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映画 「マラヴィータ」  主演:ロバート・デ・ニーロ   監督:リュック・ベッソン

上

 ロバート・デ・ニーロ主演のクライム・コメディ。
 マフィア物のお話ですが、舞台がフランスの片田舎という一風変わった趣向の娯楽映画です。

1‐0 ニューヨークでマフィアの大物だったジョヴァンニ・マンゾーニは、すっかり足を洗い、家族とともに、フランスはノルマンディーの田舎町に引っ越してきた。
 ジョヴァンニ・マンゾーニは、フレッド・ブレイク(ロバート・デ・ニーロ)という偽名を使い、妻マギー(ミシェル・ファイファー)はじめ娘・息子ともども、普通の一般人として生活し始めた。

 実はこの家族、FBIの証人保護プログラムで保護・監視されている。つまりフレッドは、マフィアのファミリーを売ったわけだ。
 だから、ニューヨークの刑務所にいる大物ドン・ルッケーゼは執念深く、フレッドの行方捜査を手下にさせているが、なかなか見つからない。だが、やつらは腐ってもマフィアだ。あらゆる手段を使い、徐々にではあるが捜査の手はフレッドに迫ろうとしている。

 さて、FBIの証人保護プログラムだが、その保護・監視責任者であるFBI捜査官・スタンスフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、フレッド一家と密接に行動している。さらには、一家の真向いの家には2名の捜査官が常時いて、双眼鏡や電話盗聴などで一家を監視している。
 しかし、フレッドとスタンスフィールドは、ニューヨークの時から数えて、かれこれ10年来の間柄らしい。だからか、フレッドは、スタンスフィールドを「スタン」と呼んでいる。互いに相手を知り尽くしていて、親しくもあり敵対関係でもあり。2名の捜査官も、マギーの手料理の差し入れを楽しみにしている。フレッド一家とFBI捜査官3名は、ファミリーに近いそんな関係になっている。

 そして、もうひとつの実は・・・。フレッド一家の引越しはこれが初めてじゃない。実は転々としている。また、その都度、偽名を変えている。
 何故なら、一家はその町に一般人として溶け込もうとするのだが、フレッドとマギーの粗暴さに加えて、娘息子にそれが遺伝していて、一家して問題を起こすこと度々、結局、町に居られなくなってしまう。だから、スタンは苦労する。いつしか、スタンは一家のお守りをしているかのようになっていた。

2‐0 例えば、妻のマギーがスーパーマーケットで買い物中に、ある事でカッとなって店を爆破するのは、以前住んだ町でもあった。
 例えば、フレッドの家の水道水が濁っていて、水道屋を呼ぶが値段を吹っ掛けるのに苛立ってバットで殴打。結局、取水する川が汚れていることが分かり、汚染元の化学メーカーのタンクを爆破。これらを映画はコメディタッチでみせます。見どころです。

 でもなぜか、地元の警察沙汰になりません。コメディだからでしょう、スタンのお力でしょうか。(ま、そういうことは考えないで楽しみましょう。)
 とは言うものの、フレッドの暴力シーンのうち、幾つかは空想シーンでした、(怒り暴発寸前で自制し、実はそうなりませんでした) というのもある。ですが、殺してしまう場面もある。これ、犯罪映画ですから。

 一方、フレッド一家の子たちは、そんな親を見て育ったせいか、賢い。
 娘のベルは、愛に生きることで、忌まわしい境遇を忘れたい。だが、転校初日に生徒たちにレイプされかかって、その1人をテニスラケットでとことん叩きのめした。
 息子のウォレンは、マフィアの素質があって抜け目なく生きている。ケンカは弱いが、校内の人間関係をすばやく把握し、人の強みと弱点を見つけ、それらを利用して利益を得ている。

3-0_20160723135226873.jpg そして、話が三分の二まで来たところで、クライムサスペンスとなってラストへ向かう。
 それは、ウォレンが地元新聞に頼まれて書いた「あること」が発端だった。この新聞が新聞紙(がみ)となって、なぜかニューヨークに渡り、包み紙となって刑務所にいる大物ドン・ルッケーゼの眼にとまった。その「あること」とは、ドン・ルッケーゼにかつてのシーンを思い出させた。フレッドは、必ずこの新聞を発行する町にいる!

 ま、そんなことで、マフィアの追っ手が大勢、ノルマンディーの片田舎の町に現れた。フレッド一家の団結力がものを言う。
 さて、この先、いかに・・・。
 

オリジナル・タイトル:The Family
監督:リュック・ベッソン|アメリカ・フランス|2013年|111分|
原作:トニーノ・ブナキスタ|脚本:リュック・ベッソン、マイケル・カレオ|製作総指揮:マーティン・スコセッシ|
撮影:ティエリー・アルボガスト|
出演:ロバート・デ・ニーロ(偽名フレッド・ブレイク、本名ジョヴァンニ・マンゾーニ)|ミシェル・ファイファー(その妻・マギー・ブレイク)|トミー・リー・ジョーンズ(ロバート・スタンスフィールドFBI捜査官)|ダイアナ・アグロン(フレッドの娘・ベル・ブレイク)|ジョン・ドレオ(息子・ウォレン・ブレイク)|ジミー・パルンボ(ディ・チッコ )|ドメニク・ランバルドッツィ(カプート(ミモ))|スタン・カープ(ドン・ルッケーゼ)|ジョン・フレダ(ロッコ)|


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