいい。

 暑い夏に合う酒、何かない? と酒屋に尋ねたら、これを薦められた。
 つまみは、「万願寺とうがらしちりめん」。
 あとは、冷えた胡瓜と茗荷に味噌をつけて。味噌には新生姜を擦った汁を垂らす。
 時には「とりあえずビール」は止めて、ゆるりと日本酒で始めよう。

 (「初鮎」・・・蔵元:;鮎正宗酒造 新潟県妙高市)



下
伏見とうがらし、万願寺とうがらしに、ちりめんじゃこは、夏の定番。
これになぞらえたのが、京都下鴨茶寮の「亰のご馳走 万願寺とうがらしちりめん」という商品。
控えめな味付けは京都らしい。
親戚からお中元に頂いた。



草津温泉に行ってきた。

  • Posted by: やまなか
  • 2016-01-13 Wed 06:00:00
  • 一話
上

1-0_20160111160313735.jpg 正月三が日と成人の日三連休の合間を狙って、日本三名泉の一つという草津温泉(群馬県)に行ってきた。 

 この温泉地のど真ん中に、源泉が大量に湧きだし、盛んに湯けむり舞い上がる「湯畑」という広い場所がある。硫黄の臭いは強くない。夜はライトアップされる。
 この湯畑周辺には、かつて、江戸、明治まで、「御座之湯、綿の湯、かっけの湯、滝の湯、鷲の湯」という、5つの共同湯があったらしい。とにかくここは、草津温泉の中心でシンボル的な所。

 宿は、この湯畑からすぐの「大阪屋」という旅館。味よし。
 全国どこの宿も、料理の品数は並ぶが、味よしと言えるほどの旅館は、なかなか無いもんだ。
 料理に力を入れているのだろう、夕食時に女将が挨拶に訪れた。とても品の良い方。
 風呂は露天風呂の湯加減が良い。42~43度くらいの熱めだ。湯船にゆっくり浸かると、クゥ~ときて、そしてジンワ~リ。
 従業員の接客も行き届いていて気持ち良い。いい宿に泊まると、そこの温泉地の印象も自ずと良くなるものだ。
 
 草津温泉には、外湯(共同湯)がたくさんある。大阪屋のすぐ隣りにあるのは、小さな外湯「千代の湯」。夜の10時ごろに入った。中は、木の浴槽で素朴で薄暗い。ちょうど誰もいなくて、ゆっくりできた。
 大阪屋の真向いには、かつて鷲の湯という外湯があったらしい。ここの湯が、あの草津節発祥の地。

 素朴な外湯のほかに、有料の湯もある。「御座之湯」に入った。(600円) 
 場所は湯畑に面している。かつて、ここにあった御座之湯を再現したらしい。大きな木造建築。ここの湯は、草津町から湧き出る2つの源泉(湯畑源泉、万代源泉)を引き、湯船を分けている。泉質の違いをお楽しみくださいとのことだが、私には違いが分からなかった。湯は私にはヌルイ。天上が高く広い湯殿は、意識して薄暗くしてある。ヒノキの香りが微かに漂う。2階にくつろげる大広間があって湯畑が一望できる。

 もうひとつ。「大滝乃湯」(900円) ここの売りは、「合わせ湯」というもの。
 木の湯船がいくつもあって、それらが38度から46度まで段階的に調整してある。つまり、ぬるい湯船から熱い湯船へと順に巡るのである。さすがに46度はちょっとしか入っていられないが、ひとつぬるい湯は良い感じであった。
 この「大滝乃湯」という名は、その昔、湯畑から大量に流れ落ちる湯の滝の下にあったという「滝の湯」の名を譲り受けたらしい。湯畑から10分ほど歩いた場所にある。館内に食事処やサウナも備えていてスーパー銭湯と言っていい。ただし、煮川源泉の湯に浸かれるのは、ここと、近くにある外湯の「煮川乃湯」だけ。だから、どうだということもないが。

 さて、温泉街も楽しみたい。宿と外湯だけじゃ、味気ない。
 「コーヒー綾」という喫茶店がいい。場所は湯畑際の道から入った、行き止まりの路地の奥にある。コーヒーがうまい。旅館や店のあるじが来る地元の喫茶店。コーヒーの香りがする。当たり前のようだが、スタバじゃコーヒーの香りがしない。そして、ストーブが発する温かさが、なんとも柔らかい。新鮮な感触だった。
 蕎麦屋はいくつもあるが、どれも混んでいる。長い列。小一時間と言われるが、30分から1時間近くも待っているのは一泊客には辛い。湯畑から数分歩くが、湯滝通りにある「大野家」という店にした。店内が広く、ざわざわしてない。落ち着いて熱燗を呑める店。つけ汁は甘めだが悪くない。草津近くの六合村産の芋をたっぷり使ったとろろ蕎麦がうまかった。
2-1_20160111161105371.png 温泉饅頭はどこの温泉地にもある。ここ草津にも、あちこちに饅頭屋があるが、「松むら饅頭」がいい。あんがうまい。本店で買うのをすすめる。
 落ち着いた呑み屋にも行きたかったが、いい店は無い。草津に長逗留できるなら、何か見つかるかもしれない。名の知れた温泉地だから、各種居酒屋、スナック、カラオケが雑然とある。

 大阪屋に話を戻すが、仲居さんに中国の方がいた。和服を着こなし髪を結いあげ楚々とした感じ。また、布団の上げ下げのバイト君。地元の男の子で二十歳前だと思う。シーツの扱いが上手い。魔法でも使っているように、布団の上でシーツがスッーと伸びてひろがる、すばらしい!
 草津にも中国人観光客が来ているが、そんなに多くない。それより、大学生くらいの若いカップルがやたら目につく。
 草津は外湯が多い。あちこち巡れば湯疲れするだろうが、草津外湯めぐりマップ。
 http://minsyuku-miyama.com/yumeguri-map.html (これは外部へのリンクです。今後リンク切れの可能性があります)
 外湯めぐりのほかに、旅館の内湯めぐりというのもある。草津良いとこ、一度はおいで。
 ただし今シーズンは雪が無い。スキー場でも降らない。気温は10度もある。草津町の人は嘆いている。

 <全国温泉ランキング>  観光経済新聞社主催の「第28回にっぽんの温泉100選」
 「おかげさまで12年連続、第1位」と大書する、こんなポスターがあちこちに貼られていた。
 これによると、第1位・草津温泉、2位・湯布院、3位・下呂、4位・別府八湯、5位・有馬、6位・登別、7位・道後、8位・黒川、9位・指宿、10位・城崎。

 <一夜一話の温泉記事>  これまでに記事にした温泉。
 四万温泉~積善館(群馬県) 、 箱根の「にごり湯」~芦の湯温泉「きのくにや」・仙石原温泉「パウエル」
 信州 渋温泉と湯田中温泉 、 箱根 姥子温泉~岩盤自然湧出泉「秀明館」
 熱海の温泉旅館「連月荘」・御殿場の「時之栖」 、 福島 高湯温泉~山の上のにごり湯
 これからも、行きまっせ!


明けまして おめでとうございます。

  • Posted by: やまなか
  • 2016-01-01 Fri 04:00:00
  • 一話
 明けましておめでとうございます。
 今年も、御ひいきの程、よろしくお願い申し上げます。

 一夜一話、7年目を迎えます。 これからも続けてまいります。

          一夜一話用

京都に行ってきた。(2015.08)

  • Posted by: やまなか
  • 2015-08-09 Sun 06:00:00
  • 一話
1_201508081253374ff.jpg
上

2_201508081257535df.jpg


00
 毎日最高気温37度の京都へ、今年も弟と行ってきた。
 こんな暑い時にわざわざ行くのは、墓参りだから、仕方ない。
 各種用事を済ませて後、従妹と祇園白川巽橋で落ち合う。午後六時半。
 行った店は琢磨。予約で二階の席へ。客は誰もいない。
 店の裏には白川が流れていて、春は満開の桜が見れるらしい。
 ビールで始めたが、冷酒に切り変える。ワイングラスで出てくる。
 鰊と茄子の煮物が一番うまかった。

 わいわい言ってると、夜になった。
 三人、ほどよく酔っぱらって、勢いで祇園のKENTO'Sへ。オールディーズのライブハウスだ。
 私たちのリクエスト曲も数曲取りあげてくれました。
 どこかの社長さんが、涼しげな和服姿の女性を二人従えて現れる。社長さん、お茶目に踊っている。若い方の女性もあわせて踊る。ま、こういう光景もありの祇園です。
5_20150808131212f38.jpg 夜も更けて、締めはバーにしようとサンボアまで来たが、ちょうど閉店時間。残念。じゃ、今夜はここまで。
 
 琢磨 ぎおん白川店
  東山区縄手通四条上る2筋目東入る末吉町78-3
 KENTO'S 京都店
  東山区祇園花見小路四条下一筋目西入
 祇園サンボア
  東山区祇園町南側 570-186



 祇園饅頭
この辺りの白川の風景      
0000_20150808204332b8a.jpg 京都の地下鉄東西線の東山駅を出て、平安神宮方面へ行く抜け道を白川沿いに歩いていた。
 そこで、和菓子の工場に出会った。工場といっても外見は白川端の民家。美味しそうなので、みな月を買おうとしたんですが、これから炎天下を2、3時間歩く用事があって買うのを諦めました。
 帰ってから、もらったチラシを見たら、ここは四条の南座の隣りにある和菓子の銘店「祇園饅頭」の工場でした。文政二年(1819年)創業以来、祇園のお饅頭やさんと呼ばれるらしい。創業当初から和菓子の「しんこ(志んこ)」は有名らしい。 
 ということで、京都のまりつき歌。
 四条の新町 しんこ屋のしんべはん しんこ食って死んだ

 新町とは新町通りだと思う。烏丸通りより西にあって南北縦に走る通り。
 よって、その昔、「祇園饅頭」の店には、しんべはんという人はいなかった、と思う。


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福島 高湯温泉に行ってきた。

  • Posted by: やまなか
  • 2015-07-15 Wed 06:00:00
  • 一話
  福島にある高湯温泉に行ってきた。
  福島と山形の県境に沿って伸びる吾妻連峰、この山塊に点在する温泉のひとつが高湯温泉だ。
  福島駅からバスで40分ほどのところにある。ただし、上姥堂経由高湯温泉行は日に5便しかない。
  高湯温泉は、吾妻山中腹、標高750mで、福島の街中とは5度くらいの温度差がある。

0_201507141231240fd.jpg  今日は好天。福島駅西口をバスが出発し、しばらく走ると周囲は広々とした緑の田園地帯になって視野が広がる。向こうに吾妻連峰が姿を見せる。この山に向かってバスは西へと走る。
  山あいに差し掛かると、つづら折りの道が続く。終点のひとつ手前で降りる。ここが高湯温泉。
  バスが行ってしまうと、陽射しの中、静けさが身にしみる。虫と鳥の鳴き声が大きく感じる。そして硫黄の臭い。遠くに福島の街が見える。
  宿は吾妻屋にした。湯は白濁している硫黄の温泉。さっそく湯に入ると、風呂の底に沈殿した湯の花が舞い上がる。源泉の湯の力を感じる。いい湯だ。露天風呂も格別。
  温度は40度~41度くらいだろうか。私には適温。スーパー銭湯より少し熱い感じだ。

