Home > 邦画評だけ見る 直近50作 > 映画 「弥次喜多道中記」  監督:マキノ正博

映画 「弥次喜多道中記」  監督:マキノ正博

上
組1

  秀作「鴛鴦(おしどり)歌合戦」の人気の影に本作あり。

中  東海道中膝栗毛と、江戸町奉行・遠山の金さんと、義賊・ねずみ小僧次郎吉とを掛け合わせたお話。
  受け狙いのコメディを排した笑いと、男同士の友情、それと涙をほど良くブレンドした素直な時代劇。
  冒頭いきなり始まる波乱万丈と、これもいきなり始まるラストの波乱万丈が対を成し、しっかりオチに向かう。

  公開当時の流行歌を題材にした歌謡映画じゃなく、曲はオリジナルものだから、本作をオペレッタ映画と言うのか・・・。
  オペレッタの構成・作詞を時雨音羽が、作曲・編曲・指揮を古賀政男が担当。しかし、翌年製作の「鴛鴦歌合戦」の方が曲も演奏も良いし、ちょいとジャズになっている。(オペレッタ構成・作詩:島田磬也、指揮・作・編曲:大久保徳二郎) だから、「鴛鴦歌合戦」のほうが、今となってはオペレッタ映画というにふさわしい。

  絵は本作の方がいい。例えば冒頭の日本橋橋詰の様子、屋根の上での捕り物のシーン。
  日活京都撮影所製作だからか、日本橋から三条大橋まで、きっちりたどり着くのが気持ち良い。
  「鴛鴦歌合戦」のレビューはこちらから。  

下監督:マキノ正博|1938年|96分|
脚本:小国英雄|オペレッタ構成・作詞:時雨音羽|音楽:古賀政男|
撮影:石本秀雄|
出演:片岡千恵蔵 (遠山金四郎、「弥次さん」)|杉狂児 (鼡小僧次郎吉こと和泉屋次郎吉、「喜多さん」)|
ディック・ミネ (喜多八)|楠木繁夫 (弥次郎兵衛)|河部五郎 (村雨藤五郎)|瀬川路三郎 (目明し伝七)|香川良介 (遠山河内守)|尾上華丈 (千太、次郎吉の子分)|志村喬 (文太夫、金四郎の爺や)|林誠之助 (親分尻鍋)|団徳麿 (手品師、饅頭勝負に勝つ男)|石川秀道 (駿河屋亭主、「よっ馬の脚」と叫ぶ男)|原駒子 (奥方お国)|中野かほる (お銀、次郎吉の顔見知りで宿で胴巻きを盗んだ女)|比良多恵子 (お雪、三郎の姉)|美ち奴 (座頭)|服部富子 (大原女、三条大橋で歌う)|近松里子 (おつた、幼少時に次郎吉に助けられた女)|悦ちゃん (三郎、お雪の弟)|藤川三之祐|小松みどり|


関連記事
スポンサーサイト

Comments: 0

Comment Form
Only inform the site author.

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://odakyuensen.blog.fc2.com/tb.php/1127-7703b0d3
Listed below are links to weblogs that reference
映画 「弥次喜多道中記」  監督:マキノ正博 from 一夜一話

Home > 邦画評だけ見る 直近50作 > 映画 「弥次喜多道中記」  監督:マキノ正博

タグクラウド
プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

RSSリンクの表示
Tree-CATEGORY

Return to page top