Home > 洋画評だけ見る 直近50作 > 映画 「妻の愛人に会う」  監督:キム・テシク

映画 「妻の愛人に会う」  監督:キム・テシク

寝取られテハンと、妻の愛人チュンシク
上2






組1-0-1組1-2





  妻を寝取られた男と、寝取った男、このふたりの面白おかしい真夏のロードムービー。

  寝取られた男キム・テハンは、妻の愛人でタクシー運転手のパク・チュンシクを、ソウルに出向いて探しだし、素知らぬ顔で彼のタクシーの客となる。
  向かう先はテハンが住む町、江原道の海辺、つまりソウルから韓国の東海岸までの長距離タクシー。

中0  道中、テハンは無口を通した。片や、チュンシクは彼が何者か知る由もない。
組2-0  そんな状況の中、決して相容れぬ関係でありながらも、この長距離ドライブ中にふたりの間に、何やら友情らしきものが生まれる可笑しみが、話の主軸。

  中年のテハンは、ハンコ職人で無口、内気、真面目一徹。チュンシクと不倫しているテハンの妻は若い、美人、いささか軽薄。まったくもって反りが合わない夫婦。チュンシクは、出会う女に必ずちょっかいかける女好き、行動派、チャランのポラン。どこで出会ったのか知らないが、この不倫、なるようにしてなった感じ。

  さて、途中、車が故障したり渓流で泳いだりバドミントンしたり女と遊んだり西瓜が転げて来たり突如ヘリが舞い上がったりと、いろいろあったドライブだったが、なんとか到着。テハンを降ろす。
  何も知らないチュンシクは、さっそくテハンの家へ不倫に行く。後を追うテハンは、用意した彫刻刀を握りしめ、我が家の二階の窓から密かに侵入、そして一気にに突入し最中のチュンシクの腹に・・・。

組3-0  その後、テハンは彼のタクシーを盗んでソウルへと向かう。
  向かった先は、一軒のある飲み屋。ここで酔っぱらうテハン。
  夜も更け閉店の時間。若い女将がひとり飲み始める。いつしか、ふたりは差し向かい。そのうち女将が夫の浮気を愚痴る。テハンも妻の浮気を言い、その不倫相手をさっき刺し殺して目玉をくりぬいたと言う。
  そこへある一件が起きて、それが起爆剤、ふたりの仲がグッと深まる。

  夜が明けた。
  チュンシクもソウルに戻って来て、妻が働く店にやって来た。
  店の前で、ヘッドライトを外された自分のタクシーを見つけたチュンシクは、急いで店に入った。なんと、奥の部屋でテハンと自分の妻が全裸で寝ている!!
  テハン、チュンシクのふたりは店を出る。そして、チュンシクはテハンに何やかにや言う。
  彼の言う事をじっと聞きながらも、無口を通すテハン。
  最後に一言、捨てぜりふを吐いて、テハンはソウルの街へ消えて行った。

  この後に後日談のシーンがあるが、あれは余計だ。
  テハン役のパク・クァンジョンなくして本作はない。彼が、美味しいところ全て持って行った。
  不倫の相手にまとわりついて、仕返しするような話だが、決して暗くなく偏執的でもない。
  あっけらかんとカラッと明るく、笑える映画です。



下オリジナル・タイトル:아내의 애인을 만나다
英語タイトル:Driving with My Wife's Lover
監督:キム・テシク|韓国|2006年|92分|
脚本:キム・テシク、キム・ジョナン|撮影:チャン・ソンボン|
出演:パク・クァンジョン(テハン)|チョン・ボソク(チュンシク)|チョ・ウンジ(チュンシクの妻・ソオク)|キム・ソンミ(テハンの妻・ウンス)|






関連記事
スポンサーサイト

Comments: 0

Comment Form
Only inform the site author.

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://odakyuensen.blog.fc2.com/tb.php/1138-8d78d675
Listed below are links to weblogs that reference
映画 「妻の愛人に会う」  監督:キム・テシク from 一夜一話

Home > 洋画評だけ見る 直近50作 > 映画 「妻の愛人に会う」  監督:キム・テシク

タグクラウド
プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

RSSリンクの表示
Tree-CATEGORY

Return to page top