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映画 「鯨とり ナドヤカンダ」  韓国映画  監督:ペ・チャンホ

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 2人の男と1人の女が旅する、コミカルで物悲しく、そしてハッピーエンドなロードムービーです。

1-0_20160711115114aed.jpg メガネのビョンテは、何事にも自信が持てない哲学科の大学生。休講大好き、オクテで引っ込み思案。唯一の明るい夢は、キャンパスにいるあの女の子だったが、かわいいので競争相手が多すぎる。結局、ビョンテは一方的な失恋の最中。自身の情けなさで自暴自棄。その反動で、何か「大きなことをしたい」 (旧題「鯨とり コレサニャン」の意)が、何をすればいいか分からない。よって、現在やけっぱち状態。
 もう1人の男は、楽天的な浮浪者の男(ミヌ)。わずらわしい世間に背を向け、ソウルの街で気ままなひとり身だが、案外世渡り上手。(実はこの男はかつて、ビョンテが通う大学の著名な学者の助手をしていたようだ。) 
 そして1人の女。チュンジャは、ソウルに憧れて、母親ひとりを田舎に置いて出て来た女の子。だが彼女は、心因性の原因から、口がきけない状態であった。

3‐0 まずは3人の出会い。
 ビョンテと浮浪者の男との出会いは、警察署の中だった。悪い女に騙され警察に疑われたビョンテが、署に連行されて来たのを、留置所にいた(浮浪者の)男が助けたことで知り合った。以来、ビョンテは(浮浪者の)男を、親分と呼び始める。
 さてチュンジャとの出会いは、売春宿の中だった。親分が童貞のビョンテを男にしてやろうとふたりで行った先の店で、チュンジャは娼婦にされかかっていた。

 一夜を明かしたビョンテとチュンジャは愛し合うようになった。ビョンテは親分(浮浪者の男)の助けをかりて、売春宿からチュンジャを助け出し3人は逃げる。
 さあ、ここから3人の無一文の旅、逃走のロードムービーが始まり、一路チュンジャの実家へと向かう。雪景色の中を、車・バス・トラックを乗り継いで、そして貨物列車と自転車と徒歩。
 しかし、売春宿が売春婦に逃げられちゃ商売あがったり。宿のボスは男たちを連れて3人を執拗に追跡する。

 旅の途中の波乱万丈と、チュンジャの実家近くに来てからの危機、それからビョンテとチュンジャの愛はいかに・・・それは観てのお楽しみ。
 この映画、結果的には、ビョンテの成長を促す冒険の旅であった。
 最後に親分はビョンテに言う。「都会が彼女から言葉を奪った。その奪われた言葉をお前が取り戻した。・・・鯨はいたかい?」 「僕の心の中にいた。」 う~ん・・・。

 韓国の地方の雪景色や海の風景、途中の田舎町など、観る者も韓国を旅できる映画です。
 ちなみに、本作を観て思い出したのが、邦画 「箱入り息子の恋」。メガネをした煮え切らぬ男と盲目の女(夏帆)の、心温まるコメディな恋物語。「箱入り息子の恋」の記事は、こちらからご覧ください。 
 

オリジナル・タイトル:고래사냥
旧題名:「鯨とり コレサニャン」
監督:ペ・チャンホ|韓国|1984年|112分|
原作・脚本:チェ・イノ|撮影:チョン・グァンソク|
出演:浮浪者の男(アン・ソンギ)|チュンジャ(イ・ミスク)|ビョンテ(キム・スチョル)|ほか


チュンジャは母親と会って喜んだのち、ビョンテと親分を見送った。さよなら~。
ビョンテは振り返りながら、叫んだ。「春になったら来るよ!」

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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