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一夜一話の “今日はジャズピアノトリオだよ“ ユリ・ケイン

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 今日の一枚は、「BLUE WAIL」。ジャズピアニスト、ユリ・ケインがドラムとベースを従えたトリオのアルバムだよ。

 古今東西ありがちなジャズピアノトリオの演奏フォーマットを、ほどよく逸脱している鋭利なセンスが聴きどころ。
 定型的なジャズサウンドに飽いている輩には、グッと来るアルバムです。

 演奏内容は、緊張と緩和がうまくコントロールされていて、サウンドの表情が豊か。また、1曲の演奏時間が総じて短く、スカッと終わる。いさぎよい。


 ピアノトリオの伝統的様式を逸脱していると、まず感じるのは、ドラム。
 たぶんにユリ・ケインのピアノにインスパイアされている結果だ。
 やたら手数が多いドラムだが、不思議にうるさくない。それは太鼓の鳴りをデッドにチューニングしてあって、かつハイハット、シンバルも派手じゃなく繊細な鳴りのものを選んでいるから。
 一方、アコースティックベースは、奇をてらわずオーソドックスに4ビートを維持し、やんちゃなピアノとドラムの面倒をみながら、トリオの底辺を支えている。

 さて、ユリ・ケインのピアノは、意外に綺麗な音色を出す。
 よってスローなバラードでは耽美である。しかし、アバンギャルドなフレーズではエッジの効いた力強いピアノになる。
 また、ブルー・ノート・スケールも忘れてはいない。
 収録曲のいくつかに出てくるドラムやベースのソロ部分で、ユリ・ケインの控え目なバッキングが独特でかっこいい。
 つまり総じて、ユリ・ケインのピアノはとても独創的なスタイルだ。あたりまえだが、これがこのアルバムの肝である。
 
 本アルバムを聴くにあたっては、まずは1曲目の、ユリ・ケインのピアノソロでぶっ飛びたい。
 演奏曲は「ハニーサックル・ローズ」。ファッツ·ウォーラーの作曲(1929年)で、数々の女性ジャズシンガーが歌った曲。
 これを前衛的に気ままにプレイする。うう、GOOD! (アルバムのラストは別テイク)
 2曲目からはトリオの演奏が続く。以下、ご随意にどうぞ、お楽しみください。

「BLUE WAIL」  (Winter & Winter 910034-2)  1998年

1 Honeysuckle Rose (Written-By – Fats Waller)  4:03
2 Loose Trade  5:33
3 The Face Of Space  6:21
4 Digature Of The Line 4:55
5 Blue Wail  8:35
6 Stain  5:48
7 Sweet Potato  9:19
8 Bones Don't Cry  5:15
9 Poem For Shulamit  4:45
10 Fireball  3:37
11 Honeysuckle Rose (Written-By – Fats Waller) 4:14

Piano, Producer – Uri Caine|Bass – James Genus|Drums – Ralph Peterson Jr.|

Producer – Joe Ferla, Stefan Winter

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やまなか

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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