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「バタフライ・キス」  監督:マイケル・ウィンターボトム

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  北イングランドのランカシャー。
  ユーニス(上)は、ヒッチハイクし、あるいは道路沿いを歩きながら、ロードサイドの店を訪れる。彼女は決まって店員にたずねる。「ジュディスという女はいないか?」口ずさみながら、「こういうメロディのCDを置いていないか?」と。
  店員の対応が気に食わなかったり、店にほかの客がいない時、ユーニスに殺意が湧きおこる。何人目なんだろうか。冷徹で無慈悲で手馴れている殺人。3  kiss  

  ミリアム。 近所で一人住まい。
  ガソリンスタンドの売店でパートをしている。
  ミリアムが働くこの店にユーニスがやって来た。いつものように、ジュディスを知らないか、CDはないか。ミリアムはていねいに対応する。そして、どういう訳か、店員という立場を越えてユーニスを気づかい始めるミリアム。
  ユーニスは長時間、他人と接していることが苦痛だ。一歩引くユーニスに、ミリアムは言う。「私は難聴で補聴器をしてるが、不思議な事に、あんたと話すときは補聴器が無くても聞こえる」「今夜、泊まるところが無いなら、うちに泊まれば?」
  そんなことで、ミリアムは自分のベッドでユーニスと初体験をする。拒まなかったミリアム。

森iamsagvvvves  翌日、ミリアムはユーニスが殺した男の死体を引きずり、森の奥に隠す。それを脇で子供のように見守るユーニス。
  田舎で育った独身女性ミリアム。穏やかで優しい。取り立てて特徴が無いこの女性が、ユーニスに似た狂気の種を心に宿していたのだ。ユーニスに出会った事でミリアムの心に狂気が芽吹き一気に茂り始める。ユーニスの狂気は鋭く尖っているが、ミリアムのそれは大きく抱擁性さえを持つ。それはもう、ユーニスの狂気を越えたかにみえ始めた。

海umiby  ふたりは海辺にいた。散々はしゃぎ回ったのち、ミリアムは何度も何度もユーニスの顔を波に沈め、水死させた。
  ふたりは知っていた、あるいは出合って数日の間に気付き始めたのだ。それは「ユーニスは自身を止められない。自分を殺して自分を止めてくれる人間か悪魔を探していた。そしてそれがミリアムだと。」 だからふたりに愛が芽生えたのだ。


2  SOIDR 監督:マイケル・ウィンターボトム|イギリス|1995年|85分| 原題:Butterfly Kiss|
 脚本:フランク・コトレル・ボイス|撮影:シーマス・マクガーヴィ|
 出演:アマンダ・プラマー(ユーニス)|サスキア・リーヴス(ミリアム)|リッキー・トムリンソン(ロバート)|キャシー・ジェイミソン(ウェンディ)|デス・マッカリア(エリック)|


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 日ごろのアクセス、本当にありがとうございます。気づけば、ブログを始めて8年目に入りました。一夜一話に掲載したい映画、まだまだあります。気の向くまま、その時の気分でやってます。遊び半分じゃなく、「全部遊び」です。

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 1)古今東西の映画を分け隔てなく並べて、気に入った映画を選びます。
     
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 3)「素」な気持ちで、「映画作品そのもの」に向き合うことが、私の遊びです。
 作品自体が語りかけてくること以外の額縁情報、つまり宣伝文句、その受け売り文章、受賞実績、監督発言、出演俳優がどうしたとか、そして映画評論本やらは、はなから無視して、自分の眼で観るようにしています。

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 だから、観たけど掲載しない映画は多いです。巨匠の名作と言われる映画も、気に入らなければ掲載しません。また、名物にうまいモノなし、ということも実感します。

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