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映画 「鮫肌男と桃尻女」  監督:石井克人

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  原作の漫画をもとに監督自ら脚本を書いた、楽しい喜劇映画。エッジが効いた場面展開。緩急の落差あり。

  組の金を横領し逃亡する男・鮫肌(浅野忠信)と、偶然の出会いから鮫肌と行動を共にすることになったホテル従業員の女・桃尻トシコ(小日向しえ)。

  このふたりを巡って、鮫肌を追う組のリーダー・田抜(岸部一徳)率いる組員らと、ホテル支配人に雇われて桃尻を追うプロの請負人・山田(我修院達也)がそれぞれに、逃げる鮫肌と桃尻を追跡し始めた。

組1-0  横領された1億円を取り戻そうとするナイフの達人・田抜はじめ、組のメンバーは各々に得意技を持つ殺し屋たち。
  片や、盗聴技術を駆使する山田は、鮫肌を殺して桃尻をホテルに連れ戻すのが使命。なぜなら、鮫肌が桃尻を誘拐していると、山田は聞いていたからだ。因みに、桃尻は長年、ホテル支配人に囲われ、身の自由がなかった。意を決して支配人の元から脱出した彼女は、追われる鮫島に出会ったのだ。

  さて、逃走中に鮫肌と桃尻に淡い愛が生まれ始める。さらには、山田が鮫肌を好きになる。彼を殺せないけど、女は連れ戻すぞ。
  ところが一歩先に、組の男(寺島進)が鮫肌の隙を狙って桃尻を拉致。これを知った鮫肌は、彼女を追って組員が滞在するホテルへと向かった。 しかし、鮫肌は組員に捕まってリンチを受ける。

  一方、拉致されたはずの桃尻は、次に山田に捕まり、支配人が待つホテルへ連れ戻される。ああ、ちょっとややこしい。 組員が宿泊しているホテル、実は桃尻が働いていたホテルだった。
  だから、この小さなホテルに、組のメンバー7人に鮫島、そして山田に桃尻に支配人、全員がそろった。

  ホテルの受付カウンターの裏にある秘密の部屋では、支配人が桃尻を弄んでいる。山田は事務室にある館内カメラが映し出すホテルのロビーの映像を見つめている。ロビーで鮫島がリンチされているのだ。うう、かわいそう。
  突如、山田は館内の電気を落とし、軍事用暗視スコープを頭に装着し拳銃二丁持って、事務室から受付カウンターにさっそうと躍り出た。が、しかし、ロビーは明るかった。全館のブレーカーを落としたはずだったが・・・。
  さあ、ここから銃撃戦。この先、一体どうなるのでしょうか・・・。

  出演者たちに、好き勝手に演技させた風。
  それを効果的に切れ味よく、まとめ上げて見せてくれる。これは監督の力、編集力の勝利。
  ただし、俳優たちの力量格差が丸見え。
  プロの請負人・山田を演ずる個性派俳優・我修院達也は、ほめたくない。浅野忠信、小日向しえ、寺島進らは、どう演じるかの考えが、まとまらずに本番突入といった感じ。組の手下たちの演技は、たどたどしく辛い。
  だが、総じて、そんな俳優たちの演技がこの映画にフィットしてるから、あら不思議。

下監督:石井克人|1999年|107分|
原作:望月峯太郎|脚色:石井克人|
撮影:町田博
出演:鮫肌黒男(浅野忠信)|桃尻トシコ(小日向しえ)|田抜(岸部一徳)|沢田(寺島進)|フグタミツコ(真行寺君枝)|フグタミツル(鶴見辰吾)|ホテル支配人のソネザキ(島田洋八)|支配人に雇われた請負人・山田(我修院達也)|反町(高杉亘)|塩田(山野久治)|犬塚(堀部圭亮)|深ヅメ(津田寛治)|左 (森下能幸)|谷口(山田新五郎)|丸夫 (清川均)|朝比名(田中要次)|坂口(関根大学)|郵便局員(安部聡子)|

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