Home > 2011年05月

2011年05月 Archive

映画 「サイドカーに犬」  監督:根岸吉太郎 出演:竹内結子

メイン467_3 さわやかな映画です。
 不仲な夫婦、離婚手続きが進むなか、その後の生活を整えるために実家へ帰って行った妻。その留守中の話がこの映画。
 この家にはふたりの子供がいる。そのヘルパーとしてヨーコ(竹内結子)が子たちの前に現れる。特に小学4年生の長女薫がヨーコになつく。いや薫とヨーコは友達となっていく。
 ヨーコは薫の父親からヘルパーを頼まれた、そうヨーコと父親はぐっと親しい関係。ただしヨーコの愛は幼く、父親に向ける娘のまなざしのような愛。
階段下39_15211467_2
 オートバイの横に1人座席を設けたのがサイドカー。
 妻という所定位置はそのサイドカーの座席。ヨーコの位置は、父親ライダーの後ろ。サイドカーは、このストーリーの三角関係を暗示している。
 薫役の子役(↓)の目がいい。不安げに外界をそーっと盗み見するような目。
-------------------------------------------------------------------------------------------
えっe0 監督:根岸吉太郎|2007年|94分|
 出演:竹内結子(ヨーコ)|松本花奈(薫 20年前)|谷山毅(薫の弟 20年前)|古田新太(薫の父)|鈴木砂羽(薫の母)|温水洋一(浜辺のアイス売り)|樹木希林(その母)|白鳥あかね(駄菓子屋の店主)|ミムラ(薫(現在)|川村陽介(透(現在)|寺田農(釣堀の主人)|トミーズ雅|山本浩司|松永京子|中山弟吾朗|岡田幸樹|須貝菜々子|矢野吉彦|伊勢谷友介|椎名桔平

 公式サイト:http://www.bitters.co.jp/sidecar/

海へ3 サイド5 磯部es
野原937c4a 夜ふたり2        自転車のりar_02 父bnes おとうと  


海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国名50音順リストは、こちらから

日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名50音順リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから

スポンサーサイト

自分を探す映画(3) 「バッファロー'66」 監督:ヴィンセント・ギャロ

ちらし80   o66 自分を探すという難問を解決する糸口は、自分を知ってくれる相手を見つけることから、かもしれない。

 いい映画。
 こういう映画に遭遇すると、ああ映画観ていて良かったな、と思わせてくれて嬉しい。

 目だったコミカルさは、まったくないですが、これは喜劇映画ですよ。くれぐれも、重~い辛~い映画!と勘違いしないでね。

 すぐカッと激高する父親、アメフトに異常に熱中する母親、このふたりの悪いところを受け継いだ一人息子ビリー。小さい頃から臆病で気が小さい、ガールフレンドのひとりも作れず成人。街の与太風に振舞うことを覚えたビリーは、アメフト試合に大金を賭けるが負ける。街の元締めに呼ばれ、他人の罪(刑期5年)を肩代わりすれば許すと言われ、言われるまま人知れず刑務所へ。そして出所。
 映画はここから始まる。刑務所5年の間、親へ手紙を書いて取り繕っていた嘘を・・・ 出所すると同時に実現しなければならないことに直面するビリー。(実はそこまで頭が回っていなかった) で、すれ違いざまにレイラを誘拐し、強制的に妻に仕立てて2人で実家に乗り込む・・・。 が、玄関で萎えてしまうビリー。本能的にそれを支えるレイラ。ふたりの、この後の展開を暗示させるシーン。両親に、レイラに、強がりばかり言うビリー。父親はビリーと目さえ合わさないし、すぐ激高する。おお!父親はビリーそっくり! (レイラと共に観客は笑える)
 さて、ビリーは実のところどんな男なの・・レイラは少しずつ興味を抱き始める。

 どんな男かってことは、下の写真を見れば一目瞭然で・・・・。ガラス細工みたいな男に引かれる女もいたりする。
ベッドこうなるuffalo66 
 要するにたいした物語性はないと言っていいくらいだが、観客を最後までスクリーンに釘付けにするこの映画力はすごい。監督は、脚本・音楽・主演とマルチに才能全開。かっこいい。
 さてさて肝心の話の展開は、その後一体どういう結末になるのやら!?(笑・・・大丈夫)
ベッドこうなる2 buffalo66 安ホテルにて

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
写真kdzj 監督:ヴィンセント・ギャロ|1998年|アメリカ|113分|原題:Buffalo '66
 出演:ヴィンセント・ギャロ(Billy Brown)|クリスティーナ・リッチ(Layla)|アンジェリカ・ヒューストン(ビリーの母Janet Brown)|ベン・ギャザラ(ビリーの父Jimmy Brown)|ケヴィン・コーリガン(Goon) ほか



 ←スピード写真



賭けに負けて011              誘拐直後5view001 自宅で食事f01
負けを返すには他人の罪を肩代わりするしか・・  誘拐された直後の目線・・・実家で「良き妻」を演技するレイラ

ボーリング2人_133763      打ち破る74084_2 
ボーリングだけが彼のアイデンティティ  それを一投で打ち壊すレイラ!

風呂は一人がいい970_2243210 imあああああages 車中3193404
風呂は一人で入りたいビリー でも・・・

鉄砲rosres  墓115view002
あの選手を殺す!とビリー  死んだビリーの墓参りする両親、母親はアメフト試合をラジオで聞いてわめいている!!


