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映画特選:アナーキーにぶっ飛んでいくコメディに乾杯!(日本映画編)

 荒唐無稽で波乱万丈なコメディ。
 一度はこんな映画を作りたい、遊んでみたい、そんなことを思う監督がいるんです。
 もちろん、そんな映画を自分の持ち味とする監督もいる。
 あるいは、若かった、だから、やれました的な監督もいた。

 どれも一夜一話の特選映画です。
 これまでに掲載してきた映画から厳選した33本
 そのうち、ここに9本並べます。
 いやいや、33本のすべてを見たい方は、こちらから

写真
「穴」
監督:市川崑 (1957)
京マチ子、船越英二、山村聡

アップテンポなコメディ。1957年製作
の映画だが、今も新鮮!
コメディなセリフは、よく吟味されて
いて、言葉の奥行きを感じさせつつも
軽く滑らか。時にズバリと言うが、決
して重くならない。セリフが飛び交う
シーンは、緊張と緩和を持ち前のリズ
ムに乗せて勢いよく語ってくる。
ストーリーは、波乱万丈な人間模様を
描きながら、アウトローで向こうっ気
の強いフリー女性ジャーナリストの冒
険物語。
写真
「イン・ザ・プール」
監督:三木聡 (2005)
オダギリジョー、松尾スズキ、田辺誠一

この馬鹿馬鹿しいコメディに、付いて
行けるかどうかが、いい映画と感じる
か、つまらんアホくさと感じるかの分
水嶺。
あるいは、オダギリジョーに、あんな
役させるの?が分水嶺かも。
あるいは、原作は原作、映画は映画と
して、別なものとして切り分けて楽し
めるかどうかが、分水嶺。そんな映画
です。
物語はメンタルヘルスケアが必要な人
が増えてますテナ話です。精神科医も。

写真
「ウルトラ ミラクル ラブストーリー」
監督:横浜聡子 (2009)
松山ケンイチ、麻生久美子

超・奇蹟的なラブストーリー。ただし、
この映画、結構、荒唐無稽ですので、
ご注意を。
生まれつき精神障がいを持つ青年と、
東京から流れて来て保育園に勤め始め
た町子先生。青年は町子先生と出会い、
いっぺんで一目ぼれ。
彼は、いつもの能天気さで、積極的に
町子先生に接する。
これに対し、一歩も二歩も引く先生で
あった。さてこのお話、どう展開する
のやら・・。

写真
「億万長者」
監督:市川崑 (1954)
久我美子、山田五十鈴、木村功

極上の喜劇映画です。
アナーキーでトンガってますが、しっ
かりとした娯楽映画です。
東京がまだ戦災から復興しきれていな
い頃の話。あばら家に住む一家に税務
署の若い職員が納税の催促に来るので
すが、とても催促できない状況。
加えて原爆を開発する女、賄賂の密談
を暴露する赤坂芸者の話が絡み合い、
話は思わぬ展開になります。
俳優たちが皆、喜々として演技してい
る。これが一番の見どころです。

写真
「音曲の乱」
監督:林海象 (1992)
佐野史郎、東京スカパラ、鰐淵晴子

時は現代だが、まだ徳川の天下。
そう、江戸幕府が390年続いているSF。
佐野城の城主はバカ殿で、その上、無
類の女好き。
城下町のあちこちにキャバレーやSM
クラブがあって、千両箱を小脇に抱え
た殿は毎日、こんな店で過ごしている。
そんな折、南蛮渡来の音曲が殿の耳に
聴こえ始めた。これは妖術だ!
さっそく音術の忍び七人衆が呼び集め
られた。それぞれ得意の楽器を武器と
する、手練れたちだ。そして世は乱に。

写真
「亀は意外と速く泳ぐ」
監督:三木聡 (2005)
上野樹里、蒼井優、伊武雅刀、嶋田久作

夫の海外単身赴任で1人ポツンと毎日
を送る主婦・片倉スズメ(上野樹里)
のお話。
これは実話なのか、それとも暇を持
て余す女の誇大妄想なのか。
話は、てんでばらばら無秩序に破天荒
に展開するおバカな話なので、アホら
しくて途中で投げ出す人もいるかも。
とにかく、スズメは募集広告を見てス
パイになった。
スズメは先輩のスパイ達と行動を共に
しだすのだが・・。

写真
「川下さんは何度もやってくる」
監督:いまおかしんじ (2014)
水澤紳吾、佐藤宏、櫻井拓也

生活は貧しく頼り甲斐いないが、仲間
に思いやりある、あったかい男たちの、
おバカで物悲しい喜劇映画です。
先輩の川下の通夜。なんと先輩が棺桶
から、むっくり起き上がった。
そんなことで始まるこの映画、30代後
半の男三人のショボさを愛情持って
描いている。
とりわけ、川下役の佐藤の怪演ぶりは
最高だ! この人の演技は、映画撮影
の枠に収まらない。そして、セリフの
数より豪快な笑いのほうが多い。

写真
「教祖誕生」
監督:天間敏広 (1993)
萩原聖人、北野武、岸部一徳

北野武原作の映画。ちょっとひねくれ
た喜劇です。
いかがわしい教団が徐々に大きくなる
過程で、新たな教祖が誕生する話。
信者獲得はビジネスで、収益がないと
教団の繁栄はない。街で拾った老人を
教祖に仕立てたが、図に乗ってきたの
でクビにした。
しかし教祖は必要不可欠だ。司馬(北
野武)は高山(萩原聖人)に「教祖」
をやれと命じる。まるで人事異動に近
い感覚だ。


写真
「空気の無くなる日」
監督:伊東寿恵男 (1949)
深見泰三、花沢徳衛、河崎竪男

ハレーすい星の接近で村中が大騒ぎ、
というお話です。舞台は富山の村。
空気がなくなる!
すい星が接近して来て、その引力で地
球の空気が吸い取られてしまう。
空気がなくなるのは5分間らしい。
ある人が考えた。タイヤチューブ内の
空気を吸えば、5分間は凌げる。
一方、校長は生徒を校庭に集め、さっ
そく始めたその訓練は、洗面器に水を
はって顔をつけ、できるだけ息を止め
る訓練だった。


どれも一夜一話の特選映画です。
 これまでに掲載してきた映画から厳選した33本のうち9本、ここに並べました。
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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めてはや9年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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