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映画「喧嘩犬」 監督:村山三男

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 コメディタッチのアクション映画。
 この「喧嘩犬」は、1964年~67年にかけて合計9作、製作された「犬シリーズ」と呼ばれる内の2作目。
 これがシリーズ中、一番いい出来だと思う。カメラもいい絵で撮っている。

 シリーズ第1作の「宿無し犬」(監督:田中徳三)で、殺人の罪を犯し刑務所に入った主人公・鴨井大介(田宮二郎)。
 その鴨井と、刑務所内で知り合った小吉(海野かつを)、天地組の親分・小森(遠藤太津朗)のそれぞれが出所して、話は展開します。

 風来坊の鴨井は、やっと出所したが特に行く当てもなく、取り敢えずはと、先に出所した小吉を訪ねた。小吉は借金のカタに、女房の町子(坂本スミ子)をやくざにとられたと言う。それを聞いて鴨井はやくざの事務所に押し掛けると、小森がいた。ここは天地組の事務所だった。天地組は、建設労働の請負代金や賃金のピンハネを主軸に、キャバレー経営もしている。

 小森は何故か、鴨井の要求をすんなりと呑んで、キャバレー嬢をさせていた町子を帰してやった。小森の思惑は、腕の立つ鴨井を組に引き入れて使おうという算段。一方、天地組から拳銃を分けてもらいたかった文無しの鴨井は、交換条件で天地組が仕切る建設現場の見張り役を請け負った。
 その建設現場の見張りとは、報酬無しで過酷な肉体労働を強いられるタコ部屋から脱走しようとする男たちを監視する仕事であった。タコ部屋の男たちとは、賃金の良い日雇い仕事だと騙されてドヤ街で集められた男たちだった。

2-0 小森の腹心で、日雇い労働者を天地組に斡旋する蒲生(成田三樹夫)という若い男がいた。蒲生は新興やくざのボスで天地組の傘下にはいたが、天地組の既得権益が欲しい。それを察する小森は、それとなく蒲生を警戒している。さらに蒲生は、小森の女・ゆかり(浜田ゆう子)も奪おうとしていた。
 そんな小森と蒲生の微妙な関係に、どちらにも組しない鴨井が現れたから、事はややこしくなって行く。あわせて、タコ部屋には男たちに混じって新聞記者が身分を隠して潜入している。おまけに、鴨井はゆかりと相思相愛になってしまう。さて、話の結末はいかに・・・。
 

 田宮二郎がしゃべる大阪弁(河内弁)が、どうも気になる。河内弁にしてはマイルド過ぎる。wikipediaによると、田宮は京都育ちらしい。なるほど、それで合点が行く。
 「喧嘩犬」のほかの犬シリーズ作品に、いろんな監督が携わってはいるが、より大衆向けに作れと言われたのだろうか、どれも凡庸な出来だし、田宮の浮かれ過ぎな演技が見てられない。第3作からカラー化された。

監督:村山三男|1964年|89分|
脚本:藤本義一|撮影:渡辺公夫|
出演:鴨井大介(田宮二郎)|小森の女・昼は銀行員のゆかり(浜田ゆう子)|新聞記者の佐々木(山下洵一郎)|刑務所で知り合った小吉(海野かつを)|小吉の女房・町子(坂本スミ子)|刑務所で知り合ったトビ辰(玉川良一)|刑務所で一緒だった土建屋“天地組”の親分・小森安五郎(遠藤太津朗)|小森と手を組む一方で、その座を狙う新興やくざのボス・蒲生重介 (成田三樹夫)|ほか


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