海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国名50音順リストは、こちらから

日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名50音順リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから

写真展「きずな」 下薗詠子 コニカミノルタプラザ

きずな0001 第36回木村伊兵衛写真賞 受賞作品展

 写真の前に立つと、
 向こうからつぶやきかけて来る、叫んでる。
 作品ごとに、小さな芝居小屋。
 ためらいながら次をのぞき込む、どきどき感。

 写真が生きてる息してる。

 

映画「パーマネント野ばら」  監督:吉田大八  出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴

メインット 良かった。
 どうせテレビドラマ的映画だろうと思ってたが、やられた! 哀しみと笑いがブレンドされた大人味。

 さびれた小さな漁港、まともな人は、もうとっくに町を出て行ってしまった。残っているのはカスだけ。町に一軒だけの美容室・野ばら。ここに自ずとカスの女たちが集まる。パンチパーマをしてもらいながら、飽きもせぬ尽きもせぬY談花盛りのオバちゃん達。
 主人公ナオコ(菅野美穂)はこの美容室が実家、子連れで出戻っている。ナオコの幼馴染に、みっちゃん(小池栄子)、ともちゃん(池脇千鶴)がいる。みっちゃんはこの町でフィリピンパブをやってるやり手。夫が店の子に手を出す、ついにある夜、怒り心頭! 車で店の子をひき殺すハズが夫を! ナオコと一番仲がいい天然同士、ともちゃんは地味に生活している・・・・が、幾人もの彼氏に振られ続けている。それもいつも男から一方的に押され殴られて破局に。(そのシーンは笑える)
 そしてナオコ。一見、何事もなさそうな日常の彼女。でも心の底は冷え切っていた。
 ともちゃんから言われる「高校教師の彼氏と密かに付き合ってるという、その話は、もう何べんも聞いたで。私は知ってる知ってるから、大丈夫や。」  みっちゃんが美容室の客たちに言う「ナオコはって? 浜辺にいたよ、彼氏とデート中だった」(客たちはその言葉を聞いて、一斉にみっちゃんの方に振り返る)  ある夜、ナオコは防波堤にある電話ボックスで一人泣き崩れる「わたし、さびしくてさびしくて・・・何でこんなにさびしいんだろ・・・」


 観たあとに、監督が吉田大八と知ったしだい。いい仕事です。2011年マイベストに入れたい。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
港395132 監督:吉田大八|2010年|100分|
 原作:西原理恵子|脚本:奥寺佐渡子|撮影:近藤龍人|
 出演:菅野美穂(ナオコ)|小池栄子(みっちゃん)|池脇千鶴(ともちゃん)|
 宇崎竜童(カズオ・・・ナオコの義父)|夏木マリ(まさ子・・・ナオコの母)|江口洋介(カシマ・・・高校教師、ナオコの憧れ)|畠山紬(もも・・・ナオコの娘)|加藤虎ノ介(ヒサシ・・・みっちゃんの夫)|山本浩司(ユウジ・・・ともちゃんの彼氏)



女たちの画像3



丘の上3230
ともちゃんは、去って行った彼氏の思い出を、岬の丘にいつも埋めるのだった。同じ丘でもう一人、老婆が手馴れた手つきで何か大きなものを埋めていた。この老婆も、ともちゃんも、そしてみっちゃんも皆、現実の世界の中で自身のこころのほころびを繕っていた。
店内ent04  店内2  nobara_sub3 むち打ちa71658a
Y談が続く元気な美容室・野ばら                    結局、夫と共に入院したみっちゃん


海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国名リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから




結城座 江戸糸あやつり人形  はけの森美術館

結城0003 江戸時代から370余年つづく人形劇団、結城座。
 小金井市立「はけの森美術館」で、結城座展。
 6/1~7/3

 石橋蓮司が劇団第七病棟を結成したころ、緑魔子は、結城雪斎や結城孫三郎とともに、この結城座で人形と競演していた。人間と人形、サイズは大きく違うのですが、違和感なかった。

映画「不灯港」 監督:内藤隆嗣

メイン0yuges 漁師、嫁不足、お見合いパーティ、独り身のさびしさ、世間を流れてくる女。淀む街の優しげな男に流れ着き流れていく女。・・・・といった話の各パーツは、どれも古典的で陳腐! なんだけど、この映画、いい。
 おじさんが監督だとそのまんま磯臭い陳腐な映画になって、27歳の同監督だと新鮮な印象の映画になる。

横顔 「不灯港」 ← いかにも、いそうな流れる女、美津子。 いるよね、いる・いた、このタイプ。男から見て、わかりやすい可愛さを演出できる、ちょっとだけ計算高い女。
 いい演技。女優・宮本裕子主演映画といっていいかも。



 
この映画ちらし(右→)、ストレートな表現でいい。やっぱ映画自体のコンセプトが明快だからだ。
------------------------------------------------------------------------------------------------------
左aeeb83 監督:内藤隆嗣|2008年|101分|
 出演:小手伸也(石黒万造)|宮本裕子(美津子)|広岡和樹(まさお・・美津子の子供)|ダイアモンドユカイ(竜二)|麿赤兒(怪優の味を楽しもう・・ファッションショップ店主)|
海50057

赤頭巾港 
三人oko 家revs
(↑)写真の後ろ、押入れから顔が覗いている!

