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一夜一話の “ 今日はソウルのライブだよ。 ”  ダニー・ハサウェイ

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 きょうの一枚は、ダニー・ハサウェイのライブ録音アルバム、「ライヴ」(1971年)。
 なんたって、ソウルのライブ・アルバムでは、ピカイチだ。
 出だしの一曲目、「愛のゆくえ」 "What's Going On"で、あなたは有無を言わさず、熱気むんむんのライブハウスに連れ込まれる。そこは、女の子たちがキャーキャー言ってる、ライブ演奏の真っただ中。
 例えば、キャロル・キングの「きみの友だち」 "You've Got a Friend"。
 ダニー・ハサウェイがエレクトリック・ピアノで弾き始めるイントロのフレーズ、その数拍目で、観客はみな、「あっ"You've Got a Friend"だ!」と察する、その一瞬の気配も伝わってくる。
 客は感情があふれ出し一斉に歌い出す。その客のコーラスに、ダニー・ハサウェイはゴスペル風の合いの手フレーズを歌い、場を盛り上げていく。
 このアルバム、このライブ感がすごく良い。客とステージの距離が近くライブハウスならではの良さがよくでている。

 にぎやかな前半(レコード時代のA面)に比べ、後半(5曲目以降)は少し落ち着いた客を前にして、マニア受けな曲が並ぶ。(ライブ録音した場所が異なる)
  5曲目の"Little Ghetto Boy"では、躍動感あるベースのフレーズがいいね。 次の"We're Still Friends"では、コーネル・デュプリーのギターが抜群。
 そして当のダニー・ハサウェイだが、全曲、のびのび思うままに歌っている。彼が弾くエレクトリック・ピアノは、フェンダーローズじゃなく、たぶんウーリッツァーだ。その少々丸っこい音色にエフェクターをつなぎ、ロータリーエフェクトもわずかにかけて雰囲気を出してる。いいですね!
 ダニー・ハサウェイやバンドメンバーの演奏は、総じてラフで、普段着な演奏。スタジオ録音時の演奏では、きれいに仕上げないといけないが、ここはライブハウスですから、これでいい、この方がいい。 
 A面の「ゲットー」 "The Ghetto"と、ラストの曲はインストゥルメンタル(楽器演奏)が長い。だるく思う向きもあるかもしれないが、身体で聴きましょう。
 古くならないアルバムです。もし、今、ソウルなバンドがライブハウスで、「音楽ビジネス・ライクじゃなく」気ままに演奏できるとしたら、きっとこのアルバムみたく演奏したいでしょう。

ダニー・ハサウェイ : 「ライヴ」 1971年
Donny Hathaway : 「LIVE」
曲目
1 愛のゆくえ "What's Going On"  (Renaldo "Obie" Benson, Al Cleveland, Marvin Gaye) – 5:17
2 ゲットー "The Ghetto"  (Donny Hathaway, Leroy Hutson) – 12:06
3 ヘイ・ガール "Hey Girl"  (Earl DeRouen) – 4:01
4 きみの友だち "You've Got a Friend"  (Carole King) – 4:31
5 リトル・ゲットー・ボーイ "Little Ghetto Boy"  (E. DeRouen, Edward Howard) – 4:29
6 ウィアー・スティル・フレンズ "We're Still Friends"  (D. Hathaway, Glenn Watts) – 5:11
7 ジェラス・ガイ "Jealous Guy"   (John Lennon) – 3:07
8 エヴリシング・イズ・エヴリシング "Voices Inside (Everything Is Everything)"  (Richard Evans, Philip Upchurch, Ric Powell) – 13:40

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やまなか

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
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