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映画「ハーダー・ゼイ・カム」  監督:ペリー・ヘンゼル  主演:ジミー・クリフ  ジャマイカ映画

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  ジャマイカのレゲエ映画。
  シンガーになりたくて、バスに乗ってキングストンの街に出てきた男・アイヴァン(ジミー・クリフ)。
組0  歌には自信があった。ラジオから流れるレゲエを毎日聴いて、有名になる夢を抱き、自作曲をたずさえて田舎を後にした。とは言え、そう簡単にチャンスはないことは分かっていた。だが、手に職がないアイヴァンは、この街で仕事はなかった。

中0  一方、キングストンでは、レゲエが音楽業界の繁栄を牽引し始めていた。つまり、ある音楽プロデューサーのもとで、無名ミュージシャンを発掘しデビューさせるレコード会社、その曲を流すラジオ局、そしてレコード販売店と、連携したビジネスが成り立ち始めていた。
  ある日、やっと歌を聴いてもらえるチャンスを得てアイヴァンは喜んだが、歌い終わって、その契約はたったの20ドル。ごねたアイヴァンは、プロデューサーに嫌われた。それは、彼の曲をラジオ局で流さないということでもあった。

  かつて夢持ってキングストンに移り住んだ人々の多くは、スラム街にいた。広大なゴミ捨て場は、彼らの生活の糧になっていた。そんなスラムの中にある教会でアイヴァンは、スラムの人々とともに救いを信じてゴスペルを歌う日々であった。
  アイヴァンは、金が欲しかった。ある男の誘いで、大麻ビジネスで稼ぐ裏の社会で働き始めた。だが、稼いだ金はボスに吸い取られてしまう。キングストンでは、音楽業界も裏社会も、しょせん、一強の世界であった。  アイヴァンはこれに抗った。

  ちょうどその頃、アイヴァンの曲「ハーダー・ゼイ・カム」が、ジャマイカでヒットし出した。そして、一強に抵抗する彼の行動は英雄視される。アイヴァンは舞い上がった。怖いものはないと。だが、警察はすでに動き始めていた。


  映画は1972年の製作だが、日本で公開されたのは、ずっとのちだった。(1978年)
  つまり1978年までに、レゲエ・ミュージックは日本でも ひととおりヒットし、年月は経っていた。でも、映画冒頭の、バスが向かって来るあのシーンで、心が弾んだことを覚えている。そして中野サンプラザでのジミー・クリフのライブも楽しかった。
  時代的には、このあと、ポピュラーミュージックの、その軌跡は大きくカーブして行った。

オリジナル・タイトル:The Harder They Come
監督:ペリー・ヘンゼル|ジャマイカ|1972年|104分|
脚本:ペリー・ヘンゼル、トレバー・ローヌ|撮影:ピーター・ジェソップ、デビッド・マクドナルド、フランクリン・セント・ジャステ|
出演:ジミー・クリフ:アイヴァン|ジャネット・バートレー:エルザ|カール・ブラッドショー:ホセ|ラス・ダニエル・ハートマン:ペドロ|ボビー・チャールストン:ヒルトン|ウィンストン・ストナ:刑事|プリンス・バスター:レコード店のDJ|ドン・ドッピング:ラジオ局のDJ|下

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