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スティーヴ・ライヒのコンサートに行ってきた。  80th ANNIVERSARY 《テヒリーム》

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 とてもいいコンサートだった。
 1936年生まれのライヒは80歳。トークショーの時、会場から Happy Birthday to Youが始まり会場全員が彼を称えた。
 また、ラストの曲「テヒリーム」の演奏が終わったあとは、観客は総立ちでした。

 最初の曲「クラッピング・ミュージック」は、ライヒとコリン・カリーの2人が演奏をした。
 そのコリン・カリーと彼のグループは、ライヒの曲を得意とする演奏家で、キレのある演奏が素晴らしかった。ライヒも彼らの演奏を褒め信頼をおいているようだ。
 「テヒリーム」では、女性4人組のシナジー・ヴォーカルズが加わる。めくるめく万華鏡のような世界が現れた。人間業ではない素晴らしさ、凄い。

 ライヒのトークも良かった。
 現代音楽を次世代へつなげようとする強い意志を表明していた。
 ライヒいわく、「例えばジョン・ケージ(1912 - 1992)などのような、自分(ライヒ)より前の世代の現代音楽を否定し今に至る、私やフィリップ・グラス達、そしてその後に続く現在50~60歳の世代の作曲家達、そして30歳前後の世代。
 この若い世代は、クラシックとポピュラーミュージック(世俗音楽)の境界を自由に行き来する人々だ。自分は、彼らに現代音楽の未来を感じている」と、ライヒは言う。

 そういうライヒも若い頃はコルトレーンに心酔し、そののち、現代音楽を作曲し続けたが、来月のライヒのコンサートでは、コルトレーンの息子がライヒの曲を演奏するらしい。
 最近のライヒの曲は、エレキギター、ベースギター、ドラムセットといった、まさにロックバンドの編成形態で演奏する曲らしい。
 ライヒ80歳にして、クラシックとポピュラーミュージックの境界を行き来する。
 ふと思うに、ライヒの世代は、日本で言えば60年安保世代。あの世代は、恐ろしくガッツある人々が多い。

 私が初めてライヒのコンサートを聴いたのは、2008年の武満徹作曲賞 本選演奏会〈コンポージアム2008〉時に、アンサンブル・モデルン、シナジー・ヴォーカルズを伴って来日した時だった。
 その時はライヒもマリンバを演奏していた。会場は、同じく東京オペラシティ・コンサートホール。その時ホールは若い観客ばかりだった。
 そして今回のコンサート、9年経ったその若い観客があちこちに見受けられた。ライヒも老けたなぁ。
 
[出演]
パーカッションと指揮:コリン・カリー
演奏:コリン・カリー・グループ
演奏:シナジー・ヴォーカルズ
ゲスト:スティーヴ・ライヒ
[曲目]
ライヒ作曲:「クラッピング・ミュージック」(1972) 約3分 スティーヴ・ライヒ、コリン・カリー
ライヒ作曲:「マレット・カルテット」(2009) 約15分 コリン・カリー・グループ
ライヒ作曲:「カルテット」(2013) 約17分 【日本初演】 コリン・カリー・グループ
スティーヴ・ライヒのトークショー (聞き手:前島秀国/通訳:久野理恵子)
ライヒ作曲:「テヒリーム」(1981) 約30分 コリン・カリー・グループ、シナジー・ヴォーカルズ
[会場]
東京オペラシティ・コンサートホール
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