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映画「憂鬱な楽園」 監督:ホウ・シャオシェン

ガオ(左)と、マーホァにピィエンは、平渓という小さな町へ向かった。
上





1-0_2015102722290776f.jpg







 中年の域にさしかかった男・ガオは、台北のヤクザで未だに下っ端。
 ガオの父親は上海から台湾に来た人(外省人)で、年をとった今、上海に戻りたいと言うし、ガオもそのうち上海で商売して一旗揚げたいと、しかしこれは、いつもの口ぐせで、実のところ、毎日、のらりくらりの楽天的貧乏暮らし。
 そのガオの女・アインはホステスで、ガオより生活力があって、あんたと一緒に渡米して向こうで生活したいとマジでガオに言うが、ガオは話をはぐらかす。そもそも、ガオは未だにアインに一緒になろうって言えてない。いい年して頼りない。妻を養う自信がないのだろうか。

 下っ端のガオにピィエンという舎弟がいる。これが、ささいなことですぐカッとなる青年。いつも、イザコザを起こしてガオに後始末をしてもらっている。(そしてピィエンは後頭部に膨らみが無い、いわゆる絶壁頭。確かにすごい。) 
 アインが勤める店の後輩ホステスが、マーホァといってピィエンの恋人。ピィエンとマーホァは、ガオの部屋の居候。二人は部屋を散らかし放題で、叱られてる・・・。
 このヘンテコな三人を中心に、お話は進む。

 ガオの兄貴分・シイに言われて、ガオとピィエン、そしてピィエンにくっついてマーホァの三人は、ローカル列車に乗って、平渓という地方の小さな町へ、小さな賭博の胴元の仕事をしに行く。映画はこのシーンから始まる。

左がガオ、右端がシイ
2-0_2015102722330569f.jpg シイが、また「いい話」をガオに持ち込んできた。企業による土地買収の案件で、土地と共に養豚場のブタも資産として評価されるらしいとのこと。買収価値を上げるには、ただブタの数を増やすだけじゃ能が無い、ブタはブタでも種ブタを増やせばいい。てなことで、ブタをよそから借りる算段。つまり、この買収話の売り買いの間に入って、利を盗ろうという話。今度の話は、結果はうまく行ったようだ。
 シイが属するヤクザたちの宴会にガオも招待された。だが、ガオはやはり下っ端。(シイはガオより、ずっと年下のようだ。)
ピィエンの顔にアザが出来ていた。
嘉義の街の屋台にて。
3-0_20151027224404193.jpg 嘉義という街は、台北から遙か南。ガオとピィエンとマーホァの三人は、車でこの嘉義に向かった。
 この街にピィエンのおじさんが住んでいる。ピィエンの用件は、ピィエンの一族が土地を売却したが、そのうちの自分の取り分を受け取りに来た次第。だが、土地の売却はいとこが取り仕切っていて、家を出たっきりチンピラのピィエンは蚊帳の外の扱い、彼に分け前は無かった。頭に来たピィエンはいとこに食って掛かったが、打ちのめされてしまう。
 その夜、ピィエンとマーホァは、屋台でガオと落ち合い、いとこをやっつけに行こうと決めた。三人は車で嘉義の夜の街を走った。ピィエンは、拳銃を入手するべく、知り合いに連絡を取るがうまく行かない。今度はガオがシイに拳銃を頼んだ。
 この二人が拳銃を入手したがっていることは、瞬時にしてピィエンのいとこに伝わっていた。いとこは地元の刑事なのだ。二人は留置所に入れられてしまう。このことを聞いたシイが嘉義にやって来た。刑事とシイは、地元の大物の仲介で互いに手を引くこととなった。

4-0 留置所を出たガオとピィエン、そしてマーホァは、いとこ達に拘束されながら夜道を走り、田舎道で解放された。ここから、お前らの車で帰れと言われたが、車のキーは草原の暗闇に投げ入れられた。
 

 ちょい難しい映画かも知れない。 
 台北をはじめ、平渓、嘉義と舞台は移動するが、ぼんやり観ていると、いま観てるシーンがどこなのかよく分からない。つまり、話と話の間の区切りがはっきりしなくて、物語が認識しづらい。
 よって、冒頭に出てくる台湾観光名所となった平渓駅の風景と、三人がバイクで走るイメージ・シーンとが、大きく印象に残る結果になってる。


下







オリジナル・タイトル:南國再見、南國
英語タイトル:Goodbye South, Goodbye
監督:ホウ・シャオシェン(侯孝賢)|台湾・日本|1996年|112分|
脚本:チュー・ティエンウェン(朱天文)|撮影:リー・ピンビン(李屏賓)、チェン・ホァイエン(陳懐恩)|
出演:ガオ(ジャック・カオ)|ピィエン(リン・チャン)|ピィエンの恋人マーホァ(伊能静)|ガオの女アイン(シュウ・グイイン)|ガオの兄貴分シイ(キン・ジェウェン)|シイの仲間アトン(リェン・ピートン)|養豚場の老人(リー・ティエンルー(李天祿))|

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