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映画「メイド・イン・ホンコン」 監督:フルーツ・チャン

チャウとペン
上




チャウとロン             
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 やくざの下っ端未満のチャウ。中学卒業後、ぶらぶらしている。時々、組の指示で借金取り立てをしてはいるが、組員になりたいと思わない。「俺は一匹狼」といきがっている。
 そんなチャウにはロンという子分がいる。ロンは知的障害があって、街で虐められているのを助けて以来、面倒をみている。ロンには家がない。だから、ロンはチャウの家で寝泊まりしている。
 ある日、チャウは16歳の女の子・ペンと出会った。借金取り立てで出向いた先の家の娘だった。ちょっと普通の子じゃない。チャウはそう直感した。そして、じわっとペンに惚れた。彼女もまんざらじゃない様子。あとで分かったが、ペンは腎臓病を患っている。本人はもうすぐ死ぬと言う。でも、チャウとペンそしてロンの三人は、憂いを忘れ、その一時を楽しそうにつるんで遊んだ。

3-0 次々に出来事がおこる。
 ペンの家に、別の借金取り一味が乱暴に押し入った。ちょうどその場に居合わせたチャウは、一味と殴りあいになったが、なんとか追い返すことができた。その時チャウは思った。この家はあちこちから借金している。何とか助けたい。
 ペンがついに入院した。チャウとロンは見舞いに行った。何も言わないが容体は良くない。チャウは自分の腎臓を彼女にあげるつもり。ペンの母親の腎臓はペンの身体には合わないらしい。
 チャウは、ペンの腎臓移植手術の費用を稼ぐために、ボスから仕事と拳銃をもらった。人殺しだ。だが実行できなかった。そのためチャウは口封じのため組員にめためたに刺された。病院に担ぎ込まれたが瀕死の重体。だが生死の境をさ迷った末、生きのびた。そして快復したチャウは知った。この間に、ペンが他界していた。さらにはロンは麻薬運びをさせられ事件に巻き込まれて殺されていた。

 チャウは自分がやるべきことを自覚した。拳銃を握りしめヤクザのボスの部屋に飛び込んだ。そしてその額に弾丸を撃ち込んだ。さらに街に出て、ペンの家に押し入った一味の頭を見つけ、取っ組み合いの末に男を射殺した。だが拳銃を取り合って二人が揉み合ううちにチャウも胸を撃たれた。チャウはペンの眠る墓地を目指して歩いて行った。

 チャウ役のサム・リー、ペン役のネイ・キーイムの新鮮さが印象に残る。監督はいろいろ語りたいのだろうが、如何せん、脚本が弱くて語り切れないでいる。惜しい。
 これまでに当ブログで取り上げたフルーツ・チャンの映画に、1999年の「リトル・チュン」、2001年の「ハリウッドホンコン」がある。どちらも脚本も俳優もいい。いい映画です。好きな映画です。
 それぞれの記事は、こちらからどうそ。 「リトル・チュン」 「ハリウッドホンコン」

下オリジナル・タイトル:香港製造|Made in Hong Kong|
監督・脚本:フルーツ・チャン|香港|1997年|108分|
撮影:オー・シンプイ、ラム・ワーチュン|
出演:チャウ(サム・リー)|16歳の女の子・ペン(ネイ・キーイム)|チャウの子分・ロン(ウェンバース・リー)|チャウの母(ドリス・チョウ)セブンイレブンの店員|ペンの母(キャロル・ラム)|借金取り立て・デブのチャン(チャンター・イェ)|やくざの親分・ウィン(チャン・サン)|チャウの親友・クン(ウー・ウァイチュン)|民生委員・リーさん(スー・チュン)|自殺した女子高生・サン(エミィ・タン)|

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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