Home > 邦画評だけ見る 直近50作 > 映画「パーマネント野ばら」  監督:吉田大八  出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴

映画「パーマネント野ばら」  監督:吉田大八  出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴

メインット 良かった。
 どうせテレビドラマ的映画だろうと思ってたが、やられた! 哀しみと笑いがブレンドされた大人味。

 さびれた小さな漁港、まともな人は、もうとっくに町を出て行ってしまった。残っているのはカスだけ。町に一軒だけの美容室・野ばら。ここに自ずとカスの女たちが集まる。パンチパーマをしてもらいながら、飽きもせぬ尽きもせぬY談花盛りのオバちゃん達。
 主人公ナオコ(菅野美穂)はこの美容室が実家、子連れで出戻っている。ナオコの幼馴染に、みっちゃん(小池栄子)、ともちゃん(池脇千鶴)がいる。みっちゃんはこの町でフィリピンパブをやってるやり手。夫が店の子に手を出す、ついにある夜、怒り心頭! 車で店の子をひき殺すハズが夫を! ナオコと一番仲がいい天然同士、ともちゃんは地味に生活している・・・・が、幾人もの彼氏に振られ続けている。それもいつも男から一方的に押され殴られて破局に。(そのシーンは笑える)
 そしてナオコ。一見、何事もなさそうな日常の彼女。でも心の底は冷え切っていた。
 ともちゃんから言われる「高校教師の彼氏と密かに付き合ってるという、その話は、もう何べんも聞いたで。私は知ってる知ってるから、大丈夫や。」  みっちゃんが美容室の客たちに言う「ナオコはって? 浜辺にいたよ、彼氏とデート中だった」(客たちはその言葉を聞いて、一斉にみっちゃんの方に振り返る)  ある夜、ナオコは防波堤にある電話ボックスで一人泣き崩れる「わたし、さびしくてさびしくて・・・何でこんなにさびしいんだろ・・・」


 観たあとに、監督が吉田大八と知ったしだい。いい仕事です。2011年マイベストに入れたい。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
港395132 監督:吉田大八|2010年|100分|
 原作:西原理恵子|脚本:奥寺佐渡子|撮影:近藤龍人|
 出演:菅野美穂(ナオコ)|小池栄子(みっちゃん)|池脇千鶴(ともちゃん)|
 宇崎竜童(カズオ・・・ナオコの義父)|夏木マリ(まさ子・・・ナオコの母)|江口洋介(カシマ・・・高校教師、ナオコの憧れ)|畠山紬(もも・・・ナオコの娘)|加藤虎ノ介(ヒサシ・・・みっちゃんの夫)|山本浩司(ユウジ・・・ともちゃんの彼氏)



女たちの画像3



丘の上3230
ともちゃんは、去って行った彼氏の思い出を、岬の丘にいつも埋めるのだった。同じ丘でもう一人、老婆が手馴れた手つきで何か大きなものを埋めていた。この老婆も、ともちゃんも、そしてみっちゃんも皆、現実の世界の中で自身のこころのほころびを繕っていた。
店内ent04  店内2  nobara_sub3 むち打ちa71658a
Y談が続く元気な美容室・野ばら                    結局、夫と共に入院したみっちゃん


海外映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・製作国名リストは、こちらから
日本映画評・題名50音順リストは、こちらから
   〃   ・監督名リストは、こちらから
観たい映画、気になる映画は、こちらから




関連記事
スポンサーサイト

Comments: 0

Comment Form
Only inform the site author.

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://odakyuensen.blog.fc2.com/tb.php/297-8e4bfab3
Listed below are links to weblogs that reference
映画「パーマネント野ばら」  監督:吉田大八  出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴 from 一夜一話

Home > 邦画評だけ見る 直近50作 > 映画「パーマネント野ばら」  監督:吉田大八  出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴

タグクラウド
プロフィール

やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

RSSリンクの表示
Tree-CATEGORY

Return to page top