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「ハッピー・ゴー・ラッキー」  監督:マイク・リー

カウンセラー            ポピー

  明るく、さらりとした映画。気分転換したいとき、どうぞ。
  主人公ポピーのように、自分の思うところ全開で開けっぴろげだと、鬱積のない健康な精神状態だろう。現代において、原始人的とも言える。その分、周囲に誤解を招くが、そんな人なのよ、という認識が共有化されると、LIKEボタンが押される好循環人間ポピー。

校  受け持ちクラスの男の子が他の子をいじめる。成績のいい子なのだが、最近はいい点数をとれてない。担当のポピー先生が何を言っても塞ぎ込んでいる。上司と相談のうえ、ソーシャルワーカーのティムにきてもらうことにした。
  どうやら新しいお父さんが暴力をふるうらしい。問題の糸口がわかった。これがきっかけでポピーとティムはいい関係になった。


  ポピーは30歳。今住んでいるアパートはゾーイというルームメイトと10年間、仲良くやっている。なに不自由ないがポピーは彼氏とずーっと巡り合えなかった。そこへティムの登場である。そしてもう1人が・・・。

教習  ポピーは自動車免許を取ることにした。イギリスは公道で教習を受ける。教習の先生は、その教習車で家まで送り迎えしてくれる。名はスコット。自分に厳しく講習者にも厳しい。自分の価値観を強制するキライがある。好き嫌いがはっきりしてる。でも教習は続ける。時には怒りながらも。そんな洗礼をポピーも受けた。
  口喧嘩もし途中で何度やめようと思った事か、でもポピーは教習を続けた。変人スコットがどうしてこんなか? 彼の中に鬱積するもの屈折させるものがあるようだ。それをやんわり聞き出す。カウンセラーのよう。ポピーって器が大きいのか? そんなもんだから、優しく扱ってくれるポピーに、スコットは勘違いをし、恋をしてしまった。で、スコットの頭の中はさらにややこしくなる。ティムという恋敵がいて、ルームメイトのゾーイとはレズの関係で、・・・。孤独に生きてきたスコット。ポピーとは対照的だ。

ティムと  従来のマイク・リー作品のハッピーエンドは、状況は依然そんなに良くなくって、でも薄っすらハッピーエンドな気持ちで終わるという苦味を残す作品だったが、本作は実に楽観的な状況で、おおいにハッピーエンドを迎える。達観したか?
  こうした作品の雰囲気つくりは、ほぼポピーが担っている。なんで、時に演技過剰で、おどけ過ぎ、明る過ぎが鼻につく。
  家庭がホームグラウンドな作品でなく、個で強く生きる人間に焦点が当てられる。ルームメイトに支えられ、よく遊び、周辺の事からよく学ぶポピー。

  明るい映画、上質なコメディは時代が要求している感じだが、マイク・リー監督には、もう一つ上のレイヤーで、もうひと頑張りしてほしい。
  
ポピー2  監督・脚本:マイク・リー|イギリス|2008年|118分|
  撮影:ディック・ポープ|原題:HAPPY-GO-LUCKY
  出演;ポピー (サリー・ホーキンス)|スコット (エディ・マーサン)|ゾーイ (アレクシス・ゼガーマン)|ティム (サミュエル・ローキン)|フラメンコの教師 (カリーナ・フェルナンデス)|本屋の店員(エリオット・コーワン)|Dawn(アンドレア・ライズブロー)|Alice(シネイド・マシューズ)|Suzy(ケイト・オフリン)




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