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一夜一話の “今日はメンフィスソウルだよ” デニス・ラサール

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 今日の一枚は、ソウルシンガー、デニス・ラサールのデビュー・アルバム「Trapped By A Thing Called Love」。(1972年)
 こんなにも上質なソウル・ミュージックがあることに感謝したい。
 
 デニスの持ち味は、バラードやゆるいミディアムテンポの歌にある、何とも言えない良さ。
 もちろん、少しアップテンポの曲では、ドライブの効いたグルーブ感がある。気が付けば身体でリズムをとっている。

 総じて言えば、滋味があって音楽の角が丸い。
 先鋭的な派手さはないが、何か温かな余裕を感じる。悪く言えば地味。
 でも、ソウルミュージックがほんとに好きな人には、このデニスの音楽のノリは、たまらないだろう!ファン冥利に尽きる。

 デニスは与えられた曲を歌う単なる歌手ではない、ソングライターでもある。収録11曲中、8曲を手掛けている。どれもいい曲だ。 
 彼女は、メンフィス・ソウルミュージックの著名レコードレーベルHi Recordsの名プロデューサー、ウィリー・ミッチェルをパパ・ウィリーと呼んで慕っていた。
 そんなことでデニスは、デトロイトのWEATBOUND Recordsに所属しているにもかかわらず、パパのもとで、この1stアルバムを製作したらしい。

3_20170930214751498.jpg さて、WEATBOUNDで時を過ごしたのち、デニスはABC Recordsに移籍。
 移籍後の3枚目のアルバムが、この「Under The Influence」。(1978年)
 時はディスコ・ミュージックと呼ばれた耳障りの良いメロディにリズムを強調した音楽ブームのさなか。
 ジャケットデザインはオシャレになってデニスも別人の様。
 アルバムのプロデュースはデニス自身がやっている。しかし収録曲のほとんどに私は興味が持てない。
 辛うじてB面ラストの2曲だけが、デニスの持ち味らしい歌だ。
 このデニスに限らず、1970年代後半になって、ソウルミュージックの素晴らしさは、残念ながら終わってしまったようだ。

 ちなみに、ジム・ジャームッシュ監督の映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(2013年)に、「Trapped By A Thing Called Love」の曲がシングル盤から流れるシーンがある。この映画については、こちらからお読みください。

Trapped By A Thing Called Love  Westbound Records ‎– WB 2012 (1972年)
A1 Trapped By A Thing Called Love  2:36
A2 Now Run And Tell That  3:19
A3 Heartbreaker Of The Year  2:48
A4 Good Goody Better  3:19
A5 Catch Me If You Can  3:03
B1 Hung Up, Strung Up  2:37
B2 Do Me Right  2:50
B3 The Deeper I Go (The Better It Gets)  2:23
B4 If You Should Loose Me  2:37
B5 Keep It Coming  2:32
B6 It's Too Late   3:10
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