海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国名リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから

映画「森の中の淑女たち」 監督:シンシア・スコット

TOPページにもどる


メイン小 vd_cover いいね気にいった。
 7人のばあさん達が日帰りピクニックへ、貸切バスに乗って出発した。ところが森の中の、誰も知らない林道でバスが故障、回復不可能とわかる。彼女達は、湖畔にある廃屋の別荘を見つけ夜露をしのぐことに。まずは食材を探さねば・・・・ということで知恵を出し合い1週間ほどを、ここで過ごす話。
 ストーリー性もないこんな題材が映画になってしまうマジック! 映画の面白みを存分に味わってみて。

 みんな70歳から80歳代なので?・・・死ぬかもしれないといった悲壮感は無い。逆に人生の、生活のベテランとして、各人それぞれの得意を生かして淡々と、時にユーモラスに危機を乗り越えて行く、そのたくましさがまばゆい。見習いたい。元気をもらえる。
 ばあさん達の経歴は様々。都会でそこそこ裕福な人生を送れたがいろいろの理由で幸せでない人、一人っ子を亡くしたことから這い上がれない人、シスター人生の人、世間に認知のまるで無かった時代からレズビアンの人、カナダインディアン(ネイティブ)な人、そしてバスの運転手の黒人女性(彼女は40歳代か)
 映画は、ばあさん達の子供時代、新婚時代、中年時代の写真を紹介する。(この写真がいろいろと語りかけてくる)
 最後は救援が来るのだが、廃屋を後にするばあさん達は、ここで過ごした共感の時を、ある種の開放感の時を惜しむように去っていくのだった。

 7人のばあさん+バスの運転手おばさんの8人の女性達の、何でもない語らいが、独り言が、こころにじーんと来ます。
 道端にいるおばあちゃん達の話に付き合える、そんな余裕のあるときに観てください。

 森の中でバスが立ち往生
バス110.L
 廃屋で夜を迎える
夜nf
 枝で釣りを試してみる人 ぼーっとしている人
つり 010





湖畔から見上げた廃屋と化した別荘と、その周辺の原っぱ
家 丘 010 
-----------------------------------------------------------------------------------
靄big 監督:シンシア・スコット|カナダ|1990年|101分|
 原題:Strangers in Good Company(別題名:The Company of Strangers)





 

活動的な献身的シスター 永年内向的人生   ダンス上手
  6 upup  010    2 upup  010
元気なバス運転手    レズな知的人生   死の終末を求める87歳  パワフルな前向きさ  インディアンな肝っ玉ばあちゃん 


TOPページにもどる


映画ピックアップ ~ 一夜一話より

1mm第1弾のテーマは、「子供が主演の映画は、視点がピュア。」

  子供が主演の映画は、視点がピュアです。
  世界各国の作品をこうして並べてみると、お国柄やその時代によってそれぞれに様々な色合いが輝きます。なかなか面白いですね。
  30作品を並べました。 こちらからどうぞ。


TOPページ (総合案内) ここから見る
   テーマ別映画特集・人気ランキング・新着映画紹介が見れます。

洋画の映画評だけ見る  ここから記事を読む 
   題名で探す こちらから
   国名で探す こちらから

邦画の映画評だけ見る  ここから記事を読む
   題名で探す こちらから
   監督で探す   こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ  




TOPページにもどる

ガロ20年史 木造モルタルの王国 青林堂 1984年発行

  • Posted by: やまなか
  • 2011-05-10 Tue 07:32:08
  • 書評
ガロ背表紙0001   表紙G_0002 ~ガロ20年史刊行委員会~

 作品の選択にあたっては次のような基準を考えた。
  1)ガロ主要執筆者の作品を一作は載せる。
  2)時代を象徴し、いかにもその当時のガロらしい作品は極力載せる。
  3)長編作品は物理的に収録不可能である。カムイ伝、鬼太郎夜話、赤色エレジーなどは割愛せざるを得なかった。
  4)著名な作品でも単行本で入手しやすい作品は割愛し、同じ作家の別の作品を載せた。
  5)マンガ以外にも、その時代のガロの雰囲気を伝えるコラム類を収録した。

 本書は寄稿者たちのご厚意により、印税なしで刊行される。刊行委員会ならびに青林堂から謝意を表したい。
 1984年12月1日 初版発行



このまんが本、1200ページ。背幅10センチはある。広辞苑のようです。
1984年当時、「月刊誌ガロ」は相当厳しかったと思われるし、ガロらしさというものが薄くなっていた。


<全目次>
目次1-1 3333IMG_0001
目次1-2 3333IMG_0001
目次2-1 3333IMG_0002
目次2-2 3333IMG_0002




映画「ディア・ドクター」 監督 西川美和

横顔deardoctor1 いい映画だ。
 TVドラマな映画だと勝手に思っていて、観てなかった。

 俳優全員のセリフが、演技の話し方じゃなく、普通生活の話し方。語尾が不明瞭、時にはつぶやくよう、トツトツとリアル。思えば、今どき、はっきりモノ言う、言い切る人なんか、少ない。問題が複雑極まりないから。この映画のテーマは医療。

 みどりの里山を背景に村道を、あるいは闇夜の中をライトを光らせながら、伊野医師(鶴瓶)のスーパーカブがひとり走る。その点景を、遠くから広角でずーっと追っていくシーン。これを観て思う・・・・、人間なんて、うーん所詮ひとりでちっぽけなもの。
 医者も、その個人にスポットを当てれば、ちっぽけで小さな存在、迷いや雑欲もある。しかしいったん医者という看板を上げるやいなや、周囲は彼を頼り始める。頼られると彼は看板どおりに動かざるを得ない。一度このやり取りが始まると、もう止めようがない。得意不得意なくどんな症状病気でも24時間対応、オールマイティな診療が期待される=スーパーマン。人の生死を託される。やりがいと圧迫感。失敗もある。医者が自身をちっぽけな存在と思っていようがいまいが関係なく、医者の看板は勝手に大きくなり一人歩きし始める。まして「偽」となれば心境はさらに複雑だ。
 
 偽医者であっても、患者の全人格を受け止めて診療しようとする伊野医師の診療姿勢は人々に問いかけている。
 偽医者が1500人の村を助けている事実、東京からの研修医も賛同する医療とは。
 高齢者に対する長期間の診療、がん終末医療、自宅での看取りについて、大病院ができること、やっていることは何? かかりつけ医(開業医)ができることは何? 
 医師資格はあるが部位の症状しか診ない大病院医師と伊野医師、どちらがどう?

