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映画「春子とヒデヨシ」 監督:中江裕司   パイナップルツアーズより

船着場k   iba埠頭1

  沖縄・具良間島の、唯一の船着き場がこれだ。
  島に届いた荷物集配をするヒデヨシ。自転車で家々を回る。いつからか、この島に住んでいる。ヤマト出身。
  ま、誰がみても、頼りなーい感じだが、若い男は島では貴重なんだ。子孫繁栄=島の繁栄。

ふたりと自転車A8Ejきhv382B7  それはそれとして、春子はヒデヨシを好いている。ヒデヨシもまんざらでもない。
  ンなもんで、島中みんなは、この二人を結婚させようとする。
  まずは、船着場のふたり、連絡船の船長リンスケ(照屋林助師匠)と相棒タルーは、飲んだ勢いで 「ヒデヨシ!春子の家へヨバイに行け。今夜は満月」 となる。そうそう、それ以前に、春子の母親に言われ、二人はシロミキヨ様にお参りに行っている。ヒデヨシにはお参りの意図も何の神様かも知らず、単に春子との散歩デートくらいにしか思ってなかった。が、この神様はですね、一発百中、子宝授かり系の神だった。そんなわけで、授かっちゃった。
  こうなると、村総動員体勢になってくるから恐ろしい。春子の家に、村長みずから助役を連れてやってくる。三線隊はここネ、天幕は軒からこう張って・・・と指図はどんどんされていく。

結婚式18-p1  さ、結婚式当日。ユタ(占い師)のツルおばさんはご先祖様の仏壇に向かう。 
     御先祖様 御願主加那志(うがんすがなし) 
     お願い事があるのでお聞きください。
     今日のよき日に、二十歳余りの卯年の男と、二十歳余りの巳年の女とが
     縁があって晴れて結婚となりました。
     今日の結婚式を見守っていただいて、いつの世までも、
     二人をお守りいただきたくお願いいたします。

  さて、ここからは、飲めや歌え踊れがはじまるのだが、照屋林助師匠の口上が始まる。
     皆さん、こちらをご注目ください
     天の神様 祭りの神様 アンドロメダの神様
     お耳をお貸しください
     どこにもない祈願をいたします
     まーにんねーらん
     今日ぬ良かる日に、まーにんねーらん、万のお願い・・・・演奏開始♪チャンチャカチャンチャカ♪

  式に集まった一同は、三線隊・タイコのにぎやか音楽に合わせ、我さきに庭に出て踊り始める。泡盛一升瓶抱えて踊っている人もいる。春子、ヒデヨシに酒を注ぐ。
  楽しいうたげは、いつまでも続くようだったが、突然天候が荒れ模様。大風が吹き荒れ始める。
  この風に背を押されるように、ヒデヨシは式場から逃げ出す。無我夢中で逃亡する。察知した村人達は彼を追い求め、ついに捕まってしまう。実は式を迎える以前にも、ヒデヨシはこの島から出ようとした。が、船着場の二人に止められていた。もう、生け捕り状態。 
  さてさて、話はどういう方向に向かうのでしょうか・・・春子の愛は・・・ヒデヨシの運命はいかに・・・・。

  監督の第一作だそうだが、いい! たぶん「ナビィの恋」より、ずっといい。
  島の冠婚葬祭を取り上げて、島の思いや人々の気持ち、島の風習伝統、ヒデヨシというヤマトの目、そして何より今は亡き照屋林助師匠!が、織り成す沖縄の絣のように、鮮やかにかつ地道に描かれている。

  「パイナップルツアーズ」には、中江監督含め3人の監督による3作品が収められている。その中の一作がこの映画。作品はそれぞれ独立した内容・俳優陣だが、脇役の島民たちは共通のキャラで登場する。
パイナップル18-4  監督:中江裕司|1992年|40分くらい|
  原案:中江裕司|脚本:真喜屋力|撮影:一之瀬正史|
  出演:宮城祐子(春子)|利重剛(ヒデヨシ)|
  照屋林助(リンスケ)|兼島麗子(麗子)|新垣正弘(村長)|普久原明(助役)|喜舎場泉(いずみ)|小波津やよい(やよい)|川満聡(アラベルト上原)|ユリア・ティーゴ(ジャーラー)|北村三郎(サンラー)|吉田妙子(ツル)|平良トミ(カマド)|仲本興次(タルー)|名嘉トミ(ナベ)

  具良間島は架空の島です。



葬式924              祭りe-2
実はヨバイの夜、その母はその有様に当てられて急死。      島民のカジマヤー祝い(97歳の長寿祝い)
結婚式の前に葬儀が執り行われた。
左手前の棺を見ると 韓国の葬儀 を連想する。

連絡船ine
連絡船かすみ丸の船長リンスケ(照屋林助師匠・右の人)と相棒タルー
あぎじゃびろー! (何だこりゃー)


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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めてはや9年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

<一話一夜の方針かな>
 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
 2)以前に観た映画でも、もう一度あらためて観てます。むかし感じた印象と大きく異なることも多いからです。

 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

 4)観て気に入らない映画、つまんない映画は、基本掲載しません。
 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

 ただし、まだ観てない映画は、たくさんあります。こんな一夜一話ですが、今後も、見に来てください。   
 美術や音楽、書籍や温泉の記事も増やしたいと思っています。よろしく。  

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