  実は高湯温泉はこれで二回目。幼い時に来ている。おぼろげな記憶にあるのは、相当にひなびたところであった。
  真夏だったが、ひどい濃霧の中、狭いつづら折りを、バスはひたすら唸りをあげノロノロ走った。路肩にガードレールは無く、時折タイヤは砂利の上を横滑りした。
  当時は湯治客もいた。そういう施設を初めて見た記憶がある。もちろん今の高湯は現代的になっている。だが、今もいわゆる温泉の観光地化は避けているらしい。

  高湯温泉観光協会 高湯温泉旅館協同組合・公式サイト:http://www.naf.co.jp/azumatakayu/

  高湯温泉(ウィキペディア)の記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/高湯温泉

 【ご注意】 ここの温泉は、全国有数の高濃度硫黄泉。帰ってから下着を洗濯したが、硫黄臭が抜けきらない。まあ、これも良しとしよう。


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表示の不具合について。   Google Chromeでの閲覧の問題のようです。

  • Posted by: やまなか
  • 2015-04-19 Sun 07:10:37
  • 一話
  グーグル社製のブラウザ Google Chrome で、ご覧のみなさまへ

  このところ、表示の不具合が続いています。
  文字の間隔が拡がっていたり、文頭が2文字分 字下げになっていたり、文字が右にずれたりしています。
  他社製のブラウザ、Internet Explorer やFirefox では、従来通りで問題が発生していません。
  
  お読みづらいと思いますが、グーグルの対応を待つしかありません。
  なお、Macでは問題は無いようです。

  以上、一夜一話からのお知らせです。
  

金沢に行ってきた。 (その2)

  • Posted by: やまなか
  • 2015-03-10 Tue 06:00:00
  • 一話
  先日、金沢に行ってきました。
  その時のことを、2回に分けて書いています。今回は、その2。 
  既に掲載中のその1は、こちらからお読みください。

  うどん    百万石うどん 近江町店   (地図中のマーク6)

百万石  加賀百万石の台所といわれる近江町市場にある。
  魚屋や八百屋や乾物屋や洋品店などが雑多にひしめく、いわゆる市場の中にあって、百万石うどんの店内はガランとして奥に広い。長いカウンター一本で、丸見えの厨房にはおばさん五人が働いている庶民的な店。前日にも来たが午後二時だったせいか、売り切れで閉まっていた。今日は昼時に来た。
  店名にもなっている百万石うどんを頼む。出汁は、金沢風関西うどんの味。前掲記事「金沢に行ってきた。(その1)」で書いた店 「くら」 と同じ味だ。こちらの麺は腰がある柔らかさ。大きな海老天、なす天、大根おろしが乗っていた。麺の量は多めで良い。ここでも出汁を一滴残さず飲み干した。ああ、うまい。
  店名はうどんだが、右隣りの人はラーメン、左隣りの人はもりそばを食っていた。どちらも美味そう。 「くら」と同じくこの店も、観光客相手というより地元の人の店だ。そこがいい。
  住所:金沢市下近江町23
  「金沢に行ってきた。(その1)」の前掲記事は、こちらからどうぞ。

  金沢の立ち位置

新幹線  金沢は関西文化圏だ。この街の空気を吸って、関西出身の人間もそう思う。
  ちなみに、金沢駅にある旅行代理店の国内旅行チラシは、京都奈良大阪と西日本向けが圧倒的だった。特急サンダーバードで大阪まで3時間。
  ところが北陸新幹線金沢開業で、東京まで2時間28分。今後、金沢の地元は、東京を向くのだろうか。
  上記の百万石うどんの店がある近江町市場の前から、香林坊や飲食街の片町へと真っ直ぐ通る百万石通は、街のメインストリート。
中5  この通り界隈の両側はビルが立ち並び、金融機関・ホテルはもとより、国内外のファッションブランドや109など全国チェーンの商業施設ビルや飲食チェーン店が目白押し。東京に無いものは無い。これでは、金沢の人は今さら東京に出かけるまでもない気がするが、どうなんだろう。
  ちなみに、金沢駅駅ビルの新しいファッション街では、「新幹線がやってくる。新しいオシャレもやってくる」と言っている。行くんじゃなく、やって来るんだ。その辺の地方都市とは違う。さすがは、加賀百万石というべきか。

  一方、観光客の方は、「金沢にしか無いもの」を求めてやって来る。
  新幹線開通で金沢は、東日本方面からの観光客を大いに期待している。手ぐすね引いていると言った方がいい。
  地味だった金沢駅まわりの大変身や、街のあちこちに「新幹線が春を連れてやってくる」というポスターが目立つ。
  3月リニューアルオープンも目立つ。行きたかった泉鏡花記念館さえ、リニューアルオープンで休館中であった。
  そんな騒ぎのなか、片や、これまで独自の感性で静かに営んできた、個人営業のファッション系セレクトショップや飲食店の、この先の動向は気になる。ふらっと入った店で、そんなことを、金沢の街が居心地良くて住みついた若い店主から感じた。  

  茶屋街、歓楽街

橋  祇園に限らず、茶屋街は川岸にあるようだ。金沢で江戸時代からある、ひがし茶屋街は地図のマーク1の川向うに、にし茶屋街はマーク2の川向う、この橋を渡った先にある。
  前回の記事で書いた、すし屋やバーのあった飲食街の片町というところ。その大通り沿いのビルには、地下から最上階まで全部がバー、クラブ、パブ、といったのがあちこちにある。またこの片町界隈、大通りから横丁に入ったその先に、さらに連なって飲み屋街がある。地図中のマーク2の近くの、木倉町、新天地という街。表通りに比べて、庶民的、B級の店がぎっしり。特に新天地は、店の並びがもうバラックに近い簡易な造り。映画のセットのような雰囲気がある。これはすごい。片町は多彩で深い。

神社  ところで、先に書いたオシャレな百万石通。その途中に尾山神社(地図中のマーク7)がある。加賀藩祖前田利家公と正室お松の方を祀る神社。創建は明治6年。
  で、この神社の門前に尾山神社前商店街というのがある。この小さな商店街は百万石通からは直接見えない。さびれて久しい一角だが、横浜の黄金町のような下級の妖しい雰囲気だ。
  神社のそばに花街はある。例えば昭和33年まで東京の靖国神社のそばに富士見町と呼ばれる花街があった。そんな空気が今も漂っているようだ。
  要するに、その表情に起伏がある金沢の街が気に入った次第。
  若尾文子主演の映画 「女は二度生まれる」 にそれは描かれている。

  美術館    石川県立美術館   (地図中のマーク8)

中2  先の金沢21世紀美術館と正反対のイメージ、どっしりした典型的な美術館だ。
組1-0  明治の版画家の小林清親と、大正・昭和期の同じく版画家の川瀬巴水。どちらも好きな人だ。同時に観れたことは嬉しい。小林は浮世絵のスタンスから西洋の絵を見ていた、川瀬は西洋の眼で浮世絵を作った、そんな気がする。
  ほかに明治以降の浮世絵美人画が並んでいたが、小早川 清(1899-1948)が目を引いた。他の浮世絵の女は目を伏せていたりだが、この 「近代時世粧ノ内 四瞳」 の女は、こちらを見据えている。当時としては画期的、いいな。
  加えて、持って帰りたかった三つ目の作品は、鴨居玲の「1982年 私」だ。白いキャンバスに向かう画家本人が凄い。
  住所:金沢市出羽町2−1






キャプチャ000



  

  

金沢に行ってきた。 (その1)

  • Posted by: やまなか
  • 2015-03-08 Sun 06:00:00
  • 一話
  先日、金沢に行ってきました。
  その時のことを、2回に分けて書いてみます。今回は、その1です。

  うどん    石うす挽き手打そば処 「くら」   (地図中のマーク1)

1-80.jpg  泉鏡花記念館(鏡花の生家跡)の近くにある店で、かやくうどんを食った。
  関西うどんの類だが、関西に比べて出汁が少し濃厚で、出汁の甘みが控えめだ。麺は、へなへなで京都のうどん、そのもの。美味しいです。  
  油揚げは、前もって煮込んでやわらかにしたものではなくて、お稲荷さんを包む油揚げのように薄い。また、煮込んだ竹の子の薄切りが乗っている。これは初めて見た。蒲鉾が五枚と多いのは贅沢感が出て良い。
  小雨の降る寒い日だった。出汁を全部飲み干し身体が温まった。

  店がある辺りの川岸は、主計町茶屋街という明治からの色街があった小さな界隈で、庶民の歓楽街、遊郭の街、泉鏡花が育った街だった。
  住所:金沢市下新町2-10

  すし    金澤玉寿司 総本店   (地図中のマーク2)
22_201503061048239b2.jpg
  金沢の飲食街の中心地、片町の一角にあるすし屋。
  たまには回らないすし屋で食いたいと、ホテルで言ったら紹介してくれた店。地物の魚やエビや貝を食った。金沢はネタが良くてすし屋が多い街とのこと。たしかに多い。店のマークが築地玉寿司に似ているとよく言われるらしい。
  店内では、カウンターにいる常連さんのじいさんと40歳後半の若作りの玄人ねえさんのカップルの様子が、いかにもという雰囲気で見ていて面白かった。
  この店がある横丁をさらに奥へ行くと片町伝馬という、やはり飲食街が川沿いに続く。片町は奥が深い。
  住所:金沢市片町2丁目21-19

  バー    倫敦屋酒場   (地図中のマーク3)
    
2-80.jpg  金沢の観光ガイドブックにも載っていて、ホテルの真裏にある店だった。カウンター越しにマスターといろいろ話せて楽しい時間を過ごせた。
  カウンターに座ったその客は、地元放送局の会長さん。マスターと会長の会話から、金沢の文化的な側面を垣間見た。かつ、お二方の話からマスターについて知ったことは、この人は金沢の名士らしいし、小説家や映画監督や俳優などとの交流もあるらしい。本も書いている。だからといって、偉ぶるでもなく、また話は通り一遍じゃなくて ひと癖あって面白い。
  玉寿司に行ったと言うと、金沢のすし屋といえば小松弥助だろと言われた。小松弥助は、銀座のすし屋 「すきやばし次郎」の次郎さんも食べに来たらしい。ただし小松弥助は、私の財布には似合わない。(映画「二郎は鮨の夢を見る」の記事はこちらからどうぞ。)
  他にも、マスター愛用の包丁がすり減って小さくなって行く話や、長年使い込んだショットグラスもすり減り、縁が欠けたら金継ぎしている話や北陸新幹線金沢開業などなど話は尽きない。そんなことで金沢の夜は更けた。 
  住所:金沢市片町1丁目12−8

  美術館    金沢21世紀美術館   (地図中のマーク4)

21世紀  平日だというのに、来館者が多いのに驚いた。春休みということもあろうが、展示内容※は難しいものなのに、ファッションビルの中のショーウィンドウを見て歩くように、人々は気軽に観て回っている。若いカップルも多い。デートコース化している。
中1
  館は、緑に囲まれたオープンな立地。ガラスが多用されていて開放的で明るい。市民との交流ゾーンは、夜10時まで開けている。

  ※ジャパン・アーキテクツと題打って、「3.11以後の建築」と、「ジャパン・アーキテクツ 1945-2010」。後者は、ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館副館長の監修による戦後日本において大きな役割を果たしてきた日本の建築家たちによる150を超えるプロジェクトの考察。
  展示の中では、とりわけ、ひとりでビルを建てる男 岡啓輔が面白かった。
  住所:金沢市広坂1-2-1

  石川国際交流サロン    郁文社 金沢展   (地図中のマーク5)

