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映画 「ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式」   監督ジョー・スワンバーグ

ここ下Drinking-Bddies


 「飲み友以上、恋人未満」、つまり 「友達以上 恋人未満」 はあり得ますと、映画は言っている。
 一組の、そんな男女を中心に、それぞれの恋人、計4人のお話がはじまります。

1-0_201608291334038f4.jpg 台本が無い(らしい)自然な演技に、小気味よい愉快な演出、そして 「友達以上 恋人未満」 越えの微妙な恋愛事情が楽しめます。

ケイトとルークは職場の同僚
1 0 ケイト (オリヴィア・ワイルド)と ルーク (ジェイク・ジョンソン)は、共にクラフトビールの醸造所で働く同僚だ。
 ケイトの仕事は、営業/宣伝で醸造所内イベントなんかも担当していて、なかなかのやり手。
 醸造所の従業員数は10人ちょっとで多くない。社長はじめ、ケイト以外みな男性で、みな醸造の現場仕事をしている。

 ケイトは人付き合いがうまく、職場の誰とも親しいが、とりわけルークとは「友達以上 恋人未満」の関係。お昼のランチも、仕事が終わっての同僚らとの呑み会でも、いつも一緒、じゃれ合っている。

 醸造所内でケイトが主催するパーティがあって、ルークとその彼女、ケイトとその彼氏の4人が集まった。

 ルークの彼女は、ジル (アナ・ケンドリック)という小柄でかわいい子。ケイトは既にジルを知っている。
 ルークとジルは結婚の約束している。愛し合ってるし、何の障害もないが、なんだか互いに次の一歩が踏み出せないでいる、成り行き任せの状態。あるいは一時的なエアーポケットにいて躊躇している、そんな時期のルークとジル。

ケイトと、彼氏のクリス
1-00_2016083016115825f.jpg ケイトの彼氏は、クリスといって音楽(ロック)業界でプロデューサーをしている。真面目過ぎて、ちょっと場の空気が読めない冗談が通じない感じで、大人しい無口な男。ケイトは今回初めて、クリスを皆に紹介した。(この時ジルはちょっとクリスに好印象を持つ)


 この4人が湖畔の別荘へ出かけることになります。(こんな時、人は開放的になる)
 森を歩くというクリスについて行ったジル。
 早くに寝てしまったクリスを置いて、ベッドルームから出て来たケイトを深夜、湖畔に誘ったルークは、火を焚いてふたりで一夜を明かす。(まるで学生の合宿時にありそうなアバンチュール) 
 結局、夜明けに帰って来たケイトにクリスは怒る。結果、帰り道、別れ際にクリスから、別れると言われた。


 ふられたケイトは、その後ヤケッパチになり、同僚とのいつもの飲み会で、いつもより羽目を外し、ルーク以外の男にも馴れ馴れしい。
4-00.png それをよく思わないルーク。翌日も、不機嫌なルークに、ケイトは気遣う。
 気遣ってもらったルークは機嫌が直り、今度はそんな様子を見てケイトは安堵し、そこで気持ちが通じたのか、互いに恋人のよう。
 
 さて次に、脚本は2つのシチュエーションを用意します。
 ジルが短い海外旅行へ行くことになります。
 行くわけは、ルークとの結婚に向けて、自分の気持ちを整えようという理由。そしてジルは、ルークにも同じことをお願いする。帰って来るまでにね、と言ってジルは旅立つ。
 旅立つが、ジルは最近のルークの様子にちょっと異変を感じている(女の六感?)。
 そして一方、ジル自身は、別荘へ行った時、森の中での「クリスとのキス」で自責の念にかられている。ルークの異変は、ひょっとしたら自分がクリスと一緒だったことを良く思っていないからかも、とも思う。

 フリーとなったケイトは、気持ちを切り替えるため転居することになります。
 これを(ひとりで)手伝おうと言うルークも、今、フリーの身。
 さて当日、ふたりは楽しく引っ越し作業を進めるつもりであったが・・・、ふたりの距離が、いつもより、近づき過ぎた。
 ケイトの部屋に着いたルークは感じた。オオ、部屋があまりに散らかってる。ソファーを運び出す時、ルークが手に怪我をするが、ケイトはその血がソファーに着いたことを先に心配した。エエッ。血がこんなに出てんだぜ。
 ケイトは、ルークの怪我で引っ越し戦力が落ちたので、急きょ、職場の男子を呼び出す。その男は、フリーのケイト目当てに気安く喜んでやって来た。会社内ならいざしらず、そんな態度の「職場」同僚が来たことで、ケイトはハッと我に返った。自分の「私的空間」に、ルークと2人だけでいることに、急にとても違和感を感じてしまった。
 そしてケイトは、別人になったような冷たい態度で、追い払うようにルークを帰した。だが、その直後、私はなんてことしたの! ケイトは後悔し自己嫌悪に陥った。

ルークとジル
5-1_2016083015473972a.jpg さて、このあと、ジルは計画より早くに帰国して来ます。なぜ?
 そして、職場でケイトはルークを呼び止めますが・・・・。あとは映画観てください。

ケイトとルーク                  
下 人前でおどける陽気なルークは、実は繊細です。そんなルークの心の様子を、俳優ジェイク・ジョンソンは、おさえの効いた演技で演じます。これが映画を支えます。見どころです。
 ともあれ、ケイトとルークの心の機微(心の変化と推移)を、うまく読み取れると、この映画、いい映画になります。
 
オリジナル・タイトル:Drinking Buddies
監督:ジョー・スワンバーグ|アメリカ|2013年|90分|
脚本:ジョー・スワンバーグ|撮影:ベン・リチャードソン|
出演:ケイト(オリヴィア・ワイルド)|ルーク(ジェイク・ジョンソン)|ジル(アナ・ケンドリック)|クリス(ロン・リヴィングストン)|ほか
【 ジョー・スワンバーグ監督の映画 】 これまでに記事にした作品から。
 (タイトル名をクリックして記事をお読みください)

 「ハッピー・クリスマス
 子育てに多忙な主婦ケリーと、家に転がり込んで来た傷心状態ヤケッパチな義妹ジェニーとの葛藤、そして親しくなって行くお話です。上記「ドリンキング・バディーズ」で、ジル役のアナ・ケンドリックが主役です。
 ジョー・スワンバーグ監督は、マンブルコアの最重要人物のひとりということらしいです。
 マンブルコアとは、アメリカのインディペンデント映画におけるジャンルの1つ。低予算でアマチュア俳優を使い、現代口語的で明瞭に発音されない(普段の会話のような)セリフ、若者の日常をそのまま描く内容が特徴。ゼロ年代を代表する映画ムーブメントとされる。(wikipediaより引用) だそうです。


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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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