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映画「サンタクロースの眼は青い」  監督:ジャン・ユスターシュ

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  大人の映画ですね。語り口がビターです。
  劇映画なんですが、軸足は少しドキュメンタリー風。
  当時のフランスは、職の無い若いのが街でぷらぷらしていた。本屋で万引きして転売したり、市場やデパートをめぐって財布の落し物を探したり。

たむろ96136  街を歩く人の服装で、生活程度が分かってしまう時代。映画冒頭、黒人が上等なコートを着て歩いているのを見て、うらやましがっている。服装が貧相だと、入れない店もある。だから若い男たちが集まる店は限られていて、コーヒー一杯でタバコをやたらふかして、どうでもいい話をダラダラしている。

  何とか金を稼いで服を買いたい。バイトも臨時的なのしかなかった。それがサンタ。雇い主は写真屋。いつも上等のコートを着ていて街でも目立っている男だ。街角でサンタと一緒の写真をどうぞという、クリスマスキャンペーンだ。後日、写真と引きかえに写真代をいただく商法。サンタの姿をしていると女性たちは、見知らぬ男に対する防衛本能が薄れて、サンタに身を委ねてくる。ちょっと役得。

大晦日g_preview_medium  クリスマスが終わってしまって、次のバイトは、31日の夜に毎年恒例で行われるビンゴみたいなゲーム会場でのカード配り。これが終わって男達は大晦日の深夜、街に繰り出す。酒場で大いに飲んで、女を買いに行く。街は人通りも無くシーンとしている。
  当時のフランスなら当たり前で、撮影対象に考えないような風景のひとつひとつが今、モノクロームで意味深げによみがえる。だからドキュメンタリーに思える。舞台は、フランス南西部、スペイン国境近くの都市ナルボンヌ。


監督:ジャン・ユスターシュ|フランス|1963年|47分||
原題:Le Pere Noel a les yeux bleus
脚本:ジャン・ユスターシュ|撮影:フィリップ・テアオディエール|
出演:ジャン=ピエール・レオ (ジャン=ピエール・レオ)|ルネ・ジルソン (ルネ・ジルソン)|ジェラール・ツェメルマン (ジェラール・ツェメルマン)|

街を歩く03  街角  
街の様子 時代736






1960年代のフランス映画はいいですね。
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やまなか
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