サロン  街を歩いていると、あちこちに古い民家がある。ここは、中に入れそうなのでのぞいてみた。
  大正末期に建築された民家らしい。格調高いお屋敷だ。書の展示をしていて、入り口に立っていると、どうぞと招かれた。日本を代表する書家の一人・高木聖雨という先生を中心に集う方々の書が、和室の各部屋に、先生の書は庭の見える床の間にあった。
  門外漢の私である。何が書いてあるのか分からなかったが、造形的に観て、心洗われるようないいものがあった。
  住所:金沢市広坂1-8-14

キャプチャ000
























明けまして おめでとうございます。

  • Posted by: やまなか
  • 2015-01-01 Thu 06:00:00
  • 一話
1_20141224223308e84.jpg

  明けましておめでとうございます。
  今年も、御ひいきの程、よろしくお願い申し上げます。

  一夜一話、6年目を迎えます。 これからも続けてまいります。
 

京都のはなし  京料理店 「陶然亭」と 料理旅館 「山名」、そして白川と四条大橋。

  • Posted by: やまなか
  • 2014-12-25 Thu 06:00:00
  • 一話
中


マップ3-4京料理店 「陶然亭」

  東海道五十三次の西の起点、京都三条大橋。その三条大橋から、つまり京阪電車の三条駅から数分のところにある京料理の店 「陶然亭」に行った。
  開店は午後6時。ほぼ完全予約制だ。店内は、四人掛けテーブル席が二つ三つに数人並ぶカウンタ―席だけ。
  店の付近は古美術商が多く、近くの花見小路通に比べて静か。午後6時、古美術商はどこも店を閉めていて、辺りはもう暗い。
  会席料理なので、待つ時間を楽しむ。店内は今風の落ち着いたインテリア。2時間くらいかけてゆっくり食べる料理は、創作風京料理。味は、角が丸く穏やかで、やや女性好みか。とにかく、京都の夜をたっぷり楽しめる店だった。
  住所:京都市東山区新門前通大和大路通東入ル西之町227-3

料理旅館  「山名」

  この「陶然亭」がある近くに、かつて「山名」という料理旅館があった。大和大路通の西側、弁財天町。百年の歴史を持つ店だった。
  ある夏を記憶している。
  まだ京阪電車が鴨川と琵琶湖疏水の間、鴨川の土手の上を走っていた頃だ。
  そして三条駅が終点ターミナル駅だった頃のこと。鱧(ハモ)づくし料理を食おうと、連れられて炎天下のお昼に、この山名に入った。
  店はうなぎの寝床、廊下を通って奥の部屋に通される。出迎える女将が、暑かったでしょう、まずお風呂をどうぞ。汗を流して上がると、パリッと糊の効いた浴衣が用意されている。袖に腕を通すのに苦労するくらいに、ごわごわに糊が効いている。裾をはがすようにして浴衣を着る。座布団に座ると、ぐしゃっとなって、やっと浴衣が身体に馴染む。いささか、ご飯のすえた臭いがする。すかさず、女将が残りご飯で糊付けするんです。
  なにしろ今日は、鱧料理。鱧づくしだ。通された涼しい部屋で、さっぱりた気分。まずは冷えたビール。ぼんやり外を見ると、手前に店の庭、その先に疎水の流れが見える。鴨川の土手の柳のむこうには、鴨川の西岸、先斗町の床が鴨川に張り出しているのが眺められる。と、京阪電車が目の前を通過する。だが、疎水の川幅を介してなので、意外と目障りじゃない。振動もない。
  近所の魚屋で調理された鱧の照り焼きしか食べたことのなかった私は、氷に乗った鱧の落としや刺身、鍋や吸いものやら、鱧のフルコースに驚いたし、大大満足であった。ああ、このまま、ここで昼寝したいな、と冗談を言うと、ええ、どうぞ、皆さん昼寝して、夕方に起きてまた飲まはる。とにかく、時間とカネをかけた美味い物を教えてくれた店でした。板前は、大阪で修業した人だった。
  その後、数回行ったが、以後20数年ご無沙汰していた。今回、陶然亭の帰りに、この山名を探したが無かった。店のあった場所は、焼き肉屋になっていた。京阪電車が地下化し、疎水が暗渠となって、その上が川端通になって車の往来、情緒も吹き飛んだ。閉店の訳は知らないが、なんであれ店はやって行けなかったろう。
  追記。京阪電車の地下化は、京都府によって1935年(昭和10年)に計画されたが、第二次大戦勃発で戦後へ繰り延べされた。(※1
  住所:京都市東山区祇園四条縄手上ル新橋 末吉町16

芝居3白川と四条大橋

  ところで、このあたりを祇園白川という。白川という小川が流れていて、山名の店のそば辺りで疎水に流れ込む。疎水が開削される以前つまり江戸時代までは、鴨川に流れ込んでいた。(上の地図内の黄色い円の所)
  白川(白河)の最上流は、東山の一峰で、東山の最高峰・如意ヶ嶽と比叡山との間あたり。下って銀閣寺付近を流れ、南下し疎水の流れと相乗り入れして(※1)ここへ来る。白河院、白河上皇、白河女などは、もともとこの川の名からきている。

  さて、400年近くの時をジャンプして、17世紀の京都の様子。(右の地図 ※2
  京都最大のあそびの空間・四条河原では、芝居や見世物の最盛の時(寛政期)。  
  歌舞伎の大劇場が7軒、オレンジ色で示している。このほかにも20軒以上の歌舞伎や人形浄瑠璃の小屋があったらしい。今では、四条大橋東詰の南座が残るのみだ。
  地図上の右上端、赤で囲んだ「A」記号で示された茶屋が並ぶ。ここ辺りが、上記の料理旅館 「山名」があった辺りだ。

  ※1:「祇園白川地区における都市形成と白川・琵琶湖疏水の役割に関する史的研究」 
  京都大学大学院工学研究科 PDF資料 (詳しくはこちらから) 将来、リンク切れの可能性があります。

  ※2:「京都歴史アトラス 足利健亮編」  近世の京都 - あそびの空間より  (中央公論社1994年発行)
  
祇園 

中2  四条河原と祇園町は一体となって発展してきた。上の地図(現在)の「一力亭」から花見小路通を南に入ると、いわゆる祇園だ。(※3) 一力亭の暖簾から中を覗き見ようとすると、おっさんが怖い顔してにらみ返す。これ、昔から変わんない。彼は一日にいったい何人をにらむんだろうか。

  「陶然亭」に入る前に、ここ祇園にあるカフェにいて時間をつぶしていた。店の外見は、まさしく祇園の町家だが、店内はイタリアンなインテリア。カフェを出た路地向かいの街並みは、こんな感じ(左写真)で人通りも僅かで静かです。
  だが、メインストリートの花見小路通は、夜になっても海外の観光客であふれ、人波をかき分けようとする勇敢な車は最徐行しかできない。中国の観光客が多く、一番目立つ。花見小路通を楽しそうに闊歩している。ロシアの観光客の団体が20人ほど、旗を先頭に二列縦隊で行進する様に驚いた。まるでSF映画のワンシーンの様。祇園は大きく変わり始めている。    

  ※3:祇園には、ふたつの街があります。
  一力亭があるのは、四条花見小路の角。その四条花見小路上ル(北上し)東側を、祇園のうちの「祇園東」。戦前は「祇園乙部」と呼ばれたらしい。「祇園甲部」は現在、祇園と呼ばれている所。名が示すとおり、甲乙の差があったらしいです。

中3  若尾文子、木暮実千代の主演、溝口健二監督の映画 「祇園囃子」 のレビューは、こちらから

  山田五十鈴主演、同じく溝口監督の映画 「祇園の姉妹」 のレビューは、こちらからご覧ください。この映画は、「祇園東」が舞台です。
  

  次回の「京都のはなし」は、東山にある料亭 「菊乃井」を予定。




地図下1977年(昭和52年)当時の地図

  40年ほど昔の・・・、もう古地図。
  京阪電車が鴨川に沿って地上を走る。
  終点の三条駅、四条駅も分かる(ピンク色表示)。 三条駅起点で京阪京津線が三条通を走っている。
  三条駅の東側、バスターミナルの東側に寺が見える。今は、どこへ行っちまったのか? それと、駅の北側にあった正面の改札口前にある横断陸橋が地図上にヒョロヒョロと白く表示されている(笑)。
  疎水の流れも見える。三条駅は疎水の上にあった。駅構内、ホームの真ん中、柵越しに疎水の激流が見える怖い箇所があった。それが地図で分かる。(駅構内に五軒町と記載がある、青い色の箇所だ)
  白川が露出しながら、疎水に流れ込むのが確認できる。
  

京都のはなし  銭湯

  • Posted by: やまなか
  • 2014-12-09 Tue 06:00:04
  • 一話
  京の街を銭湯めぐりしたわけじゃないが。
  銀閣寺や東寺や下鴨神社あたりを歩いていて、三軒の銭湯に出会った。

銀閣寺 (銀閣と庭)
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銀閣寺湯   京都市左京区浄土寺石橋町
1-1_201412041028214f8.jpg  銀閣寺へ行く道、銀閣寺道の途中を右に入って三軒目のところにある、銀閣寺湯。
  これが銭湯とは、すぐには分からない外観。まわりの家並みに溶け込んでいる。玄関の松がいい。この一本の松に風情を感じるのは、やはりここが東山を背にした銀閣寺近辺だからだろう。銭湯の前を白川が流れる。
  銀閣寺道は、国内外の観光客の往来で騒がしいし、お土産屋、食い物屋が軒を並べているが。一歩、道をそれると、このあたりに住む人々の生活がある。




東寺 (骨董市)
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日の出湯   京都市南区西九条唐橋町26−6
2-1_20141204105051063.jpg  東寺の骨董市を見ての帰り、京都駅八条口まで歩いている途中で出くわした、日の出湯。
  東寺通から路地を入ったところにある。つまり、京都タワーがある正面口の反対側、駅の裏側に位置する。
  なんとも勢いがある面構え。大きな銭湯だ。このあたりは、下町。銭湯の向かいにあるレトロなパーマ屋さんは、この湯と共に時を過ごして来たのだろう。
  銭湯の前に立っていると、近所のねえさんが、もう開いてるよと言いながら入って行く。 つられて入りたいが、新幹線の時間が・・・。観光客になってしまった自分が辛い。
  
 

下鴨神社 (広い神社境内に糺の森が続く) 
3_201412041103538dc.jpg

栄盛湯   京都市左京区下鴨膳部町1−13
3-1_2014120411063666e.jpg  下鴨神社の少し北にある栄盛湯。下鴨本通という大通りから脇に入ってすぐにある。
  ここも、銭湯と気づかずに前を通り過ぎるだろう位に、まわりの民家に馴染んでいる。 玄関先に池があって、その池にかかる橋を渡って入る、演出のある銭湯。
  向かって左が、うどん屋・千成餅食堂。このうどん屋については、先日ブログに書いた通り。(こちらからどうぞ) そして、右は仕出し屋さんだ。三軒続いているからといって、ここは商店街ではない、住宅街だ。なかには、豪邸がひっそりとある。
  そんな家々を縫って流れる泉川は、下鴨神社の境内に入り、糺の森の中を流れる。




  

京都のはなし  うどん

  • Posted by: やまなか
  • 2014-11-23 Sun 06:00:00
  • 一話
うどん

  京都の錦市場から脇へ入って数軒目にある、うどん屋、冨美家。
  平日のお昼時、きつねうどんを食べた。うまい。
  出汁が濃くって、少し甘い。めんは腰がない。腰がないのが美味いのだ。これが京都のうどん。
  するっと食って、さっと出て行く、地元のおばちゃんじいちゃん、若い勤め人。観光客がこれに交じる。
  店舗の様子は今風なつくり。もとは甘味処だったらしい。どおりでメニューにパフェやらがある。

