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映画「雨上がりの駅で」  監督:ピーター・デルモンテ

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 ローマに住む、人よりとても多感な女の子コラが、ある老人の気ままな外出(認知症による徘徊)を見守ることになり、これが2人の小旅行となったロードムービーな、お話。

 老人の名は、コジモ(ミシェル・ピコリ)といって元大学教授。とても真面目で無口な人。
 19歳のコラ(アーシア・アルジェント)は、以前からコジモの娘のアダ夫人に雇われて、犬の散歩のアルバイトをしていたが、ある日夫人から「父コジモの外出に付いて行って、そっと後ろから見守ってくれ」と頼まれ、携帯電話を渡された。(アダ夫妻は共稼ぎで父の面倒が見切れない)

 コラは夜は大きなバーでバイトをしていたが、多分バイト料がバーより良かったんだろう、次第にコラはアダ夫人からのバイトに専念しだし、ローマの街を歩き回るコジモ老人の後を追うことが日課となっていった。

1-0_201807252021574f8.jpg そんなある日の朝、コジモ老人は駅に向かい切符を買い列車に乗った。慌てたコラは無賃乗車。(手元に金がない)
 ここから、コラとコジモ老人との、付かず離れずの道中が始まる。
 コジモ老人は途中駅で列車を乗り換えローカル線へと進む。コラはアダ夫人へ携帯電話で連絡をとりつつ後を追う。
 今度は列車を降りて歩き出す。ホテルに宿泊するかと思ったら、その夜に出て行ってしまう。コラは振り回される。 

2-0_20180725202344ceb.jpg コジモ老人はある目的を持って行き先を決めているようだが、何かのタイミングでそれを忘れてしまい、また別の行動をとる。
 時をみてコラは無口な老人に少し話しかけ始めるが、老人はコラを忘れてしまう。
 それでも少しずつ、2人の間にあうんとでも言うべき意が通じ合い、そろって歩き始めるのだった。

 映画は老人とコラを対象的に描く。
 認知症のこの老人は、常識を逸脱はするが、何物にもとらわれない自由人。
 一方のコラは世間との関係を煩わしく思い、周りとの関係をぎすぎすさせている女の子。傷つきたくないと自分の心に厚いガードをかけている。
 だがコラは次第に、ほんの少しだがコジモ老人が発するオーラとでもいうべきものに影響されてか、心が穏やかになっていくようでありました。
 
 エピソードには、コラの突発的な入水自殺(未遂)や、何かの精神的ダメージから立ち直ろうとする田舎住まいのコラの兄(兄もコジモ老人に会い彼を見捨てておけなくなる)、それとアダ夫人の夫の浮気、この3つの話題が挿入されています。
 これまでに何回か観てますが、今回も最後まで観てしまいました。そういう映画です。

オリジナルタイトル:Compagna di Viaggio
監督:ピーター・デルモンテ|イタリア|1996年|104分|
原案:ピーター・デルモンテ、マリオ・フルツナート|脚本:ピーター・デルモンテ、グローリア・マラテスタ、クラウディア・スバリジャ|撮影:ジュゼッペ・ランチ|
出演:コラ(アーシア・アルジェント)|コジモ老人(ミシェル・ピッコリ)|アダ夫人(シルヴィア・コーエン)|ほか

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