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美術・写真・民芸 Archive

美術展「ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌」 ポーラ美術館開館15周年記念展 2017年3月18日~9月24日

上2

 「破壊する画家」ピカソと「語る画家」シャガール。
 世界初の2人展。紡ぎ出される愛と平和へのメッセージ。
 これがこの展覧会のキャッチフレーズ。

 無性に油絵が見たくなる時がある。
 ストレートに「本物」が見たい。
 霧が流れるポーラ美術館(箱根)へ行ってきた。
 絵画の展示点数が多く、どれも良くて、大満足。

 その中でも、持って帰りたかった作品。
 シャガールの「婚約者達」の大きな絵と、ピカソの「坐る女」の小さな絵。

 これは持ち帰るには大きすぎるが、ピカソの「ミノタウロマキア」とシャガールの「平和」も印象に残った。
 どちらも巨大なタペストリー作品。(画家が元絵を描き、タペストリー作家が制作した作品)

 驚いたこと。展示の多くが、ポーラ美術館自身が持っている作品だった。いいの持ってるね。



写真
「婚約者達」(1930年制作 148×89cm)
写真
「坐る女」(1921年制作 33×24cm)


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美術展「写真家ソール・ライター展」  Bunkamuraザ・ミュージアム

無題

 ソール・ライター(1923 - 2013)という写真家の展示を見て来た。

 優れた写真家の誰にも思うことは、素晴らしいシャッターチャンスとその構図。
 感性、センスはもちろんだが、日常の中の発見力に加えて、動体視力と美的視力に直結する、シャッターボタンを押す反射神経。

 この作家は、縦位置の写真が多いです。
 写真の多くの面積を占める背景(前景)に、撮影対象の人物を比較的小さく配置する。
 この背景(前景)に、写真の中の物語を語らせる。

 写真家で画家でもあるソール・ライター。だが、グラフィック・デザイナーの感性を強く感じます。

 モノクロ作品は、1950~60年代に活躍したスナップ写真家たちに共通するイメージを持っている。
 これもいいですね。

無題2

 
公式サイト:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_saulleiter/

ソール・ライター(ウィキペディア):https://ja.wikipedia.org/wiki/ソール・ライター


電話帳の世界をのぞき見る。  その1

 海外のホテルで、分厚い電話帳を開いてみると、その都市の臭いがした。
 かつて、そんな経験をすることがありました。
 電話帳の中の小さな広告は言わば、その街の小さなカケラ。
 時の歯車を巻き戻し、ネットじゃ味わえない 小さなカケラを拾ってみました。

 
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朝鮮半島から渡ってきた石造人物像

上←  高麗美術館の入り口にある石人像



金沢で見つけた医院前の石人像
中段は根津美術館裏門の像
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 朝鮮石人像は本来、朝鮮半島各地にある王陵などの墓守として、造られ建てられたもの。
 そのほとんどの像には、文字が刻まれておらず、建てられていた場所を離れると、その由来はもう解らなくなってしまう。
 実は、このような石人像が日本各地にたくさんある。古美術商の売買品となって個人の庭にも建っている。どこかで見た方もいらっしゃるだろう。

 京都に(財)高麗美術館という美術館がある。石人像に限らず、朝鮮半島から渡って来て、日本中に散逸した朝鮮の美術品を収集し続けた、故・鄭詔文(チョンジョムン)氏が作った私設の美術館だ。
 数年前、私はこの美術館で初めて石人像と出会った。
 その後、金沢へ行った折に、街の医院の入り口に石人像を見た。張り紙がしてあって、「新羅壱千年の石彫美術 古代石人」と書いてあった。
 先日、南青山の根津美術館の裏門前で、また石人像を見つけた。これは金沢のものより大きい像だった。歩道からすぐの所にひっそりと建っている。
 もう一か所、どこかで見た気がしたが、なかなか思い出せなかった。それは、銀座の日動画廊だ。銀座のど真ん中にある石人像。
 これらは、「いつ何処からどのようにして」やって来たのだろうか。石人たちに聞いてみたい。 

 ◆高麗美術館  京都市北区紫竹上岸町15番地
 公式サイト:http://www.koryomuseum.or.jp

 ◆鄭詔文についての紹介記事
 東京文化財研究所による紹介文はこちらからご覧ください。

 以上ふたつのリンクは、外部への接続ですので、今後リンク切れの可能性があります。 




美術展 「オープン・スペース 2014」展  楽しいアート!  NTTインターコミュニケーション・センター (ICC)

上
  空間をたっぷりとった展示スペース。まず、これが嬉しい。
  現代美術作品とコミュニケーションできる。肩ひじ張らない、お子様でも楽しいアート。




組1-0  ◆「指紋の池」  ユークリッド(佐藤雅彦+桐山孝司)

  装置に指を当てて指紋をスキャンする。そうすると、全面の大きなスクリーンの「池」に自分の指紋が表示され、それがゆらゆらと動きだす。つまり指紋の池に放たれる。ああそうか、池にはたくさん泳いでいるのは、人々の指紋であったと、その時、分かる。なにやら指紋たちは、あちらこちらで群れているし、単独行動のもいる。スキャンされた指紋、これも自分と認めざるをえないと感じるとすれば、男感覚だと精子。そんな動きをしている。
  も一度、装置に同じ指をあてると、指紋が帰ってくる。
  可愛い、か? だが、楽しい。



組2  ◆「バイナトーン・ギャラクシー」   スティーヴン・コーンフォード

  壁面に、懐かしいポータブルなカセットテープレコーダーがたくさん展示されている。
  それらがそれぞれに、異なる音を発している。打音系の軽い雑音の音たちが重なり合って一体となり、観る者を包む。その総体は、街の音や工場の音でもない。
  この世のどこにもない、柔らかな不思議な空間が立ち現れる。いかしてる。




組3  ◆「ジャグラー」   グレゴリー・バーサミアン

  ジャグラーとは、数本のナイフやボールやらをお手玉みたいに両手で巧みに操る曲芸師。
  等身大の赤いジャグラーによって空中に投げ上げられた受話器が、空中で哺乳瓶に形態変化し→そこから飛び出したミルクが→さいころ→骨へと次々に形を変えて、その骨がパラシュートを開いて落下し、ジャグラーの手元に受話器となって戻って来る。また、その受話器を投げ上げる、のスピーディな繰り返しを見る。かつ、ジャグラーが複数いて、全体が回転し、ストロボフラッシュで明暗チカチカ点滅していて、立体パラパラ漫画か三次元ゾートロープかのような有り様。
  ずっと見ていたいが目が疲れる。けど、面白い。

 ゾートロープ : 回転のぞき絵。側面に縦のスリットを入れた回転する円筒形を用意し、円筒形の内側面に連続する絵を描いたコマが並ぶ紙製フィルムをセット。この円筒形を回転させ側面からスリットを通して覗き込むと、連続写真のように並んでいるコマの絵が、アニメのように動いて見える。


作品3  ◆「ミラー No.12」   ダニエル・ローズィン

  暗い部屋にある大きなスクリーンの前に立つと、自身の姿を反映した映像が絵画のようなテイストで表示される。
  カメラでとらえた像を、無数の細い横線で描写しながら、被写体が動くとそれに合わせて、無数の横線が斜めに角度を持って動く。ま、自分の姿がデジタル抽象画で描写されるわけだ。色味のある服装やバッグを持っていると、すごくきれいだ。
  
  展示会場の中には、細い廊下の左右に小部屋があって、カーテンをくぐると、その中で一作品ごとに展示されている。そんなコーナーがある。ちょっと暗くて現代版お化け屋敷っぽくて良い。
  上記以外にもまだまだ多くの作品があるが、会場入り口付近の広いロビーに展示されている慶應義塾大学 筧康明研究室が出品の、おもしろ現代アートもお見逃しなく。


美術展 「楽園としての芸術」 ~ 障害ある人たちによる作品展 (東京都美術館) 楽しいアート! 


