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映画 「森浦(サンポ)への道」    監督: イ・マニ

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ノ・ヨンダルとペッカとチョン


 男と男と女のロードムービー。映画はこの3人の道中を喜劇タッチで描きます。

1-0_20161005124115d6d.jpg この登場人物たちは、それぞれに言いたくない重い過去を背負いながらも、その日暮らしの風来坊。
 金は無くても、人と群れなくても、なんとかひとりで生きていける。そんな3人がたまたま出会い、互いの人となりを知るに至り、気ままな旅を共にする。だが、所詮一時の出会い。行きずりの出会いは、まもなく終わりを告げる。
  
 韓国の北の田舎からシーンは始まる。
 道も畑も見分けがつかぬくらいに雪が積もっている。そんな中をノ・ヨンダルという若い男が歩いている。
 そこへ、チョンという中年の男が通りかかる。チョンは、長年帰郷していない森浦へ帰る途中だと言う。ノ・ヨンダルは、金を持っていそうなチョンを頼ろうと彼の後をついて行く。
 とりあえず金が欲しいノ・ヨンダルは、飯屋(兼呑み屋)の女将から聞いた話に乗る。それは、借金を踏み倒して逃げた店の女の子・ペッカを見つけて連れ戻して来れば金を出すと言う。そんなことで、ノ・ヨンダルとチョンはペッカと出会う。
2-0_20161005134202f05.jpg ペッカは自由奔放な女だが、気立てはいい。女将の話はあきらめて、ここから3人の道連れが始まる。

 旅の途中で、村の祭りや葬式にちん入したり、そんなシーンはコミカル。
 あばら家で一夜を過ごす、かがり火の前では、いささかシリアスな展開。
 そのうち、ペッカはノ・ヨンダルを好きになっていく。それを温かく見守るチョン。
 だが、ノ・ヨンダルはペッカの気持ちを知ってうれしいが、いま自分の食い扶持も無いことが、男として情けない。男のメンツがペッカの愛を受け入れない。

 ラストシーン。
 駅に着いた。チョンは森浦への切符を買う。チョンについてとりあえず森浦へ行こうとするノ・ヨンダルだが、躊躇している。
 そこへ、ペッカが現れる。ノ・ヨンダルはソウル行きの切符をペッカに買って渡し、有り金全部を彼女に渡す。ソウルへ行け。
 別れを知ったペッカは、ソウル行きの列車に乗る。

 列車が駅を出たあと、チョンはノ・ヨンダルに森浦行きの切符を渡した。
 2人が乗った列車が去ったあと、ホームの端に立つペッカは、そっとノ・ヨンダルを見送った。ペッカは列車に乗らなかったのだ。

 一方、列車からバスに乗り継いだ、チョンとノ・ヨンダル。
 バスに乗り合わせた男達はこれから港湾に行く出稼ぎだ。ノ・ヨンダルは彼らとともに途中下車して、港へ行くことにした。チョンは故郷の島へ向かうのであった。

 男2人と女1人の韓国ロードムービーに、「鯨とり ナドヤカンダ」がある。この映画でも、向かう故郷は島であった。
 (「鯨とり ナドヤカンダ」の記事は題名をクリックしてお読みください)

  
オリジナルタイトル:삼포가는 길
英語タイトル:The Road to Sampo
監督:イ・マニ|韓国|1975年|95分|
原作:ファン・ソギョン|脚本:ユ・ドンフン|撮影:キム・ドクジン|
出演:ノ・ヨンダル(ペク・イルソプ)|チョン(キム・ジンギュ)|ペッカ・本名:イ・チョムスン(ムン・スク)|



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