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尾高忠明・指揮 N響定期公演   武満 徹/波の盆、モーツァルト/2台のピアノのための協奏曲、エルガー/変奏曲「謎」

上
 尾高忠明・指揮、N響定期公演に行ってきた。
 (第1835回定期公演 Aプログラム NHKホール 2016年5月14日)

 演奏曲目は、
 武満 徹/波の盆(1983╱1996)
 モーツァルト/2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
  (ピアノ:チック・コリア、小曽根 真)
 ・エルガー/変奏曲「謎」作品36

 まずは「波の盆」の印象だが、去年の夏、尾高指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の取り合わせで聴いた印象と全く違った。
 東フィルでの印象は水墨画に近かったが、N響では油絵の風景画をイメージした。同じ指揮者でもこうも違うものなのか。とは言え、N響という素材を活かせばこういう表現もありますという事かも知れない。しかし、打楽器がうるさかった。

 次に、チック・コリア、小曽根 真による「2台のピアノのための協奏曲」。
 このモーツァルトの曲に、2人の即興演奏が入るという尾高忠明の趣向だ。息の合ったプレイが楽しめた。2人の指は88鍵を縦横に駆け巡る。ただし、この即興演奏部分は、チック・コリアのモチーフに基づいて2人がアドリブしている。モーツァルトの雰囲気はまるでない。これを嫌がる方もいらしただろうが、逆に私はモーツァルトの古風さが好みではない。
 そして、アンコールでチック・コリアと小曽根 真が二重奏で一曲演奏した。これもチック・コリア作曲なんだろう。きれいな曲だ。音の響きが新鮮で嬉しい。
 そんなわけで、私の耳は次の曲、エルガーの変奏曲「謎」を古臭く感じて、ぼんやり聴いてました。
 
 今回思ったこと。私はやはりクラシックファンではないようだ。私はNHKホールにクラシックを聴きに来ているのではなくて、音の響きやハーモニーの素晴らしさに出会うために来ている。何ファンでもない。そう思った。

 この演奏会は撮影録音されていたので、そのうちテレビ放映されるかもしれません。





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