  上野の東京都美術館で開催の「楽園としての芸術」展を見た。上
  ダウン症など障害ある人たちによる作品展だ。
  
  見ていて楽しい。楽しいアート。
  即興演奏、アドリブというかインプロビゼーションの勝利。
  失敗を恐れない。
  製作過程の映像も展示されている。 これを見ていると、山ほど描いている。

2_20141004092800016.png  画用紙の周りに、たくさんの色の絵の具を満たした瓶が並べられていて、その瓶ごとにに、それぞれ筆が立ててある。
  作者は、気ままに瓶から筆を抜き取って、画用紙に描いて行く。
  次に違う色のビンからまた筆を取って描く。
  整えられた環境はすばらしい。 整えるサポーターの力量が見えてくる、


  三重と東京に拠点をもつ「アトリエ・エレマン・プレザン」と鹿児島の「しょうぶ学園」。
  ダウン症など障害をもつ人々の造形作品が日々生み出されているとのこと。
  以前に見た、同じく障がいをもつ人々による 「ポコラート宣言 2014」という美術展もあった。こちらからどうぞ。

1_201410040927598d5.jpg  








美術展 「台灣の近代美術 ~留学生たちの青春群像(1895-1945)」  ・ 「台湾絵画の巨匠 ~陳澄波 油彩画作品修復展」   (東京藝術大学大学美術館)

  東京藝術大学大学美術館にて、関連する2つの展覧会を見て来た。

上台灣の近代美術 ~ 留学生たちの青春群像 (1895-1945)

  1910年代半ば~1930年代終わりにかけて、台湾から芸大に留学し、1945年の終戦までに同校を卒業して行った、台湾人留学生たちの作品を一堂に集めた展覧会。
  芸大卒業後の彼らの足跡は、東京はじめ日本に滞在した後、台湾に帰る者、中国へ渡ってのちに台湾帰国する者も多かった。フランスへ向かった者もいたようだ。また、若くしてこの世を去った者もいる。誰もが歴史に翻弄されたことだろう。
 (51の展示作品ほか詳細は、芸大のホームページでどうぞ。東京藝術大学大学美術館

  どれも、初めて知る人々、初めて見る作品ばかりでした。
  なかでも、郭柏川と陳澄波の二人の画家の作品が他を圧倒して良かった。
  なお、陳澄波は、もうひとつの美術展「台湾絵画の巨匠 ~ 油彩画作品修復展」でも展示されていました。


   台湾1  まずは、郭柏川(1901-1974)という画家。
  彼の作品「台南祀典武廟」(1929年)、これが良い。
  なんと言う、この明るい開放感、あふれる空気感。
  そして乾いた色彩。
  一瞬で惚れた。
  
  ・郭柏川  「台南祀典武廟」(1929年) 油彩・キャンパス
   台南市政府文化局 所蔵








台湾2  さて、こちらは陳澄波(1895-1947)という画家。
  陳澄波の「嘉義の町中」(1934年)が良かった。
  上記の郭柏川とはまた一味違う、たっぷりとした南国風の空気感に加えて、ナイーヴ・アート(素朴派)なテイストがある。
  加えて、何やら白昼夢を見ているような感じさえ与える。
  良い良い!実に良い。
  う~ん。個人蔵とは羨ましい。

  ・陳澄波  「嘉義の町中 〈嘉義街景〉」(1934年) 
   油彩・キャンパス
   個人蔵





台湾300
  続いて、同じく陳澄波の「私の家族」や、廖継春の「芭蕉の庭」(1928年)も良かった。

  ・陳澄波  「私の家族 〈我的家族〉」
   (1931年?製作年不詳)
   油彩・キャンパス 個人蔵
  
・廖継春  「芭蕉の庭」        
   (1928年)  油彩・キャンパス
   台北市立美術館 所蔵
  




台湾絵画の巨匠 ~ 陳澄波 油彩画作品修復展

  この展覧会は、上記の陳澄波が描いた油絵を修復した共同研究発表展。
  共同研究プロジェクトとは、芸大と台湾の国立台湾師範大学が組み、陳澄波の遺族から依頼された36点の作品を共同で修復したプロジェクト。
  ここで展示されていた陳澄波の作品から2点をピックアップしました。

台湾4  嘉義街中心1934 年
  「嘉義街中心」(1934年)という、これ。
  先の「嘉義の町中」と同じようなテイストです。制作年も同じ。
  やはり、明るい陽射しと静けさが同居しています。
  店の看板文字が日本語表示です。
  




台湾5





  こちらが、「淡水中學」(1936年)。
  渦巻くような緑に、暑い日中を感じます。

  台湾の田舎を描く映画、「童年往事 時の流れ」は、1945年以降の話ですが、この絵の風景を少しは連想できます。(監督:ホウ・シャオシェン) 映画のレビューは、こちらからどうぞ




ポコラート宣言 : 「純粋」で「切実」な行為や表現が「逸脱」した存在となった時、 私たちは、そこに「芸術」としか言いようのない美しさを感じる。  ポコラートは、障がいの有無・年齢・経験を問わず、その「芸術」を世界に解き放つ。

上
上2













  「ポコラート宣言 2014」という美術展。 (主催:千代田区、アーツ千代田 3331)
  美術展が言ってる事が、なんだか、てんでワカラナイ。
  まず、ポコラートとは、「障がいのある人・ない人・アーティストが、核心の部分で相互に影響し合う場」 という理念を示す名称、らしい。 うむ。ちょっとは、分かった気もするが、やはり何言ってんだかワカラナイ。 
  ま、展覧会場に行けば、納得するはず。 さて・・・。
  
  あれ? どの作品が「障がいのある人」の作品なの?
  展示は、54名による作品からなっている。 そして「ある人」と「ない人」の作品区分展示や、障がいの有無表示をしていない。両者の作品が混在して展示されている。
  「ある人」の作を期待してきた人がいたとすれば、たぶん、とまどうことだろう。どれが、そうなの?
  
  期待その2。フォークアート的な素朴な作品ってないの?
  これも、ほぼ、期待を裏切るだろう。
  だって、製作者も私たちも、現代の膨大な視覚情報の海に浮かんでいるようなものだから。TV、インターネット、商品パッケージ・デザイン、雑誌・ポスター・看板・・・つまり、そのほとんどが宣伝・デザイン情報。 だからか、どの作品もみんな、デザインセンスは現代的です。

  持って帰りたい作品がふたつあった。
  齋藤裕一氏の「ドラえもん」。同名の作品のうち、一番紙面サイズが大きい「ドラえもん」。いいな。
  もちろん、ドラえもんの絵ではない。白地に青の細字マーカーペンによる抽象的線画。青い線は、線同士が緻密に関係し合いながらも、同時にそれぞれに勢いと踊りがあって、見飽きない。欲しい。
  もうひとつは、小林覚氏の書。大きな和紙に大きな文字が30文字ほどの墨書。その墨文字による文章内容は忘れたが、これも見飽きない。この人は、たぶん「ない人」だと思う。

  専門的な美術教育を受けて、つまりそんな学歴があって、美術界の主流の中にいる人が、優れたアーティストなんだろうか? それって世の中が認めやすい人ということか? う~ん。

50-1.jpg   そんな憂さを吹き飛ばす美術展 「イメージの力 ~国立民族学博物館コレクションにさぐる」  国立新美術館  
  ぜひ、見に行ってほしい。 2014年 6月9日まで  美術展レビューは、こちらから、どうぞ。

