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映画「ジョゼと虎と魚たち」  監督:犬童一心  主演:妻夫木聡 、池脇千鶴

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  ジョゼのような特異なキャラクターをやらせれば天下一品の池脇千鶴。そしてジョゼの目線から描き出すアンダー気味で、空想味な悲恋ストーリー。

  主役の恒(妻夫木)は、映画冒頭の女性と、将来福祉にたずさわりたい上野樹里と三角関係。そしてジョゼにも惚れた。
  ジョゼこと久美子は児童養護施設で育った。そして ばあさんが育て上げた。
  施設で同窓の男が近所でヤンキーになり町工場で働いている。ジョゼの心が一番オープンになれるのは、このヤンキーの前だ。「何ゆーてんね、ボケか!」と大声でぶちかますジョゼに実はヤンキーは惚れている。
  ヤンキーが、ばあさんのバリヤーでジョゼに近づけなかったのに、恒がスイスイ侵入できたのは、ジョゼが恒を愛しているからこそ。この二人が恒の実家へドライブする。しかし恒は途中で気が変わり実家へは行かず小旅行に切り替え海に行ったりラブホテルを楽しんだり。ジョゼは初めから知っていた。実家には行かないだろうことを。そして今が二人の愛の頂点であることを。・・・やがて恒は上野樹里の元へ帰っていく。 (妻夫木聡と上野樹里は悪役である)

  ジョゼは下半身不随。当時、充分な治療と治療費がなく障害が残ってしまった。ばあさんとジョゼは生活保護を受けている。ふたりは何とかぎりぎりのところで生活している。障害がある女性に回りの粗野な男達は黙っていない。女所帯だからこその問題も含め困難を抱え、ばあさんは世間を乗り切ってきた。しかし不幸にも、ばあさんが亡くなってしまう。ジョゼはひとり残されてしまった。

  恒は、初めから知っていたと思う。ジョゼが住む家は被差別部落の人々が多く住むところだと。
  だから行きずりの恋で終わることを、恒は世間に負けることを、ばあさんもジョゼも初めからわかっていた。
  この映画、結局は被差別部落や心身に障害を持つ人々への差別問題を肯定している風に思えて、危なっかしい。

ベビーカーbebi‐290d2  監督:犬童一心|2003年|116分||
  原作:田辺聖子|脚本:渡辺あや|撮影:嶌井孝洋|
  出演:妻夫木聡 (恒)|池脇千鶴 (ジョゼ/久美子)|新屋英子 (ジョゼの祖母)|上野樹里 (香苗)|江口徳子 (ノリコ)|新井浩文 (幸治)|SABU (麻雀屋客・中年男)|大倉孝二 (麻雀屋客・若い男)|荒川良々 (本屋店員)|西田シャトナー (麻雀屋・客)|真理アンヌ (麻雀屋客・中年女)



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Comments: 1

kayo URL 2012-01-29 Sun 22:27:54

忘れられない作品。とてもやるせない。でも、仕方ない…と言ってしまってはさらにやるせなくなるだけなのだけど。妻夫木聰の食事シーンと号泣シーンが好き。そしてラストシーンが少し希望を持たせてくれそうでありながら、やっぱりやるせなかった。

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