 ある夜、相馬研修医(瑛太)は伊野医師に言う。
 研修医:「親父は自分の病院の経営しか考えていない。親父に医師の資格はない」
 伊野医師:「俺も資格はないんや・・・・・」

 後日、伊野は、村から姿をくらます。そして、思わぬところである人の前に姿をあらわすのだった。
 
 偽医者伊野の存在を通して、日本の医療にはさまざまな難問があることを、映画は訴えている。
 過疎地の医療、高齢化に対する医療、医師・看護師などの医療資源の偏在、がんの緩和ケアと終末医療、急性期大病院と開業医の地域連携、その開業医の力量アップ、訪問治療、訪問看護支援、などなど様々。

----------------------------------------------------------------------------
八千草p006 監督:西川美和|2009年|127分|
 出演:笑福亭鶴瓶(伊野)|瑛太(相馬)|余貴美子(大竹)|八千草薫|井川遙|松重豊|岩松了|笹野高史|十八代目中村勘三郎|香川照之|

メイン7L-kUL

      偽と新014
          女医03
本当の医者と、偽・かかりつけ医との緊張する場面、ここから話は急展開
パスp007   くるまp012


海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

映画「ミックマック」 監督:ジャン=ピエール・ジュネ

IMG_0005.jpg ツライ。
 同監督の「ロスト・チルドレン」「アメリ」とか好きなんです。だから期待してたのに。映画館で観なくて正解でした。
 これだけ製作費かけるんだから・・・ね、もったいないな。

 話は、兵器製造反対なんてこと言ってますが、映画全体がペラペラに薄っぺらく、噛み応えもない。なんか草稿のレベルで映画製作に入ってしまった感じ。とにかく細かいところから作りこんで、それを積み上げて映画にしてしまった、そんな感じがする。でもこの監督のことですから、映画のあちこちにちりばめた細部のしかけは、そこそこ楽しめますが。

 つまんない映画は、ブログにしないことにしてるんですが、期待していたのに「大はずれ!」とか、1800円入場料出したのに「これかよ!」「金返せ!」は、ブログにしてます。

 監督! はやく次の作品、観せてくださいよ。
----------------------------------------------
監督:ジャン=ピエール・ジュネ|フランス|
2009年|104分|
原題:Micmacs à tire-larigot



海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

日本酒フェア 2011 池袋サンシャインシティ 6/15~

  • Posted by: やまなか
  • 2011-05-14 Sat 06:47:38
  • 一話
日本酒IMG日本酒の魅力を堪能できる国内最大級イベント
日本に笑顔を醸し出そう。 
会場:池袋ワールドインポートマートビル4F

450点の入賞酒をききくらべ 公開きき酒会
第1部 10:00~13:00
第2部 16:00~20:00

前売券3,000円 当日券3,500円

入場料の3000円、
元をとるには、ま、1升くらい
ツルンと呑まないと ネ

映画「あらかじめ失われた恋人たちよ」 監督:清水邦夫/田原総一朗

桃井2222ime 1968~1971年の当時の、臭いがプンプンする映画です。
 この臭い?臭み?、「分かる/分からない」で、この映画の評は分かれます。
 しかしですね、いい映画、ひどい映画、わかんない映画・・・・今、皆さんの思いがどうあれ、この映画なくして1970年代は始まらなかった、のです。

 壊れるものは壊れ、去るものは去り、
 ほったらかしにされた街を、パラパラと小走りに、
 小者達が思わくげに暗躍し始めた。
 いまだ正義の者も、自分自身しか信じない者たちも、
 彼らは明日に向かって不安げなブーメランを投げていた。
 そして、多くの賢い者たちは、そんなことにはお構いなしに、着実な階段を見つけようとしていた1971年。
 
 たぶん、映画より右上の、桃井かおりの、この写真のほうが知られているかも。
 ネット上に本作のあらすじが掲載されている。こんな映画のあらすじを書く人もなんだけど、書かす人もどうかと・・・。
 この映画のテーマのひとつである、当時の「同時代」観って、今どう伝えるのかね?
アジどぇfes
学生運動アジテーションのモノマネが実にうまい石橋蓮司、駅前の鉄塔の上で。
主題歌「メリージェーン」(作曲・演奏/つのだ★ひろ)は、マイナーコードのソウルサウンドでまともな本場ソウルに仕上がっている名曲なんだけど、それだけにスゴク演歌なんだよね。

----------------------------------------------------------------
3人11-08 監督:清水邦夫/田原総一朗|1971年|122分|
 テーマ音楽:メリージェーン:つのだひろ
 出演:石橋蓮司(哮)|加納典明(唖の若者)|桃井かおり(唖の少女)|緑魔子(広場の女歌手)|カルメン・マキ(狂女)|




        ご夫婦itotatiyo         砂浜oibito



海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国名リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから


気になる映画 21

あちらし IMG_0002 「あぜ道のダンディ」  監督:石井裕也 
 6/18~ テアトル新宿 ユナイテッドシネマ前橋 シネマテークたかさき

 見栄を張ってなにが悪い!
 大切な相手にこそ、弱みを見せず、前に出ないで思いやる。これが男の生きる道。








【サ】ちらし IMG_0003 「サヴァイヴィング ライフ」  監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
 晩夏~ イメージフォーラム

 夢は第二の人生。夢の中をさまよう男のラブサスペンス。
 チェコのシュルレアリストの最新作。










4月mida_1_1b 「4月の涙」  監督:アク・ロウヒミエス













庭ちらし IMG_0004 「庭にお願い」  監督:冨永昌敬
 5/14~20 池袋シネマ・ロサ

 あまりにも独特すぎる、異能ミュージシャン、倉地久美夫を追った音楽ドキュメンタリー。
 天才なんだから、しょうがない。









松ちらし IMG_0005 伝説の美女、魅惑の独演 昭和の銀幕に輝くヒロイン 第59弾
 松原智恵子
 5/22~7/16 ラピュタ阿佐ヶ谷












可憐ちらし IMG_0006 きらめく女優たち(2)
 可憐な娘たち 
 守ってあげたい芦川いづみ 胸がときめく司葉子
 5/7~6/3 神保町シアター



 







軽チラシ IMG_0001 「軽蔑」  監督:廣木隆一 
 6/4~ 角川シネマ有楽町/新宿
 世界は二人を、愛さなかった。芥川賞作家中上健次原作による、反逆の愛の寓話。












観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ
海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから

映画「ヴェルクマイスター・ハーモニー 」 監督:タル・ベーラ

メイン212images 舞台劇、野外劇的な臭みを乗り越えると、その向こうに映画が見えてきた。あらゆるシーンが、そのまんま、一枚のスチール写真になる立派な画面構成。

 大きな長いトレーラーには、どうもクジラの見世物が入っていて、ハンガリーの田舎の街々をめぐっている。
 この見世物が来た街には、必ず暴動が起きるらしいウワサとともに、不気味なトレーラーは、ついにこの街にもやってきた。暴動の規模は200人とも、ある筋のウワサでは、たったの2人とも。そう、実は見世物興行の2人が、行った先の街々の、そこの住人たちを扇動して暴動を起こしている。トレーラーの中では、興行師2人に指示を出している怪しげな権力者ロシア人がいる。こいつは誰?
 この街では、大きな病院が、煽動された地元住民によって襲われ、地元の入院患者全員が標的となり撲殺された。

 主人公の青年(右上の写真)が身の回りの世話をしている老音楽家の妻は、上昇志向の女で、警察署長といった街の権力者に取りいっている。暴動の後、戦車とともに軍隊がこの街に来て調査をするが、この女が案内役をしている。
 殺りく実行部隊である、地元在住の潜在的不満分子?(あるいは政治的地方組織?)、興行師、ロシア人扇動者、地元権力、軍隊。これらの、互いに連携しあった、一連の奇妙な煽動~暴動~収拾そして黙認は、どういう上部組織の、どういった意図なのか?  これが空想的な話であっても、ハンガリーに疎い日本と言う異邦人には全くもって難解だ。作品広報の情報支援が要る感じ。

 そもそも、この映画の視線は、暴動とは関係ない男(右上写真)の視線なので、自ずと観客は暴動が何なのか分からず不安にかられ怖い。製作意図にはまる。扇動者や暴動に走る人が主人公なら、分かりやすい映画になる。
 
 何をどういう表現をするかは監督の自由だが、病院襲撃という設定は、いかがなものか! よりによってもっとも弱い立場の人々を殺していくシーン。事実に則してのことなのか。わからないことだらけの映画です。ただし、全体としては存在感がとてもある映画だ。
 薦めません、観ないほうがいい映画。ただ、同監督の近作「倫敦から来た男」(2007)よりはずっと良い出来だ。


2001年にニューヨーク近代美術館(MOMA)で特集上映が行われたという。37カットで描いたモノクロ作品。
こういった意味不明な映画は「叙事詩」ということで右から左へ片付けられる。

-----------------------------------------------------------------------------------------------
未知536270 監督:タル・ベーラ|ハンガリー、ドイツ、フランス|2000年|145分|
 原題:WERCKMEISTER HARMONIES
 出演:ラルス・ルドルフ| ペーター・フィッツ|ほか






11 k001_p 22  681810 2.5 2.5  ー01-thumb
33  rr_01 44   0955a

海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ




ジョセフ・クーデルカ プラハ1968  東京都写真美術館 ~7/18

メイン写真でIMG_0001 -この写真を一度として見ることのなかった両親に捧げる-ジョセフ・クーデルカ

 この写真家の構図が好き。
 フレームの中で、写真にしたいものを自由気ままに集め配置して、そのフォルムも好きにいじりまわして。まるで魔法。写真で風景を切り取る、の正反対。

 会場中央で、写真と映像を取り合わせた、ジョセフ・クーデルカ製作の映画を上映していた。そのエンディング映像シーンで、ジョセフ・クーデルカ本人が、走る戦車の一番高いところに立って、写真を撮っているのが大写しになっていた。