50-2.jpg  画家ニコ・ピロスマニの映画。
 映画「ピロスマニ」  1969年|グルジア(ソ連)|監督:ゲオルギー・シェンゲラーヤ  
 ニコ・ピロスマニは、19世紀末から20世紀初頭(1862-1918)のグルジアの画家。
 ナイーブ・アートという絵のジャンル。  レビューはこちらから、ご覧ください。   
 
  
  (注)上記標題にある、「逸脱」した存在となった時、の「逸脱」とは、「アール・ブリュット」や「アウトサイダー・アート」という枠を「逸脱」する、ことらしい。 「アール・ブリュット」とは、専門的な美術教育を受けない人々による自由で自発的な表現をめざす芸術。 「アウトサイダー・アート」とは、いわゆる美術界の主流には影響されずに独自に生み出される表現を指す、らしい。 (以上、展示会パンフレットより抜粋)

「イメージの力 ~国立民族学博物館コレクションにさぐる」  国立新美術館  2014年 6月9日まで

  良かった良かった。こういう質の高い展示は嬉しい限りです。

  国立新美術館と国立民族学博物館の共同企画。
  「人類の歴史は、イメージの歴史でした。イメージは文字に先行し、さらには言葉の源になったと考えられます。世界の本質や構造にかたちや色を与えて視覚化することは、人間に与えられた根源的な資質のひとつなのです。」(展示概要から引用)
  うーん、なるほど。そう、声・手・木・茎で音を発することや踊ることで、世界をイメージ化すること、これも人間に与えられた根源的な資質だな。展示を見ていると、音楽が聞こえてきそうだった。
 
3人  展示室の入り口でいきなり、こんな3人が迎えてくれる。(右写真) その大きさは、等身大くらい。ここで、さっそくしばらく見入ってしまった。
お面  次は、広い壁に古今東西のお面が、これでもかと並んでいる。ひとつひとつ見ていると、静かな時間を楽しめる。
  だが、これらはまだまだほんの序の口で、そのほか、実にさまざまな展示が多数、趣向を凝らして次に待っている。

  展示で小さなもの、キャラメルくらいの大きさの分銅、天秤で使うこんなものが彫金されて美しいフォルム。日常的に使う道具に気持ちが込められている。 大きなものは、例えばトーテムポールのような数メートルのアジアの木彫が並んでいる。美術館の天井の高さが迫力を生み出している。
  現代のものもある。ビールやジュースの缶で作ったオモチャの自動車や飛行機。棺桶もある。その形がいい。ベンツ・ジェット旅客機・巨大なビール瓶、そして極め付けは「巨大なイカ」、これには驚く。
  もちろん、多くの展示物はアジア・アフリカを中心とした民族的宗教的な内容のものが多い。博物展として見るのもいいが、美術展として見るほうが面白い。そこら辺の現代美術と称するものより、ずっと刺激的な展示である。
  とにかく、時間がある時にゆっくり見るのがいいと思う。
  
  

生誕130年 川瀬巴水展 ~郷愁の日本風景  千葉市美術館  2014年1月19日まで

  千葉まで行って見てきた。満足!
  川瀬巴水は、大正・昭和の浮世絵師、版画家。(1883年(明治16年) - 1957年)

  川、運河、せせらぎ、海、雨にぬれた路・・・と水辺が好きな川瀬巴水。
  夜の静寂、遠くの灯や火、月が好きな巴水。
  雪景色、絵の奥へと続く路、ひとり黙々と歩く人・・・詩情的な風景。
  
  たくさんの展示でしたが、飽きない。すばらしい。持って帰りたい版画が何点もあった。  、
  巴水と同時期に、石版画の織田一磨(1882年(明治15年) - 1956年)がいる。この人も好きだが、巴水には凛とした気品と形式美がある。


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ジョセフ・クーデルカ写真展   東京国立近代美術館

上

  なにしろ、クーデルカ大好き。
  今回は、最初期の作品から現在までズラリと並んだ、見ごたえある展示だった。
  いいな欲しいな、これ以上書くことがない。
  写真集は眺めていたが、現物の写真作品を目の前にすると、いきなり異次元空間に放り込まれたようで呼吸困難になるほど。所詮、写真集のような印刷されたものは、作品を見た事にはならない。まして、ネット上のチンケなデジタル画像からは、何も伝わらない。
 
  ジョセフ・クーデルカについて、過去に掲載した記事 「プラハ1968」 東京都写真美術館 は、こちらです。


その1


その2


その3      その4


その5      その6


その7      その8


その9

「琉球の紅型 」  日本民芸館  ~2012.11/24

ポスター藍  紅型(びんがた)と読む。
  美しい。多色で濃厚な柄でも、軽やかでリズム感があり、みる者においでおいでと誘う。
  藍もある。なんと楚々としていることか。
  こんなデジタル画像をみてても何も伝わらない。民芸館にすっ飛んで行って、実物のエネルギーに遊ばれてみよう。
  
  型紙をつかう型染め、手書きですべて描く筒描きがある。絵柄はアジア風、中国風、日本風モチーフからのエッセンスが反映されている。
  
  それから、1階の「沖縄の織物」もみよう。
  こちらは常設展示だが、行くたびにみるが見飽きない、いいね。色絣など見るからに涼しい。白地に縦ストライプのは、いつも持って帰りたくなる一品。







アラブ・エクスプレス展  森美術館 2012.10/28まで開催

美術展チラシ

  企画意図がシャキッと伝わってくる、とても気持ち良い美術展だった。
  今後は作品数がもう少し増えてくれば嬉しい。

  アラブ諸国について、知らないことが多すぎる。行ったこともない。
  そんな私でも、すんなり馴染める展示だった。
  映像あり、アニメあり、絵画あり、写真あり、立体もある。
  出口付近には、アラブ諸国の本を並べた休憩スペースまで用意されている。

  ぜひ、森美術館へ。
  

祈りと祝福の藍布 ~中国貴州ろうけつ染め展 

中国IMG_0002  中国の少数民族ミャオ族の女性達の藍染めです。
  龍、植物、鳥、昆虫などをモチーフに、民族が伝えてきた世界観や日常の生活観が垣間見れます。 丹念に製作された品々、つつましやかな気持ちが、ゆっくり伝わってきました。
  時折、こういうものを見とかないと、自分が脱線していることに気づかない。

  (財)日中友好会館 東京都文京区後楽1-5-3 入場無料
   開催期間:1/28~2/22 月曜休館 10:00~17:00

中国IMG_0001  
地図tizu 中国・貴州

アート展 「スズキコージ ワンダ~ ? フル・ゾーン」  コニカミノルタプラザ

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あのスズキコージ氏の企画展が、新宿コニカミノルタプラザで開催される。11/2~18(10:30~19:00)
企画展・公式サイトはこちらから

わたくし的には、童話の挿絵。いや、挿絵に童話が寄り添ってるという感じだった。
底知れぬエネルギー。それは爆発的じゃなく、ふつふつユラユラ永遠に湧き上がってくるような、独特な世界観。
あらためて、スズキコージ・ワールドに酔いしれたい。(60点展示)

鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト   東京都写真美術館

これ 02.09
これ hiroh
普通にしてなさい、と教わってきた。
ひとと違うことに、ビクビクさえする始末。

人生の途中で、なんかのキッカケで、そんな路線から自由になった人。
もともと、これが私の普通です、という人。
そんな人々の写真を、次から次へと見て歩く楽しさ。
写真家が丹念に撮って来た30年を圧縮した、密度の高い空間。
大満足でした。

