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一夜一話の “ 今日はビッグバンドジャズだよ。 ”   ボブ・フローレンスのビッグバンド

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 今日の一枚は、ボブ・フローレンスのビッグバンドの「セレンディピティ18」 というアルバム。
 目の覚めるような演奏とは、まさにこのアルバムのことを言う。とても洗練されたモダンジャズです。

 まずは、ビッグバンドの一糸乱れぬダイナミックさが素晴らしい。
 また、曲が、指揮が実に良い。それはサウンドの表情・演出効果、音の強弱・音色の硬軟、変化するテンポ、そして緊張と緩和の絶妙さ。どの一音一打もまったく無駄がない、素晴らしい演奏。
 ライブで聴いたら、鳥肌がおさまらないだろう。

 各楽器のどの音も、まるで色かたちがあるかのようにはっきり見えて、自由に動き回るその様子が明確に分かる。かつ、そうでいて、全体のサウンドやハーモニーは緻密に計算されている。加えて、バンド内のコール・アンド・レスポンス。そして、そんな中を、曲のあちこちで、ソロ演奏が入る。
 メンバーの誰もが力量があって素晴らしいソロをとる。

 1曲目は、1拍目冒頭から、いきなりサックスが炸裂する。2曲目はボブ・フローレンスの力強いピアノで始まりアップテンポで疾走する。有無を言わせず、このバンドのダイナミックな力を見せつけられる。
 例えば、3曲目、4曲目はスローな曲が並ぶ。
 3曲目の曲は、ボブ・フローレンスによる静謐なピアノトリオで始まるが、途中からテンポがアップしてバンド全体のサウンドになり、爽快なノリが出てくる。身体が勝手にリズムを取りはじめる。
 4曲目は高層ビル最上階のレストラン、灯したキャンドルを前にしてロマンティックナイト・・・そんな感じの曲。でも言っとくけど、安っぽさなんか微塵もないよ。
 5曲目は、またアップテンポだが、力を抜いた疾走感。このノリを出しているのが、ドラムのブラシワーク。オカズを入れるタイミングはさすがのセンス。いいなこの人。そして、このドラムにクラリネットやベースのソロが絡む。
 と、まあ、以上、そんな感じです。アルバムにある曲は全7曲(9トラック)。

 ボブ・フローレンスという人は、ピアニスト、アレンジャー、コンポーザー、コンダクター、ビッグバンド・リーダー、そして教育者。
 彼のピアノは、バンドサウンドの中の、ここぞ!という要所要所で、1音か数音のフレーズを入れる。エリントンやベイシーっぽい。 
 ビッグバンドを主題に取りあげている、2014年のアメリカ映画「セッション」を観ていて、無性にこのアルバムが聴きたくなった次第。 (この映画の記事はこちらからお読みください) 

「Serendipity 18  Limited Edition」
1 Serendipity 18  Composed By – Bob Florence 9:24
2 Sugar  Composed By – Stanley Turrentine 7:52
3 Tres Palabras  Composed By – Osvaldo Farrés, Ray Gilbert 10:31
4 Now Playing  Composed By – Bob Florence 9:38
5 Bimbosity  Composed By – Bob Florence 8:47
6 Evelyn  Composed By – Bob Florence 7:55
E-Motions  Composed By – Bob Florence
7 Part 1 6:27
8 Part 2 8:07
9 Part 3 4:26

Produced By – Bob Florence
Arranged By – Bob Florence

Conductor/Piano – Bob Florence
Trumpets
Steve Huffsteter|Wayne Bergeron|Rick Baptist|George Graham (2)|Ron Stout|Carl Saunders|
Trombones
Alex Iles|Bob McChesney|Charlie Loper|Don Waldrop (Bass Trombone)|
Reeds
Bob Carr (Baritone Saxophone、Contra-Alto Clarinet)|Terry Harrington (Tenor Saxophone、Clarinet、Flute)|Don Shelton (Alto Saxophone(2)、Soprano Saxophone(2)、Clarinet(2)、Flute(2))|Kim Richmond (Alto Saxophone、Clarinet、Flute)|Jeff Driskill (Tenor Saxophone、Clarinet、Flute)|Bob Efford (Baritone Saxophone、Bass Clarinet)|
Bass – Trey Henry
Drums – Dick Weller
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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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