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映画「ベンヤメンタ学院」 監督:スティーヴ・クエイ、ティム・クエイ

上




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  謎の召使い養成学校、ベンヤメンタ学院のお話。
  学院生は10人足らず。教師は、学長ヨハネスの娘・リーザという美しい女性教師1人だけ。
  学院はヨハネスとリーザが住む一軒家の中にあって、その中に教室と学院生全員が寄宿する部屋がある。まるで男子修道院のようで、とても閉鎖的、人を寄せ付けない雰囲気がある学校だ。

2-0_201507281645217d0.jpg  ここへ入学のために訪れたヤーコプという男がいた。彼は風采の上がらない世捨て人のようだ。また、自分自身を追い詰めていて、自我を捨て、主人に我が身をささげ尽くすことに生きがいを見出したい、そんな願いを持っていた。
  
  学長との入学面接でヤーコプは好評価を得て無事入学を認められる。
  しかし、リーザによる授業はヤーコプにはあまりにも単調極まりないものであった。また、先輩の学院生の従順さに驚いた。
  そしてヤーコプは、他の学院生との共同集団生活が苦になった。2段ベッドがぎっしり並んだ寄宿部屋は彼には耐えられなかった。
  だが、リーザは彼の意をくんで屋根裏部屋を与えた。このことは、彼女がヤーコプに関心を持ったからかもしれない。
  さて、この陰鬱とした不思議の学院内で繰り広げられるお話は、リーザの死をもって幕を閉じられようとするが・・・。
  
  どの絵も緻密で美しい。TVドラマ的なつくりの映像と比較すると、なんとも奇をてらった妖しげな絵だが、その壁を乗り越えられれば、学院内に住む人々の、細やかな無言のメッセージが、観る者の心の襞に染み入る。


  
下オリジナル・タイトル:Institute Benjamenta, or This Dream Which One Calls Human Life
監督:スティーヴ・クエイ、ティム・クエイ|イギリス、ドイツ、日本|1995年|105分|
原作:ローベルト・ヴァルザー|脚本:スティーヴ・クエイ、ティム・クエイ、アラン・パス|撮影:ニック・ノーランド|美術:スティーヴ・クエイ、ティム・クエイ|音楽:レシュ・ヤコフスキ、ラリー・サイダー|
出演:ヤーコプ(マーク・ライランス)|学長ヨハネス(ゴットフリート・ジョン)|女性教師リーザ(アリス・クリッジ)|学院生クラウス(ダニエル・スミス)|



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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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