 こういうことがチェコスロヴァキアのプラハであった。そんな時代だった。チェコだけじゃなく、あちこちで。


会場、最初の写真。
最初の一枚lka_006


ピックアップ写真でIMG_0002   旗delka_001

                                    6/26 朝日・読書より切り抜き
切り抜きIMG

映画「女人、四十。」  監督:アン・ホイ

メイン723963 はっきり言って、老いた親を養う身でないとわからない映画だと思う。

 40歳を過ぎた妻と気弱な夫、夫の父親は頑固で、とかく妻との関係が永年よろしくない、ギクシャクした一家。ある時、父親が認知症になる。とんでもないことに父親は、嫁しかわからなくなった。夫もその妹も孫も誰だか認知できない。介護施設にいったん入所させるが結局は家に引き取った。そして嫁は介護し始め、父親は嫁を頼りに生き始めた。ある時、嫁に赤い花をプレゼントする父親(左写真) 
 いつしか一家は和らいだ空気に包まれ始め、夫婦も新たな一歩を歩み始めることになる。
みどりb110.L._SL500_AA300_ 
 この映画、小津を下敷きにしている。
 夫の妹(←写真右端の女)の役回りは、小津映画の杉村春子が演ずるキャリアウーマン。忙しい中、時間を割いて入院見舞いや葬儀に駆けつける。そして、周囲にあけすけなことを言って、ちょっと泣く。父親の葬儀シーンでは、焼き場の煙突が映し出されたり。

 思うに、父親は口には出さなかったが、ボケる前から一家で一番信頼できるのは、嫁と思っていたフシがある。
-----------------------------------------------------------------------------------------
あれ8292142 製作・監督:アン・ホイ|香港|1995年|101分|
 原題:女人、四十。SUMMER SNOW
 出演:ジョセフィン・シャオ|ロイ・チャオ|ロー・ガーイン  





       2点20173190
教習所に勤務する気弱な夫↑  義父を介護する妻、一家の家事も切り盛りする。
妻は勤務先で、やり手のキャリアウーマン。
2人hutarinyonin5  
一家の長である父親は男尊女卑で我が強かった。
日中戦争時は、部下に尊敬される優秀な空軍将校だった。

海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

映画「タイムレスメロディ」 監督:奥原浩志

メインimg 手触り感ある映画。生成りの、きめの粗い布の肌触り。 役者の演技も、音楽も。
 奥原監督と、役・音楽を担当する青柳拓次、この2人の仕事。これに市川実日子が味を添える。

 全体にセリフが少ない。セリフの間や、沈黙シーンの時間が長い。あての無い何かを待っている。
 この、長い沈黙に耐えるためには、役者が素直な自然体をどれだけ自然にできるか重要。
 そして長い間に耐えうる空間表現。温度は少し低くいんだけど、なぜか抱擁感ある空気感を、映画の舞台であるビリヤード場でどう演出するか? 
 これらがうまく合わさって、硬質になりがちなシーンの沈黙を、「適度な軽さ」に仕立てた。これが、この映画の味を産み出している。

 だだっ広いビリヤード場。
 ここで青柳がたたくドラムセット。市川がちょい鳴らす、リバーブ、ディレイいっぱいのギターサウンド。
 一曲全部演奏するわけではない。その中途半端さ・投げやり感が、言葉にならないメッセージをこちらに投げてくる。青柳が担当した映画音楽も、トツトツとしていて・・・・・。

 筋を追ってストーリーを楽しむ風ではない。一枚の絵画をゆっくり遠目に楽しむ・・・・、そんな観かたがこの映画にふさわしい。
 ただ唯一残念なのは、ビリヤード上手な客であった篠田の死亡を知って、突如現れた篠田の息子が弾くピアノ。超ダサい。ああダサい。この映画の汚点だ。クラシック奏者がいかにクラシックしか弾けないか・・・・。
-------------------------------------------------------------------------------------
床060118 監督:奥原浩志|2000年|95分|
 出演:青柳拓次(河本)|市川実日子(チカコ)|木場勝己(篠田:戸籍上存在しない謎の親父、ビリヤードがうまい、モーターボート所有)|近藤太郎(田村:篠田の息子)|余貴美子(チカコの母:なにやらN.Y.でやり手の女) ほか

   ソファーoto

バンド08000159 録音00159

海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ




映画「小便小僧の恋物語」 監督:フランク・ヴァン・パッセル

市電 車内_1165231822 哀しいお話ですが、甘いフレーバー風味。
 ふたりの淡い愛、その輝きと運命の悪戯が、喜びと哀しみの境を行き来する映画です。
 
 12歳で家族全員を失ったハリー30歳が、ベルギーの首都ブリュッセルの街に来た。30歳なのに、まだティーンエッジのように幼い。トラウマが彼の精神構造に大きく影を落としている。
 市電の運転手、ジャンヌは独身一人住まい。そのアパートの最上階の部屋にハリーが転がり込んできた。ふたりは引かれ合うが、ハリーの幼さとトラウマが邪魔して、話は進まない。そのうち、ジャンヌは持病を持っていることが分かってきて・・・・・。
 30歳のハリー、その臆病さの演出は「悲しみのミルク」の主人公女性に近いおおげささ。いささか興ざめ。そしてジャンヌの死、もうすこしうまい表現を脚本に求めたい。

 ところで、ふたりが住んでいるアパートの大家、太っちょおばさん。
 アパートの住人を窓越しにのぞく。また若くして戦死した亡夫を今も忘れられず、日々の生活に影響を及ぼしている、そんなおばさん。・・・・で、
 ここで思い浮かびませんか? 映画「アメリ」(2001年)の登場人物を。アパートの住人を窓越しにのぞく趣味の老画家。若くして戦死した亡夫を今も忘れられず悲しむ、1階にに住むロシア人おばさん。ひょっとして・・・「アメリ」の監督は、この映画からパクッたか?パクッてる。

