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映画「モスクワは涙を信じない」ソ連映画 監督:ウラジミール・メニショフ

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左から三女アントニーナ、長女カテリーナ、次女リュドミーラ (アントニーナの彼氏の実家に招待されてオシャレして)
 三姉妹それぞれの人生を描く、1979年製作のソ連映画です。(政治色はありません)
 モスクワに上京して一緒に住む、長女カテリーナ、次女リュドミーラ、三女アントニーナ。
 彼女たちは親の助けも何の後ろ盾もなく、自力で生きていくしかない境遇。(ロシアの格言「泣いたところで誰も助けてはくれないものだ」を下敷きにしているようです)
 しかし、映画は話を明るく描きます。時に喜劇的に、ときおり涙を流し。
 構成は二部構成。一部は1950年代後半、彼女たちの青春時代。二部は1970年代後半(映画内の現代)の長女カテリーナの恋愛が柱になります。

2_201907241241385e6.jpg ではまず第一部
 三女アントニーナが姉妹の中で一番早く彼氏を見つけました。彼氏はモスクワ郊外の農村の男。アントニーナは地味な性格、良妻賢母系です。相思相愛、そしてさっさと結婚。
 そんな三女を尻目に、長女カテリーナは、工作機械の並ぶ工場で工員として現場仕事を真面目にこなしています。
2-2_201907241343133aa.jpg 派手好きな次女リュドミーラはパン工場で働いていますが、リュドミーラは何とかして金持ちか上昇志向の彼氏を見つけて奥さんになりたい。なんたってここはモスクワ、そういう男がたくさんいる。それを見つけなきゃ、そしてモスクワの上流階級になってやる、といった具合です。

2-1_20190724125926ea2.jpg そんなある日、リュドミーラの企みで、休暇に出かけ留守にした伯父家族の高級マンションを、リュドミーラは実家と偽り、彼女の色気で釣り上げた男たちを招待しパーティーとなります。(実は伯父は、カテリーナに留守を頼んだのですが‥)
 なりゆき上、カテリーナも、妹の企みに沿って工員という身の上を偽り、パーティーに参加します。
 この日、リュドミーラはアイス・ホッケー選手と出会いトキメキます。そして、まったくその気が無くパーティーいたカテリーナに、テレビ局のカメラマンが言い寄ります。(当時テレビ局は未来を切り開く、時代の最先端)

 そんなわけで、それぞれは、お付き合いが始まりました。リュドミーラはめでたく結婚。
 一方、リュドミーラの企みに合わせて身の上を偽ったカテリーナは、これがバレて、かつ妊娠して、男は去りました。カテリーナは、散々嘆き迷った挙句、女の子の赤ちゃんを出産。
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 そして第二部。その後20年の時が経ち、1970年代の終わり頃。
 カテリーナは毎日スーツを着て出勤。今や3000人の部下を抱える工場長になりました。しかし未だ独身、美人の娘アレクサンドラと暮らしています。
 三女アントニーナは子供たちと幸せな田舎暮らし。次女リュドミーラは離婚し独り身です。元夫はアル中になってリュドミーラに家を追い出され、でも時々金をせびりに来るようです。

4-6.jpg さて、カテリーナの恋。
 ある日、工場の帰りの車中で彼女は、工員風の男ゴーシャと電撃的な出会いとなります。
 ゴーシャは一言では言い現わせられない男です。ボス的で強引、でも、きめ細やかに相手の気持ちをくみ取る優しさと機転があって、料理が得意な一方、腕力もあってケンカに強い。(アレクサンドラの彼氏がケンカに巻き込まれたのをゴーシャは助けます。アレクサンドラはゴーシャに一目置きます)

 ところでゴーシャの仕事は、あるメーカー研究所で器具の試作品を作る職人で、所員らから、その腕と人柄を買われているのです。
 ま、そんなわけで、ゴーシャはカテリーナと娘アレクサンドラと馴染んでいくのですが‥。
 カテリーナが出演したテレビインタビュー番組で、彼女の出世を知ったかつての彼氏がカテリーナに復縁を求め始めます。
 これを知ったゴーシャは意外にも身を引くのでした。
 さ、そこで登場するのが、三女アントニーナの夫。妻に頼まれた彼は早速、ゴーシャのアパートへ行き、酔っていたゴーシャと意気投合して、ヘベレケになるまで飲み、ゴーシャを改心させるのでした。
 そして再び、ゴーシャはカテリーナの夫に、アレクサンドラの父親になるのでした。
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 総じて、親しみの持てる映画に仕上がっています。テーマ音楽もいいです。
 以下の予告編をどうぞ。
  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=UwpMKETIPa8

 次のこちらの予告編は見ものです。上の予告編を補うものとして見るのが妥当でしょうが、どうなんでしょうかね、これって受け狙いのシーンの寄せ集めで、映画を語っていないのですが。
  予告編英語版 https://www.youtube.com/watch?v=z1GcUobfFIE


4-5.jpgオリジナルタイトル:МОСКВА СЛЕЗАП НЕ ВЕРИТ|Moscow doesnot Believe in Tears|
監督:ウラジミール・メニショフ|ソ連|1979年|140分|
脚本:ワレンチン・チェルヌィフ|撮影:イーゴリ・スラブネビッチ|
出演:ベーラ・アレントワKaterina|アレクセイ・バターロフGoscha|イリーナ・ムラヴィヨワLudmilla|ライサ・リャザノワAntonina|ナターリヤ・ワヴィーロワAleksandra|ユーリー・バシリエフRachkov|ボリス・スモルチコフNikolai|アレクザンドル・ファチューシンGurin|

【 一夜一話の歩き方 】
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やまなか
Posted byやまなか