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映画「愛妻記」 監督:久松静児  司葉子とフランキー堺

メイン5491 ふんわりした肌触りの映画。その味を作っているのは、フランキー堺。

 早大卒34歳の多木(フランキー堺)は、小説家で身を立てようと職に就かずに貧乏生活、住まいは学生下宿館。彼を慕う後輩の石井(藤木悠)は早大4年生。早稲田界隈に学生向け雀荘を開業しようと思い立ち、両親、美人の妻(白川由美)、妻の友達・宮原(司葉子)を田舎から呼び寄せ家族でオープン。学生客が付き始め、全員おおわらわ。多木と宮原の出会いは、この店だった。貧乏でも平気と、多木に飛び込んできた宮原。共同トイレ、一部屋だけ、朝夕まかない付きの下宿館・春光館。滞る家賃、質屋通い、古書店大観堂に金頼み。だが、明るいふたり。多木、その世界では、一応、名は知られているがお金は無い。そのうち、多木の恩師から共著の話が舞い込む。小説同人誌の創刊に執筆依頼されたり。ふたりにとって、それなりに一難去ってまた一難的出来事が起こるが、乗り越えていく。観終えて、ほんのりと気分がよくなる映画。

 乙羽信子(多木の元妻 菱刈節子)
 節子(乙羽信子)が今の相手とうまく行かず、ちょいと呑もうと多木を誘う。今もやさしい多木に愚痴を言い、多木に甘え、金に困っているのを見かねて金を渡す。酔っ払う乙羽信子、30過ぎ女の色気、うまい。うーん女優だ! 五所平之助監督「大阪の宿」1954年でも、いかんなく好演している。
 
 横山道代(下宿館・春光館女中お君)
 さらりとした嫌味の無い、わずかにコミカルな、さりげない演技が実に光っている。多木夫婦の部屋に、朝夕の食事を運ぶ。新婚の2人に当てられる。お互い馴染みになってくる。ちょいと2人を助ける。司葉子がひとりの時、ご飯をよそってあげるお君。黒柳徹子と同期。

 司葉子(多木の妻 宮原芳枝)
 当時25歳。フランキー堺に導かれて好演している。役の上で一回り以上年齢が違う夫婦のだが。ただ、ちょい子供っぽ過ぎの演出だ。
 この人、やっぱり写真写りが良くないね。(↑上の写真、↓下の写真も)
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c007kllknln3737_21353430.jpg 監督:久松静児|1959年|107分|
 出演:フランキー堺(多木太一)|司葉子(宮原芳枝)
藤木悠(後輩 石井伍助)|白川由美(後輩の妻 甲斐純子)|乙羽信子(多木の元妻 菱刈節子)|三島耕(宮原に好意ある同郷人 野々宮貞三)|小西瑠美|滝田裕介|藤原釜足(後輩の父 石井千造)|清川玉枝(後輩の母 石井うた)|市村俊幸|平田昭彦|織田政雄|小沢経子|若宮忠三郎(下宿館・相模屋主人)|月野道代 (相模屋内儀)|永井柳太郎(下宿館・春光館主人)|横山道代(春光館女中お君)|沢村いき雄(チンドン屋の源さん)|立岡光(源さんの息子幸吉)|長谷川万里子(おたつ)|百瀬澄子(おとし)|加藤春哉(学生村井)|木元章介(相模館の学生)|中原成男(春光館の学生)

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やまなか

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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