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映画 「鬼火」 1997年 監督:望月六郎  出演:原田芳雄、片岡礼子、哀川翔

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組1-0






  いわゆるヤクザ映画とは一線を画す映画。
  また、原田芳雄主演だからこそ、成り立つ作品。

  組の殺し屋だった国広(原田芳雄)が刑期を終え出所した。
  もちろん殺人犯だった。しかし彼が属した組は、すでに無い。宿敵であった明神組が天下を取っている。
  歳はすでに50を越えて天涯孤独の国広は、この先、堅気の生活を送るつもりであった。

  さて、この国広、出て来たはいいがどこへも行く当てがない。
  しかし、待ってくれていた男が2人いた。2人とも刑務所で知り合った。
  ひとりは、国広を兄貴と言って慕う谷川(哀川翔)。彼は明神組の外様だが、組長(奥田瑛二)から手腕を買われている。
  もうひとりは、おかまバーのママ坂田(北村一輝)。国広は彼の部屋に転がり込んだ。互いにその気はない。

  谷川が職を世話してくれた。明神組の金融会社の社用車運転手だ。職に就いてまもなく、組員が危ないところを国広が救って、正式に組員として招かれることに。

組2-0  そんな国広が麻子(片岡礼子)という若い女性に出会う。麻子は高級クラブのピアノ弾きだ。その日から、ふたりの生活が坂田が住む家の一室で始まった。その後、アパートへ越して二人だけの日々が過ぎていく。

  麻子から、殺したい男がいると言われる。さっそく、ふたりはこの男・藤間を脅したが、殺すに至らなかった。
  だが、殺し損ねたその藤間が、実は明神組系暴力団の組長の実兄であったことから、国広と麻子ふたり、加えて弟分・谷川の運命が揺らぎ始める。
  まずは明神組組長の、彼らに対する態度が変わった。国広が運転手の職を解雇された。谷川が疎まれ始めた。
組3-0  続いて、同居していた坂田が、自室で寝ているところを何者かに殺された。国広を狙ったが引越しを知らずの人違い殺人だったのか、それとも見せしめか。一方、突然、谷川が警察の取り調べを受ける。 
  国広の中で、押し殺した怒りが拡がった。国広は、藤間とその弟を料亭の前で待ち伏せし、その路上で射殺した。谷川は、明神組事務所に向かい、組長の部屋のドアをすうーと開けた・・・。

  国広が、麻子のピアノが聴きたいと言い出すシーンがある。ふたりして近くの学校の講堂へ忍び込み、麻子が講堂にあるピアノを弾きはじめる。そして、校庭のプールでふたりは泳ぎ、抱き合う。国広と麻子の、いつか終わるかりそめの生活、幸せだがはかなさ付きまとう居心地の悪さを、うまく表現している。
  


監督:望月六郎|1997年|101分|
原案:山之内幸夫|脚本:森岡利行|撮影:今泉尚亮|
出演:刑期を終え出所、今や生きながらえながら伝説となってしまった殺し屋・国広法康(原田芳雄)|バーのピアノ弾き・アサちゃんこと日野麻子(片岡礼子)|国広を慕う・谷川尚人(哀川翔)|刑務所で知り合ったおかま、彼の部屋で国広と同居・坂田秀行(北村一輝)|明神組組長の明神(奥田瑛二)|花村(水上竜士)|藤間聰(常川博行)|明神組系の藤間組組長の実兄・藤間廣(山本竜児)|金城(藤田佳昭)|吉田(川上泳)|青木(木元としひろ)|永島(中沢清六)|木崎(池永将尉)|蟹川(南方英二)|若い教官(山岡一)|淑美(速水典子)|不動産屋(山之内幸夫)


現行犯で逮捕され、パトカーで現場を去る国広。
下0


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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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