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2018年07月21日 Archive

映画「アメリカン・ビューティー」  監督:サム・メンデス

上2
バーナム一家の朝の出勤通学。高校生の娘ジェーン、父親バーナム、母親キャロリン。


 アメリカの中流の人々の不幸せと、わずかな希望を描く映画。
 高校生の一人娘がいるバーナム家の家庭内不和を題材に、娘の女友達アンジェラと、バーナム家の隣に越して来た、さらに家族バラバラの一家とが、引き金になって始まる「愛と悲劇」を、喜劇風に描きます。

1-0_20180720135558bc5.jpg 主人公は、高校生の娘がいる中年夫婦の夫、レスター・バーナム。
 このレスターのモノローグで映画は始まる。

 僕はレスター、今年42歳。1年経たぬうちに僕は死ぬ。
 だが、今はそんなことを知らない。
 しかし、ある意味で僕はもう死んでいた。見てくれ、僕は朝からバスルームで(息子を)シゴいてる。これが一日で最高の時、あとは地獄へ一直線だ。
 庭でバラの花を切っている、あれが妻のキャロリン。彼女を見てるだけで疲れてくる。昔は幸せな夫婦だった
 これが一人娘のジェーン。典型的なティーンエージャー(高校生)。怒りに満ち情緒的不安と混乱の青春。(親と口をきかない)
 2人とも僕を人生の敗残者だと思っている。
 それは正しい。僕は何かを失った。何を?と聞かれると困るが、昔はこんなじゃなかった。
 とにかく、この脱力感から抜け出せないでいる。しかし今からでも元に戻れる・・。

2-0_20180720141847b86.jpg 家庭内不和がマンネリ化している、言い換えればそれぞれの不幸が均衡状態にあるバーナム家に、次々に出来事が起こる。

 レスターがクビになる。人員整理だ。開き直ったレスターは、幹部の不倫スキャンダルなどを盾に会社からまとまった金を手にした。
 同時進行で、レスターは娘の女友達アンジェラに一目惚れ。これを激しく嫌がる娘のジェーン。しかし、当のアンジェラはそうでもない。
 レスターの妻キャロリンは、勤め先の不動産販売の競合会社社長バディと恋仲に。バディは妻と離婚訴訟中。
 このふたりのデートの現場に、偶然にレスターは遭遇する。レスターがバイトを始めたハンバーガーショップ(ドライブイン店)に客としてきたのだった。


3-0_2018072014314654e.jpg 隣家に越して来たフィッツ家の主は、元海兵大佐の硬派。息子を愛するあまり虐待をしてきた。
 この息子のリッキーはジェーンを盗撮している。彼はジェーンやアンジェラが通う同じ高校の高校生。そして裏で麻薬・マリファナの売人をして稼いでいる。
 アンジェラは変人リッキーを毛嫌いするが、ジェーンはそうでもない。
 レスターは、リッキーが提供した最高級のマリファナが縁でお友達となった。

 この一見散らかったエピソードが徐々に一点に収束し始める。
 その一点を作ったのがフィッツ大佐だった。
 我が息子リッキーが、レスターの家でレスターと和んでいるのを窓越しに盗み見したフィッツ大佐は、ふたりがゲイの関係だと勘違いしてしまった。
 そこまではそれでよかった。がしかし、フィッツ大佐は長年隠し通して来た、その一線を越えてしまう。
 雨降る夜、フィッツ大佐はガレージにいるレスターにやおら近づき、不意にキスをした。驚くレスター。
 フィッツ大佐も驚きを隠せずに家に戻った。(レスターはゲイじゃなかった)
 そしてフィッツ大佐は自身の秘密を消すべく、即、行動に出た・・。

 銃声を聞いたレスターの妻キャロリンが駆け付けた。不倫をしてしまったキャロリンは悔いて、家に戻れず家の前に駐車した車の中にいたのだった。
 同時にジェーンとリッキーが駆け付けた。ふたりはジェーンの部屋にいた。この夜、ふたりは駆け落ちを決めていたのだった。

オリジナルタイトル:American Beauty
監督:サム・メンデス|アメリカ|1999年|122分|
脚本:アラン・ポール|撮影:コンラッド・L・ホール|
出演:レスター(ケヴィン・スペイシー)|その妻キャロリン(アネット・ベニング )|娘ジェーン(ゾーラ・バーチ)|娘の友達アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)| 隣りに越して来たフィッツ大佐(クリス・クーパー)|その息子リッキー(ウェス・ベントリー)|不動産会社社長バディ(ピーター・ギャラガー)|ほか

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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めてはや9年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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