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映画 「ファンシイダンス」  監督:周防正行

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 やっちゃイケナイことをやりたい、この気持ちはほんとうは誰にでもある。
 それが寺で修業中の修行僧なら、なおさらだ。この映画はその不真面目さと理不尽さを喜劇に仕立てた。

 陽平(本木雅弘)の実家は寺だが、住職の父親は戒律など皆目気にしない。生臭坊主なんて言葉はとっくに蒸発している。気楽なもんだ。これで生計が成り立つ。おかげで陽平は東京の大学に行けた。
 陽平は寺の後継ぎを嫌がっていたが、でも就活はしない。一年間、この永平寺のような厳格な寺で修行し認めてもらえば、後継ぎの「資格」が得られる。一年かかる長~い採用試験だが、会社にこき使われるサラリーマンになるより、自営業で自由で楽ちんな寺の住職、という選択肢は十分にあり得る。檀家という固定客も寺の不動産もある。

陽平と郁生と寺の坊主・光輝(竹中直人)
1-0_201605051447128ed.jpg 結局、陽平はたいして迷わず禅寺へ行った。行ったら、寺の前で陽平の弟・郁生(大沢健)がいた。郁生も坊主になりたい。陽平は長男だからあとを継ぐが、継げない郁生の方が坊主という職種(業種)に憧れている。そんなことで、ほかの修行僧と共にこの兄弟の修行の日々が始まる。

 修行は確かに厳しいものだったが、修行僧たちは昨日までは、その辺にいる兄ちゃん達な訳だから、そう簡単には世俗を忘れられない。肉や寿司やケンタッキーフライドチキンや甘いモノが食いたい。若い姉ちゃんにも会いたい。我慢できない。
 しかし、修行が進むうちに分かって来たことは、寺の坊主たちも陰で戒律を犯して、食っちゃいけないモノを食い、カツラかぶってキャバクラに行き、墓場で女の子とデートしていた。陽平には彼女・真朱(鈴木保奈美)がいる。寺の中では、好色坊主が修行僧を物色している。さてさて、結末はいかに。

監督・脚本:周防正行|1989年|101分|
原作:岡野玲子|撮影:長田勇市|
出演:陽平(本木雅弘)|真朱(鈴木保奈美)|郁生(大沢健)|英峻(彦摩呂)|珍来(田口浩正)|慈安(近田和生)|良好(渡浩行)|洋西(ポール・シルバーマン)|一裕(入江則雅)|晶彗(甲田益也子)|光輝(竹中直人)|寿流(菅野菜保之)|南拓然住職(村上冬樹)|アツシ(みのすけ)|硫一(大槻ケンヂ)|マドンナ(広岡由里子)|お婆さん(原ひさ子)|女性レポーター(河合美智子)|社員(柄本明)|社員(蛭子能収)|飛行機の乗客(大杉漣)|塩野厳生(宮琢磨)|塩野静子(宮本信子)|

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