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映画 「橋の上の娘」 (フランス映画) 監督:パトリス・ルコント

上

 ラブロマンスのようで、そうでもないラブロマンス。
 キュートで不細工で美人の、ハスキーヴォイスが可愛い女優、ヴァネッサ・パラディでもってる映画です。
 この映画、基本ベースは喜劇仕立てです。(お笑い映画という意味ではないです)
1-0_20161107104933d51.jpg 久々に観ましたが、ストーリーは雑な組み立てです。ですが、見どころ(台詞)は、冒頭のアデル(ヴァネッサ・パラディ)に対するインタビューシーンと、ナイフ投げの曲芸師・ガボール(ダニエル・オートゥイユ)との、橋の上での会話シーンです。(2回あります)

 落ちぶれたナイフ投げの曲芸師・ガボールが、的になる(なれる)女を求めています。
 的になるには、どうともなれという捨て鉢な心境の女がよいわけです。
 そしてガボールにとっては、もうひとつ大事な要件がありました。それは、(恋愛関係ということではなく) 的になる相方と「気」が通じ合うこと、かつペアになることで互いに幸運とツキを招き寄せることができるようになれること。
 なんたって、本当に目隠しして、あるいは的の相方を回転させながらナイフを投げるのですから、突き刺さることがあってもおかしくないわけ。出演のたびに、「運」が必要なのです。
 なぜ、そこまでしてかと言うと、ナイフ投げという種目が時代遅れになった今、そして売れない曲芸師は、危険な興奮でもって、なんとしても興行主にウンと言わせなければ、仕事にありつけないからです。当然、ショウは成功で観客は大喜びです。(ただしバンドエイドは欠かせません)
 さらには、互いに「気」が通じ合い、運とツキを招き寄せたことで、ふたりはカジノで大儲けし、街場の抽選くじでスポーツカーを当てました。

 さて、ガボールがこれ以上は無いという相方・アデルとの出会いは橋の上でした。
 ある夜、彼女はパリはセーヌ川にかかる橋の欄干の外にいました。一方、ガボールはこういう自殺願望の女を求めて、いたるところの橋をチェックしていました。こうしてふたりは出会いました。あとは観てください。

 ちなみに後半部で気になった事。ふたりが別れる原因はギリシャ人の男で、そのあとイスタンブールの街のシーンがあります。映画はフランス目線で語るためか、ギリシャやイスタンブールをエキゾチックに、かつ、いささか蔑視の視線で描いています。


オリジナルタイトル:La fille sur le pont
監督:パトリス・ルコント|フランス|1999年|90分|
脚本・台詞:セルジュ・フリードマン|撮影:ジャン=マリー・ドルージュ|
出演:アデル(ヴァネッサ・パラディ)|ナイフ投げのガボール(ダニエル・オートゥイユ)|

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