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映画 「ミニー&モスコウィッツ」  監督:ジョン・カサヴェテス

上

 1970年代、特にその前半に製作された映画のなかに、独特の風合いのリアリティを持つ映画がある。

1-0_201706091309353ff.png 本作もそうだ。
 登場人物はみな、臆面も無く自我丸出しで、愚かで、そして圧倒的に、人として強い。
 そして同時に弱い。
 その、人の弱み、つたなさを表わすにあたって映画は、飾らず盛らず、ためらいなくありのままに弱みを表わそうとする。
 愚直に生きようとする人々を、映画は応援する。
 加えて、観る者が感じる、映画のざらついた手触り感は、1970年代はモノに重さがある、アナログ全盛の時代だからだ。

 話はミニー(ジーナ・ローランズ)と、モスコウィッツ(シーモア・カッセル)のラブストーリー。
 ロサンゼルス郡立美術館に勤めるミニー(ジーナ・ローランズ)は、独身で一人住まい。
 人付き合いが下手で、何でも話せる話し相手は、職場の年配女性。彼女も独身だ。
 ミニーはひとりでいると心が乱れる。愛が欲しい。
 不倫相手の彼はいるが、愛はもう終わっている。

 モスコウィッツはレストランの駐車場付きのサービス係り。
 最低限の収入だが、そんなことを気にしない気楽に生きる男。
 そんな彼が、ミニーに一目惚れ。
 だが、ふたりの愛は、そう簡単には進まない。住む世界が違い過ぎる。

 ふたりの愚直さが、喜劇になって行く。
 監督自身の結婚経験を盛り込んだ作品とのこと。
 
オリジナルタイトル:Minnie and Moskowitz|
監督・脚本:ジョン・カサヴェテス|アメリカ|1971年|114分|
撮影 アーサー・J・オニッツ、アルリック・エデンス、マイケル・ディー・マルグリーズ|
出演:ミニー(ジーナ・ローランズ)|モスコウィッツ(シーモア・カッセル)|ヴァル・エイヴァリー|キャサリン・カサヴェテス|エルジー・エイムス|レディ・ローランズ|ジョン・カサヴェテス|

◆これまでに記事にした映画から。

【ジーナ・ローランズ出演の映画】
グロリア」(監督:ジョン・カサヴェテス)、「ナイト・オン・ザ・プラネット」(監督:ジム・ジャームッシュ)

【シーモア・カッセル出演の映画】
イン・ザ・スープ」(監督:アレクサンダー・ロックウェル)


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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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