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一夜一話の “今日はソウルだよ” アレサ・フランクリン (2)

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 アレサが死んだ。
 亡くなったとか逝去とか、そんな言い方は何か、よそよそしい。
 76歳、今どき若いよ。まだまだ歌えたのに。


 アレサ・フランクリンのアルバム、良いのは色々あるけど、今日は1973年の「Hey Now Hey」。(当時アレサ31歳)

1-3_20180830093545218.jpg 選んだワケは、ふたつ。
 一つ目は、アレサがエンジェルになっているから。
 (アルバムを開くと、右のイラストが現れて、右端に白い翼のアレサがマイク持って立っている)
 それと、もうひとつのワケは、このアルバムのサウンドが、ソウルファンの評価が高い、60年代のアレサから逸脱してるから。

 たぶん、本人的には、1967年の大ヒット曲「リスペクト」などの、それまでのソウルサウンドを、いつまでも後生大事に歌っているわけにもいくまい。
 「リスペクト」の試聴 https://www.youtube.com/watch?v=6FOUqQt3Kg0
 新境地を求めていたと思う。

 アトランティックも模索してたんだろう。
 この「Hey Now Hey」というアルバムのプロデュースは、アレサとクインシー・ジョーンズ。
 次から試聴できる。(いつも思うが、パソコンで聴くと、どんな歌もウスッペラに聴こえて残念)
 https://www.amazon.co.jp/Hey-Now-Aretha-Franklin/dp/B0000033G0

 前知識や固定概念抜きで、じっくり聴くとね、アレサの歌・ピアノはもとより、バック演奏とアレンジも上出来で、総じてアルバムの完成度は高い。
 アレサの、メロディの崩し方、緊張と緩和、間のとり方入り方などなど、あまたのソウルシンガー達から抜きん出たその歌いっぷりは、さすがで、健在です。

 ただ、このアルバム、不人気だったらしい。
 アルバムに納められた曲は、スウィートなソウルを中心に、ビッグバンドジャズ風やニューオリンズ・ソウルもあって、まとまりが無いと言えば、その通り。
 また、(当時の)ナウいミュージシャンの演奏に乗ったスウィートさは、これはアレサが歌うソウルじゃないと思われたんだろう。
 でもアレサは、ちゃんと“アレサならでは”にソウルフルに歌ってんだけどね。例えばベースも、なかなかソウルなベースラインを弾いてんだけどね。
 しかし、そのトータルなサウンドから聴こえる印象が、どうも60年代好きソウルファンには嫌われたかもしれない。

 今から思えば「Hey Now Hey」は、翌年1974年のアルバム「Let Me in Your Life」へ至るまでの、道のり途中の作であった。
 (この「Let Me in Your Life」は以前、記事にしました。 こちらから、どうぞ) 

 ちなみに、ジャズテイストの曲でアレサが弾くピアノソロなんか、彼女、楽しんでるよ。

「Hey Now Hey (The Other Side of the Sky)」

【Track listing】
"Hey Now Hey (The Other Side of the Sky)"  (作曲Aretha Franklin)
"Somewhere"  (作曲Leonard Bernstein, Stephen Sondheim)
"So Swell When You're Well"  (作曲James Booker, Aretha Franklin)
   ★James BookerはニューオリンズのソウルR&Bの楽しい人。
"Angel"  (作曲Carolyn Franklin, Sonny Sanders)  ★Carolyn Franklinはアレサの妹。
"Sister from Texas"  (作曲Aretha Franklin)
"Mister Spain"  (作曲Carolyn Plummer)
"That's The Way I Feel About Cha"  (作曲Bobby Womack, Jim Grisby, Joe Hicks)
"Moody's Mood"  (作曲James Moody, Jimmy McHugh, Dorothy Fields)
"Just Right Tonight"  (作曲Aretha Franklin, Avery Parrish, Buddy Feyne, Quincy Jones, Robert Bruce)
"Master of Eyes (The Deepness of Your Eyes)"  (作曲Aretha Franklin, Bernice Hart) ★LPには無い曲

【Personnel】
Aretha Franklin – vocals (All tracks), piano (tracks 2-3)|Willie Bridges, Charles Chalmers – saxophone|Tommy Cogbill, Jerry Jemmott – bass guitar|Roger Hawkins, Richie Pratt – drums|Wayne Jackson – trumpet|Jimmy Johnson – guitar|Andrew Love, Floyd Newman – saxophone|Spooner Oldham – keyboards|Phil Woods – alto saxophone on "Somewhere"|Joe Farrell – tenor saxophone on "Angel", flute on "Mister Spain"|Billy Preston – piano on "Just Right Tonight"|

これまでに掲載したポピュラー音楽の記事は、こちらから

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やまなか

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めてはや9年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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