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一夜一話の “今日はボサノバかな?” 三宅純とアート・リンゼイ

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 今日の一枚は、三宅純の「Innocent Bossa In The Mirror」というアルバム。(2000年)

 部屋にひとり、ぼんやりしている時
 遠くに聞こえる街のざわめきを聞いているのも悪くはないが
 自分だけのこんな時に、「静かな音楽」を聴くのも手だ。

 真夜中や早朝や夕暮れ、目の前の風景と、心の中の風景とが織りなす、切ない儚さ。
 こんな時に聴くといいかもしれない。


 このアルバム、読書を妨げないと感じるなら、イージーリスニングと思えなくはない。
 だが、作り手はリラクゼーションの立ち位置にいない。
 けだるい中にも、経験したことのない軽い緊張が持続する、前衛的なサウンドだ。
 三宅純という人はサウンド・クリエイター、あるいは作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、楽器演奏者。
 
 アルバムを通して印象的なのは、ボサノバの4曲。(下記曲目の1、2、7、9)
 ボサノバに不可欠なアコースティックギターと歌、これに吟味された大人しいパーカッションとベース。
 そして三宅純の涼しげなピアノの単音メロディ。
 くわえて、これらのサウンドの隙から聴こえて来る、三宅制作のサンプリングされた音(主にシンセサイザー系の各種凝った音色)。

 そのほかの曲も良い。10曲中6曲がアート・リンゼイとの共作。(アート・リンゼイはギタリスト、歌手、プロデューサー、作曲家)
 2、7、8の曲はアートリンゼイがけだるく歌う。
 彼が奏でるエレキギターを使ったノイズも、いつもの通り、控えめに控えめに小さな音で入る。

 アルバムの全10曲、どれも静かな音楽です。(歌詞はすべてポルトガル語らしい)
 ただしラストは余計だった。たぶん好きな歌なんだろうけれど。

 以前ブログで取り上げた映画「プープーの物語」のオリジナル・サウンドトラック(1998年)は、三宅純の作だった。
 この映画の記事は、こちらからどうぞ。

「Innocent Bossa In The Mirror」 (2000年)
01. [Cai Nessa]  Jun Miyake/Arto Lindsay
    Vinicius Cantuaria (Vocal, Acoustic guitar, Percussion), Jun Miyake (Piano, Fender rhodes)
02. [Gaiato]  Jun Miyake/Arto Lindsay
    Arto Lindsay (Vocal), Jun Miyake (Piano), Vinicius Cantuaria (Acoustic guitar, Percussion)
    Masahiro Itami (Electric guitar scratch), Peter Scherer (Loops)
03. [Lista De Praias]  Jun Miyake/Arto Lindsay
    Jun Miyake (Piano, Fender rhodes, Samples), Vinicius Cantuaria (Acoustic guitar, Percussion)
    Arto Lindsay (Voice), Dairo Miyamoto (Bass clarinets, Wood blocks), Hitoshi Watanabe (Cello)
04. [Trejeitos]  Jun Miyake/Arto Lindsay
    Zeno Ishida (Vocal), Jun Miyake (Piano, Flugelhorns, Samples), Arto Lindsay (Chorus)
    Vinicius Cantuaria (Acoustic guitar, Percussion), Masahiro Itami (Steel strings guitar)
    Hitoshi Watanabe (Electric bass), Tomo Yamaguchi (Percussion)
05. [Titia Inocencia]  Jun Miyake
    Jun Miyake (Piano, Fender rhodes, Samples), Arto Lindsay (Electric guitar)
    Vinicius Cantuaria (Acoustic guitar, Percussion), Dairo Miyamoto (Alto flute)
    Hitoshi Watanabe (Acoustic bass), Tomo Yamaguchi (Percussion)
06. [Creamy Thighs]  Jun Miyake
    Jun Miyake (Flugelhorn, Samples), Vinicius Cantuaria (Percussion), Masahiro Itami (Acoustic guitar)
    Hitoshi Watanabe (Electric bass), Peter Scherer (Pads)
07. [A Lua Pela Grade]  Jun Miyake/Vinicius Cantuaria/Arto Lindsay
    Arto Lindsay (Vocal, Electric guitar), Vinicius Cantuaria (Acoustic guitar)
08. [Tres]  Jun Miyake/Arto Lindsay
    Arto Lindsay (Vocal, Electric guitar), Jun Miyake (Fender rhodes, Samples)
    Vinicius Cantuaria (Acoustic guitar, Percussion), Hitoshi Watanabe (Acoustic bass)
    Dairo Miyamoto (Cymbals)
09. [Giraffe In Green]  Jun Miyake
    Jun Miyake (Piano, Fender rhodes, Samples), Vinicius Cantuaria (Acoustic guitar, Percussion)
    Hitoshi Watanabe (Acoustic bass)
10. [As Tears Go By]  Mick Jagger/Keith Richards/Andrew Oldham
    Vinicius Cantuaria (Vocal, Acoustic guitar), Jun Miyake (Flumpet)

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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