  関西出身で関西を離れて暮らしている人間にとって、関西うどんが食えないのは辛いこと。
  関西風というのはあるが、それは別物。
  中京区堺町通 蛸薬師下る菊屋町五一九番地 


  もうひとつ、京都のうどん。 
  下賀茂神社の北にある千成餅食堂。
  北大路通から言うと、下鴨本通を少し下がったあたりにある。
  京都の街中ならどこにでもある取りたてて言うほどもない店。
  おふくろの味に近いきつねうどん400円。
  店内の壁にぶら下がるお品書きに、きつねうどん+稲荷ずしのセットがある。基本ですね。
  店の隣りが、栄盛湯という銭湯。風呂上りに食堂でビール。風情がありますね。
  こういう「うどん屋」が無くなりつつあります。
  京都市左京区下鴨膳部町

心地よい風が通る宿。  熱海の温泉旅館「連月荘」、御殿場の「時之栖(すみか)」

  • Posted by: やまなか
  • 2014-10-08 Wed 06:00:35
  • 一話
  溜まっているお湯より、湧き出る湯がいい。
  室内は、風が通るほうがいい。自分の気が、拡がって行く。  

 熱海の温泉旅館「連月荘」

  熱海の花火を見に行った。
  ここの花火は今回で四度目。今夏最後の花火大会だった。

部屋  宿は連月荘という小さな古い宿。
  玄関先は、商人宿のよう。
  熱海は、海に面してすり鉢状になっている。その中腹に位置するこの宿は、熱海駅の隣りの伊東線来宮駅に近い。
  東海道新幹線の上りで、熱海駅にかかる直前に左下に来宮神社が見えるが、あの神社の上にある。だが、電車の騒音は、ここまでは聞こえてこない。

  簡素な宿だが、渡り廊下を過ぎて通された離れの二階。この角部屋は、実に風通しがいい。
  午後、窓辺の籐椅子に座って何もせず、静かに時が過ぎて行くのをながめている。こんなことは久しぶりだ。
  なぜか、気持ちが落ち着く、こころが澄んでくるのだ。自分の気が、風の中へ発散して行く。 

  そろそろ、花火が始まる時間になったが、大勢の人が集まる海辺まで降りて行く気が失せて来た。
  「宿から出て少しのところから、花火が見えます」という女将の一言で、そうすることに決めた。
  遠くから見る花火も、風情があっていいものだった。

上  この宿、歴史がある。
  女将曰く、映画監督や小説家、名のある企業の社長も親しくしている宿とのこと。
  料理は、女将の手料理風でこの宿にふさわしい。
  湯殿は小さく家庭風呂のようだが、もちろん源泉かけ流し。




 御殿場の「時之栖(すみか)」

  こちらは、富士山の裾野、御殿場にある。
  時之栖という総合施設のひとつ、「茶目湯殿」という温泉に浸かって来た。東名飛ばして、日帰り湯だ。

上  ここの「天空の湯」という露天風呂が気に入った。
  左右に拡がる広~い木製テラスの隅に、木枠の小さな湯がひとつだけ。
  あとは、ところどころに椅子がすこしあるだけ。
  客は誰もいなかった。しーんと静か。裏山から鳥のさえずり。

  見晴らしは抜群。さえぎるものがない。  
  緩やかに傾斜した富士の裾野が視野いっぱいに広がる。
  ただ、今日は山に雲がかかって裾野から上が見えない。でも、それで良かった。
  雲が無ければ、富士全景が拝めるだろうが、それじゃここが銭湯になってしまう。

下  泊まりはしなかったが、茶目湯殿の施設は爽やかな風が通る。
  古材で組み上げた梁や、大きな囲炉裏もいい雰囲気。
  広い畳部屋や、廊下の外のサンデッキ・チェアで昼寝している人が多いのもうなずける。
  お湯はかけ流しではないが、吹き抜ける爽やかな風、これが最高のおもてなし。

うまい酒と・・・。  富翁 「吟の司」と、麒麟山「生辛」  なんだ、酒だけじゃん。

  • Posted by: やまなか
  • 2014-09-26 Fri 06:00:00
  • 一話
酒
  富翁  「吟の司」  純米大吟醸  (日本酒度 +3.0)  京都・伏見 北川本家  

  上品でフルーティー、ほど良いコクがある一方であっさりしてます。呑み飽きません。当たりです。
  大吟醸と うたっていますが、720mlで1200円ほどです。一夜一話では、高価な酒は扱いません。
  伏見は馴染みある地ですが、富翁(トミオー)の酒にちゃんと向かいあったのは、今回初めて。
  これからも呑んでいきたい酒です。









麒麟山 80

  麒麟山 「生辛」 生酒辛口  (日本酒度 +6.0)   新潟県 麒麟山酒造  

  こちらは辛口の酒。酒屋にすすめられました。
  辛口はあまり呑まないんですが、食中酒として呑みました。
  ステーキや天ぷらと合わせると、がぜん、いい味出します! 生酒の新鮮さ加減が嬉しい。
  また、上の「吟の司 」を塩豆なんかでやっていて、飽いてきたら麒麟山に切りかえるのも、贅沢でいいかもしれない。
 

箱根 姥子温泉    岩盤自然湧出泉 秀明館

  • Posted by: やまなか
  • 2014-08-21 Thu 06:00:00
  • 一話
上
  こんなワイルドな湯が、箱根にあった。

  脱衣場に入ると、さえぎるものなく、いきなり浴室全体がドーンと見える。
  まず、目に入ってくるのは、正面奥、湯船の向こう側にある、ごつごつした大きな岩壁。まるで地球の内部が、ここに露出している感じ。その岩の前に、しめ縄が左右に張られている。一瞬、神社のご神体かと思うほどに、浴室は厳かな雰囲気。
  岩壁の下部から、多量の湯がじゃわじゃわと勢いよく噴き出している。おお!ワイルド。
  湯船は三つある。岩盤下の奥の湯船と、その手前に左右に別れて二つだ。

  さて、入浴。
  脱衣場から三段の段差を降り、湯殿の床に足が着いた瞬間、 熱い!
  それもそのはず。湯船から溢れ出た多量のお湯が、床全面を流れているのだ。床の石が黒いので気づかなかった。
  とにかく、すごく熱い。右足、左足、交互にひょこひょこしていると、 
  幸い、厚板が一枚置いてあって、これに飛び乗った。

  板に乗りながら恐るおそる湯船の温度を確かめた。 おお、これなら入れる。かけ湯してそっと浸かる。
  さらっと透明な湯。湯船の底は岩だ。ざらざらしている。
  木枠で囲んだ湯船の湯面と、湯殿の床面の高低差がほとんどない。だから、岩壁や しめ縄を見上げる感じ。その上に窓があり、さらに見上げると木組みが交差する天井が高い。
  ああ、なんとも、いい気分。開放感。湯の音しかしない。

  しばらくして分かったこと。床を流れる熱い湯は、岩盤から噴き出した、そのままの温度の湯。熱いはずだよ。
  左隣の湯船に移る。
  こっちは熱い。当てずっぽうで45℃くらいか。ううっ、ぐっと来る。熱いのが苦手な方は、どうかな・・・。
  岩壁下の湯船に近づき、手を入れてみる。こりゃ熱いよ。「この湯船は入ってはいけない」と注意書きがあるが、浸かるのはまず無理だろう。しかし、この熱い湯が眼病に効くらしいが、私はこの湯に顔を浸けられない。(桶に汲んでから、どうぞ)

  そうこうしているうちに15分くらいは、経ったか。身体が十分ほてって来たので、一旦あがった。長い廊下は静か。
  部屋にもどる。さて、さっぱりしたところで、冷え冷えの缶ビール。
  しばらく、ごろごろしていると、温泉が効いて来るのが分かる。

  ここの温泉は、湯の力が強い。
  地の底のエネルギーを携え噴き出した瞬間の湯は、力がある。それが味わえる。これがいい。
  ただし、湯疲れにご注意。一回に長い時間、入らないのがお作法。

  秀明館は、芦ノ湖へと続く森の中に、ぽつんとある。


  岩盤自然湧出泉、姥子秀明館は、日帰り湯専門の温泉。
  温泉の歴史は、遙か いにしえにさかのぼる。かつては湯治場であった。現在の建屋は、その当時のままを伝えている。今は日帰り湯専門で宿泊できない。料理のサービスもない。
  館内は清潔で簡素。個室は、中程度の旅館レベル。客応対も簡素。 
  温泉は、自然のままの岩盤湯壺のため、日によって湯量が変化するらしい。湯枯れ時は揚湯泉使用。

写真右が女湯。狭い。
そもそもは、崖から突き出た岩盤から温泉が自然湧出していて、
その岩を覆うように屋根をかけ、のちに浴室が建てられたのだろう。
 
下   
   入館受付時間 >> 10時~17時(4月~11月)、秋冬は16時まで、ただし2月は水道凍結で休館の可能性あり。 ※入浴のみは15時から受付。
   入 館 料 金 >> 4時間で2500円~3100円(部屋によって異なる)  すべて手ぬぐい、浴衣付き個室。 ※入浴のみ 1900円 
   禁 止 事 項 >> 湯の温度が高いため3歳児以下不可。洗い場がないため石鹸・シャンプー使用禁止。療養施設のため湯治以外の利用や安眠を妨げる行為不可。酒類持ち込み禁止(自販機あり)。6人以上の団体利用禁止。刺青、ペット、酒酔は入館不可。 (受付時に、修学旅行の先生のような口調で注意事項を言われます。)

秀明館の裏を流れる芦ノ湖へ注ぐ渓流。小さな滝があった。
ほかに六地蔵や祠がひっそりとある。

下2
 

うまい酒と・・・。   芋焼酎 「蔓無源氏」と、清酒 「菊姫カップ」 

  • Posted by: やまなか
  • 2014-08-07 Thu 06:00:00
  • 一話
上
芋焼酎 「蔓無源氏」   鹿児島県 国分酒造協業組合

  たいへん上品な優しい味わい。 さらりとして、まったく 芋臭くない。
  この焼酎の芋は、明治40年に見つかった在来品種の芋「蔓無源氏」だそうだ。
  戦後は絶滅状態だったのを、生産を復活し作られてた焼酎。
  すぐに瓶が空く。  

中2








中
清酒 「菊姫カップ」  石川県 菊姫合資会社

  ああ、おいしい。
  うまい!は古来から売り文句だが、ほんとにうまい。
  淡麗辛口の反対側に組するが、決して重くない。
  「濃醇旨口」とメーカーは言うが、雑味なく、すっきりしていて、しかも旨味がある。


「(続) 非・京都観光ぶらり街歩き、そして貴船の川床」  貴船? それって ド観光じゃ ありませんか!  

