Home > 洋画評だけ見る 直近50作 > 映画「ハネムーン・キラーズ」 監督:レナード・カッスル

映画「ハネムーン・キラーズ」 監督:レナード・カッスル

上






1-0_201510201457133f2.jpg













 一組の男女による連続殺人事件のお話。1940年代に実際に起こった事件を基にしているらしい。

 看護師長のマーサは男勝りの独身。しかし、いくらなんでも、もう・・・と、友達が気を利かせ、(お相手探し専門の)文通クラブをすすめた。もちろん、独身中高年対象のクラブだ。
 しばらくしてレイという男から手紙が来た。ふたりは会う。優しいイケメン、ニューヨークに住む浅黒いスペイン系だ。
 意外にもマーサはコロッと恋に落ちる。そしてその後レイから手紙が来た。その手紙には、俺は結婚詐欺を商売にしている男だと書かれていた。つまり、資産を持っていないマーサは結婚詐欺の対象にならなかったということだ。一旦、落ち込んだマーサだったが、彼女はこの苦境から這い上がろうとした。つまり、バックを抱え愛しいレイが住む家へと押しかけたのだ。そう、この時点でレイはマーサの尻に敷かれることになる。しかし、映画はマーサの可愛い側面も描く。

2-0_20151020151004690.jpg さてここからレイとマーサによる結婚詐欺の旅がはじまる。
 小金を貯めていた純情な独身女性教師、性的欲求が強い女、海辺のホテルを営む可憐な未亡人、帽子作りが趣味の可愛らしい70歳代・資産家未亡人、夫に先立たれ幼児を抱える中産階級の奥さん。どれも文通クラブで引っかけてコロッと恋に落ちた中高年の女たち。

 とは言え、これらの詐欺対象は、マーサと一緒になる前から、レイが時間をかけて育てて来た案件だ。いざ、レイがこれらの女との結婚式に出向く段になって、マーサが一緒に付いて行くと言い出す。だがプロの仕事に素人はいらない。そして別の意味で、レイはひとりで仕事をしたがった。そりゃそうだろう、金を手に入れる以外にもいいことがあるわけだ。
 一方、仕事とは言え、マーサは嫉妬心が募り募る。レイの妹、レイの姉ということで、付いて行く。仕事の現場では、詐欺対象のターゲットとレイ、そしてマーサ。ややこしい事にならない方がおかしい。

3-0_20151020152046552.jpg ことがうまく運ばないこともあった。
 元看護師のマーサは薬に詳しい。だまして薬を飲ませて、長距離バスの車内で女が死ぬ。
 レイが嫌がって代わりにマーサが金槌で殴って、止めはレイに首を絞めさせて、でもそれが中途半端で結局マーサが絞め上げた。さらに彼女は別件で、レイの子を宿していた女の首を絞め、その幼い娘も始末した。臆病なレイよりマーサの方が大胆不敵な悪人だ。
 最後はマーサが自ら警察に電話してふたりは自首する。そしてそれぞれ電気椅子に座った。

 独特の味とテンポがある。粗い手触りの映画にみえるかもしれないが、案外さらりとおとなしい。悲惨さやセクシャルな面は抑えた作り。そして、コミカルな隠し味を忘れない。
 ちなみに、音楽はマーラーだ。交響曲のあちこちから短いフレーズをつまみ食いして、シーンに添える。時にこれが笑える。

4-0_20151020152809a94.jpg
オリジナル・タイトル:The Honeymoon Killers
監督・脚本:レナード・カッスル|アメリカ|1970年|108分|
撮影:オリヴァー・ウッド|音楽:グスタフ・マーラー|
出演:マーサ(シャーリー・ストーラー)|レイ(トニー・ロビアンコ)|マーサの母(ドーサ・ダックワース)|バニー(ドリス・ロバーツ)|マートル・ヤング(マリリン・クリス)|



一夜一話の歩き方・ガイド
◆TOPページ (総合案内) ここから見る 
  掲載映画人気ランキング・新着映画紹介・お薦め映画ピックアップを随時、掲載中。

◆ふつうに見る。 こちらから、どうぞ。 (ブログの最新記事が読めます。)

邦画評だけ見る。(直近掲載50作) こちらから、どうぞ。 

邦画の題名から探す。   監督名から探す。    女優名から探す。

洋画評だけ見る。(直近掲載50作) こちらから、どうぞ。

洋画の題名から探す。   国名から探す。
         
◆ 記事全リスト (All Archives)
   
 


関連記事
スポンサーサイト

Comments: 0

Comment Form
Only inform the site author.

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://odakyuensen.blog.fc2.com/tb.php/1298-34d4b097
Listed below are links to weblogs that reference
映画「ハネムーン・キラーズ」 監督:レナード・カッスル from 一夜一話

Home > 洋画評だけ見る 直近50作 > 映画「ハネムーン・キラーズ」 監督:レナード・カッスル

タグクラウド
プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

RSSリンクの表示
Tree-CATEGORY

Return to page top