ひとって、ひとりひとり、みんな違う、という、
実に当たり前のことに、私は最近ものすごく気付いている始末。


ひとこと。
作品をじっくり見てから、その作品の紹介プレートを読みましょう。
プレートをじっくり見てから、その作品見てる人が多い(笑)
あ、ひとって、ひとりひとり、みんな違う。

これ _001


ジョセフ・クーデルカ プラハ1968  東京都写真美術館 ~7/18

メイン写真でIMG_0001 -この写真を一度として見ることのなかった両親に捧げる-ジョセフ・クーデルカ

 この写真家の構図が好き。
 フレームの中で、写真にしたいものを自由気ままに集め配置して、そのフォルムも好きにいじりまわして。まるで魔法。写真で風景を切り取る、の正反対。

 会場中央で、写真と映像を取り合わせた、ジョセフ・クーデルカ製作の映画を上映していた。そのエンディング映像シーンで、ジョセフ・クーデルカ本人が、走る戦車の一番高いところに立って、写真を撮っているのが大写しになっていた。

 こういうことがチェコスロヴァキアのプラハであった。そんな時代だった。チェコだけじゃなく、あちこちで。


会場、最初の写真。
最初の一枚lka_006


ピックアップ写真でIMG_0002   旗delka_001

                                    6/26 朝日・読書より切り抜き
切り抜きIMG

結城座 江戸糸あやつり人形  はけの森美術館

結城0003 江戸時代から370余年つづく人形劇団、結城座。
 小金井市立「はけの森美術館」で、結城座展。
 6/1~7/3

 石橋蓮司が劇団第七病棟を結成したころ、緑魔子は、結城雪斎や結城孫三郎とともに、この結城座で人形と競演していた。人間と人形、サイズは大きく違うのですが、違和感なかった。

写真展「きずな」 下薗詠子 コニカミノルタプラザ

きずな0001 第36回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展

 写真の前に立つと、
 向こうからつぶやきかけて来る、叫んでる。
 作品ごとに、小さな芝居小屋。
 ためらいながら次をのぞき込む、どきどき感。

 写真が生きてる息してる。

 

菊池和子 写真展|山雅子 写真展|川口和之 写真展 コニカミノルタプラザ ギャラリー

菊池和子写真展  ポルトガル ~時との語らい~
写真展コニカ IMG_0001

 展示スペースに一歩足を踏み入れて、すぐに感じた。
 それは、ポルトガルに住む人々の日々の生活の温もり、そして作品の素直さ・安定感、写真家の柔らかな知性とキャリア。
 どの作品も、そこに永くいないと撮れないな、と思いながら一巡した後にパネルを見ると、6年もポルトガルに在住していたとのこと。
 そして菊池氏から、ポルトガルの素晴らしさ・住みやすさをお聞きした。日本より貧しい。しかし、日本に住む者にとって、もはや手の届かない憧れが、あちらでは普通。例えば、ゆったりした自分の時間、馴染みの連中とたむろできるバーや公園といった近所で過ごす過ごし方・屋外で過ごす過ごし方、仕事中心でない人生観・・・・たぶん、これらが今の日本では憧れの豊かさ! 金で得れるものではない。
 金で得れるものは、手が届くもの、しかし豊かさはあまり感じられない・・・不幸。
 昭和30年代までは日本でも持っていたこの豊かさは、金と引き替えにどこに捨ててきたんだろう。
bubun写真展コニカ IMG_0002



山雅子写真展  せっせっせっ
写真展コニカ IMG_0003

 そんな日本の、今の不幸を語っているのが、こちらの作品群かな。
 うらびれた街を背景に、ご年配のうしろ姿、ぽつんと小さくひとり・・・・そんな写真が多かった。
 うしろ姿が語るものは多い、でもうしろ姿だけに語らせては、ご年配がかわいそう。もっとも表に回っても無口だろう。
 でもそんな写真を見たいと思った。












川口和之写真展  PLATINUM FOREST
写真展コニカ IMG_0004

 ウィリアム・エグルストンを待つまでもなく、私たちのまわりには、すばらしい色彩の魔界が、すこ~しの間口を開けている、らしい。
 その入り口は、街ばかりじゃない、野に山に川にも、その一瞬がある、らしい。







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国旗 ポルトガル
 ■2009年、ポルトガルのGDPは約2278億ドル(約20兆円)、ほぼ埼玉県と同じ経済規模である。

 ■2000年時点の都市人口率は53%、ヨーロッパ諸国としては例外的に低い。これはポルトガルに大都市が少ないため。多くのヨーロッパ諸国の都市人口率は70%~90%(例えば、イギリス89%、スペイン76%)である。
  
 ■2001年の統計によるとポルトガルの総人口は、1035万5824人。(埼玉県人口は、719万人)
  リスボン大都市圏の人口は約250万人、ポルト大都市圏の人口は約115万人。

 ■総面積9万1985平方キロメートル。北海道+青森県の面積と同等  (北海道が8万3500、青森が9607平方キロメートル)
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コニカミノルタ・プラザの写真展記事

奥 初起 写真展|池上洋平 写真展|米屋浩二 写真展 2011-02-13  こちらからどうぞ

佐野剛成写真展|武田充弘写真展|橋本聖一写真展 2010-10-24  こちらからどうぞ

谷本美加写真展| 藤井ヨシカツ写真展 2010-08-31 こちらからどうぞ

瀧浦秀雄写真展| 阪口智聡写真展| 二石友希写真展 2010-08-09  こちらからどうぞ


  

奥 初起 写真展|池上洋平 写真展|米屋浩二 写真展   コニカミノルタプラザ

奥 初起  404:Page Not Found           (↓) India 2008
syasinみのるたIMG_0001
 パネル仕立ての大きな展示でスケール感があります。
 中国、インド、ブラジルなど、その国ごとの、土の臭いの違いを感じることができます。
 地すべりなど自然災害がない限り、自然は土をあらわに露出することはない。
 土があらわなのは、人間の仕業、文字通り自然に優しくない。
 乾いた土、コンクリート建築物、そして古い崩れたレンガやコンクリ片の残骸の山。
 人々が写っている作品もありますが、小さな存在になっている。
 土が主役、コンクリート建築が表土を覆い隠していても建物は脇役だ、と感じた。
 


池上洋平   対馬漂景
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 今回の写真展のなかでは、一番絵画的な写真作品でした。
 作品は粒子をあらした作風です。国境の島、対馬を題にとったシリーズです。
 島の日常にあって、部外者だから見える「静」が見えました。
 まじめな方のようです。









米屋浩二  アジアン鉄道で行こう
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 列車の中は、長屋だ、と展示パネルにありました。
 列車の中では、見ず知らずの人でも、お茶や食べ物を分け合っている。
 以前は日本でも見られた車内風景だった。今でも、孫を連れたバアさんに席を譲ったオバさんが、おしゃべりを始める、あの空気。
 写真家と被写体の、力関係が おだやかな作品です。
 威嚇的とまでは、いかなくても力関係に高低があったり、恐々撮影という高低があったり、しない作品。
 アジアの田舎の人々の、自然な笑顔が写っています。
 




(コニカミノルタプラザにて) 






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コニカミノルタ・プラザの写真展記事

菊池和子 写真展|山雅子 写真展|川口和之 写真展 2011-02-21 こちらからどうぞ

佐野剛成写真展|武田充弘写真展|橋本聖一写真展 2010-10-24  こちらからどうぞ

谷本美加写真展| 藤井ヨシカツ写真展 2010-08-31 こちらからどうぞ

瀧浦秀雄写真展| 阪口智聡写真展| 二石友希写真展 2010-08-09  こちらからどうぞ


木村伊兵衛写真賞35年周年記念展 |川崎市民ミュージアム

ついかIMG_0002今日が展示の最終日。滑り込みセーフ。
現在の写真を、あらためてオサライ!(できることの幸せ!!!)
写真も現物(作品)をまのあたりに見ないとネ、
写真集やネットの、
矮小化された小さなコピー画像を見てても学べない。感じない。