  • Posted by: やまなか
  • 2014-08-03 Sun 06:00:00
  • 一話
1. 非・京都観光ぶらり街歩き ~ 寺町御池から三条界隈   (7/24掲載済み。こちらからご覧ください)

上
2. 貴船の川床 ~ それって ド観光じゃ ありませんか!
  出町柳駅から貴船口駅まで、叡山電鉄はゆっくり走って30分。
  貴船口駅に近づく頃には、箱根登山電車のように緑の谷あいを走り、渓流を下に見ながらの光景になる。

  ホームは、緑に覆われている。やはり街中より涼しい。
  電車には結構な人数が乗っていたが、そのほとんどが、ここで下車。みんな川床に行くんだ。そう、弟も私も、ド観光客。(笑)


中
  駅前には、川床のお店から、各々送迎バスが迎えに来ている。対向車ギリギリの狭い道を抜け数分で到着。
  途中、左手に貴船神社がある。道に沿って右側、数メートル下に川が流れてる。どの店も、川に床を設置している。
  案内されて階段を下り、川床へ。
  貴船川床、私は今回が初めて。ちょっと新鮮。

組1-00000  床にはまだ誰もいない。いま電車で来た一群が今日最初の客。
  座ると、床の下を流れる渓流のせせらぎだけが聞こえる。 川上からは、涼風が絶え間なく吹いてくる。
  なるほど、別世界だ。
  見上げると道側は、よしずで目隠しされている。山側は、川を覆う木々の幹や大きな岩や木の根っこが見える。すなおに言えば、海水浴場の海の家を少し上等にした感じ。

中2  きれいな姉さん方は、みな涼しげな和服姿。
  まずはビール。クハーッ! 良い。
  料理は、ゆっくりしたペースで運ばれてくる。大瓶2本飲んで、日本酒ぬる燗に切り替えた。

  貴船の川床は、そもそも京都庶民の行楽地の催しであったのかもしれない。
  例えば、貴船のお隣の八瀬遊園や伏見桃山城の遊園地で遊ぶ、比叡山でスキー、琵琶湖や木津で泳ぐ、そして叡山や貴船の茶屋で避暑。
下0  その貴船の茶屋が、今や全国ベースの観光地となり、中には温泉旅館の体裁をとる店もあるくらいだ。だから、いい値段をとる。とるがその料理は正直がっかりなもの。ただし、そんな値段なんだから、美味しいんだと自分に言い聞かせることができる人には、問題ない。
  鴨川の川床(つまり、「ゆか」)も、そんなに美味しくはないが、ま、川面に漂ってる先斗町の色香も値段に入っている。
  貴船は、緑と川風を楽しむのが基本。だから、あの値段に緑と川風が含んでいるんでしょう。

  帰りはもちろん叡電。 
  前回、「寺町通り」の話をした時に出てきた お寺 「妙満寺」が、途中駅の木野駅にある。
  出町柳に着くと、ああ暑い暑い。貴船さまさまでした。

地図0






 この記事の前半は、こちらからご覧ください。
 「 1. 非・京都観光ぶらり街歩き ~ 寺町御池から三条界隈」


  

「非・京都観光ぶらり街歩き、そして貴船の川床」  貴船? それって ド観光じゃ ありませんか!  

  • Posted by: やまなか
  • 2014-07-24 Thu 06:00:00
  • 一話
古地図  1. 非・京都観光ぶらり街歩き
          ~ 寺町御池から三条界隈
  京都へ、弟といっしょに墓参りに行ってきた。
  今年は祇園祭・山鉾巡行の「前祭」「後祭」、50年ぶりの復活の年だが、前祭は昨日まで、後祭は来週からという、観光テーマをまるで避けるような絶妙なタイミング。まさに、非・京都観光だ。
  ここ最近、墓参りの常宿は、ホテル ビスタプレミオ京都。(河原町通六角西入ル)  
  この宿の選定理由は特になく、新幹線とパックのホテルなだけ。

  昨夜、京都在住のいとこも交えて飲んで、今朝は二日酔い。
  でも、早く目が覚めたので、ベッド抜け出し、ホテル近辺を夢遊病者のように、ぼぉ~と散歩したレポート。



河原町

本能寺
  霧雨降る河原町通りから西へ、狭い門と路地を抜けて境内に入る。(これが後で言う土塁を横断したことになる。)
  並ぶ塔頭(たっちゅう=境内内の小院)の前を過ぎる。誰もいない境内、大きな木。本堂の前に出た。
  しばらくガラス越しに本堂の中を覗いて、やおらガラリと引き戸を開けて入る。 
中  天上から吊り下がった大きな天蓋が、まず目をひく。キンピカだ。 中は、しーんとして薄暗い。そして何より広い。
  本堂内の、凛とした空気を吸い込み、御池通りに出た。(このお寺は、計3回引っ越ししている。本能寺の変のあとに本地に来た。※1


市役所2-2  御池通りを挟んで本能寺の向かいは京都市役所。こんなに低い建物だったけかな。(写真の右の高いビルは、京都ホテルオークラ)
  あの市役所の住所は、寺町通御池上る上本能寺前町。そう、上本能寺前町。つまり、御池通りの向こう側(北側)まで、かつては本能寺の敷地だった。

  平安京造営以来の道幅狭い三条坊門小路(上記・古地図)が、江戸時代中頃に御池通と呼ばれるようになり、終戦の時に道幅が50メートルに拡張された。その御池通りが本能寺を東西に貫通し、その北側が市役所になったらしい。推測だが、今の本能寺境内に墓地は無い。市役所側にかつて墓地があったのかな?

地図00000
寺町通り (御池~三条)
  さて、ぼんやり驚きながら御池通りを背にして、寺町通りである商店街アーケードを南進してホテルの方に戻る。
  歩いてすぐの東側に、本能寺の正門が見える。
組3-1






  ふつうは、ここから入るよね。このあたりは、下本能寺前町。
  アーケードの店は、どこもまだ開店してないが、ここは本能寺の門前だ。だから歴史ある店は、寺の反対側つまりアーケード通りの西側に店を構えている。
  和菓子の亀屋良永は、天保3年(1832年)創業。古書籍の竹苞書楼は、寛延年間創業で店は江戸時代の建物。
  香、和文具の鳩居堂は、1663年に薬種商を始め、1700年代に薫香線香の製造開始だ。まったく古くないが、民族楽器のコイズミ楽器店は好きな店。
  (寺町専門店会商店街の公式サイト:http://www.teramachi-senmontenkai.jp/map/map.html


中 新  鳩居堂の角を西に入る道は、姉小路通り。(現在地図にオレンジ色で示す)
  京の通り名を覚える歌、「丸竹夷二押御池三六角蛸錦・・・」の「御池」のすぐ南の通り「姉」だ。通りは、特に色っぽくは無い。
  んなこと言ってると、今度は東側に目立たな~い地味な脇道がある。これも姉小路通り。(同じく現在地図にオレンジ色で示す)  この脇道に入って、すぐ右にコンクリート造りの公衆便所あり。(写真の右端に写ってます) 日陰者のような扱いの道です。
天性寺辻子  便所前を過ぎてさらに東に進むと、道の南側に天性寺の土塀が続いています。塀の向こうは墓地。道の北側は店と民家が続き、その先は河原町通りに出る。

  さて、このふたつの姉小路通りは、寺町通りを境にして、互いに南北にずれて寺町通りに接続している。 なぜ?


<その1:そもそも、寺町通りって何?>
  むかし、都は土塁(御土居(おどい))で囲まれて防御されていた。
  寺町通りは、都の最も東の果てを、土塁の内側に沿って南北に通る道だった。だから寺町通りより東には、つまり土塁の外には、碁盤目に走る都の道はなかった。 だから、姉小路通りは本来、寺町通りの東には存在しない。 (上記の古地図を参照ください。) 
土塁  一方、土塁は鴨川の堤防でもあった。その位置は河原町通りの西側くらいらしい。ちょうど、さっき河原町通りから本能寺境内に入る路地あたり。 つまり土塁より東は、もう鴨川の河川敷や中州であった。そうか、河原町通りはかつての河川敷の上にあるんですね。
  通り名について。都のあちこちから寺を移転させて、通りの東側で、土塁までの間の土地を寺の敷地として与えた。ので、通り名を「寺町通り」と呼んだ。(※2

<その2:天性寺辻子って何?>
  碁盤目の計画街路建設以降の中世/近世に作られた短い道を辻子という。
  地味な方の姉小路通りは、本能寺と天性寺の間の道。これを昔は、天性寺辻子といった。それを後世、西から来た姉小路通りと、通り名を一本化しちゃった。

組2-0  で、やっと天性寺に来た。天性寺前町だ。(古地図では天正寺と標記している)
  この寺の門をくぐると、境内は寺町通りより、一段低いのがわかる。(左写真。境内から寺町通りを望む)
  そう、このあたりの土地は、寺町通りから東へ、鴨川に近づくにつれて、少しずつ低くなって行くようだ。(※3
  次が矢田寺だ。
  この寺、寺だが神社でもあるようにみえる。明治維新の神仏分離がまるでなかったかのようで面白い。

三条通り
  寺町三条に出た。ここから東にちょっと行くと、新京極のアーケードへ降りて行く、たらたら坂というのがある。三条通りは、その昔、三条大橋から土塁を越えて、ここへ来る道(古地図参照)なので、少し盛り土になっていた道らしい、のが今も残っているという。だから段差があって、たらたら坂となった。じゃ、先の天性寺境内の段差は、どうなんだろうか? 
  ま、気にせず、先へ行こう。腹も減って来た。
  三条通りに、十字屋楽器三条本店(※4)がある。いまは、JEUGIAといっている。ここは、高校生の頃、私の音楽の原点だった。何も買いもしないのに、見るだけ触るだけで、どれだけ通った事か。ちょっと罪滅ぼし。夕方にもう一度きて、カポタストを買って帰った。


ホテル ビスタプレミオ京都  (河原町通六角西入ル松ヶ枝町)下  
  ホテルに着いた。
  部屋の北向きの窓から、こういう光景が見える。
  う~ん、これが観光都市・京都か! ということは、横に置いといて、手前の大きな墓地は誓願寺の墓地。そしてホテルの南に誓願寺がある。だから、このホテルは、かつての誓願寺の敷地内に建っていることになる。(上記・古地図の下辺に誓願寺がある)
  墓地の奥(写真の真ん中、少し左)の、レンガ色のビルの左右並びは、三条通りに面している店の背中だ。十字屋楽器も、これのどれかだ。アーケードの白い屋根も、少し見える。
  そして、写真その奥の三角屋根が、本能寺の本堂。つまり、この写真の光景は、上記の古地図を下から上へ向かって見ていることになる。
誓願寺  ちなみに写真右下(見えないが)に、誓願寺墓地の入り口(右写真)がある。門前に建っている石碑には、山脇東洋解剖碑所在墓地と書いてある。この墓地内に、江戸中期の医者・山脇東洋たちが解剖した遺体の供養碑があるんだそうだ。
  このあたりの店やアーケードの一歩ウラは、今もお寺と墓地。
  たらたら坂から始まる新京極通りも、JEUGIAも、このホテルも、かつての誓願寺の敷地にある。足の下も、お寺と墓場だ。
  以上、20分足らずの散歩でしたが、400年に渡る時空の旅でもありました。




  ※1  本能寺は最初、現在の下京区にあった。
  天性寺も矢田寺も妙満寺(上記・古地図の上辺に表示)も秀吉によって移転してきた。(※2を参照)
  なお、妙満寺は明治4年に寺領縮小、終戦間際に強制疎開によってさらに縮小、現在は左京区岩倉にあって大きな敷地のようだ。(1963年移転) お寺も集散を繰り返す。
図2-1
  ま、何を言いたいかと言うと、寺町通り&新京極通り沿いは、都の東端の辺境だったからこそ、寺領内の芝居小屋・見世物小屋や門前のお土産屋が栄え、その賑わいが次代に引き継がれて、店の集散を繰り返しながらも、映画館、飲食店、喫茶店、洋服、書籍、楽器などなど、時代や文化がそろう大繁華街に育った。 だが、今の街のあの様相は、いかにも悲しい。次の時代へ、何をつないで行くつもりなのか。