 ああ、そうだ! この映画でした。(思い出せず、便秘気味でしたが・・・すっきり!)
 「海炭市叙景」そして、市電で遊ぶ映画「幻影は市電に乗って旅をする」「マルコム爆笑科学少年」のブログを書いている時に・・・・・、車庫とか出てくる市電の映画で・・、もう1本あったな・・・、と当時、頭の隅をかすかによぎったが、思い浮かばずそれっきりになっていた。


テラスの早合点
------------------------------------------------------------------------------------------
市電外観_1165231865 監督:フランク・ヴァン・パッセル|1996年|ベルギー|90分|
 原題:Manneken Pis
 出演:フランク・ヴェルクライセン(ハリー)|アンチュ・ドゥ・ブック(ジャンヌ)|アン・ペーテルセン(2人が住むアパートの管理人おばさん:ドウニーズ)|ヴィム・オプブルック(ハリーの職場仲間:ベルト)|スタニー・クレッツ(同:デジレ)

↑ ラストシーン。ハリー1人を乗せ市電は、無人で発車し始めた。           


ショーウィンドウ165231656 顔kenpis                            
バスB0840 小flsdf


海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

映画「カケラ」 監督:安藤モモ子

メイン1 像7 あったものが欠けた。
 その喪失感。
 欠けて行った、あっちがカケラ。こっちは私。カケラと私。

 目の前にいる彼では、こころのどこかが満たされない、北川はる。(→)
 自分に無いものを、相手が持っていて、満たしてくれる、そんな相手は・・・。
 自分に無いもの、元々無いもの、カケラでもないもの、
 を求める、はる。
 

メイン2像6
 他人の肉体のカケラを作る仕事、坂田リコの職場。(→)
 リコは、はるの「欠けた」ものを与えようとする。
 リコはそれを精巧に作ろうとするが、
 はるにピッタシ接合しない。
 そもそも満たされないものに、カタチはない。 

-------------------------------------------------------------------
監督:安藤モモ子|2009年|107分|
出演:満島ひかり(北川はる)|中村映里子(坂田リコ)|永岡祐(篠塚了太)|光石研(坂田昭吾)|根岸季衣 (坂田啓子)|志茂田景樹(老婆)|森岡龍(鉄)|春謡漁介(直人)|大堀恵(キサラギ)|尚玄(バーのマスタ)|かたせ梨乃(山城陶子)|津川雅彦(田中正)|

彼とベッド 2人で99659496 アパート前3人像2
歩く11 でふたり33 みどり像9

海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

映画 「ヴァイブレータ」 監督:廣木隆一

メイン5zj 自分を、懸命にしょい込んでいるふたり。
 フリーライターと長距離トラック運転手。
 似た二人。ああ、切ないくらいにマジメなふたりだ。
 女は精神的に追い込まれていて、嘔吐が絶えない。
 頭の中では、もうひとりの声が饒舌。
 深夜のコンビニで始まり、同じコンビニで終わる、このトラックの旅は、饒舌な声が語った一瞬の夢なのかもしれない。

 うずくまる者にとって新鮮なのは、車窓の景色、知らない風。
 そのすがすがしさが、この映画の基調。

 走る車に上手な選曲。音楽は実に生き生きしだす、この不思議。
 この映画で、はっぴいえんどの曲が良かったね。


---------------------------------------------------------------------------
監督:廣木隆一|2003年|95分|
出演:寺島しのぶ|大森南朋|田口トモロヲ|牧瀬里穂|村上淳|戸田昌宏|高柳絵理子|坂上みき|野村祐人|

男62ff 女04

ふたり2     200 ふたり1  8ed_200 

海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

映画 「リトル・チュン」  監督:フルーツ・チャン

メイン6414 いい映画です。何回も観てます。
 気さくで、ゆったりした映画。笑えるシーン、なごめるシーンも多いです。

 9歳のチュン少年の眼を通して、返還直前の香港、雑多な街の風景を、町内の住人の臭いまで、実にていねいに描き込んでいます。観るほうも、この街を覗くというより、なにやら永年住んでいる、ゆったりした感じになってきます。
 チュンの家は大衆食堂を営んでます。父母はいつも店にかかりっきり、若いの3人使ってやってます。
 街の老若男女が、わいわい思い思いに食べに来ます。ひとりテレビ見ながら食べる人も。中華はもちろん、洋食ランチやサンドイッチにレモネードジュース、なんでもできます。女子学生のたまり場にもなります。出前もします。
 だからチュンは、ばあちゃん(元女優)と、フィリピンから来たメイド(アーミ)に育てられています。
 チュンは小遣い欲しさに、出前を手伝います。届け先からのチップが彼の収入に。街の人々から愛されてます。
 このチュン一家を縦軸に、香港のこの街の様子が織り込まれていきます。

 街の人々の普段の生活を世代を越えて見せます。
 ばあちゃん、ホイ親分、広東オペラスター・ブラザーチュンなど香港に来て香港を作ってきた1910~20年代生まれ世代、母親のマージャン友達のようにそれなりに繁栄享受の1960年代前後世代、そして新しく高層ビルが立つようにその子達の1990年代世代、チュンや彼に雇われる不法移民の女の子ファンは香港返還後の世代になるだろう・・・。うっ!今、かれらはもう20歳だ。

 香港にやってくる者、去って行く者。
 ファンの父は単身香港に密入国し生活基盤を築いていた。そして妻子を呼び寄せたが不法移民摘発で大陸に連れ戻されてしまう。
 ホイ親分にはふたりの息子がいる。街の人々は誰もが弟に人物的軍配をあげるが、彼はカナダへ移住してしまう。できの悪い兄は、父親に代わってこの街を我が物にしようとするが・・・・。
 フィリピンから来たメイド(アーミ)の言動にも注目を。フィリピンからの大勢の出稼ぎメイドたちが香港の広場に集まり、キリスト教の屋外集会が行われている。バンドと歌が市内に響き渡る。
 香港の返還直前のこの辺の事情は、星野博美著「転がる香港に苔は生えない」に詳しい。香港の人々は、香港に定住しようとは考えていないらしい。海外へ行く者、大陸に帰る者、海外から香港へ帰る者・・・・。 