当ミュージアムの公式サイトでは次の方々の展示と書いてありますが、これ以外の写真家の展示もありました
展示作家
第30回(2004年度)中野正貴
第31回(2005年度)鷹野隆大
第32回(2006年度)本城直季 
第32回(2006年度)梅佳代  
第33回(2007年度)岡田敦
第33回(2007年度)志賀理江子
第34回(2008年度)浅田政志
第35回(2009年度)高木こずえ


プラス木村伊兵衛作品 多数展示
  木村御大の写真、沖縄の女の子のあの写真、やはり、こっちをグリッと見てました(大きな眼で)



畠山直哉作 相変わらずの迫力と魅力!!この魅力は時代を超えられます(1997年第22回)
こうじょうks

中野正貴作 左右3メートル位の、ものすごく大きな写真です いいなコレ
nakano.jpg

鷹野隆大作 トークショーもあったようです、いいですね
たかの

梅佳代作 この作品は展示されてませんが、
御存じ、映画「ウルトラミラクルラブストーリー」のポスターですが、
この作家の撮り下ろしだそうです  横浜監督とお知り合いなのでしょう
うめ


今日は1月10日(祝)、となりの会場で川崎市全域対象の成人式が執り行われていた。地域の交通事情は爆発していた。

[かがやきの瞬間]~スナップショットの魅力 ポール・フスコほか|日本の新進作家展vol.9~ニュー・スナップショット 池田 宏彦ほか

収蔵作品展 [かがやきの瞬間] ~スナップショットの魅力 (東京都写真美術館)

大小 22ポール・フスコに出会えたことが大収穫でした。
1968年NYからワシントンへ、ロバート・ケネディの遺体搬送列車から撮影した作品群。
田舎な風景、沿線住民の貧しさ、アメリカの生な真面目さがみえる。
車窓からの流し撮りが効いて、背景のブレの中に人々だけが、妙に浮き上がる写真。
 
1968年6月、ホテルでの演説後、会場を出る近道として調理場を通る際に難民でエルサレム出身のパレスチナ系アメリカ人に発砲され右脳を損傷、翌日死亡した。42歳。
遺体はアーリントン国立墓地で兄ジョン・F・ケネディの墓のそばに埋葬。
この事件も兄の暗殺と同様闇の部分が多いらしい。
犯人はその後「銃撃の瞬間のことは覚えていない」と発言したことから、「犯人は犯行時に何者かによって催眠術を施されていた」という説も。
捜査状況についても不審とされる点が多い。
裁判の結果、犯人は終身刑に。
横断幕 22

板橋 22

【出品作家】
ティン・ムンカッチ、リチャード・アヴェドン、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ザ・サートリアリスト(スコット・シューマン)、ジャック・アンリ・ラルティーグ、近藤福雄、臼井薫、荒木経惟、木村伊兵衛、桑原甲子雄、大久保好六、ウォーカー・エヴァンズ、ブルース・デヴィッドソン、ゲイリー・ウィノグランド、深瀬昌久、ポール・フスコ、森山大道、土田ヒロミ、鷹野隆大 ほか



日本の新進作家展vol.9 [かがやきの瞬間] ~ニュー・スナップショット (東京都写真美術館)

池田 宏彦に出会えたことが収穫でした。
平たく言えば日本人離れした作品。我々と違う世界が見える写真家。
かっこいい!

池田宏彦

                        池田宏彦


【出品作家】
山城知佳子、小畑雄嗣、白井里実、中村ハルコ、結城臣雄、池田宏彦


しゃしんえびすIMG_0001



                 山城知佳子(1976~)
                  「聴こえる歌」 2010年







                 小畑雄嗣(1962~)
                 「二月」より 2007年







しゃしんえびすIMG_0002
白井里実(1972~)
 「ホーム・アンド・ホーム」2007年








中村ハルコ(1962~2005)
 「光の音」1993-98年










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           結城臣雄(1945~)  
           「東京水景」 2001-04年






           池田宏彦(1971~)  
           「echoes」より 2002年










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英ビス



隅田川  ~江戸が愛した風景  江戸東京博物館

隅田川は江戸のアミューズメント・パーク。
川端に出れば一気に広がる視野、ほほを撫でる川風。これだけでも充分に癒されたことだろう。
橋の上ならなおさらだ。平屋が並ぶ街だから、橋の上は眺望が効くところ。
遠く富士山をながめれば日ごろの憂さも晴れるというものだ。
ところで隅田川と言えば、花火。

「東都両国ばし夏景色」|橋本貞秀|1859年(安政6年)
橋無数2 部分はしIMG_0002
超ワイドな視野で、ど迫力ある構図。川面には大小さまざまな舟。橋の部分を拡大すると右のように。橋の上は人があふれ、こぼれんばかりに、うごめいている。絵師は一人ひとりの顔まで描いていない。押すな押すなの喧騒が聞こえてくる。
・・・花火が ドーン!!ホラ、あそこ!

「東都両国夕涼図」|歌川貞房|1830~43年頃(天保)橋多数花火edoIMG_0001
橋上で、足を踏まれ押し合いへし合い無我夢中で見物している脳には、
花火はこんな風に見ているかも。


「東都両国橋夕涼図」|渓斎英泉|1818~29年(文政末~天保頃)江戸IMG_0001

橋の上だけじゃない。
川面でも人々はおのれの願望を満たすべくうごめいている。












「江戸両国橋夕涼大花火之図」|歌川国虎|1804~17年(文化末~天保頃)
橋花火3410川面だけじゃない。
岸でも人々はめいっぱい楽しんでいる。
江戸はいいな~。












「名所江戸百景 両国花火」|歌川広重|1858年(安政5年)橋花火夜空

下界の、両国橋界隈の大騒動から グーッと俯瞰に引いたこの視点。
広重の脳は、とっくに近代人!!





「隅田川東岸花見図」部分|歌川国貞|1804~43年(文化~天保頃)
江戸IMG_0002
おっと、花見を忘れてた。隅田川は花見の名所。


特別展「隅田川」はその展示が盛りだくさん。1時間ばかりじゃ見切れません。
入場者も多くひとつの絵をじっくりと・・なんて余裕は無く残念。
江戸庶民の姿が細かく描かれている絵が多く、本当はゆっくり見たかったですね。

<おすましな絵画たち>

「東都両国之風景」|昇亭北寿|19世紀初頭頃
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「江戸名所四季の眺 隅田川雪中の図」|歌川広重|1844~53年頃(弘化~嘉永頃)
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「隅田川舟遊び」|鳥文斎栄之|18世紀末~19世紀初頭
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佐野剛成写真展|武田充弘写真展|橋本聖一写真展  コニカミノルタプラザ

コニカミノルタプラザ 10/8~18

知らない人からカメラを向けられるのは嫌なものだ。撮る側はついつい気がひける。
肖像権、個人情報やらが追い討ちをかける。だから撮る側と撮られる側の間に一線
が引かれ、この線に留まるか、踏み込むかで出来上がるものに自ずと違いが出る。
どっちが良い悪いではない。
写真3G_0001
佐野剛成写真展|なぜなら風がその路上で停滞したゆえに

