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映画「恋の花咲く 伊豆の踊子」 監督:五所平之助  主演:田中絹代

メイン88  原作なんて、とうに忘れたが、気楽に行こう。サイレント映画の呼吸法を知ってれば、なお楽しい。

  湯川楼の大旦那善兵衛は温泉を旅館に引いて繁昌だが、踊子の兄栄吉から鉱山を二束三文で買い取っていた。その鉱山を掘ってみると大当たりだ。当時伊豆各地で鉱山開発に沸いていた。その話を聞いて栄吉は憤懣やるかたない。とうとう大旦那に談判に行く。だが、そこで出た話は、妹の薫(田中絹代)が湯川楼の内芸者になるなら、金をやろうということだった。兄妹が夜、嘆いていると学生水原が通りかかる。ふたりから聞いた話に、今度は水原が激怒する。
  次の日、さっそく湯川楼に出向いた。単なる旅行者である水原がこの話に絡むのは、実は湯川楼の息子隆一は水原の先輩なのだった。大旦那善兵衛に面会して聞いた話に水原は驚く。あの兄妹の親から善兵衛に、後見人になってほしいと言われ、その親は世を去った。大旦那は、のちのちは妹の薫を息子の隆一の嫁にしたいと思っているが、兄の栄吉がその場その場の生活で金使いも荒くて困っていると。
  学生の身分である水原は、あらためて考える。天城街道でたまたま知り合った旅芸人の一行と親しくなり、踊り子薫とはいい関係になりそうだが、ここは自分が身を引こう。水原は旅の日程を急に変えて、下田から東京に帰ってしまうのであった。

  昭和8年の映画ですから、昭和初期の風景が記録されている。(ロケ地は伊豆じゃないそうだ)下田街道を小さなバスが通る。清水宏監督の「有りがたうさん(1936年)」のバスだ。当時の旅館、道路、人々の服装などなど興味は尽きない。活弁版で、もうひとつ味が乗る。


サブsabuimakj  監督:五所平之助|1933年|124分|松竹蒲田|白黒・サイレント映画|
  原作:川端康成|脚本:伏見晁|撮影:小原譲治
  出演:踊子薫(田中絹代)|学生水原(大日方伝?向傳?)|踊子の兄栄吉(小林十九二)|妻千代子(若水絹子)|母おたつ(高松栄子)|鉱山技師久保田(河村黎吉)|雇い女百合子(兵藤静枝)|湯川楼の主人善兵衛(新井淳)|息子隆一(竹内良一)|村の巡査田村(水島亮太郎)|虚無僧(武田春郎)|遊客服部(坂本武)|芸妓(飯田蝶子)|芸妓(花岡菊子)|温泉宿の客(阿部正三郎)|湯川楼の爺喜作(青野清)|床屋の亭主(曾我修)|道路の工夫(長尾寛)|道路の工夫(松本十九)|町の巡査(桂木志郎)|村の巡査(吉田光)|薬売りの男(谷麗光)|村の男(仲英之助)|村の男(柳田礼司)|船員(高山義郎)|宿の女中(京谷千恵子)|宿の女中(明山静江)|波止場の女(小泉泰子)


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やまなか

Author:やまなか
 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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