 なにしろ、当時の香港の街がすっぽりとこの映画に入っている。
 好きな映画です。年に一度の再会を楽しむように、ゆっくりできる時間に観たい映画です。
-----------------------------------------------------------------------------
小6 少女-7-t 監督:フルーツ・チャン|香港 日本 |1999年|115分|
 原題:細路祥 Little Cheung
 出演:ユイ・ユエミン|マク・ワイファン|ゲイリー・ライ|チュ・スーヤウ|ヒュー・ホイ|


しっかり者のファン
小1   034 小海11age_detail 小5   本人0-6-t
 小2 2332299 店の外ge_detail 散髪_detail
              散髪中に、チュンの店から出前をとった街の長老ホイ親分(↑)
祖母tail フィリピンdres-1-t 父mage_detail やーさんSengChiu-1-t
元女優のばあちゃん  フィリピン人メイド   食堂を営む父親  ホイ親分の長男、街を牛耳るデイヴィッド 



海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

映画「見上げてごらん 夜の星を」  監督:番匠義彰

ポスター02zik4zj 笑いあり涙ありの歌謡映画です。
 昭和38年(1963年)というと戦後18年経っているが、東京都内の駅前でも夜は暗い。そんな時代、下町に住む、決して豊かでない庶民たちの青春映画。すごい美人も美男子も出てこない。当時の、素朴だが前向きな心持ちを感じる。

 湯浅太平(坂本九:当時のスター歌手)は夜間の定時制高校に通う勤労青年で、小さな町工場に勤める工員。身寄りはなくひとり下宿生活している。
 職場の同僚の藤本勉(中村嘉葎雄)は大工の父親と幼い兄弟3人で生活していたが、ある日父親は交通事故で伏せってしまう。一家の生活費を稼ぐため、夜間の日雇いアルバイトをして現金収入を得るが、睡眠不足で工場では勤務中に居眠りしてしまう。職場の金属部品プレス機の前で、肉体的にも精神的にも一杯一杯。でも夕食は一汁一菜、カツカツの生活。ついにやけを起こす。

 湯浅太平が通う高校では、全日制(昼間)の女子学生から、顔も知らぬ夜間の学生に向けて文通が始まった。全日制/定時制の学内弁論大会を機にお互いの交流が始まる。そのなかの一人、榊ひろみ(宮地由美子)と湯浅太平は互いにこころ引かれていく。ある日、榊は自分の家に湯浅を招く。驚いたことに、そこに職場の同僚藤本がいる。榊と藤本はいとこ同士であった。これをきっかけに湯浅と榊は、藤本の苦境を救うことなる。そして二人に愛が芽生えていく。

九 1 0

映画冒頭の見慣れぬ野球場
あれは東京スタジアム(東京球場)かつて東京都荒川区にあった。1962年完成

隅田川向こう岸に見える煙突は「お化け煙突」
あれは東京電力の千住火力発電所で1963年まで稼動していた。
1953年製作の映画『煙突の見える場所』から10年後の風景で、最後の風景。
1963年、黒四ダムで有名な関西電力の黒部川第四発電所が完成。
4年後の1967年、福島第一原発の1号機が建設着工。

定時制に通う学生45万人

1963年という年 (映画の製作年)
東京オリンピック開催の前年。
 『鉄腕アトム』元旦からテレビ放映開始。同じく「鉄人28号」「エイトマン」も。
 日本初の高速自動車国道「名神高速道路」の一部が開通。
 山手線で103系ウグイス色の車両が運転開始。
 ケネディ大統領がダラスで暗殺される。

ヒット曲
 坂本九:「見上げてごらん夜の星を」
 舟木一夫:「高校三年生」
 梓みちよ:「こんにちは赤ちゃん」
 三田明:「美しい十代」
 ザ・ピーナッツ:「恋のバカンス」
 三波春夫:「東京五輪音頭」 ほか

---------------------------------------------------------------------------------------
2人で07 監督:番匠義彰|1963年|

 出演
 坂本 九 (湯浅太平、定時制高校の学生
 榊ひろみ (宮地由美子、坂本九と同じ教室同じ机で学ぶ全日制女子学生



中村嘉葎雄 (藤本勉、坂本九と同じ勤務先工場の工員。後日、榊ひろみのいとこと分かる
菅原文太 (三輪、定時制の教師。通称カマキリ
左とん平 (山田、学友
山本豊三 (寺山治、学友
伴淳三郎 (小森、学友。40歳代で定時制生に
林家珍平 (河野、学友
清水まゆみ(恵美子)|野々村潔(保三)|水木涼子(たみ)|増田順司(松浦主任)|五月女マリ(由美子の友人)|浜村純(勉の父)|武智豊子(婆さん)|九重佑三子(羽田)|ジェリー藤尾(村岡)|ダニー飯田とパラダイスキング(チンドン屋)|

lkdgnグラフ
 
 まさしく右上がりの時代。
 これが貧しくても明るい、の元か?

 日本のGDPの推移 1965~2002








海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから どうぞ

Index of all entries

Home > 2011年05月

タグクラウド
プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

RSSリンクの表示
Tree-CATEGORY

Return to page top