写真とタイトルが不思議な緊張をかもし出している右の作品にひかれて入場すると、展示作品の多くがもっと穏やかであることに気が付く。どこかの町の老人の後姿、地元の主婦同士の会話風景などなど。こういう服装の老人ならきっとあんな感じの人だろうとか、この主婦たちの会話はPTAのうわさ話かも、、、といろいろ想像できる。
面と向かって撮りますといった作品はない、被写体が気が付かぬ間に撮影する。展示作品群は撮る側と撮られる側の間の一線に留まっているタイプ。


武田充弘写真展|the rhythm of ganga

gangaとはガンジス川。右の写真は河口の砂浜にいるインド人。遠景の写真はこれだけで、多くの展示はガンジス上流の小さな村々、極彩色の民族衣装の人々に「一線」を越えてカメラを向けている。日本人という外人が(外人だから)現代グローバル文明から隔離されたような人々に近寄り恐れなく踏み込んで撮っている、現地の人々は肖像権など持ち出さず自然体だ。
よってエネルギッシュなインドを感じる作品に仕上がっている。


橋本聖一写真展|ヴェネツィア

ヴェネツィアのゴミ清掃人を主題にしたモノクローム作品群。日本人とい
う外人がヨーロッパに行けばこうなるのか。相手は現代都会人なので?
上記佐野氏のように「一線」に留まっている作品。
静かなヴェネツィア。気持ちが通じ合えた清掃人とバールで一杯なんて
写真はない。テイストは嫌いじゃない。


この写真展に行ったのち、BSジャパンで「写真家たちの日本紀行」を見た。
写真家土屋勝義が出演し自身が生まれ育った築地市場の中をどんど
ん撮影していく。被写体は、写真家の小学校の同級生だったり、実家近所
のおばさんおじさん達。見知った仲でカメラを向けても誰も終始笑顔。面と
向かって1メートル位の距離で広角レンズで撮影していた。

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コニカミノルタ・プラザの写真展記事

菊池和子 写真展|山雅子 写真展|川口和之 写真展 2011-02-21 こちらからどうぞ

奥 初起 写真展|池上洋平 写真展|米屋浩二 写真展 2011-02-13  こちらからどうぞ

谷本美加 写真展|藤井ヨシカツ写真展 2010-08-31 こちらからどうぞ

瀧浦秀雄 写真展|阪口智聡写真展|二石友希 写真展 2010-08-09  こちらからどうぞ


谷本美加写真展| 藤井ヨシカツ写真展 コニカミノルタプラザ

KONICA MINOLTA PLAZA 東京都新宿区新宿3-26-11
谷本美加 写真展 1/2億1800万
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アジアの恵まれない地域の人々の、生活を働く現場を追い求め写真にする真摯なエネルギーに敬服します。
しかし、冷房の効いた新宿KONICA MINOLTA PLAZAに写真が展示されるまでの間に、大方のエネルギーは写真から抜け落ちていた。
これは作家側に問題があるのではなく我々見る側に問題がある。日頃TV、映画、新聞などのメディアで我々はこうした貧しく苦悩する人々がいることを既にたくさん見聞きしていて感覚が感受性がマヒしてる。よってアフリカだか南米のダイヤモンド原石露天掘りに無数の黒人労働者が泥だらけになってる写真のように、相当なインパクト(言い難いが)つまり見世物的刺激がないとグッと来なくなってしまった。私(我々)こんなんでいいんだろうか?谷本氏ごめんなさい。
そんなわけで(?)映画「アレクセイと泉」(監督:本橋成一 本業写真家)について、そのうち書きます。この映画も、いい仕事してると思いますが、いまだに私の腑に落ちて来ないのです。




藤井ヨシカツ 写真展  海域
社員店IMG_0002
ついこの間、石内都展 tokyo bay blues 1982-1984てのを見た。同じく海を扱ったテーマだった。石内都氏の海より藤井氏の海の方が人に穏やかな海。

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コニカミノルタ・プラザの写真展記事

菊池和子 写真展|山雅子 写真展|川口和之 写真展 2011-02-21 こちらからどうぞ

奥 初起 写真展|池上洋平 写真展|米屋浩二 写真展 2011-02-13  こちらからどうぞ

佐野剛成 写真展|武田充弘 写真展|橋本聖一 写真展 2010-10-24  こちらからどうぞ

瀧浦秀雄 写真展|阪口智聡写真展|二石友希 写真展 2010-08-09  こちらからどうぞ

行きたい美術展

特別展 隅田川 江戸が愛した風景 
9/22~11/14 江戸東京博物館
隅田川IMG
隅田川を描いた絵画を160余点を公開。両国橋界隈、浅草、三囲神社、花火などなど











バウハウス・テイスト 
  バウハウス・キッチン

9/18~12/12 汐留ミュージアム
バウハウスIMG





バウハウスが生み出したキッチン関係の作品展示














出光IMG
日本美術のヴィーナス 浮世絵と近代美人画
7/31~9/12 出光美術館

出光の肉筆浮世絵に近代美人画の優品を加え、江戸以来の女性の多様な表現を。






特別展  アジアを駆けた二千年   開館5周年記念
7/13~9/5 九州国立博物館
うまIMG


行きたい!遠い!

人と馬がユーラシア大陸で出会い、アジアを駆け抜け、日本に渡来して2000年。

瀧浦秀雄写真展| 阪口智聡写真展| 二石友希写真展  コニカミノルタプラザ

KONICA MINOLTA PLAZA 東京都新宿区新宿3-26-11

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瀧浦秀雄 写真展|東京物産

鉄橋の塗装工事のため写真のようなギザギザ輪郭になった橋の風景(写真)、無数のブルーシートの重しとして置かれたコンクリートブロックが広大な敷地に点在する風景、ワケあっての工事なんだろうがその理由がまったく不明な風景など、現場作業者の巧まざる真面目な肉体労働の結果が通りがかりの人間に不思議を投げかけてくる。いや地縛霊と同じでその場にいても見える人間にしか見えない。そういう写真が展示されていました。




こにかIMG_0002
阪口智聡 ピンホール写真展|時の旋律

作者がお持ちの、光の入口の「ピン」が「正円」であるピンホールカメラは、しっかりした像を結ぶのだそうだ。感度800のフィルムとこのカメラは相性が良いらしく色味がなまめかしい。角がある発色ではなく円く柔らかそうでいてコクがある。画角は広角レンズ16mm相当ということでした。非デジタルの世界ですね。




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二石友希 写真展|See You In Pictures 2010

例えば有名人インタビュー記事を雑誌に掲載する場合、インタビュア記者は相手から話をうまく引き出すべく雑談から始める。リラックスし始めた頃合を狙ってカメラマンは絶妙な表情を撮り、記者はいい話を聞き出す。雑誌の読者は記事と掲載写真を交互にみて取材現場の有名人を想像して楽しむ。
この写真展のような有名人の写真作品、私はどうも好きになれない。なぜなら作品を作る過程が一番の醍醐味であり、有名人とのやりとり・かけひきといったこの醍醐味は作者が独り占め。見る側は、そういった醍醐味があったという証し(残滓)を見るに留まる。そんなことはない写真をじっくり見れば、いろいろ分かるでしょう.....とはなかなか言い難い。じっくり対面しての人と人のコミュニケーション情報量は膨大だ。

