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「アンダーグラウンド」・「アリゾナ・ドリーム」 監督:エミール・クストリッツァ

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  とにかく、いい映画だ。
  ボスニア・ヘルツェゴヴィナ問題に代表される旧ユーゴスラヴィアにおけるさまざまな混乱の戦後50年を、怒涛のように疾走する映像絵巻。時は1941年、セルビアの都市ベオグラードにナチス・ドイツが侵略し始めた。第一章「戦争 (Deo Rat)1941年」、第二章「冷戦 (Deo Hladni Rat)1961年」、第三章「戦争 (Deo Rat)1992年」
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  観客席にちんまり座って、この映画を首から上で理解しようとすると、はじき飛ばされる。からだを使って全身でヅーンと受け止める映画です。そう観客はプロレスのリングサイドにいると思えば、臨場感が増す。但しロマ・ブラスバンドのサウンドが炸裂するので要注意。映画は我々をあおってきます!

  あらかじめ綿密に充分に映画は計算されていて、しかし本番は、思いっきり乱暴だ。大勢の俳優達を一気に動かす。骨折程度で演技を中断するな!的勢いがスクリーン全体から伝わってくるから、並みの迫力じゃない。静かなシーンも、俳優達の充分な集中度・真剣度から自ずと映像空間が濃密になる。我々は魔法の世界に浸れる。

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  マルコ(ミキ・マノイロヴィッチ)、クロ(ラザル・リストフスキー)、そしてナタリア(ミリャナ・ヤコヴィッチ)の3人が、バックの大勢の俳優達が束になっても負けない位の無我夢中のエネルギーで、コミカルさを忘れず全身で演技している。



  確かにユーゴスラヴィアなんていう国は現在ないが、われわれ日本人からは遠い。ユーゴスラヴィアといわれた国を振り返ってみると「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」といわれるほど多面的問題を抱えていたらしい。地図tizufcf76.JPG


監督:エミール・クストリッツァ|フランス、ドイツ、ハンガリー|1995年|170分|
原題:Underground
出演:(マルコ)ミキ・マノイロヴィッチ|(ペタル・ポパラ"クロ")ラザル・リストフスキー|(ナタリア)ミリャナ・ヤコヴィッチ|(フランツ)エルンスト・ストッツナー|(イヴァン)スラヴコ・スティマツ|(ヨヴァン)スルジャン・トドロヴィッチ|ほか








「アリゾナ・ドリーム」
監督:エミール・クストリッツァ|フランス、アメリカ|1992年|135分|
原題:Arizona Dream
出演:ジョニー・デップ(アレックス)|ジェリー・ルイス(レオ)|フェイ・ダナウェイ(エレイン)|リリ・テイラー(グレイス)|ヴィンセント・ギャロ(ポール)

飛んでる_2
  いけませんよッ、ねッ、旦那! いけません!
  ああ、しょうがないねェ~。すっ飛んで行っちゃった・・・・。

  この作品は失敗作。
  アメリカの有名な俳優さんでは、エミール・クストリッツァ監督が思い描く映画ができないことが証明された。出演俳優は、1くせも2くせもある俳優なんですがね、ダメでした。
  フェイ・ダナウェイなんか、実に楽しそうに演技してるんですがね、ひとり芝居になってしまってる。 ただ、リリ・テイラーは良かった。

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Comments: 2

山中 URL 2012-02-02 Thu 22:43:53

ですよね。

kayo URL 2012-02-02 Thu 04:28:57

同感。『アリゾナ・ドリーム』はいかんです(笑)。

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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
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