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映画「無宿 (やどなし)」  監督: 斉藤耕一   主演:勝新太郎、高倉健、梶芽衣子

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  それぞれに望みを抱いて刑務所を出た男ふたりの物語。

  玄造(勝新太郎)は、ぼくとつなヤクザ錠吉(高倉健)と刑務所で知り合った。
  やんちゃで人懐っこく ひょうきんな玄造は、錠吉のその凛とした様子に魅かれ、またなぜか自分と相通ずるものを感じた。

  晴れて刑務所を出た玄造は、愛人(藤間紫)と会う。また、いつか成し遂げたい望みに、どう取りかかろうかと思いを巡らし始めた。その望みとは、沈没したロシアの軍艦からお宝を引き上げることであった。
  一方、玄造と同じ日に出所した錠吉には、成すべきことが三つあった。それは、親分の墓参り、残された親分の女房の世話、そして親分の仇討であった。
  だから出所すぐさま錠吉は、その女房がいるはずの一軒の遊女屋へと向かった。遊女に身を落とした女房を自由な身にするため、彼は金を用意していた。しかし、女房ユキノはすでに世を去っていた。

組1-0  そのことを錠吉は、サキエ(梶芽衣子)という、はかなげな遊女から聞き出した。その時、サキエは錠吉に、ユキノ姉さんの代わりにその金で私を救って欲しいと訴える。そのことを聞き及んだ玄造は、一計をめぐらし、金を使わず、錠吉の手助けでサキエを遊女屋から逃がした。

中  さて、ここから、この三人の付かず離れずの旅が始まる。そして、玄造は錠吉にお宝の話を打ち明け協力を願った。なぜなら、彼は元潜水夫だったのだ。しかしその時、錠吉に心の余裕は無かった。
  二人から離れた錠吉は、その後、首尾よく仇討に成功するが、組に追われることになる。
  片や、玄造とサキエはふたり旅の末に、目指すお宝が沈んでいる海に到着する。だが、船が沈んだ場所は、玄造が潜るには深過ぎた。
  サキエと一緒に沖へ出たその日、浜辺に人影を見た。それは、元潜水夫の錠吉であった。錠吉は相変らず無口であったが、男ふたりの間には友情が芽生えていた。しかし、そんな穏やか日々は続かなかった。ある日、・・・。


組2-0  監督は、1970年代の作風の中心に勝新太郎を据え、彼の持ち味を十分に引き出しながら、高倉健、梶芽衣子の その存在感から来る涼風をうまく織り交ぜて、映画にしたようだ。

  ◆斉藤耕一の映画
    
   「約束」 (主演:岸恵子、萩原健一) の記事は、こちらから
   「旅の重さ」 (主演:高橋洋子) は、こちらから、どうぞご覧ください。

  これら3作品のうち、一番出来の良いのは、 「約束」だろう。
      
組1-1監督: 斉藤耕一|1974年|97分|
脚本:中島丈博、蘇武道夫|撮影:坂本典隆|
出演:穴吹錠吉(高倉健)|駒形玄造(勝新太郎)|サキエ(梶芽衣子)|板東梅之丞(藤間紫)|安(山城新伍)|百合香(栗崎昇)|大場組・辰平(中谷一郎)|錠吉の親分殺しを仙蔵にさせた大場組親分(大滝秀治)|女郎屋の女将(荒木道子)|遺手姿さん(木下サヨ子)|玉井組・磯吉(今井健二)|玉井組・勇作(石橋蓮司)|玉井組親分(伊吹新吾)|住職(南部彰三)|ガセネタ売り(神津善行)|為造(殿山泰司)|門三郎(藤春保)|常泰(三上真一郎)|斐川仙蔵(安藤昇)|

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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