図1-1  ※2  寺町通り、南北に縦につながる寺院群、都を囲む土塁、そして鴨川の河原。(右の図)
  江戸初期の京都の東端を示す右図の、赤が、鴨川にかかる三条橋。縦に連なる茶色の細い線が土塁。同じく縦に連なる黄色の地帯が、多数の寺院群。黄色の地帯の西に沿って南北に走る、我が「寺町通り」。
  右図の黄色地帯うち、私が歩いたところを拡大したのが、左図。
  左図のなかで、寺の西側の白い線は、もちろん寺町通り。茶の線は、土塁を示している。
  注目は、江戸初期、三条通の北側のオレンジ色の箇所は、「町」となっていること。
  (江戸初期の京都~寛永後万治洛中絵図に見る町の構成 「京都歴史アトラス」足利健亮・編より引用させて頂きます。中央公論社 1994年発行)

  ※3  京都の街の高低差について。
  まず、大雑把な話。私が中学生のころ、四条烏丸から京都駅前まで自転車を走らせた時のこと。ペダルをこがなくても自転車は結構走りました。ゆるやかな坂なんですね、烏丸通は。
   地図検索サイトMapion(マピオン)で標高を測ってみました。四条烏丸(38m)~京都駅前(30m)の標高差は8メートル。北高南低。
   さて、天性寺境内の段差ですが、天性寺門前は標高43m。境内は42m。そのまま東進して河原町通りは41m。西高東低。
  次に、三条通のたらたら坂。坂上が42mで坂下も42m。やはり謎ですね。ましかしマピオンの正確さですが、ここまで要求されてないと思います。ただし、三条通を東進して、河原町通りで41m、木屋町や三条大橋橋詰は40mです。同じく西高東低。
   「標高を測る」についての詳細は、当ブログで掲載した記事 「ここの標高は何メートル? 住んでいる場所の「標高」を知る。」 をご覧ください。こちらからどうそ。

  ※4  京都三条と東京銀座。
  初めて知りました。愛しの十字屋楽器JEUGIAは、東京都中央区銀座3丁目にある楽器屋の(株)銀座十字屋と関係があった。
  明治28年、「第4回内国勧業博覧会」が京都で開かれ、銀座3丁目の十字屋が「洋楽器類」を多数出品。たいへん好評だったため、博覧会終了後、JEUGIAの店舗が今ある三条寺町東入ルに仮店舗をかまえて営業を開始した。これがJEUGIAの始まり。のちに独立開業。
  そういえば、鳩居堂は、東京都中央区銀座5丁目に店がある。

2. 貴船の川床
20140726153521d69_2014080318440895b.jpg   貴船の話は、こちらから、ご覧ください。

「ここの標高は何メートル?」  住んでいる場所の「標高」を知る。

  • Posted by: やまなか
  • 2014-05-29 Thu 06:00:35
  • 一話
  住んでいる所の標高を調べてみる。
  以下に、ふたつのサイトをあげますが、標高数字が若干違うようです。
  ちなみに、海抜とは?
  「海水面から測った陸地の高さ。干潮時と満潮時の年間平均を基準とする。標高。」 ふむ。
  


00キャプチャ マピオン◆地図検索サイトMapion(マピオン)
  http://www.mapion.co.jp/

  上記URLからマピオンのトップページ画面へ行きます。
  トップページの、左上の地図検索のうちの、「日本地図」をクリック、そして都道府県・地域を選んで進み、目的地の地図へと進みます。次に地図の左上にある縮尺を選び地図を拡大します。
  そして、地図を移動させて+マークを目的地に合わせます。
  地図上の+マークに位置する場所の標高が、画面の右上隅に表示されます。(右図参照)
  右図例では、京都の本能寺に+マークがあって、標高が右上(赤丸)に表示されています。
  



◆Google Maps 標高表示
  http://wisteriahill.sakura.ne.jp/GMAP/GMAP_ALTITUDE/index.php
00アップ キャプチャ グーグル
  上記URLの画面(右図参照)にて、目的の住所を入力し、入力欄のすぐ右の移動ボタンをクリックすると、下段の標高欄(右図内の赤矢印)に数字が表示されます。








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桜のころは、ヤブツバキも満開。

  • Posted by: やまなか
  • 2014-04-03 Thu 06:46:27
  • 一話
つばき
  向こうの丘に、知らない鎮守の森を見つけた。
  丘へ上がる急な石段、木々の間から鳥居、そして満開の桜が何本か、遠目に見える。

  境内へ上がると、桜よりヤブツバキだった。
  見上げるような大きなのがあちこちにあって、たくさんのツバキの花が満開なのだ。
  深みのある緑の葉に、真っ赤な花が豪華に輝いている。誰もいない境内。

  木の下に入って見上げると、ほの暗さの中に赤い花が、静かに凛として咲いている。
  にぎやかで軽やかな桜の花にくらべ、ツバキの花はどこか厳かな雰囲気。
  その様子は、テキスタイルのよう。






  

大阪市長選に、あの「マック赤坂氏」が立候補

  • Posted by: やまなか
  • 2014-03-09 Sun 20:17:34
  • 一話
  今回の大阪市長選に、あの「マック赤坂氏」が立候補しました。(スマイル党総裁)
  都知事選に引き続きの立候補です。

  彼は、先日、当ブログに掲載したドキュメンタリー映画「立候補」に登場しています。(主人公といっていいかも)
  このドキュメンタリーは、先の大阪府知事選の様子を描いています。
  今回の大阪市長選で、マック赤坂氏は、きっと再び、橋下氏とやりあうでしょう。
  どんな方なのか・・・、映画評はこちらから

  「大阪に必要なのは都構想ではない。スマイルだ。」  2014.310付 朝日新聞朝刊より
  
  
    

都知事選にマック赤坂氏が立候補

  • Posted by: やまなか
  • 2014-01-23 Thu 21:55:55
  • 一話
  今回の都知事選に、あの「マック赤坂氏」が立候補しました。
  彼は、先日、掲載したドキュメンタリー映画「立候補」に登場しています。
  どんな方なのか・・・、映画評はこちらから
    
  

明けまして おめでとうございます。

  • Posted by: やまなか
  • 2014-01-01 Wed 05:36:21
  • 一話
写真  明けましておめでとうございます。
  今年も、御ひいきの程、よろしくお願い申し上げます。
  一夜一話、これからも続けてまいります。
  ご意見ご感想など、ございましたら遠慮なくおっしゃってください。
 
  コメントの仕方:当ブログへのコメント方法は、こちらから
  (外部リンクです。一夜一話を掲載しているFC2の取説です。)

                                         藤森30

シンセサイザーを始めるかもしれない。

  • Posted by: やまなか
  • 2013-12-18 Wed 06:00:31
  • 一話
シンセbg_0008.png

  何故か、1981年発売のコルグのモノポリーがある。
  ツマミやスイッチが、ずらっと並んでいる。
  音楽之友社の「誰にでもわかる シンセサイザー入門」鈴木寛著がある。(1977年発行)
  150ページある本だ。もちろん、アナログ・シンセの世界。VCO、VCF、VCA、LFO、EGとか、うーん根気がいるな。
  なんかタイムスリップ。30年前の時代をリアルに感じれるかも。

映画ピックアップ  「静かな映画  洋画編」 ~ 一夜一話から

  • Posted by: やまなか
  • 2013-12-16 Mon 05:59:59
  • 一話
映画ピックアップ  一夜一話より                                       
  いくつかのテーマに沿って、一夜一話から映画をピックアップしています。
  今回、第10弾を追加しました。 (2013.12.10)

組00第10弾のテーマは、「静かな映画  洋画編」

  心静かな時に観てください。 こちらからどうぞ




信州 渋温泉と湯田中温泉 (湯田中・渋温泉郷巡り)

  • Posted by: やまなか
  • 2013-12-10 Tue 06:00:43
  • 一話
  信州にある湯田中・渋温泉郷に行ってきた。
  まずは、渋温泉。湯田中渋温泉郷の一番奥にある。

  渋温泉 金具屋

  山の懐、谷あいを流れる川に沿って渋温泉郷は、こじんまりとある。
  温泉街は端から端まで歩いて回れるほど。共同浴場の九湯めぐりができる。それぞれの湯ごとに、その由緒来歴が書いてある。
  もちろん渋温泉には湯宿が建ち並んでいる。歴史を感じられる落ち着いた街並みだ。その一軒が金具屋旅館。

上の写真:大広間がある建屋と格天井。 
下の写真:泊まった部屋と、庭を囲む塀の前の猫。金具屋で飼ってる猫。

組080
  渋温泉で2泊目、金具屋にも泊まってみた。ほかの温泉宿は、ややもすれば斜陽だが、金具屋には活気がある。旅館で働く人々が元気だ。それがいい。
  この宿の建屋は、山を背に上へ上へとある。一番高いところの建屋の最上階に大広間があって、ここで食事をする。天井は、升目になっている格天井だ。
  泊まった部屋は、正面玄関を入って左側へ廊下を進むとある部屋だ。宿の前の道からみると、宿の左にある一件の家を過ぎると、塀で囲まれた庭と池が見えるが、その庭の奥にある。なかなか風情のある部屋だった。






組3333  お湯は金具屋の館内のあちこちにある。高いところに建っている建屋に露天風呂があって、ここからは、渋温泉を流れる川の上流方向の山々が眺められる。浪漫風呂にも入った。




大湯0060
  渋温泉 その街
  渋温泉街の中を「九湯めぐり」できる。夜になっても浴衣姿の人々が、あの湯この湯と巡り歩いている。
  「大湯」は九番湯、少し凹んだ所にある。昔の写真と比べてみると変わってない。
  ガイド類には、9つの湯のうち、この湯は熱い湯だなどと書いてあるが、誰かが水で薄めていれば、熱くないわけ。だから、入ってみないと、熱い温いは分からない。分かんないのも楽しいじゃないか。
  街並みは、歴史ある街並み保存とまではいかないが、昔のままを残す宿が何軒かあるのでそう感じる。写真は「つばたや旅館」の今昔。
  温泉街は、山を背にしてある。その山を伝うように遊歩道が巡っている。
境内l  その道に小さな神社があって、この境内から急階段を見下ろすと、ま下が大湯、向こうに川の対岸の木々やその後ろの山並が見渡せる。
  その対岸には、小さな造り酒屋がある。地ビールも造っていて飲める。水が豊かな地域らしい。たぶん、ここでしか飲めないと思う。長野や湯田中の土産物屋には、ここのビールは置いて無かった。
  温泉街では、そばうどんを食わせる店が一件。信州と言えばそばだが、ここは塩味汁のうどんがお薦め。中華の店は三軒。お薦めは、次に書く安代温泉地域にある、小さな中華屋のラーメンが、温泉宿の味に飽きた舌にちょうどいい。








渋から湯田中  渋温泉から湯田中温泉へ
  そう遠くないので歩ける。渋温泉街を抜けていくとまず、渋温泉に接して、安代(あんだい)温泉がある。ま、渋温泉街の端にある感じだ。
  渋・安代を後にして、湯田中へ向かって川に沿って山を歩く。山と言っても車が通る普通の道。遊歩道となっている区間もある。観光スポットも点在する。案内図は、街のあちこちに置いている。
  りんごの畑が見える。農家や民家に趣きある古い家がある。
  いい風を受けて生き返っていると、そのうち行く手に湯田中にある高いマンションなんかが見えてくる。そのあたりでは、川は川幅を広くして、左手の崖の下を流れている。対岸の丘もずっと離れて向こうにある。そんな景色が広がる。こういうのを扇状地と言うんだ。川下方向に雪をいただく山並がはるかに望める。




