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一夜一話の “ 今日はジャズ・ボーカルだよ。 ” ダイアナ・クラールとナット・キング・コール

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 きょうの一枚は、女性ジャズシンガーのダイアナ・クラールの「オール・フォー・ユー (ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ)」。(1995年)
 聴きやすいジャズボーカル。かつ玄人受けもする奥行きがある人。
 ピアノも弾くが、弾き語りレベルの腕前ではない、彼女はジャズピアノ奏者でもある。だから、間奏で弾くきびきびとしたピアノソロが素晴らしい!
 歌声は少々ハスキーボイスで、メリハリある歌いっぷりだが、うるさくない、強弱のコントロールがきいている。ムーディーな曲では色気ある ささやき声で、あなたに吐息がかかる。

 ダイアナ・クラールは、黒人歌手ナット・キング・コール(1919 - 1965)が好きらしい。
 このアルバムは、副題に「ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ」とあるように、 “ナット・キング・コール”トリオが演奏していた曲を集めている。つまり、ナット・キング・コールの選曲センスを、ダイアナ・クラールは好きなんだろう。歌が歌としていきいきしていた豊潤な時代の曲たち。どれも古い曲だが、古臭さを全く感じさせない、ダイアナ・クラールのモダンな感性と演奏で、曲は素晴らしく仕上がっている。
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 ドラム、ベース、ギターをバックにやっているが、ギター伴奏だけで歌う曲もある。どの曲も破たんが無い出来。ただしなぜか12曲目だけが、ダイアナ・クラールはピアノを他人に任せてボーカルに専念している、このピアノ伴奏が唯一、凡庸。あと、ウッドベースが控えめな音量の録音なので、これが聴こえる装置で聴いてね。
 ダイアナ・クラールは、例えば「ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ」といった、ジャズスタンダードを歌うオシャレなアルバムもあるが、私はこの「オール・フォー・ユー」が好きだ。何度聴いても飽きない。


1-2-90.jpg そんなわけで、ナット・キング・コールの「アフター・ミッドナイト」(1956年)を聴いてみる。
 彼もジャズボーカル&ジャズピアノ奏者で、このアルバムはドラム、ベース、ギターをバックに、ゲストにトランペット、アルトサックス、トロンボーン、ヴァイオリンを加えてやっている。
 う~ん、演奏は古さを拭えないが、やはりナット・キング・コールのボーカルがあたたかく魅力的。曲はどれも懐かしさを誘う。下記の収録曲リストに*印をつけたものをダイアナ・クラールも「オール・フォー・ユー」で取り上げている。オリジナルと比べ聴いて、ダイアナ・クラールのモダンな感性を確認できる。
1-150.png ナット・キング・コールの歌声はベルベット・ボイスと言われる艶やかさがある。例えば、美しいストリングスをバックに歌う、スタンダードバラード集1956年の「恋こそはすべて」(LOVE IS THE THING)は、いいアルバムですね。

 時々になりますが、これから、こんな音楽コーナーを始めます! よろしく。



ダイアナ・クラール(1964 - )
「オール・フォー・ユー (ナット・キング・コール・トリオに捧ぐ)」  1995年
DIANA KRALL : 「ALL FOR YOU (A DEDICATION TO THE NAT KING COLE TRIO)」
曲目
1 "I'm an Errand Girl for Rhythm"  (Nat King Cole) – 2:55
2 "Gee Baby, Ain't I Good to You"  (Don Redman, Andy Razaf) – 4:07
3 "You Call It Madness"  (Gladys Dubois, Con Conrad, Russ Columbo, Paul Gregory) – 4:37
4 "Frim Fram Sauce"  (Joe Ricardel, Redd Evans) – 5:01
5 "Boulevard of Broken Dreams"  (Al Dubin, Harry Warren) – 6:27
6 "Baby Baby All the Time"  (Bobby Troup) – 3:36
7 "Hit That Jive Jack"  (John Alston, Campbell "Skeets" Tolbert) – 4:16
8 "You're Looking at Me" (Troup) – 5:33
9 "I'm Thru with Love"  (Matty Malneck, Gus Kahn, Fud Livingston) – 4:26
10 "Deed I Do"  (Fred Rose, Walter Hirsch) – 3:32
11 "A Blossom Fell"  (Howard Barnes, Harold Cornelius, Dominic John) – 5:13
12 "If I Had You"  (Ted Shapiro, Jimmy Campbell, Reg Connelly) – 4:55
13 "When I Grow Too Old to Dream" (Sigmund Romberg, Oscar Hammerstein II) (non-US bonus track) – 4:35

ナット・キング・コール(1919 - 1965)
「アフター・ミッドナイト」 1956年

NAT KING COLE : 「AFTER MIDNIGHT  Nat 'King' Cole And His Trio」
曲目
1 "Just You, Just Me"  (J.Greer, R.Klages) – 3:00
2 "Sweet Lorraine"  (C.Burwell, M.Parish) – 4:33
3 "Sometimes I'm Happy"  (I.Caesar, V.Youmans) – 4:11
4 "Caravan"  (Ellington, Mills, Tizol) – 2:45
5 "It's Only a Paper Moon"  (Arlen, Harburg, Rose) – 3:06
6 "You're Looking at Me" (Bobby Troup) – 4:12
7 "Lonely One"  (Hambro, Heller) – 3:45
8 "Don't Let It Go to Your Head"  (Hadamik, LaVere, Nast) – 3:11
9 "I Know That You Know" (A.Caldwell, V.Youmans) – 2:28
10 "Blame It on My Youth"  (O.Levant, E.Heyman) – 4:06
11 "When I Grow Too Old to Dream" (O.Hammerstein,S. Romberg) – 4:33
12 "(Get Your Kicks on) Route 66"  (Bobby Troup) – 3:41

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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