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映画「マチルド、翼を広げ」  フランス映画  監督:ノエミ・ルヴォウスキー

上2
小学校の三者面談に呼ばれて学校に来た母親は、担任の先生を前にして、なぜ自分がここに来たかのかを思い出せない。
先生の背後の窓の外に、鳥の巣が見えると、母は喜び、娘のマチルドに指し示す。


★    ★     ★

 監督自身の少女時代を元にして、話せるフクロウを登場させるなどファンタジー色を織り交ぜての、自伝的なドラマ。
 監督は、主人公の少女、マチルドの母親役もこなしている。

 さっそく、予告編を観てみよう。

 パリに住むマチルドは母親と二人暮らしだ。
0_20190329221118b1e.jpg 母親には、精神障害がある。(娘を身ごもった頃に発病したようだ)
 ふらっと街に出た彼女は、時々一人で奇行を繰り返すが、そのたびに、帰宅後ベッドで自身の障害に嘆き悲しむのである。
 こんな母親を、なんの偏見もなく温かく見守るのが娘のマチルド。
 時に友達の様に、時に親のような大きな愛で、母親を包むマチルドであった。

 そしてもうひとり、遠くからではあるが母親を見守る男がいた。
 離婚しているが、マチルドの父(マチュー・アマルリック)である。

 母親の奇行、それは例えば、ショッピングモールでウェディングドレスを買い、それを着て雨の中、ずぶ濡れになりながら街をさ迷う。
 クリスマスイヴの夜、彼女は終電に乗り車庫まで乗って警察のお世話になって深夜、帰宅。その間、マチルドはイヴの料理をし、母へのクリスマスプレゼントも用意していた。
 小学校の発表会、マチルドは合唱部に入っていて、独唱も披露するが、来ていた母はいきなり壇上に上がり、娘に寄り添い、発表会が中断する。しかし先生とマチルドの機転で、マチルドは母を連れ出し、にこやかに家へと連れ帰った。
 マチルドが何も知らず学校から帰ると、母は今から引っ越しだという。いくつものカバンにありとあらゆるモノを詰め込んでいる母。
 いきなりの引っ越しを母は数時間でこなしている。
 そしてタクシーで移転先に着き、この家だという、そのドアをノックすると、住人はいぶかしい目でふたりを見つめるのであった。

0-1_2019032922183488c.jpg そんななか、ついに父は元妻に相談した、病院へ行くかと。
 彼女は納得し、郊外にある大きな精神病院へ入った。母は愛する娘とも、夫とも一緒に暮らせない‥。
 
 映画の宣伝は、話のファンタジー色を強く押し出しているが、もうひとつの話の柱は、自覚する精神障害の悲しみについてであります。じーんと伝わってきます。それと、この母の見識の高さを見逃してはいけない。

 認知症の母を持った私には、いささかではありますが、身に覚えのある事柄が映画に見いだせました。
 つまり、この映画は、そんなに向こう側の出来事ではないのです。
 

オリジナルタイトル:DEMAIN ET TOUS LES AUTRES JOURS
監督:ノエミ・ルヴォウスキー|フランス|2017年|95分|
脚本:ノエミ・ルヴォウスキー 、 フロランス・セイヴォス|
出演:マチルド(リュス・ロドリゲス)|マチルドの母=ザッシンガー夫人(ノエミ・ルヴォウスキー)|マチルドの父(マチュー・アマルリック)|成長したマチルド(アナイス・ドゥムースティエ)|フクロウ(ミシャ・レスコー)|
下


本作「マチルド、翼を広げ」は、少女の視点で描かれています。
子供の視点で描かれた映画はとてもピュアです。
こういう映画は、ほかにもあるんで特集を組みました。
これをクリックして特集ページをご覧ください。
新作5-1


【 一夜一話の歩き方 】 下記、クリックしてお読みください。

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やまなか
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