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コニカミノルタ・プラザの写真展記事

菊池和子 写真展|山雅子 写真展|川口和之 写真展 2011-02-21 こちらからどうぞ

奥 初起 写真展|池上洋平 写真展|米屋浩二 写真展 2011-02-13  こちらからどうぞ

佐野剛成 写真展|武田充弘 写真展|橋本聖一 写真展 2010-10-24  こちらからどうぞ

谷本美加 写真展|藤井ヨシカツ写真展 2010-08-31 こちらからどうぞ




「奈良の古寺と仏像」展

7/7~9/20 平城遷都1300年記念  三井記念美術館
 
切符IMG究極まで切り詰めて製作された仏像は、それぞれの出自を背景に個性を放ちながらどれも完璧でした。その昔、信仰の対象という固定概念から(同時に見捨てられていた存在)から解き放たれ発見された「美」。発見したというそのこと自体が近代化の象徴だったのでしょうがね。しかしこうして見ると、やっぱりお寺にいらっしゃったほうが良いと思いますね。居心地悪そうです。何か集団健康診断で東京に来てパンツひとつで立っている感じが否めないね。

気に入った作品(?)
・天部形立像|2体(持国天、多聞天と伝えられているが詳細不明らしい)法隆寺 奈良時代前期・7世紀

・金堂天蓋鳳凰|重文 (天蓋の飾りの一部)法隆寺 奈良時代前期・7世紀

帰宅して目録をみると、偶然にどちらも法隆寺でかつ奈良時代前期・7世紀でした。時代的には出品の中では最古の時期のものです。最初に書いたように、あるべき形式に沿ってぎりぎりまで突き詰めて製作されて....いない。作り手のどこかに余裕がある感じが伝わってきました。そこが気に入った理由です。
美術展をひととおり見終えた後に、(持ち帰れるなら)今日はどれを持ち帰るかな.... と考えるのが好きです。今日は法隆寺の天部形立像と金堂天蓋鳳凰でありました。
 


行きたい写真展  東京都写真美術館

写真展 『おんな』 ~立ち止まらない女性たち 1945-2010

日本写真家協会創立60周年記念 8/14~8/29 東京都写真美術館


KININARUIMG_0001.jpg KININARUIMG_0002.jpg

石内都展 tokyo bay blues 1982-1984 蒼穹舎

会場:蒼穹舎 http://www.sokyusha.com/index.html
東京都新宿区新宿1-3-5 新進ビル3f Tel/Fax 03-3358-3974
03289478.jpg
海運が主役を退いて久しいが今もって物流の一役を担っている。一方、そんなことは御構いなしに都市の陸側はずっと前に海や港の存在をスッパリ切り捨て見向きもしなくなっている。海べりは単に海運の現場であり工場内であり陸の人間は立ち入れないし、またそもそも関係ない場所である。だから陸の都市の人間が「都市の海べり」に立ち向かうと戸惑う。まずは海という大きな自然に不意打ちをくらう。そこには優しいビーチなんかない。いきなり荒々しい波。陸の人間の心を急に不安にする。同時に都市の海べりが発する異国のようなたたずまいに魅入る。そしてコンクリートの向こうに見えるタンカーのシルエットが港湾のビルに比べスケール違いに大きく、陸と海のスケール感のギャップに感激さえする。


世界の更紗展 

文化学園 服飾博物館 東京都新宿区代々木3‐22‐7 新宿文化クイントビル1F
http://www.bunka.ac.jp/museum/hakubutsu.htm
会期/2010年7月6日(火)~9月25日(土)
IちらしMG

いやいや更紗好きにとって、願ったり叶ったりの美術展、ありがたき幸せ。
改めて勉強になる勉強になる。

以下公式サイトから転載させていただきます。

更紗とは、主に木綿布に手描きや型を使って文様を表したものを指し、世界各地で見られます。比較的手軽にできる素朴なものから、複雑な工程を経て作られる精緻なものまであり、その用途も衣服から室内装飾布まで多様です。

展示では、インドの色彩鮮やかな手描き更紗や木版更紗、インドの影響を受けたヨーロッパやロシアの銅板更紗、ろう防染によるジャワ更紗、アフリカの素朴でおおらかな更紗など、世界各地のさまざまな更紗を紹介し、地域による技法や表現の違いとともに、交易による影響なども探ります。


皆さんも是非おいでください。
平たく言えばプリント柄の歴史です。インドから発祥しました。
これが西へ伝播:アラビア、アフリカ、ヨーロッパ
これが東へ伝播:インドネシア、タイ、中国、日本
その後、東インド会社が各地嗜好の商品化を行いインドから各地へ輸出。
さらに時代はすすんでヨーロッパ諸国は自国生産を開始。
ヨーロッパ産がアフリカやアジアや日本へ輸出された。
これらみーんな更紗です。

英国のウィリアム・モリスの壁紙も展示されてますよ。

ウィリアム・エグルストン 写真展

ウィリアム エグルストン氏は1939年米国メンフィス生まれ。76年にニューヨーク近代美術館“The Museum of Modern Art(MoMA)が初めてカラー写真家の個展としてエグルストン氏を取り上げた。
この作家の個展が現在、東京都台東区谷中の「元」銭湯の会場で開催されている。

ウィリアム 4 william eggleston001街の、特別な風情を一瞬に捉える。
な~んともない見慣れた見飽きた街の一角が、部屋の一隅が、その瞬間でしか発色しない色気をまとって、実は我々の前に現れているんだよ。
何も見えてない愚かな凡人達よ。

なんとも美しい。
世の中そう捨てたもんじゃないね。
少しだけど、じわーと幸せな微風。





ウィリアム 2 26042009pati


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中からTS3B0571 現代美術ギャラリーSCAI THE BATHHOUSE
ギャラリーは200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」を改装、1993年オープン。
外観は瓦屋根に煙突がそびえる風情ある銭湯そのもの。
http://www.scaithebathhouse.com/ja/
住所:東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡
アクセス:JR山手線 日暮里駅南口より 徒歩6分 ほか
オフィシャル概観01ja




裏側から見るほうが、このギャラリー、ポップかも。
P1010506.jpg
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同時開催: 原美術館

現在東京・原美術館においても「ウィリアム エグルストン:パリー京都」を8月22日まで開催中。
原美術館では「パリ」と「京都」のシリーズ作品を中心に展示、エグルストンの視点で捉えられた2大都市の風景が展開
[開催期間]
会期:2010年6月5日(土)-8月22日(日)

原美術館
TEL 03-3445-0651
http://www.haramuseum.or.jp

ブリューゲル 版画の世界

Bunkamura ザ・ミュージアム  ベルギー王立図書館所蔵
表IMG_0001

久々に見る生なブリューゲル。
まるで暴力のごとく圧倒的に迫ってくる迫力。
言葉が出ない。
しばらく、そーっとしておこうと思う。

裏IMG_0002

▼会場にあったスタンプ。これはかわいい。
スタンプMG_0003

▼ブリューゲル(1525~1569)が生きていた頃のアントワープの都市図(1560年代の様子)
 この絵の中央、川のそばにある一番高い塔を持つ教会が下の写真にある教会。
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「金村修」写真展  Butterfly Sandwich

会場:「OGU MAG」 東京都荒川区東尾久4-24-7 03-3893-0868 JR東日本 田端駅下車

この写真家の写真、初めて生で見ました。大きく引き伸ばし迫力がある展示でした。
合わせて映像作品も同時上映。10分ほどの作品です。かつて発表されたものに近作の映像を追加しており、そういう意味では本邦初公開だそうです。
内容は、1秒~4秒くらいまでの短い映像が次から次へとフラッシュバックします。ゲームセンターの人形のアップ、小田急線電車、写真作品でお馴染みの街の看板・電線・自転車・人々、小田急バス、自動車などなど。
この作家の、動体視力が垣間見れます。

金村IMG

ヤン・ライヒ写真展 「Paris」

001_s.jpgライカ銀座店サロンに行ってまいりました。
昨年お亡くなりになったチェコの著名な写真家ヤン・ライヒ。(1942年~2009年)
なぜか縦いちの写真ばかり20点ほどが展示されていました。
窓と窓の間に写真が配置されているためかね。
まあまあ、想定の範囲の感じでした。