組1000 80






  湯田中温泉 よろづや、大湯、湯本
  やっと湯田中にたどり着く。

  湯田中温泉街の一番奥にある旅館が、「よろづや」と「湯本」、そして旅館のそばにある外湯「大湯」。
  よろづやの売りは、桃山風呂。お寺の大本堂がお風呂になった、と思えば良い。露天風呂も大きく広い。日本庭園全部が露天風呂。だから湯が温い。落葉が沈んでいる。こりゃ、池だよ。錦鯉には出会わなかったが、この旅館の湯は薦めない。  

  湯田中にも外湯めぐりがあるが、この外湯「大湯」が湯田中温泉の元となった湯。
  湯船は、こんな感じの木のお風呂。湯船は熱い温いに分かれている。外観は残念ながら今は木造じゃない。左の錦絵やモノクロ写真のように、昔はこんな感じで風情がありましたね。このモノクロ写真の右上角に「湯本」の看板が写っている。この写真下のカラー写真は、同じ看板を掲げる現在の旅館「湯本」。そう、湯本旅館は、大湯の向かいにある。大概、温泉場は外湯を囲んで宿が出来て発展し、そのうち宿で内湯を作るようになる。    

  その旅館「湯本」。
  湯もいいが、中庭で鳴く野鳥の声が清々しい。階段   古い旅館で好きなのは、木の階段。階段の幅が一間あるとうれしい。階段の造りがいいのもある。湯本旅館の階段は一間ないが、造りがおもしろい。入り組んだ階段で、うまく表現できない(写真)。手前は階下へ。右奥は上への階段で、途中に踊り場がある。写真左から上がる階段は、直角に折れて踊り場に繋いでいる。


  ここ湯田中温泉街に湯田中駅がある。長野から長野電鉄に乗って終点の駅。駅前はがらんとして殺風景。湯田中温泉街は、さびれてしまったようだ。かつて多くのスキー客が押し寄せたが、そのスキー場が無くなってもう久しい。温泉街の奥に位置する外湯の大湯と、この近辺の旅館が、いにしえを伝えるのみ。よって湯田中よりも渋温泉を薦める。
  長野電鉄は、懐かしい電車が走っていておもしろい。小田急のロマンスカー、JRの成田エキスプレス、東京メトロ日比谷線の銀色の地下鉄。湯田中駅を発車すると、単線の線路は急勾配で下りながら、りんご園の中をゆっくりと走る。牧歌的でなにやら不思議な感じがした。 
  

箱根の「にごり湯」  芦の湯温泉「きのくにや」、仙石原温泉「パウエル」 

  • Posted by: やまなか
  • 2013-12-04 Wed 05:40:49
  • 一話
  箱根の「にごり湯」に行ってきた。
  箱根の湯は、ほとんどが透明な湯ですが、あるんですね、箱根に にごり湯。
  白濁の温泉で、硫黄臭はほとんどない。  


きのくにや 芦の湯温泉「きのくにや」
  300年の歴史がある温泉場・芦の湯温泉。
  美肌の湯、きのくにや旅館(紀伊国屋)には、館内のあちこちに湯がある。
  とりわけ、「正徳の湯」は良い。宿泊客でも有料の湯なのだ。ご覧のとおり、木のお風呂で、にごり湯と透明の湯が並んでいる。手前の湯船は自噴硫黄源泉。奥の透明な方は、近くの湯の花から引いた湯(湯の花揚湯泉)だ。窓を開け放つと、いい風が頬を撫でる。
  この「正徳の湯」は、本館の離れで、独立した湯屋になっていて、掘り下げた半地下にある。明治初頭の写真にも、半地下の湯屋が写っている。
  


パウエル 仙石原温泉「パウエル」
  こちらも、にごり湯。ふたつ大浴場があって、この写真は片方にある湯船。真ん中の底から湯がこんこんと湧きあがる。
  パウエルには、屋内プールがある。3コース25メートルプール。誰もいない、音もしないプールでひとり泳いでいると、夢の中にいるようで、とても気持ちいい。
プール




  このホテルからは富士山が見える。
  今回の新発見は、夜に富士が見えた。富士に積もった雪が月明りを反射して、ぼんやりおぼろげに闇夜でも見えるのだ。
  外は結構冷えていて、湯上りでも寒い風が吹いていた。

うまい酒と・・・。   渓流

  • Posted by: やまなか
  • 2013-10-05 Sat 05:59:59
  • 一話
123.jpg  辛口でも甘口でもない中間だ。すっきりしている酒だ。
  芳醇で濃厚な味の酒は、つまみが無くてもいい。
  だが、この酒は料理と一緒に飲むことを本領としている。
  食って飲むと酒のうまさが、じんわりとわかる。
  料理の領分を邪魔しないし、料理の入る分を前もって避けている。
  近所のスーパーで見つけた。720ml、900円でおつりが来た。
  信州信濃新聞で包んである。

  蔵出し純米 渓流 ひやおろし 日本酒度:-1  酸度:1.6

  株式会社 遠藤酒造場  長野県須坂市大字須坂29
  創業:1864年(元治元年)
  資本金:1,000万円 従業員数:19名 
  オフィシャルサイト:http://www.keiryu.jp/


邦画の映画評の数、200本 を突破!

  • Posted by: やまなか
  • 2013-10-04 Fri 23:16:51
  • 一話
  日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。

  気づけば、邦画の映画評が 200本を越えてました。

  一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。
  気の向くまま、その時の気分でやってます。
  遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

  邦画評だけ読みたい場合は、「邦画だけ見る」

  邦画の題名からさがす場合は、「題名からさがす」

  邦画の監督からさがす場合は、「監督からさがす」

  以上、よろしく。

「しんゆり映画祭2013」 開催!  10/5(土)~13(日)まで

  • Posted by: やまなか
  • 2013-10-01 Tue 16:03:31
  • 一話
映画祭

今年も、「しんゆり映画祭」が開催されます。

場所は、小田急線 「新百合ヶ丘駅」 すぐ
映画館は、「イオンシネマ新百合ヶ丘」 と 「川崎市アートセンター」 (川崎市の公立映画館)
開催期間は、今週末の10/5(土)~13(日)まで。

上映映画は、選りすぐりの映画ばかり。

上映映画のラインナップは、こちらからどうぞ!

上映スケジュールは、こちらから見てください。

map_20131001160117977.gif

うまい酒と・・・。   京都のうどん、三島の駅そば

  • Posted by: やまなか
  • 2013-09-09 Mon 05:14:13
  • 一話
京都

  京都・新京極で食った、しっぽくうどん。
  京都のめんは、コシがありません。ノド越しよく、ツルツルと。
  それより、となりの「きつね丼」が、ああ、京都の味です。
  柔らかい味のだし汁を十分吸い込んだ油揚げを裏返して、刻んで。
  それと、真ん中奥の小皿に、昆布(こぶ)!! いいですね。
  クソ暑い京都で、冷えたビールのあとに。(新京極商店街  更科本店)
  こういう店が、新京極や寺町から消えました。


soba.jpg
駅2
  伊豆長岡に行く途中、JR三島駅ホームの駅そば。
  傍を通りかかると、私の袖をしきりに引くのです。この風情(→)が。
  めんの太さ、その舌触り、汁の味。どれも無骨です。それがいい。
  ナルトは三枚乗ってますが、重なってる。
  ネギが関西風?
  
  ご年配が、そばといなりを食っている。
  カウンター下の、荷物置き棚に、缶酎ハイ。
  時折り、左手でグイッと。また下の棚に置く。

うまい酒と・・・。  熱海の花火、伊豆長岡・正平荘、そして夜景

  • Posted by: やまなか
  • 2013-09-03 Tue 05:59:33
  • 一話
花火大会0◆ 熱海の花火
  ファンです。
  海ですから、花火の規模が大きい。
  それに、ものすごい数の打ち上げ花火は豪華絢爛。ラストに用意される仕掛け花火も熱海ならではのもの。
  遠くの花火に風情を感じるが、直下でドカンと見る花火を薦めたい。
  熱海の花火は、爆発音のドーン、ズーンという重低音が楽しめる。海に向かって立つと、背中側が山にぐるりと囲まれるため、低音に「踏ん張り」がかかる、熱海の地形のおかげだ。 地魚で一献。

  熱海海上花火大会・公式サイト  外部リンク http://www.ataminews.gr.jp/hanabi/
  春夏秋冬、開催されている。



正平荘◆ 伊豆長岡・正平荘の京料理
  口にした瞬間、ううっ! その味は、上品な京の味。たとえば料亭「菊乃井」の、あの味。 お聞きすると、料理長は京料理「たん熊」のご出身。
  もちろん、伊豆長岡の食材と地場の味付も加えての献立。
  「焼きハモと田中玉ねぎのサイフォンスープ」が良かった。予め、焼きハモ等の具が、サイフォン上部のガラスに入っていて、下部にスープを入れて、じわじわ温める。コーヒーと同じ。吹き上げたところで、椀に入れて頂く。何がいいって、このスープ(だし)。上品な京の味。参りました。(写真:前菜とサイフォンスープのだし)
  この宿の夕食は、2時間かけて楽しむ趣向です。
  ひとつ、残念なのは、酒のセレクトがよろしくない。日本酒、ワインがボトルでかつ高額。お銚子での選択肢が狭く、その地酒は不味い。グラスワインがない。



   
◆ 「夏の星空&夜景」鑑賞バスツアー  伊豆長岡温泉限定企画
  キャッチフレーズはこうだった。
  だるま山から眺める伊豆の夜景と満天の星空。運が良ければ荘厳な富士のシルエットも!

  あいにく当日は、満月。こうこうと夜空を照らす月が邪魔して、星が見えない。
  でも、夜景がすばらしい。人間なら、たまにはこうして高い所に立つべきだ。

  観光協会の若手の方が企画し、ご自身自らツアーコンダクター。頑張ってらっしゃる姿がいい。
  そうだよ、長伊豆岡の空も、大きな観光資源だ。

  「伊豆の夜景と夏の星空・探索バスツアー」公式サイト 
   外部リンク  http://izuspa.com/2013/07/22/ (開催期間が過ぎるとリンクしないかもしれません)
   期間:2013年8月10日〜8月24日  時間:20時〜22時頃
   

比叡山 「山頂のひみつ」

  • Posted by: やまなか
  • 2013-08-28 Wed 05:59:59
  • 一話
山頂夜

  その夏、京都の夜景を独り占めしたことがある。
  それは、比叡山山頂から市内を見下ろす、百万ドルの夜景。

  ロープウェイは、とっくに終電を終え、山頂にいるのは、わたし一人。
  なにしろ、山の頂は真っ暗闇。
  虫の音以外、物音ひとつ、しない。

駅舎0  ここは、ロープウェイ山頂駅の旧駅舎の2階。
  むき出しのコンクリート壁と床。 
  その見捨てられた空間に、不釣り合いな、大きな窓。
  元・展望室だ。 
 
  この展望室の広い空間にポツンと、鉄製の2段ベッドがあって、
  上段のベッドに横たわると、ダイナミックな夜景が眼下に広がる。
  その夏の、シーンとした深夜、京の夜景を独り占めであった。


上  比叡山。夏でも、ひんやり涼しい。
  出町柳から叡山電鉄で終点の八瀬比叡山口駅下車。
  ふもとからケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで、山頂へ。
  山頂の比叡山四明岳(838m)にある、旧駅舎の2階が、ひみつの場所だった。  

  あの時、山頂にあるレストランでウェイターのバイトをしていた。
  元・展望室は、当時、レストラン従業員のための簡易宿泊所だった。
  社員は全員、仕事が終われば下山、帰宅するが、
  私はひとり、山頂で寝起きしていた。早朝の空気もすばらしかった。
  だが、「山頂近くに自殺の名所があって、幽霊が出る・・・」当時そんなウワサを社員がしていたのを思い出す。

この夏、比叡山に行ってきた。
今はきれいになって休憩所として公開されていた。

室内0





上空   アニメ 「有頂天家族」 が好き!

