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心地よい風が通る宿。  熱海の温泉旅館「連月荘」、御殿場の「時之栖(すみか)」

  • Posted by: やまなか
  • 2014-10-08 Wed 06:00:35
  • 一話
  溜まっているお湯より、湧き出る湯がいい。
  室内は、風が通るほうがいい。自分の気が、拡がって行く。  

 熱海の温泉旅館「連月荘」

  熱海の花火を見に行った。
  ここの花火は今回で四度目。今夏最後の花火大会だった。

部屋  宿は連月荘という小さな古い宿。
  玄関先は、商人宿のよう。
  熱海は、海に面してすり鉢状になっている。その中腹に位置するこの宿は、熱海駅の隣りの伊東線来宮駅に近い。
  東海道新幹線の上りで、熱海駅にかかる直前に左下に来宮神社が見えるが、あの神社の上にある。だが、電車の騒音は、ここまでは聞こえてこない。

  簡素な宿だが、渡り廊下を過ぎて通された離れの二階。この角部屋は、実に風通しがいい。
  午後、窓辺の籐椅子に座って何もせず、静かに時が過ぎて行くのをながめている。こんなことは久しぶりだ。
  なぜか、気持ちが落ち着く、こころが澄んでくるのだ。自分の気が、風の中へ発散して行く。 

  そろそろ、花火が始まる時間になったが、大勢の人が集まる海辺まで降りて行く気が失せて来た。
  「宿から出て少しのところから、花火が見えます」という女将の一言で、そうすることに決めた。
  遠くから見る花火も、風情があっていいものだった。

上  この宿、歴史がある。
  女将曰く、映画監督や小説家、名のある企業の社長も親しくしている宿とのこと。
  料理は、女将の手料理風でこの宿にふさわしい。
  湯殿は小さく家庭風呂のようだが、もちろん源泉かけ流し。




 御殿場の「時之栖(すみか)」

  こちらは、富士山の裾野、御殿場にある。
  時之栖という総合施設のひとつ、「茶目湯殿」という温泉に浸かって来た。東名飛ばして、日帰り湯だ。

上  ここの「天空の湯」という露天風呂が気に入った。
  左右に拡がる広~い木製テラスの隅に、木枠の小さな湯がひとつだけ。
  あとは、ところどころに椅子がすこしあるだけ。
  客は誰もいなかった。しーんと静か。裏山から鳥のさえずり。

  見晴らしは抜群。さえぎるものがない。  
  緩やかに傾斜した富士の裾野が視野いっぱいに広がる。
  ただ、今日は山に雲がかかって裾野から上が見えない。でも、それで良かった。
  雲が無ければ、富士全景が拝めるだろうが、それじゃここが銭湯になってしまう。

下  泊まりはしなかったが、茶目湯殿の施設は爽やかな風が通る。
  古材で組み上げた梁や、大きな囲炉裏もいい雰囲気。
  広い畳部屋や、廊下の外のサンデッキ・チェアで昼寝している人が多いのもうなずける。
  お湯はかけ流しではないが、吹き抜ける爽やかな風、これが最高のおもてなし。

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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