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李朝の「木偶」展 豊穣な葬いの群像 at茶房李白

080609_mikoshi.jpg朝鮮時代の葬儀の喪輿(霊柩車ならぬ、おみこし→写真参照)を飾った木の人形や飾りを見て来ました。身分の高い人々の葬儀に使われました。
私は今回初めて知りました。
19世紀後半~20世紀半ばに作られたものだそうです。
これらの人形のバリエーションは、夫婦・家族・童子・童女・両班・儒者・道士・僧侶・楽人・大道芸人。
動物では、龍・鳳凰・極楽鳥・鶴・鷺・兎。そして霊獣たち。
植物では、蓮花・牡丹など。
総じて、素朴な民芸であり、先に旅たった子への思いをうつした童子童女像やコミカルな霊獣たちと見飽きない。


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6月20日まで開催
会場:茶房 李白 世田谷区宮坂3‐44‐5 小田急線経堂駅下車すずらん通徒歩8分
7月7日からは京都展へ
李朝喫茶 李青にて開催だそうです
上京区河原町通今出川下ル二筋目東入ル 観覧料500円







『日本の自画像』 写真が描く戦後1945-1964

清里フォトアートミュージアム

とオーい!
IMG_0006.jpg

フェリックス・ティオリエ写真展~19世紀末ピクトリアリズムの写真家

美術館看板TS3B0539フェリックス・ティオリエ(1842-1914)の写真展(世田谷美術館)に行ってきた。

朝、小雨の中、ほんとに誰もいな~い、砧公園内を美術館に向かった。
こういう前奏曲が効いた美術展は気持ちをゆるゆるソソル。



美術館内は数人、こういう環境! 美術を観るに、一番最高だよ。

で美術展の中身は、想定の範囲だった。残念
一番気に入った写真は、美術展ちらしで取り上げているこの写真だったね。(しかなかった)
砧IMG




例えば子供を撮る視線。
フェリックス・ティオリエは孫を撮る視線、家族写真だ(実の孫だから)
時代を同じくするアジェは、通りすがりの視点だ。だから女の子を撮っても、リアリティが違う。
写真を見る者は、7歳の女の子でも、ひょっとして娼婦?というくらいの研ぎ澄まされた写真になってる。
村の風景も同じかな。
彼は生まれた村という視点が前に出ている(だから美しいし愛している感覚が伝わる、それ自体はいい)
アジェは、パリの街中を無数に撮っているが、客観的。

現代の都会人視点をアジェは持ち合わせている。アジェの作品(↓)
<アジェとは・・・wiki飛べ!>200px-Atget_organ_grinder.jpg

フェリックス・ティオリエは、1899年にパリ万博の工事風景を写真にしている。
同じく1899年、パリのイラストレーターは、100年後の2000年を夢想したイラストを受注し描いた。
 一夜一話ブログ内関連記事「過去から来た未来」に飛ぶ



今日、最大の成果。
雨脚の微細な強弱が体感できる、それを感じる自分。環境
フェリックス・ティオリエはこんな感覚を写真にしたかったんだ。
砧公園TS3B0537

ブリヂストン美術館と 出光美術館

美IMG_0002ブリヂストン美術館
『印象派はお好きですか?』
公式サイト:http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=79

そう言われても・・・って感じですがね。



kirisuto0002.jpg
ルオー好きですから、まずこの「郊外のキリスト」1920-1924
改めて実物を見る喜びを実感します。美術館ライブ!!
ピエロ0002
次に同じくルオー 「ピエロ」1925 (→)
カタログや図録でつまり印刷物上の、縮小された絵画を見るのに慣れた我々にとって、美術館で現物を見る、絵が発信しているオーラを肌で感じることを忘れている。そのオーラと自分が、素で、その場でバトルする楽しさが美術館の至福です。学芸員的能書きやら、技法や時代なんかは後から知ればいい。
興行主、評論家、学術的(学芸員的)、アーティストの視点でものが語られてきたことに終止符を!
一人歩きする作品を何も束縛されない視点で見よう。

この絵のサイズは、天地100cm横幅60cmはある。画面いっぱい、ピエロの顔だ、その思いっきりさ、しかしまったく間延びしていない緊張感。どう?コレ。
矮小化されたウェブ画像では、何も何も伝えられない。


生木0002
ピカソ 「生木と枯木のある風景」1919
この絵は小さいのに、ゴテゴテ立体的に分厚い額に入っているが、絵が負けない負けない。凄いね。
美術館ライブじゃなきゃ感じない。
印刷物やウェブ・アーカイブの悲しい側面を誰が言う。


発電所0002
岡鹿之助「雪の発電所」1956
昔から好きな絵。見飽きないです。建物や電柱がマルっとしてます。
これは大きな絵ですよ。






美IMG_0001出光美術館
『日本の美・発見 III 茶 Tea ―喫茶のたのしみ―』
公式サイト:http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html















手付き0001「織部草花文手付鉢」1600年前半桃山時代(→)
このデザインは現代です現代ですよ。
だが江戸時代以前に作られている。

織部焼(おりべやき)とは
ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%94%E9%83%A8%E7%84%BC









「邸内遊楽図屏風」 江戸時代初期 六曲一双も良かった。

屋敷内外で、歌え踊れ、呑み、かるたなどのゲームや、隅っこで秘め事・・・といったことが描かれるスペクタル。江戸初期の絵画ジャンル(屏風)
以前、たばこと塩の博物館でも「近世初期風俗画 躍動と快楽」として特別企画され一同にこういった絵画を集めていた。
公式サイト:http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/0810_event/index.html
絵の画像がないので、似た画像を上げます。(屏風の一部分をクローズアップ)
<注目>輪の中の三味線弾きの左手に注目、三味線のネック(ハイポジション)これリードギターです。ロックしてます!!(ちなみにサイド三味線やタイコはこの絵の外に描かれている)
邸内0001
イタリア映画祭とコンサートの合間に時間があまりに有り余って
銀座近所の美術館に行ったわけです。

歌川国芳 ~奇と笑いの木版画~   府中美術館

チケットIMG_NEW府中美術館行ってまいりました。
うーん、想定の範囲、新たな発見的なのは感じなかったな。
美術館の周りは広い公園で、桜満開。

帰りに府中駅前に出て、大国魂神社で厄除け、厄払いに。
そして、府中砂場ってところで、ちょいと一休み。



絵iri
犬夜叉とか水木しげるとかの元ですね。




絵2 093
こういった絵の方が興味があったね、遠近法など西洋画法を一生懸命取り入れようとした生き様が見える。
隅田川の花火

絵3  6dd11ed79
これが今回一番刺激的だったな。(色合いが、だいぶ違っちゃってるが)
磯部の岩にカニがいる、その向こうに遠景、そう昆虫写真家のクローズアップ写真のようだ。
先にやられてましたね。

美術館3つ 行くぞ

府中市美術館
 『歌川国芳  奇と笑いの木版画』
行って来ました、感想はここに。

http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi/index.html

1390_2.jpg



武蔵野市立吉祥寺美術館
 『棟方志功展』
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

 二菩薩釈迦十大弟子ってのが好きで、1時間でも見てられる。(下記)のようなのが12あるシリーズ作品
原寸は天地高さが1メートル以上ある大作群です。
 http://www.e-tsuyama.com/kankou/check/munakata/syakadeshi.html
宗形F2204


日本民藝館
 『朝鮮陶磁  柳宗悦没後50年記念展』
http://www.mingeikan.or.jp/html/exhibitions-events-mingeikan.html

日本民藝館は、何をやっても行く、私の定番美術館です。

民藝mphlet_201004

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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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