    原作は森見登美彦の小説。
    小説は途中で読むのを止めたが、アニメの方が断然おもしろい。
    京都市内上空の空間は、叡山まで続く・・・。
    関東では、TOKYO MXで放映中。


有頂天家族


映画ピックアップ  一夜一話より                                       
  いくつかのテーマに沿って、一夜一話に掲載の映画の中からピックアップしていきます。
  第5弾を追加しました。 (2013.8.5)

関西  関西60第5弾のテーマは 「関西の映画です。」

  大阪をはじめ、関西が舞台の映画を、過去の記事から選び出しました。
  東京目線で言うと、日本で一番の、最大勢力なローカル・関西。
  関西目線でいうと、東京、ナンボのもんじゃ!  こちらからどうぞ。 




   

一夜一話の映画人気ランキングを更新しました。

  • Posted by: やまなか
  • 2013-08-26 Mon 21:08:13
  • 一話
  多くの訪問をいただいている人気ページの、ランキング・リスト(上位7位)を更新しました。 
  一夜一話に掲載の、映画の人気ランキングです。
  TOPページ(総合案内)に掲載中です。

  TOPページ(総合案内)は、こちらからどうぞ。 TOPページの中ほどに記事あります。
  

PAP_0187.jpg

うまい酒と・・・。   繁桝と笑四季

  • Posted by: やまなか
  • 2013-08-18 Sun 07:12:20
  • 一話
杯

  冷やした小さなグラスで呑む。
  このグラスは高さが3センチほど。
  グラスの底が厚い。 その重さを手の中で楽しむ。



繁
  新鮮な感覚の日本酒だ。
  少し辛口。決して甘くない。
  口当たり、あっさり軽めだが、
  呑むと、コクと旨味がある。うまい。


  繁桝 クラシック 特別純米酒 火入  日本酒度:+1.5
  この酒の詳細データは、こちら(外部リンク)

  株式会社 高橋商店  福岡県八女市本町2-22-1
  創業:享保二年(1717年) 会社設立:大正15年4月 
  資本金:2,400万円 従業員数:28名
  オフィシャルサイト:http://www.shigemasu.co.jp/index.html








黒80   こちらも、なかなか新鮮な日本酒だ。
   一口、口に含むと、舌先に微炭酸。これが実にさわやかだ。
   味に丸味がある。
   一方、きれいな酸味もあって、総じて少し辛口に感じる。
   うまいよ。よ~く冷やすと微炭酸が映える。

   笑四季 Sensation Black 特別純米 黒ラベル 火入
   この酒の詳細データは、こちら(外部リンク)

   笑四季酒造株式会社  滋賀県甲賀市水口町本町1-7-8
   創業:明治25年(1892年) 
   資本金:1,200万円  従業員数:7名 (パート社員含む)
   オフィシャルサイト:http://www.emishiki.com/  



洋画の映画評の数が、300本 になりました。

  • Posted by: やまなか
  • 2013-08-03 Sat 05:20:01
  • 一話
  日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。
  気づけば、洋画の映画評が 300本。 邦画は200本まで、あと少し。

  一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。
  気の向くまま、その時の気分でやってます。 遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

  一話一夜の方針 かな

  1) 古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。     

  2) 以前に観た映画でも、もう一度あらためて観ます。
     むかし感じた印象と大きく異なることも、多いです。

  3) 「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。

     作品自体が語りかけてくること以外の情報、つまり宣伝文句や監督の言葉や、
     さらには映画評論本やらは、はなから無視して自分の眼で観ます。
     先に作品ありき、です。これが「遊び」の基本です。

     記事に必要な情報は、観たあとで読めばいい。
     そんな情報を記事中で引用はするかもしれませんが、
     他人の説を受け売りしません。そんなことしても、楽しくないからね。
     そう、映画の授業で論文を書いてる大学生じゃないですから。
     そんな感じで気楽にやってます。

     宣伝や映画評論、映画の賞、監督・俳優のまつわる話なども含め、
     世にあるこれらは、額縁情報だと思ってます。
         
  4) 観て、気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。

     だから、観たけど掲載しない映画は、多いです。 時に焦ります。
     巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。
     また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。
     ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。    

  こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
  美術や音楽、書籍そしてタワゴトの記事も増やしたいと思っています。  

暑いです。

  • Posted by: やまなか
  • 2013-07-12 Fri 15:20:07
  • 一話
金魚だな。



「女が、自分の道を歩む時」  映画ピックアップ   一夜一話より

  • Posted by: やまなか
  • 2013-07-05 Fri 11:59:59
  • 一話
 テーマを選んで、一夜一話から、映画をピックアップしています。
 今回のテーマは、「女が、自分の道を歩む時」

 紹介 女が、自分の道を歩む時」
  きょうび、女子が「自分の道」を歩みはじめた時、男子よりずっと強い。
  へこんでも、へこたれない。へこたれても、起き上がる。
  起き上がって・・・、時に、ため息もする。
  こちらからどうぞ。 (一夜一話内のリンクです。)

NHK番組 「世界ふれあい街歩き」のナレーション

  • Posted by: やまなか
  • 2013-07-05 Fri 05:59:59
  • 一話
  NHK長寿番組 「世界ふれあい街歩き」 のナレーターの話。

  この番組、結構たくさんのナレーターがいらっしゃいます。
  で、映像見ながら、ナレーション入れる側と、視聴者として感じる側、その互いの感性が妙に一致する場合ありませんか?

  以前から感じてるんですが、
  私の場合、中嶋朋子さんがそうだ。
  彼女が思うこと、感じることが、結構自分に近い。
  もちろん台本があることは承知してますが、アドリブ部分ですね。
  ナレーションが聞こえる前に、自分が同じセリフをTVの前で、先に発している。
  この方と、実際に街歩きすると、楽しいだろうな、と思う。

  次に近いのが、桂文珍かな。
  これ、ツィッターネタだな。
imJFJFgres

「やはり、大人の映画ってある。」   TOPページ(総合案内)を更新しました。

  • Posted by: やまなか
  • 2013-05-21 Tue 23:50:36
  • 一話
  一夜一話のTOPページ(総合案内)を更新しました。

  (更新記事のご案内)
  テーマを選んで、一夜一話から、映画をピックアップしています。
  

組大人  第二弾のテーマは、「やはり、大人の映画ってある。」 

  やっぱり、大人の映画ってある。
  もちろん、R-18指定みたいなことじゃない。
  お子ちゃまじゃ、映画が言ってるその奥が理解できない。仕方ない。 偉そうに言うわけじゃない。
  こちらからどうぞ。



  一夜一話内の人気ページランキングを更新しました。
  TOPページの下を覧ください。 (TOPページへ
  

TOPページ(総合案内)を新設しました。

  • Posted by: やまなか
  • 2013-05-07 Tue 06:21:51
  • 一話
  いつも御ひいきに、ありがとうございます。
  一夜一話に、TOPページ(総合案内)を新設しました。

  右のカテゴリ欄の、一番上に表示しました。ご利用いただければ幸いです。
  http://odakyuensen.blog105.fc2.com/blog-category-15.html

  今後は、TOPページ掲載内容を少しずつ増やしていきます。


キャプチャトップ

京都 先斗町の一夜

  • Posted by: やまなか
  • 2012-07-31 Tue 06:45:18
  • 一話
  この土日に、弟と暑い熱い京都へ行ってきた。
  大・ご無沙汰の墓参り。

<先斗町で一杯>
  5時過ぎ頃、先斗町いきました。
  この狭い筋を南に下ると、左側の店は、みな、
  店の奥が、鴨川に面しています。つまり「床」が鴨川の河原に張り出している。
  料理は最低でも8000円、プラス席料プラスアルコールですから、1万円以上。
  入りの悪い店は、店先に店員が立っている。さすが呼び込みは禁止。

  こんなに無風で暑い中、「納涼床」にいる無粋より、
  涼しい店と思い、狭い筋から脇に入って路地の奥。
  メニューを表に出してなくて、さらっと白い暖簾だけ、こじんまりした居酒屋。
  ぴぴっと感じた、この店に入りました。店名内緒。

  がらりと戸を開けると、店のおばちゃんが、一瞬けげん顔。
  開店前かなと思いました。

  「いちげんさんお断りなんやけど、あんたらやったらええわ」と言ってくれました。
  L型カウンターに10名ほどの店内。

  はもの落としと、ぐじの焼いたの、、ああ、懐かしい京都の味! 楽しみました。
  途中から芸能業界の人々が入ってくる店でした。


<先斗町でJAZZ>
  店は「ハロードーリィ」
  店の奥の席に座る。
  外はまだ明るい。窓越しに涼しく鴨川や比叡山を見る。
  隣の店の納涼床が脇に見える。

  ライブタイムになってライブを聴く。
  平川勝朗さんのピアノがうまい!


<京都から変なものを持ち帰った>
  ホテルで夜中、目が覚める。
  コーーンという音が、ゆっくり間を置いて聴こえる。
  深い井戸の底から聴こえてくる感じ。木づちで硬い木を叩いている。

  河原町三条近く。ああ、昔、この界隈は寺が多くて、この辺は墓場かな・・・。
  なんて思いながら、また寝てしまった。

  休み明け、出勤して自分の職場に着く。
  向こうの、天井の空調吹き出しあたりから、コンとポンの間の音色が、木魚のテンポで聴こえる。
  ああ、京都から憑いてきたな!

  その空調の真下の男は、
  なんか仕事やる気がしない・・・と憂いていました。



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 比叡山 「山頂のひみつ」

   その夏、京都の夜景を独り占めしたことがある。
   それは、比叡山山頂から市内を見下ろす、百万ドルの夜景・・・。
   続きはこちらから、どうぞ。

さようなら、山田五十鈴さん。

  • Posted by: やまなか
  • 2012-07-10 Tue 22:29:19
  • 一話
きょう、山田五十鈴さんがお亡くなりになりました。

すばらしい女優でした。でも映画の中では永遠です。
一夜一話で書いた作品は、まだ5本。これからも取り上げて行きます。

「流れる」   監督:成瀬巳喜男|1956年|

「マリアのお雪」 監督:溝口健二|1935年|

「祇園の姉妹」 監督:溝口健二|1936年|

「芝居道」    監督:成瀬巳喜男|1944年|

「猫と庄造と二人のをんな」 監督:豊田四郎|1956年|

こころよりご冥福をお祈り申し上げます。

洋画が200本になった。 邦画は100本を突破した。

  • Posted by: やまなか
  • 2012-07-01 Sun 05:49:24
  • 一話
日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。

  気づけば、洋画の映画評が200本。邦画は100本を突破しました。

  一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。
  気の向くまま、その時の気分でやってます。 遊び半分じゃなく、全部遊びです。

  次は洋画300本、邦画200本! と、なるかどうか・・・。
  好きな邦画がこの先、100本あるかどうかは、疑わしい次第。

  邦画の監督さん!
  もっと、いい映画を作っておくれ!


  
  

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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