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映画 「セッション」   監督:デイミアン・チャゼル

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 ジャズを教える音楽学校を舞台にする、鬼教師と学生たちとの学園ドラマ。
 そのスパルタ教育は教師のパワハラとも受け取れるが、しかし、鬼教師のテレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)が指導する学生ビッグバンドは抜群のジャズ演奏をする。

1-0_201702082152121b8.jpg アンドリューは幼い頃からドラムを叩いてきた。そして名門のシェイファー音楽学校に入学。
 この学校の授業(ゼミ、演習)は、ビッグバンド演奏の実習という形態をとっている。ゼミ毎にビッグバンドが組織され、担当教師それぞれが指導・指揮する。

 テレンス・フレッチャーは、シェイファー音楽学校きっての教師でスパルタ鬼先生だが、彼の授業(演奏実習)は学生の誰もが憧れる授業であった。そして、彼に認められて彼が指揮するビッグバンドの演奏メンバーになれれば、次に誰もが思うのは、レギュラーメンバーになりたい。
  ある日、アンドリューはテレンス・フレッチャーのバンド実習に呼ばれる。(つまりアンドリューの才能が「一応」認められたことになる。)

 アンドリューは呼ばれた初日から鬼教師のパワハラ洗礼を受ける。
 悔しいアンドリューはその日から、文字通り血の出る練習をする。そして、先輩を押しのけてドラムのレギュラーになれたかに思えた矢先、テレンス・フレッチャーはアンドリューのクラスメイトのライアンも授業に呼び出した。レギュラーの地位に向けてアンドリュー含めドラム演奏者3人の熾烈な競争となった。そして、ついにアンドリューはレギュラーを勝ち取った。
 しかし、これから先、まだいろんなことが起きますが・・・あとは観てください。

 そしてラスト。学校を追放されたテレンス・フレッチャーは、プロのメンバーを率いてカーネギーホールのコンサートに出演しますが、そのドラマーはアンドリューです。
 アンドリューはテレンス・フレッチャー教師のパワハラによって、ドラマーの道を諦めていましたが、彼の誘いで再度スティックを握ることになります。
 しかし、テレンス・フレッチャーの誘いには「裏」があったのです。それはアンドリューへの仕返しでした、しかし・・・・。
 
 シーンの多くは、学内の練習スタジオか、コンサートの演奏シーンです。
 ビッグバンドが演奏する音楽は、シャープな現代的なモダンジャズ。これが楽しめます。

 アンドリュー役のマイルズ・テラーという俳優は、ジャズドラムを本当に叩きます。ピアノやギターなら、俳優が演奏できなくても、映像で騙せるかもしれませんが、ドラムはそうはいかない。マイルズ・テラーは、ジャズをやって来た人なんでしょう。私なら、鬼教師役のJ・K・シモンズよりも、彼を褒めたい。
 パワハラのシーンは、ときに劇画的で興ざめですが、ビッグバンドのサウンドが良いので帳消しというところでしょうか。

2-0_20170208220321516.png 鬼教師が言うこのセリフが気に入りました。
 世の中、甘くなった。ジャズが死ぬわけだ。
 カフェあたりで売ってるジャズのCDが(それを)証明してる。
 (ジャズの世界で)もっとも危険な言葉は、「上出来だ(グッド・ジョブ)」という安易な言葉だよ。

オリジナル・タイトル:WHIPLASH
監督・脚本:デイミアン・チャゼル|アメリカ| 2014年|106分|
撮影:シャロン・メール|
出演:アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)|テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)|アンドリューの父親のジム・ニーマン(ポール・ライザー)|アンドリューの彼女のニコル(メリッサ・ブノワ)|ドラム専攻でクラスメイトのライアン・コノリー(オースティン・ストウェル)|ドラム専攻の先輩のカール・タナー(ネイト・ラング)|ほか

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