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映画「宇宙大戦争 」 監督:本多猪四郎   特撮・特技監督: 円谷英二

月面到着

  今でも十分に楽しめるSF特撮映画です。
  本多猪四郎×円谷英二ですから。

1号2号  なにしろ、宇宙から来た地球外生物・ナタール人が地球を侵略しようとするのです。
  東京にある宇宙科学センターに世界の頭脳が緊急結集していた。そして月の裏側にナタール人の地球侵略基地がある事が判明し、調査隊16名を派遣することが決定した。最新ロケットであるスピップ1号と2号に分乗した調査隊は、地球の運命を背負って、月を目指して発射していった。

  月面に到着した調査隊は、ロケットに積んできた月面探検車でさっそく探索が始まった。そして徒歩で山岳地帯を進むうちに、敵陣営を発見する。  
探索機2台  一方、調査隊メンバーの一員である岩村は、地球を離れる前にナタール人に洗脳されていた。これが発覚して岩村は月面調査から外され、スピップ1号内に拘束されていた。しかしなんとか拘束を解いた岩村は、スピップ1号を爆破し、さらに2号機に侵入し始めていた。

新月面  さて、敵陣営を発見したメンバーは、基地めがけて熱線砲で先制攻撃を始めた。ナタール人基地からも光線が発射され、さらに銀色に輝く円盤数基からも攻撃を受ける。調査隊は月面探検車に乗り込んで、本格的に攻撃を続けた。しかし月面探検車2号は、円盤からの攻撃を受け走行できなくなってしまった。1号に全員が乗り込み攻撃を続けた結果、ひとまず、勝利に終わった調査隊はロケット着地地点に戻ってきた。

  ところがロケットの1号機が消えていた事に全員が驚いた。さらに追い打ちをかけるように、敵円盤が追撃してきた。これを救ったのが、岩陰から発射される熱線砲であった。なんと岩村が敵の円盤を攻撃していた。岩村はナタール人基地から送信された怪電波で今まで繰られていたのだが、基地が破壊され、怪電波は止まり彼は正気を取り戻していた。だから、辛くもスピップ2号は破壊を免れた事になった。
  調査隊は急ぎ、このスピップ2号に乗り移り月から脱出、円盤攻撃をかいくぐり地球を目指した。これを援護するのは、ひとり月面に残り円盤を攻撃する岩村であった。

  調査隊が無事地球に戻った後、地球防衛軍が組織され、ナタール人との本格的な戦争が宇宙空間で開始される。そして地球は救われるのであった。

宇宙服2  特撮はいま観ても問題ない。
  宇宙空間を飛ぶロケットや円盤は静止画ではチャッチイが、動画ではワクワクできる。これを援護するのが伊福部昭の音楽だ。好き勝手に作曲していると言っていい。
  さらにデザインがアンティークでいい味を出している。ロケットのスピップ号、月面探検車、調査隊とナタール人の宇宙服だ。
  宇宙科学センターの指令室は広大な空間を持つ。この空間の正面に、そう丁度、コンサートホールにパイプオルガンがある位置に、大きな図体のスーパー電子計算機がピカピカ点滅している。きっと最初期のコンピュータであるエニアックを想定しているのかもしれない。無数の真空管から成る計算機。
会議  最後に、人がたくさん出てくる映画は勢いがある。宇宙科学センターの会議室に世界各国の頭脳が集まるシーンはいい。こんな科学的に重要度が高い日本になって欲しいな。兵器開発はご免だが。
  まあ、楽しんで観てください。  

英題:Battle in Outer Space

監督:本多猪四郎|特撮監督、特技監督:円谷英二 |1959年|91分|
原作:丘見丈二郎|脚色:関沢新一|撮影:小泉一|音楽:伊福部昭|
出演:池部良(勝宮一郎)|安西郷子(白石江津子)|
千田是也(安達博士)|土屋嘉男(洗脳される岩村幸一)|伊藤久哉(小暮技師)|桐野洋雄(岡田隊員)|高田稔(防衛司令官)|村上冬樹(有明警部)|ジョージ・ワイマン(この人も洗脳されるアーメット教授)|レオナルド・スタンフォード(リチャードソン博士)|ハロルド・コンウェイ(インメルマン博士)|野村浩三(戦闘ロケット隊隊長)|沢村いき雄(保線工)|堤康久(急行列車運転手)|加藤茂雄(急行列車助手)|岡部正(副官)|レオナルド・ウェルチ(スピップ1号乗員)|マルコン・ピアーズ(スピップ1号乗員)|緒方燐作(スピップ1号乗員)|オスマン・ユセフ(スピップ2号乗員)|佐藤功一(スピップ2号乗員)|ハインズ・ボットメル(スピップ2号乗員)|岡豊(スピップ2号乗員)|荒木保夫(スピップ2号乗員)|池谷三郎(アナウンサー)|

主役
主役の安西郷子と池部良。大真面目に演技して月へ行く。

モニター
指令室センターのモニター画面。大きいがモニター類はこれだけ。
人々は操作盤の前でアナログ操作だ。


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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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