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映画「川の底からこんにちは」 主演:満島ひかり  監督:石井裕也

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 「どうせ、私は中の下」だしと言い、何事もはなから「しょうがない」と諦め、流されるままに生きて来た佐和子(満島ひかり)。
 しかし映画後半、佐和子の、開き直っての大進撃に、スカッとするお話。
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 佐和子は、家出のついでに、高校の先輩を引っかけて駆け落ち。
 東京へ出て、はや5年。
 この間、愛に恵まれず、先輩含め4人の男に次々に捨てられ、今は派遣でOL、独り住まい。
 5人目の男は職場の正社員、健一(遠藤雅)で、彼はバツイチ子供一人付。
 佐和子に結婚の意思はないのに、健一は娘に、佐和子のことを「新しいお母さん」と言っている。

 父親が入院したという知らせが佐和子に来た。良くないらしい。
 叔父は、見舞いを期に、実家に帰って来いと佐和子に言う。
 母親は既に他界していて、父親は一人でいる。
 
 佐和子の実家はシジミを販売している自営業。
 近くの湖から採れるシジミを漁師から買い上げ、パックに詰めて出荷する。
 出荷作業の工場には10数人のおばちゃんが働いていて、みな漁師の主婦。
 だけど実家の商売はまったくの右肩下がりの廃業寸前。

2-0_20171215102349ad9.png 健一は突然会社を辞めて、佐和子の実家へ子連れで行くと、ある日出し抜けに佐和子に言った。ハッ?私、聞いてないし!
 佐和子はこの5年、一度も実家に帰ってない。帰らない帰れない事情がある。
 それは父親に対する嫌悪感。工場の女を家に連れ込んだ現場を見てしまった。まだ多感の年ごろだった。

3-0_20171215102751d63.jpg しかし、ま、とにかく、佐和子と健一親子は実家に帰ってきた。見舞いもした。
 叔父だけは佐和子を気遣うが、周囲の視線、とりわけシジミ工場のおばちゃん達は、佐和子は父親を捨て駆け落ちした女だ言い、冷たい。

 そんななか、こともあろうに健一が工場の女と駆け落ちする。女は工場で唯一若い女、佐和子の同窓。

 このことが佐和子の心のスイッチをオンにした。ここから佐和子の人生、ヤケッパチの大進撃が始まった。
 私が商売を立て直す!
 思いもよらぬこの気迫に父親もおばちゃん達も、佐和子に惚れた。
 あとは観てのお楽しみ。

 いい映画です。娯楽作品に仕上がっています。

監督・脚本:石井裕也|2009年|112分|
撮影:沖村志宏|
出演:木村佐和子(満島ひかり)|新井健一(遠藤雅)|新井加代子(相原綺羅)|木村忠男(志賀廣太郎)|木村信夫(岩松了)|遠藤進(菅間勇)|塩田敏子(稲川実代子)|塩田淳三(猪俣俊明)|村岡友美(鈴木なつみ)|斎藤響子(牧野エミ)|月島さん(工藤時子)|杉山さん(安室満樹子)|中島さん(しのへけい子)|江口さん(よしのよしこ)|高木正樹(並樹史朗)|サユリ(山内ナヲ)|モトカ(丸山明恵)|腸内洗浄スタッフ(目黒真希)|川上良男(森岡龍)|ギャル(廣瀬友美)|医者(潮見諭)|保育園の先生(とんとろとん)|

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
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