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映画「ポンヌフの恋人」 監督:レオス・カラックス

メインTBDL1113_l すみません、わかんない映画です。
 路上生活者アレックスは、寒さをしのぐため酒に頼っていた。車道をふらふら歩いて交通事故にあう。市当局による浮浪者対応の、乱暴な医療サービスを受けて住みかに戻る。そこは、400年前からあるパリのポンヌフ橋。アレックスの過去は語られない。時々、火吹きの芸をして現金収入を得ている。口数の少ない優しい青年。弱者である。しかし彼は何者か、知らされない。

 このアレックスという路上生活者ネタに、物語の起伏をつけてお話を作り、ラブストーリー仕立てにするためにミシェルが登場する。ミシェルは裕福な家のお嬢さん。芸術大学の学生。ところが難しい眼病にかかり治療の決め手が見つからない。加えて失恋してしまう。この重圧に耐えかねたミシェルは家を出て無一文でパリを放浪するが、アレックスのおかげで路上生活の仲間に入ることが出来て、それなりに日々の生活を送ることができるようになる。

 ここに来てウーン唸ってしまう私。
 例えば・・・・なぜ家出したのか腑に落ちないね。
 目の前に起こった問題をうまく処理できなくて、後先考え無く、苦し紛れに逃げ出す、地頭の弱い幼稚な女にみえる、ミシェルという人物設定。でも、そうではない女性として描きたいんだろうな・・・と見て取れるんですが。
 失恋は分からないでもないが、医療費が払えない実家では無いわけ。病気治療は家にいた方が、セカンドオピニオンでほかの病院にも行けるし救われる確率が高いはず。で、、、、だから、言わないこっちゃない・・・映画後半で眼病の治療法がわかることになる。なんか、ミシェル嬢の幼い早とちり感(笑)が否めないような脚本がいただけない。ミシェル以外の要素でも、話の根幹が脆弱な映画だ。

 話を戻す。
 たぶん、アレックスは初めての恋かもしれない。2人は互いの愛を確かめ合い、路上生活の日々を謳歌するのだった。その後、眼の治療が成功し失明を逃れたミシェルは、ふつうの女子大学生としてアレックスの前に現れる。
 さて、その時アレックスは・・・・・。
 
 いろんなエピソードが登場するが、それはただ目を楽しますだけで、木に竹を接ぐ感じ。何を伝えたい映画なの?これ。わからない映画でした。
 というわけで、「悲恋な映画で、きれいでした」って言えれば、いいんですがね・・・・。

地下鉄ポスター_1164730220

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監督:レオス・カラックス|フランス|1991年|125分|
原題:Les Amants du Pont-Neuf
出演:ドニ・ラヴァン(アレックス)|ジュリエット・ビノシュ(ミシェル)|クラウス=ミヒャエル・グリューバー(ハンス)

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ポンヌフ橋で暮らすアレックスと、裕福な実家を家出中の女子学生ミシェル
火吹きamants_du_pontneuf_2    橋とハナビ5_01_02_02
アレックスは火吹き大道芸人、炎と嘆きを闇に吐く  革命200年祭の夜、橋の上、花火。2人は恋に落ち、花火のごとく・・・・

おんな 1  _01_03_02 ふたり ages おんな4_16230195_5
失明と失恋を背負い世を捨てたミシェル  彼女を救うアレックス     視力が回復し、橋の上の出来事を一時の愛に納めてしまうミシェル  



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Comments: 2

やまなか URL 2011-07-06 Wed 07:10:52

Kさん、すんません。

カヨ URL 2011-07-02 Sat 23:34:28

この映画、公開時にシネマライズで観たのですが、最後の「な~んちゃって」というノリに、「これまでの時間を返せよっ」と怒ったことしか覚えていません。それでも、パリのヌフ橋はいつ行っても美しい。

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